中村妙子のレビュー一覧

  • マン島の黄金
    クリスティ好きの友人との会話で出てきたので私も真似して読んでみる。
    ポアロの阿房宮のように、クリスティ死後に編まれた作品だとのこと。

    一作目でびっくり。
    ミステリではなく、怪奇小説というか、ポーやヘンリー・ジェームズみたいな雰囲気。
    ええー、ミステリより怖いやつ、と怯んだけど、読み進めるうちにいろ...続きを読む
  • ビッグ4
    クリスティー強化ウィーク中♪今回は、ポアロもののこちらの作品。

    今回ポアロ(と、ヘイスティングズ)が対峙するのは、「ビッグ4」と呼ばれる国際犯罪組織です。
    という事で、いつものような謎解きとは趣が異なり、冒険サスペンスとでもいいましょうか、拉致されたり、爆破されたりとドキドキハラハラな展開です。
    ...続きを読む
  • 愛の旋律
    巡りあい別れゆく運命の人たち。

    お屋敷の少年ヴァーノン・デイアは、音楽が苦手だった。活発な従姉妹ジョー、隣のユダヤ人少年セバスチャン、大人しい美少女ネルと育っていくヴァーノン。彼が音楽に目覚め、オペラ歌手ジェーンと出会い、4人の幼馴染とジェーンをめぐる人間関係は変わっていき——財産、戦争、才能に翻...続きを読む
  • 黄色いアイリス
    ポアロにミス・マープル、パーカー・パイン、花束みたいな短編集。

    ポアロものは「バグダッドの大櫃の謎」「あなたの庭はどんな庭?」「黄色いアイリス」「船上の怪事件」「二度目のゴング」の5つ。パーカー・パインが「レガッタ・デーの事件」「ポリェンサ海岸の事件」の2つ。ミス・マープルは「ミス・マープルの思い...続きを読む
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕
    世紀の発明を狙ったのは誰だ。

    戯曲版を読んでからこの小説版を読む。戯曲版との最大の違いは場面転換があること。舞台の上では読書室ですべてが展開する。しかし小説は、この屋敷に向かうまでのポアロが冒頭で登場する。これで一気に物語はポアロのものとなる。舞台の上の登場人物の誰が怪しいかを自分で追うというより...続きを読む
  • ビッグ4
    ポアロvs国際犯罪組織ビッグ4!
    一つの事件を追うのではなく、正体のわからない敵との知恵比べをしながら、じわじわと迫っていく!ストーリーが第一ラウンド、第二ラウンドと進んでいく感じは、冒険活劇のアニメシリーズを見ているよう★それもそのはず、発表時はポアロシリーズ3作目として、雑誌に"The Man ...続きを読む
  • マン島の黄金
    新聞や雑誌等、様々な媒体に掲載されたきり埋もれていたクリスティーの作品を拾い集めてきた、短編集12話が収録されています。
    内容もバラエティに富んでいて、マン島(グレートブリテン島とアイルランド島の間に浮かぶ小さな島)の観光PRの為に書かれた表題作の「マン島の黄金」のような宝探し系の話もあれば、ポアロ...続きを読む
  • ビッグ4
    いつものミステリーと違って
    今回はポアロが謎の組織と戦います。

    所々で殺人事件も起きて、
    ちょっと短編みたいな感じでも読めました。

    本格ミステリーとは違うかもですが
    コレはコレで面白かった。
  • ビッグ4
    世界的犯罪組織ビッグ4とのやるか?やられるか!のデッドレースにドキドキ。いつものポワロ物とは違うが、スピード感ある話でこれはこれで十分楽しめた。ポワロの灰色の細胞はほんと凄すぎる。
  • ビッグ4
    ポアロの家に倒れ込んできた男はうわの空で数字の4を書くばかり――国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちうけていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末!

    ちょっと冒険小説っぽさも...続きを読む
  • 暗い抱擁
     読者の引き込み方がクリスティーらしいなぁ。小説の最後に、「それは結末じゃない、始まりだ」と言ったのは、私はポジディブな意味にとらえたけど、真意はどうなんだろう。

     イザベラみたいに今だけを考えて、自分の輝きをずっと持っていられる人って特別だな。ゲイブリル、クセ強いなぁ。テレサは何事にも理解がある...続きを読む
  • ビッグ4
    国際犯罪組織がテーマで規模が大きいこともあってか、クリスティーに特有の優雅で時間がゆっくり流れる世界とは少し違って、新感覚だったな。いつもの方が好きかも…
  • ビッグ4

    ミステリーではない

    面白かったです。
    ポワロとビッグ4が対決する冒険小説です。
    謎解きや犯人探しの要素はあまりないので
    素直にストーリーを読み進めるのが良さそうです。
  • 娘は娘
    若くして夫を亡くし育てた一人娘も19歳になった。そこに再婚してもいいかと思う男性が現れた。ところが娘と男性はそりが合わない。娘は全力で男性を排除しようとする。男性には娘と自分とどちらを択るのか?と選択を迫られ、娘を選ぶ。まるで一人息子を争う嫁姑のような会話が展開される。

    また女性が間にはさまり対立...続きを読む
  • 愛の重さ
    愛の重さは、愛すること、愛されること、これが同じ重さになるのが理想なのか。親対子、兄弟姉妹、夫対妻、どちらかが一方的に愛するだけでは破たんし、愛されるだけでも、愛するだけでも幸せにはならない。

    賢く愛くるしい兄、控え目でおとなしい妹ローラ、両親の愛は兄に傾きがち。妹はそこで葛藤する。だが兄は病気で...続きを読む
  • ビッグ4
    ポアロが世界の危機を救う!

    国際犯罪組織<ビッグ4>を相手に、命を懸けて戦うポアロ。変装の名人の暗殺者、大金持ち、女性科学者、中国人、伯爵夫人、英国情報部員、内務大臣に首相など、大げさなキャラクターが敵味方入り乱れて、ちょっとした冒険ものである。静かに推理の糸をたどっていくというよりは、ハラハラド...続きを読む
  • 火曜クラブ
    難事件を解きほぐす、ミス・マープルにおまかせ。

    持ち込んだお話を聞いただけで、謎を解いてしまうミス・マープル。のんびりとしたおばあさんのイメージが強いが、実は鋭い目で人を観察し、小さな村の人間関係を考えの土台とし、不思議な事件の裏にある人間関係を解き明かす。時には自分の推理を元に事件を防ごうとする...続きを読む
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕
    ★★★2019年1月レビュー★★★


    『ブラックコーヒー』というタイトルに惹かれて読んでみた。ポワロシリーズのミステリー。1934年の英国が舞台。新たな兵器の化学式を発明した科学者サー・クロード・エイモリー。彼の開発した化学式を巡って起こる殺人事件を名探偵ポワロが解き明かしていく。
    ロンドン郊外の...続きを読む
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕
    もー!

    ヘイスティングスったらかわいい子が出て来たらすーぐころっとやられちゃうんだから!

    もー!


    となる一冊。
    良いコンビだ…
  • ビッグ4
    ポワロシリーズ四作目にして、まるっきりちがう、007ワールド。これはこれでエンタメアクションで面白くは読めるけど、ポワロものの良さが出ていない。ヘイスティングさんが相棒に復活したことくらいかな。ポワロが死んだことにするのなんて、完全にシャーロック・ホームズと同じ手で見え見えだったし。でもまだ殺し屋が...続きを読む