中村妙子のレビュー一覧

  • ビッグ4

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    すごいトンデモ探偵のポアロさんだった(笑)
    双子のお兄さんが出てくるし。
    いや、本当に別人じゃないかってくらい
    いつものポアロさんじゃない。
    なんでこれを読んでいなかったか…
    本能的に避けてたのかしら( ̄∀ ̄)

    解説によると
    別々の短編を無理くり一本化するため
    その横糸が必要になって
    すべての事件の裏に
    謎の組織がいることにしたらしい。
    もう全部「ビッグ4のしわざだ!」です。

    おかげでヘイスティングズは
    うっかり敵の手に落ちて殺されかけたり
    敵地に潜りこまされたり、散々です。
    最初「ちょっとポアロの顔を見るだけ」で
    南米から仕事の合間に訪ねたのに
    結局、一年くらい事件に巻き込まれている。

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    2022年12月13日
  • 火曜クラブ

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    アガサ・クリスティー初読み!初めて読むならと教えて頂いたのがこの『火曜クラブ』。短編集なので読みやすくテンポよく読めた。編み物をしながら事件を解決するミス・マープル!当時の雰囲気を感じながら読むのが楽しくて楽しくて。
    しかし読み始めは困ったことも。
    名前が覚えられない!ミス◯◯だったりファーストネームだったりと、1人の人間がいろんな呼び方で出てくるので、誰が誰だか大混乱!仕方なくノートに書きながら読む。無事に解決しました^_^。 もう次に読むのも買ってある!アガサ・クリスティーの世界に入れて嬉しかった!

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    2022年12月11日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    脚本?台本?読むこと あまり無いので読みにくかったけれど、これだけ細かに役者の動きが書き込まれているのだな、と感心した。舞台上が目に浮かぶよう。

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    2022年09月05日
  • 黄色いアイリス

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    ポアロ、マープル、パーカーパインの短編集。クリスティの中でも、色々な探偵が出てくる短編集は珍しい気がする。
    「二度目のゴング」が「死人の鏡」とほぼ同じ。比べてみると、どのように良くなっているかよく分かる。

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    2022年09月04日
  • マン島の黄金

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    今まで読んだことのないタイプのクリスティの短篇集だった。「クリスティの死後、新聞や雑誌等に掲載されたきりだった幻の作品群」だそう。ポワロの話が2つとクィン氏の話が1つあり。半分くらいまで時間がかかったが、後半はスイスイ読めた。特に「孤独な神さま」「クィン氏のティーセット」「愛犬の死」が気に入った。

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    2022年07月30日
  • ビッグ4

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    ミステリーだと思ったら、まさかの冒険小説。
    国際犯罪組織〈ビッグ4〉とポアロの対決がメインの作品。
    もちろん肉弾戦ではなく頭脳戦ではあるものの、「こういう話も書くのかあ」と新鮮な気持ちで読めた。
    両者の駆け引きにハラハラさせられたり意表を突かれたりするので、これはこれで面白かった。

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    2022年07月26日
  • 火曜クラブ

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    13短編集。作家の伯母のもとに、前警視総監や画家、牧師や女優など様々な人々が集まり、各自が知っている事件を語り、犯人を推理する。伯母マーブルは、田舎の小さな村の人たちの例をひきつつ、その謎を解く。

    今読んでも面白いです。田舎の老婦人、話を聞くだけ、村での出来事・人間性との関連性、などミステリーの中での存在もすごかったのだとわかります。

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    2022年07月24日
  • 黄色いアイリス

    A

    購入済み

    おもしろかった

    短編集です。
    お馴染みの名探偵が揃い踏みといった感じで
    おもしろかったです。
    次々とつい読み続けてしまいます。

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    2022年07月21日
  • マン島の黄金

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    ネタバレ

    クリスティーの個性あふれる短編をご賞味あれ。

    表題作はマン島の観光客誘致のために書かれた懸賞小説とのこと。当時は新しい手法だったかもしれないが現代では割とポピュラーなイベントとも取れるだろう。しかしクリスティーが参戦するとは豪華だ。ほかにもバラエティに富んだ短編が収められている。ポアロもあればクィン氏も。

    「崖っぷち」や「壁の中」にはメアリ・ウェストマコット名義の作品群に通じる静かな狂気を感じる。「愛犬の死」は愛犬家なら共感するのだろうか。「クリスマスの冒険」は若者たちとポアロの交流も微笑ましい活劇風。「名演技」は劇作家の面が強く出た作品で、ちょっと誰かに演じてもらいたくなる。

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    2022年04月30日
  • アクナーテン

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    ミステリの女王クリスティには考古学好き、西アジア好きという一面がある。

    舞台はエジプト、後にアマルナ時代と言われるアクナーテン王の治世。強大なアメン神官の力を削ぐために、アクナーテンはテーベからアマルナへ遷都し、太陽の神アテンを唯一の神として祀り始める。長い古代エジプト史の中でも謎とロマンに満ちた時代だ。個人的には、アクナーテンという王は、アケナテンないしアクエンアテンと表記する方が見慣れた気がする。

    美術史上最も美しいとされるネフェルティティの胸像をキーに、クリスティはアクナーテンの哀しい物語を、虚実ギリギリのところで描いている。実は私の恩師がこの時代の専門家で、学生時代にはそれなりに文

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    2021年12月05日
  • ビッグ4

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    アクションシーンが多い。ヘイスティングスへの思いやりが強くてほっこりする。フランス人科学者のマダム・オリヴィエの描写が印象的で、やはり同じ女性として女性キャラクターの描写に凝っていたりしたんだろうか、とも考えた。

    0
    2021年10月12日
  • アクナーテン

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    アクナーテン(イクナートン)は一神教の始祖として語られることもある
    多神教世界のなかで他の神々の崇拝を禁じ、太陽神アテンのみを神としたという意味では、一神教というよりは、多神教の多数の神々のなかから一柱の神を選び出して優位においたというべきかもしれない
    しかしヨセフやモーセが古代エジプトで重要な人物であったことからすると、やはり完成された一神教であるユダヤ教に与えた影響などを空想(妄想)してしまう
    有名なネフェルティティ、ツタンカーメンも出てくる!
    アクナーテンに興味のある人にはおもしろい作品
    そうでない人はつまらないと感じるかも(ミステリではありません)

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    2021年09月28日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

    A

    購入済み

    まあまあかな。

    素直なストーリー展開で面白かったです。
    ノベライズということで、まあまあかな。
    クリスティを読破しようというのでなければ
    他の本をお薦めします。

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    2021年08月25日
  • ビッグ4

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    ポワロ物っぽくないね。
    アクション満載。
    世界をまたにかける犯罪組織のわりに、なんかしょぼいんだよね。
    ちょっといろいろ詰め込みすぎてまとまりがない感じ。

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    2021年07月27日
  • マン島の黄金

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    クリスティ好きの友人との会話で出てきたので私も真似して読んでみる。
    ポアロの阿房宮のように、クリスティ死後に編まれた作品だとのこと。

    一作目でびっくり。
    ミステリではなく、怪奇小説というか、ポーやヘンリー・ジェームズみたいな雰囲気。
    ええー、ミステリより怖いやつ、と怯んだけど、読み進めるうちにいろんな作品があったのでほっとした。
    全体に三角関係男女の話が多いかな。
    クリスマスは、のちに長編になおされたやつ。
    シェイクスピアがヒントになっている話があったけど、オセロのイアーゴと、この巻に収録されたバグダッドの大櫃(スペイン櫃の原型)の犯人ややり口は似ている気がする。
    印象に残ったのは、
    崖っぷ

    0
    2021年07月03日
  • ビッグ4

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    クリスティー強化ウィーク中♪今回は、ポアロもののこちらの作品。

    今回ポアロ(と、ヘイスティングズ)が対峙するのは、「ビッグ4」と呼ばれる国際犯罪組織です。
    という事で、いつものような謎解きとは趣が異なり、冒険サスペンスとでもいいましょうか、拉致されたり、爆破されたりとドキドキハラハラな展開です。
    名前だけは明らかですが、最後まで姿を現さないビッグ4の中国人首領(ナンバーワン)、アメリカの大富豪のナンバーツー、フランス人女性科学者・ナンバースリー、変化自在、神出鬼没の殺し屋・ナンバーフォー。
    彼らの仕掛けた事件や罠に翻弄されるポアロ達。特にヘイスティングズは拉致されるわ、妻のシンデレラ(馴れ初

    0
    2021年07月01日
  • 愛の旋律

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    ネタバレ

    巡りあい別れゆく運命の人たち。

    お屋敷の少年ヴァーノン・デイアは、音楽が苦手だった。活発な従姉妹ジョー、隣のユダヤ人少年セバスチャン、大人しい美少女ネルと育っていくヴァーノン。彼が音楽に目覚め、オペラ歌手ジェーンと出会い、4人の幼馴染とジェーンをめぐる人間関係は変わっていき——財産、戦争、才能に翻弄される愛の大河小説。

    ラストまで読んだら、必ずプロローグに戻りたくなる。そしてプロローグを読み返してため息をつくだろう。クリスティーはこういう話も書くんだ、というのが第一の感想。ロマンティックが濃厚に詰め込まれ、運命の波に一緒に翻弄された。翻弄され続け、失い続けたヴァーノンが、作り上げた《巨人》

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    2021年06月21日
  • 黄色いアイリス

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    ネタバレ

    ポアロにミス・マープル、パーカー・パイン、花束みたいな短編集。

    ポアロものは「バグダッドの大櫃の謎」「あなたの庭はどんな庭?」「黄色いアイリス」「船上の怪事件」「二度目のゴング」の5つ。パーカー・パインが「レガッタ・デーの事件」「ポリェンサ海岸の事件」の2つ。ミス・マープルは「ミス・マープルの思い出話」、そして幻想小説「仄暗い鏡の中に」が収録されている。

    「仄暗い鏡の中に」鏡の中でシルヴィアが婚約者に殺されそうになっていたのを見たので、あの日、私はシルヴィアに彼と別れるように言った。そしてシルヴィアと結婚した私は、彼女の首を——。謎解きなどない幻想小説。なんてことはない話だが、こういうもの

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    2021年06月18日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ネタバレ

    世紀の発明を狙ったのは誰だ。

    戯曲版を読んでからこの小説版を読む。戯曲版との最大の違いは場面転換があること。舞台の上では読書室ですべてが展開する。しかし小説は、この屋敷に向かうまでのポアロが冒頭で登場する。これで一気に物語はポアロのものとなる。舞台の上の登場人物の誰が怪しいかを自分で追うというより、ポアロの灰色の脳細胞の働きを追うという読み方に変わる。地の文で情景が語られる方が自分にとって読みやすかった。

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    2021年06月06日
  • ビッグ4

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    ポアロvs国際犯罪組織ビッグ4!
    一つの事件を追うのではなく、正体のわからない敵との知恵比べをしながら、じわじわと迫っていく!ストーリーが第一ラウンド、第二ラウンドと進んでいく感じは、冒険活劇のアニメシリーズを見ているよう★それもそのはず、発表時はポアロシリーズ3作目として、雑誌に"The Man Who Was No. 4"として連載された短編12編をまとめたものとのこと。
    ちょっとミステリーとは違うので、好き嫌いはわかれるかもしれないけど、そのつもりで読めば楽しめると思います。

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    2021年04月14日