中村妙子のレビュー一覧

  • マン島の黄金

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    『夢の家』
    『名演技』
    『崖っぷち』
    『クリスマスの冒険』
    『孤独な神様』
    『バグダッドの大櫃の謎』
    『光が消えぬかぎり』
    『クィン氏のティー・セット』
    『白木蓮の花』
    『愛犬の死』
    上記10作が収録された短編集。
    『崖っぷち』の中で、丘の上の道について、「小道からはずれないようにすれば危険はまったくないのだが、うっかり小道から足を踏み外すと危険極まりなかった」と表されているのが、人の生き方そのものを表している様で、印象的だった。アガサ・クリスティーの作品には、こんな表現が時々見られる様な気がする。

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    2024年05月07日
  • ビッグ4

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    ネタバレ

    攻略本で0.5点(ポアロシリーズの中で最低点)の本書。
    実家の本棚にもあるので読んだことはあるはず。
    例によって内容は全く覚えていないけど、いやさすがに0.5点てことはないはず、と読み進めると。。。

    冒頭のヘイスティングスが南米から帰還する場面こそ、「ヘイスティングス、おかえりー!!」と思ったけれど、そこから始まるこれまでのポワロものから急に路線変更したかのような国際諜報ものと化す展開に戸惑いを覚える。
    え、なんで世界を暗躍する犯罪組織に急に目をつけられる!?
    そりゃ世界的に名声を馳せる優秀な探偵ではあるだろうけど、何かしらの因縁があるわけでもなし、唐突感が否めない。
    その上、一章々々であっ

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    2024年04月28日
  • 未完の肖像

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    ノンシリーズ(メアリ・ウェストマコット編)。

    想像力が豊かで内気なシーリアは、優しい母親・ミリアムや、周囲の人々に温かく見守られて不自由のない少女時代を過ごします。
    やがて、美しく成長したシーリアは、穏やかで堅実なピーターと婚約していたのにも関わらず、突如現れたダーモットから猛アプローチを受けるうちに、彼に惹かれていき・・。

    本書はメアリ・ウェストマコット名義で描かれたロマンス小説(ミステリでない方のクリスティー)シリーズの一つで、クリスティーの自伝的な内容といわれているようですね。
    冒頭では、とある肖像画家が、今にも自殺してしまいそうな女性(シーリア)と知り合い、その彼女から聞いた半生を

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    2024年04月26日
  • ビッグ4

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    ポアロシリーズでは“異質”

    あとがきによれば、有名な「クリスティー失踪事件」の直後の出版で、結構“売れた”ようだ。
    もともと、いくつかの短編だったネタを合わせて繕った、とある。
    そのせいか、一つの事件の解明ではなく“ビッグ4”という組織との対決ということで、まるで同じ国の某諜報機関物のよう。
    さすがに巧みな作者だけに一気に読める面白さだが、何か物足りなかったのが残念。

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    2024年03月08日
  • バグダッドの秘密

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    1951年発表のノンシリーズ作品。初期の作品『茶色の服の男』と味付けは似ているが、よりスパイもののスパイスが利いているのと、米ソの対立という時代背景が題材に含まれているのが特徴。もちろん、本格的なスパイものとはスリリングさでは比較できないし、ミステリとしてもサプライズの大きさだけで言えば傑出するものはないが、クリスティならではの安定感、安心感が心地いい。

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    2024年02月24日
  • 火曜クラブ

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    ミス・マープルの短篇集。部屋に数人が集まり、自分が知っている難事件を話し合う。そして、その場にいる最も謙虚でもの静かな人物が最後にズバリと真相を言い当てるというパターンは、この時代(「火曜クラブ」の発刊は1932年)には多少新規性があったのだろうか。その後、1970年代にアシモフが黒後家蜘蛛の会ですっかり定着させた感がある。訳者あとがきにもあるように一つ一つの話は長編の習作であったり翻案であったりするものも多いのだが、とりあえず「ミス・マープル登場」と言ってもよい記念碑的な一作。

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    2024年02月17日
  • 黄色いアイリス

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    スーシェ版ポワロさんの次の回が「黄色いアイリス」なので先に原作を読んでみました。ドラマもどんどん見たいのになかなか進みません(⁠^⁠^⁠;
    9話収録のうち、先にドラマで観ていたのは3編。いずれも、脚本家の脚色のうまさが光る作品になっていましたね。
    そして本書を手に取るきっかけとなった「黄色いアイリス」も、映像映えしそうな内容。どんな演出になっているのか、楽しみです。

    短編はさくっと読めていいのですが、いかんせん長編よりも人物を覚えるのに苦労します。覚えた頃にはお話が終わってしまう……。
    中でも気になったのはパーカー・パイン。調べたところ、このお話に登場したマギー・セイヤーズは悪女を演じること

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    2024年02月10日
  • ビッグ4

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    ポアロシリーズ4作目。
    今回はミステリ要素は少なく、冒険活劇とでもいったところでしょうか。
    相棒ヘイスティングスの復帰。
    奥さんを放おっておいて好きにやってますわ。
    いつもの作品よりスピーディ。
    007みたいな感じでした。

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    2023年11月06日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    コーヒーのなかに毒物が。タイトルの「ブラック・コーヒー」がこの物語の始まり。お馴染みのポアロとヘイスティングスが活躍するクリスティの名作。

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    2023年10月21日
  • 火曜クラブ

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    絶賛クリスティーブームの現在、初めてのミス・マープルに挑戦です。 ポワロシリーズは大好きなものの、本書はなかなか苦戦。短編ですがそのたびに人物がたくさん出てくるので覚えるのが難しく……。 ただ、メンバーが変わった後半からはぐっと読みやすくなりました。バントリー夫人がいい味出してます。 トリックが面白かったのは「動機対機会」「青いゼラニウム」、「二人の老嬢」はすっかり騙されてしまいました。 次はミス・マープルの中編や長編を読んでみたいところ。

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    2023年08月28日
  • 黄色いアイリス

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    短編集。
    ポアロもの5編、パーカー・パインもの2編、マープルもの1編、ノンシリーズの幻想小説1編が収録されております。

    まさに“クリスティー・バラエティーパック”といった感じで、様々な毛色の話を楽しめる本書。
    個人的に好きだったのは、パーカー・パインもの「ポリェンサ海岸の事件」。
    タイトルに“事件”とありますが、実際は事件はなくて、パイン氏お得意のドッキリばりの仕込みによる“お悩み解決”のお話です。
    “パーカー・パイン劇団”所属女優(?)のマドレーヌ・ド・サラの登場も嬉しいですね。
    そして、異色の幻想譚「仄暗い鏡の中に」も、鏡に映った“ある光景”をきっかけにした、“世にも奇妙な物語”っぽい展

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    2023年08月12日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    久しぶりにポアロに会いたいなと思ってアガサ・クリスティーを読んだ。
    もともと戯曲らしく、たぶんこの読書室のワンシチュエーションなのかなぁと想像しながら読んで、面白かった。
    人の出入りが伏線になったりトリックになったりしていて、それもとても、舞台っぽい。
    だが私、殺人のトリックが未だわからない。あの人はいつどのようにあれされたんだ?

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    2023年03月03日
  • ビッグ4

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    すごいトンデモ探偵のポアロさんだった(笑)
    双子のお兄さんが出てくるし。
    いや、本当に別人じゃないかってくらい
    いつものポアロさんじゃない。
    なんでこれを読んでいなかったか…
    本能的に避けてたのかしら( ̄∀ ̄)

    解説によると
    別々の短編を無理くり一本化するため
    その横糸が必要になって
    すべての事件の裏に
    謎の組織がいることにしたらしい。
    もう全部「ビッグ4のしわざだ!」です。

    おかげでヘイスティングズは
    うっかり敵の手に落ちて殺されかけたり
    敵地に潜りこまされたり、散々です。
    最初「ちょっとポアロの顔を見るだけ」で
    南米から仕事の合間に訪ねたのに
    結局、一年くらい事件に巻き込まれている。

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    2022年12月13日
  • 火曜クラブ

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    アガサ・クリスティー初読み!初めて読むならと教えて頂いたのがこの『火曜クラブ』。短編集なので読みやすくテンポよく読めた。編み物をしながら事件を解決するミス・マープル!当時の雰囲気を感じながら読むのが楽しくて楽しくて。
    しかし読み始めは困ったことも。
    名前が覚えられない!ミス◯◯だったりファーストネームだったりと、1人の人間がいろんな呼び方で出てくるので、誰が誰だか大混乱!仕方なくノートに書きながら読む。無事に解決しました^_^。 もう次に読むのも買ってある!アガサ・クリスティーの世界に入れて嬉しかった!

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    2022年12月11日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    脚本?台本?読むこと あまり無いので読みにくかったけれど、これだけ細かに役者の動きが書き込まれているのだな、と感心した。舞台上が目に浮かぶよう。

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    2022年09月05日
  • 黄色いアイリス

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    ポアロ、マープル、パーカーパインの短編集。クリスティの中でも、色々な探偵が出てくる短編集は珍しい気がする。
    「二度目のゴング」が「死人の鏡」とほぼ同じ。比べてみると、どのように良くなっているかよく分かる。

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    2022年09月04日
  • マン島の黄金

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    今まで読んだことのないタイプのクリスティの短篇集だった。「クリスティの死後、新聞や雑誌等に掲載されたきりだった幻の作品群」だそう。ポワロの話が2つとクィン氏の話が1つあり。半分くらいまで時間がかかったが、後半はスイスイ読めた。特に「孤独な神さま」「クィン氏のティーセット」「愛犬の死」が気に入った。

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    2022年07月30日
  • 火曜クラブ

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    13短編集。作家の伯母のもとに、前警視総監や画家、牧師や女優など様々な人々が集まり、各自が知っている事件を語り、犯人を推理する。伯母マーブルは、田舎の小さな村の人たちの例をひきつつ、その謎を解く。

    今読んでも面白いです。田舎の老婦人、話を聞くだけ、村での出来事・人間性との関連性、などミステリーの中での存在もすごかったのだとわかります。

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    2022年07月24日
  • 黄色いアイリス

    A

    購入済み

    おもしろかった

    短編集です。
    お馴染みの名探偵が揃い踏みといった感じで
    おもしろかったです。
    次々とつい読み続けてしまいます。

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    2022年07月21日
  • マン島の黄金

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    ネタバレ

    クリスティーの個性あふれる短編をご賞味あれ。

    表題作はマン島の観光客誘致のために書かれた懸賞小説とのこと。当時は新しい手法だったかもしれないが現代では割とポピュラーなイベントとも取れるだろう。しかしクリスティーが参戦するとは豪華だ。ほかにもバラエティに富んだ短編が収められている。ポアロもあればクィン氏も。

    「崖っぷち」や「壁の中」にはメアリ・ウェストマコット名義の作品群に通じる静かな狂気を感じる。「愛犬の死」は愛犬家なら共感するのだろうか。「クリスマスの冒険」は若者たちとポアロの交流も微笑ましい活劇風。「名演技」は劇作家の面が強く出た作品で、ちょっと誰かに演じてもらいたくなる。

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    2022年04月30日