中村妙子のレビュー一覧

  • 春にして君を離れ
    結局、人間は変わることはない。
    殺伐とした人肌の恋しい環境下での気の迷い、魔が差しただけ。
    変わるには歳を取り過ぎた?←差別的かも

    だが、救いといえば夫はそうした妻の本質を理解していること。他者への理解が及ばなくても、少なくとも夫には理解されている。

    まあ、あくまで主人公の視点で語られる物語なの...続きを読む
  • 春にして君を離れ

    教育における教師あり学習と強化学習について考えさせられた。子供の将来を案ずるあまり教師あり学習を強いる親は多いが、人間は他人がラベリングした価値観に従い続けることはできないのだろう。子供を育てる機会があれば気をつけたい。

    解説ではロドリーに対しての指摘が書いてあったが、ロドリーの立場に置かれたら...続きを読む
  • 春にして君を離れ
    プアリトルジョーン、なんでそっちを選んだの。そりゃ現実は怖いけどさ。
    そんで夫も全部ジョーンのせいにしてるけど、無責任なやつやで。子どもがかわいそう。あんな難あり女と子ども3人もつくってんのかい。てのもツッコミどころやけど。
    現実を直視したくないから忙しく暮らしてる人っているよな。現代人は多かれ少な...続きを読む
  • 春にして君を離れ
    三人の子どもたちも成人し、夫との仲も良好。何不自由ない人生を送るジョーンは、学生時代、学園の中心的存在だったブランチと再会する。かつての美しさを失い落ちぶれたブランチの奔放な男性遍歴を聞かされるうちに、ジョーンは自分の人生に疑問を抱くようになる。
    客観的に見ると、現段階においてはジョーンの方が満ち足...続きを読む
  • アクナーテン
    アクナーテン
     どんな作品でもそうだが取りかかる順番はとても大事で、相乗効果で面白さが増す事がよくある。今作、「アクナーテン」を読む前に「ファラオの密室」(2024年)という作品を読んでいた為、世界観が踏襲され、まるで続編を読んでいるかの様な感覚になった。
     「ファラオの密室」では神官とこの時代に生...続きを読む
  • 春にして君を離れ
    読み終わってから、そういえば殺人事件が起こらなかったなと気づいた。砂漠で主婦が回想しているだけなのにこんな読めるのはすごい。エピローグまで読むに、結局ロドニーとジョーンは破れ鍋に綴じ蓋のいい夫婦なのでは?と思う。
  • 春にして君を離れ
    ミステリーとまた違うけど、最後どういう結末になるんだろうとドキドキしながら一気に読み進めた。ドラマティックな悲劇が起きる訳でもなく、でも妙にリアリティたっぷりな話の運び方が、さすがアガサ・クリスティー!という作品だった。
  • 春にして君を離れ
    春にして君を離れ

    社会的に成功した夫。可愛い3人の子供たちも無事独立し、順風満帆な人生を歩んできた夫人が旅先の砂漠の真ん中で足止めをくらい、時間を持て余すこととなる。
    なにもすることがない時間。取り止めもない考えが浮かんでは消え、思い返していく中で彼女の人生の順風満帆とはいえない全く別の顔が見えて...続きを読む
  • 春にして君を離れ
    ホラーじゃないはずなのに、めちゃくちゃ怖かった。
    人は所詮変わらないのか、たまたまこの人がそういう人だっただけなのか。
    今まで読んだ中で、一番衝撃的だった本。
  • 春にして君を離れ
    良妻賢母として満ち足りた生活を送っていたある女性が、ひょんなことから、それまでの親子関係や夫との愛情に疑問を持ち始める… というストーリー。
    ミステリーではないアガサ・クリスティの本を初めて読んだけれど、とても面白かった。
  • 春にして君を離れ
    「人はそう簡単には変われない」
    それが、一番の感想です。
    校長先生とブランチという他人からの評価を見てもジョーンは「嫌な人」だと思う。
    ロドニーは他人や子供達にとっては良い人、良い父親だと思いますが、夫としてはどうなんだろう。
    ジョーンが変わらなかったのは夫として表面的にしか関わってこなかったからで...続きを読む
  • ビッグ4
    もともと短編だったものを、長編にする為少し書き変えて作品にしたらしく、文章に違和感があるとのことだっんですが、アクション要素が多くハラハラドキドキでとても楽しめました!
    落ち着いた展開が多いポアロシリーズなので、こうゆう作品があってもいいのかなと思います。(まだ数冊しか読んでいませんが。)
  • 春にして君を離れ
    きっかけは鴻上尚史さんのほがらか人生相談でおすすめされていて。定期的に読み返しておきたい人生の道を踏み外さないための教本。
  • 春にして君を離れ
    自分が目を背けて来た不都合な真実に直面する恐ろしさと衝撃的なラストに読後は放心状態でした。
    点と点が線になっていく様にページを捲る手が止まらずほぼ一気読みしました。もっと有名になっていい作品だと思います。人生観が変わる小説でした。
  • 娘は娘
    依存と書いてあったが、共依存というものなのだろうか。
    麻薬依存を断つことができたところで、母親への依存も断ち切れた。
    母娘の依存を断ち切る過程がさらっと書かれているのが、物足りなく感じた。

    再読したい。

    春にして君を離れが気に入ったので、こちらも読んでみた。
    今回は意外にハッピーエンド。
    という...続きを読む
  • 春にして君を離れ
    決して他人事・昔のことではないなぁ。

    主人公のジョーンは独善的で人を見下してて「嫌なやつだなぁ」と思うんだけど、じゃあ読み手である自分にそういう側面はないの?って聞かれると「いや、あるなぁ」と。
    結局改心しないのもまぁ、あるあるだよね。旅行から帰ってきて現実に戻ったら思考が現実モードになるのはよく...続きを読む
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕
    やっぱりミステリーものはおもしろい。
    ナイルの映画も(配信でだけど)早く観たいな。

    わたしはこの文庫本の装丁がお気に入り。
    今にも良いコーヒーの香りが漂いだしてきそう。
    わたしはコーヒーが大好きだから、コーヒーで死にたくはないけれど笑
  • 黄色いアイリス
    「仄暗い鏡の中」:傷の男に絞殺される女の幻影。
    「黄色いアイリス」:ポアロ「忘れられぬ死」の原作。毒殺。
    「二度目のゴング」:ポアロ「死人の鏡」の原作。
    パーカー・パイン×2/ポアロ×5/ミス・マープル×1
  • ビッグ4
    読後の感想。
    ヘイスティングズとポアロの友情が際立っている作品という印象を受けました!
    ポアロシリーズでも、壮大な相手ではなかろうか?
    世界を股にかける敵に、灰色の脳細胞で闘うポアロは凄いと思います。
  • ビッグ4

    壮大なスケール

    ポアロ作品で最もスピード感、躍動感があり印象的な作品です!じっくり人間心理を読み解くというより、アクション映画を見ているような感覚。