中村妙子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わって、恐ってなった!
アガサ・クリスティー作品ではあるが、
殺人事件とか何も起きて無いんだけどಠ_ಠ
家族の歪さをこれでもかと見せつけられた。
家族を、夫を心から愛していると信じるジョーン・スカダモアの有りようが哀しいし、虚しい。
本人は良き夫、良き子供たちに恵まれて理想的な家庭を手に入れたと自負しているのに、「知らぬは当人ばかりなり」といった具合に事実は全くの逆。それを段々に鋭く描き出しているから凄まじい!
流石のクリスティーだな、と感嘆しました。
砂漠の只中で一人、自身の内面を省みることしかやる事が無くなっていく描写が寒々とこわかった…
汽車がやっと着いて、徐々に現実の生活に戻 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1930年代48歳のイギリス人女性、
娘の病気見舞いの帰りの沙漠で足止めになり、滞在した宿で自分自身とこれまでの人生を見つめ直す
自身の過去を回想し、人生に疑問をもち始める
良い夫、良い子どもたち、よい生活に満足していると思い込んでた主婦が、旅先で知り合った学生時代の友人との会話が切っ掛けとなり、足止めされた沙漠で自身の過去を回想していく
自身の内面や家族との本当の関係、愛の形に直面していく心理サスペンス
主人公ジョーンは自分の内面を都合よく解釈して正しい行いをしていると信じ込んでる
自分本位に、相手にとって何がよいことであるかを勝手に決め続けてた
これまで誰についても真相を知らずに過 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで、学びがありました。
✅人や物事の本質を捉えること
✅自分にとって都合の良い想像(解釈)をしないこと
✅大切な人に本心を伝えること
ジョーンは、あまりにも主観的な思い込みに囚われ、大切な家族の人生に歪みを与えました。
「相手が何を思い、どう考えているか」は二の次で、常に自分の都合を優先して物事を考える。
その結果、大切な人達から距離を置かれてしまいます。
しかし1番の悲劇は、ジョーンが長い年月その事実に全く気付けなかったこと。そして旅先でようやく真実に気付き、ロドニーに打ち明けようとしたにもかかわらず、結局は何も言えず、元の「何も知らない幸福な妻」に戻ってしまったことだと私 -
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Posted by ブクログ
今作はクリスティ作品の中では評価が低い
要因は幾つか考えられるが、
個人的には「アクロイド殺し」の次の長編なので期待値が高すぎたのでは?と考える
前作「アクロイド殺し」出版後から今作が出版された1927年までにアガサ・クリスティにとって心労が重なる出来事があったのも要因の一つだろう
最初の夫アーチボルト・クリスティ大佐の不倫と離婚問題、その後の失踪からしても今作を書いた当時アガサは一種のスランプ状態だったのではないか?
そんな彼女に義兄キャンベル・クリスティが「短編をまとめて出版してみれば?」というアドバイスをして今作は書かれた。
後年アガサが述べているが、ポアロは短編よりも長編向きた。
そし -
Posted by ブクログ
読み終わった後の感慨がすごくて戸惑っている。
何箇所か読み直したりしている。
原題は GIANT’S BREAD (巨人の糧)、邦題は 愛の旋律。読んだ感想としては、巨人の糧のほうがしっくりくる。愛の旋律が想像させる、優しい愛の物語ではない。
主人公ヴァーノンにまつわる2人の女性が出てくるが、私はジェーンというキャクターが本当に好きになってしまっている!しっかり自分の人生を生きてきた、1人でも生きていける強い女性。依存的ではないし、愛を与えて、尽きない。
もう一方のネルは、美人さんな上にネルなりに頑張っていて素敵。でもジェーンとは質が違う。ヴァーノンが救うのは最後にはネルで。でもそのために -
Posted by ブクログ
子育てに行き詰まった時、おすすめの本を探していて見つけた一冊。
読後の感想……怖い。
いや、怖すぎる。
ぎゃーーーっ!でした。
何が怖いかと言うと、誰の心にもあるかもしれない部分を見せられたことです。
「自分は正しい」
「子どものために、夫のために、家族のために最善を尽くしている」
そう信じてやってきたことが、もし間違っていたとしたら……。
ひとり自分自身と向き合う時間の中で、これまで気付かなかったことにも気づいていきます。
けれど、日常に戻った途端、また以前の自分へ戻ってしまう。
人は、そう簡単には変われないのかもしれません。
子どものためと思っていることは、本当に子どものためな -
Posted by ブクログ
ミス・マープルの初歩のような短編集でした。
短編集なので日常の謎が多いのかと思ったらほとんどが殺人絡みで事件も推理も本格的でした。これを短編でどんどん出しちゃうとは本当にアガサ・クリスティーは引き出しが多いんだなあ。
「迷宮入り殺人事件。」作家のレイモンド・ウェストは最近この言葉が気に入っている。ここはイギリスの田舎町セント・ヘアリ・ミードの老婦人ミス・マープルの居間。レイモンドはミス・マープルの甥で、古風で家庭的で居心地の良い叔母さんの家で集まりを開いたのだ。その場に元スコットランドヤードの警視総監、ヘンリー・クリザリング卿(サー・ヘンリー)がいたこともあり、参加者たちが自分が遭遇して解決