中村妙子のレビュー一覧

  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    少し駆け足で読んでしまった感は否めないですが、どれもおもしろくとても印象的でした。
    個人的には『バンガロー事件』と『溺死』こそマープルなんじゃないかなぁと勝手に納得してしまったかもしれません。
    ただただあの観察力と洞察力…もとい思考が欲しいと思っちゃいます。

    0
    2026年03月29日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    10年くらい積んでいて、しかもダブって買っていて2冊も持っていたこの本。
    何度も冒頭で挫折していたのだが、今回読み始めたら驚くほどサクサク読めた。たぶん自分の年齢が主人公に近づいてきたからで、気づかぬうちに自分も己の人生に迷ったり悩んだり怖がったりするようになったからかもしれない。

    ジョーンの言動に苛立ちながら読んでいたけど、知らず知らずのうちに自分でもやっちゃってるかもな…と心配になった。
    あと、ロドニーは良い人だけどこの人も結構ずるい人間だよなと思った。
    お互いに嫌なことに目をつぶって老いていくのは昔も今も変わらないところか…。
    人間って愚かで儚いなぁ。

    0
    2026年03月29日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人が死なないクリスティーは初めて読んだけどこれも悪くない。大きな事件が起きるわけではないのに、次々に浮かぶ疑惑と繋がっていく記憶の断片が頭に流れ込んでくるようで、この疾走感はさすがクリスティーだなと思った。
    主人公は女の悪いところ詰め込みまくり。それに途中で気づくところまでは良かったんだけど、結局無かったことにして見て見ぬふりするところはさすが女って感じでますます女が嫌いになった。自分も女だけど。

    0
    2026年03月27日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ミステリーの巨匠が描く少しミステリートは違った小説、とのこと。
    海外文学は男性名称とか女性名称とかあだ名とか地名とかがよく分からなくなるからあんまり読まない。この本もその辺はちょっと苦労したけど、読みやすくて結構サクサク読めた。最後はどうなるかな、と思ったけど、土壇場になって心変わりすることなんてよくある事だし、そう考えるとなんかゾワッとして終わった。

    0
    2026年03月15日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    「よくこんな嫌な女(主人公)書けたね」的な感想を多数観測したため、「フゥーン、どんな性悪女なのか拝んでみますか」とアガサデビューした、が…
    残酷な話だなぁ
    女性の虚栄をあげつらった陳腐な批判とは別種の、生々しい自己欺瞞の描写やその終幕に、ずん…と気が滅入った

    0
    2026年03月10日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    旅に出ることで、人は普段とは異なる考えを抱くようになり、普段では到達し得ない真実や決意に辿り着くことができる。
    そして、旅先でどれだけ素晴らしい決意を得たとしても、日常に戻れば日常という環境に規定された思考方法に戻り、素晴らしかったはずの決意や真実はまるで夢だったかのように色褪せてしまう。

    異国の地に置き去りにされたジョーンは、持て余す時間の中で自己に向き合い真実を悟る。しかし、家に帰り着いた瞬間にその全てが幻のように消え去ってしまう。この心変わりは、経験的に本当に共感できると思った。

    旅は僕らを非日常、異なる環境に連れ出してくれるものであり、その効果は掛け値なしに素晴らしい。だが日常に戻

    0
    2026年02月14日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    多くの人、特に母親が歩む道である被害者妄想というか。家族のために自分を犠牲にして、過ちを犯さないようレールを敷いてあげているのに。当時の彼女の別ペンネームの作品。

    0
    2026年02月14日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    クリスティー文庫を1から読む企画の第4巻め。

    国際犯罪組織ビッグ4とポアロの対決。
    これまでとは違う雰囲気のハラハラ展開で楽しめた。
    たくさん出てくる登場人物といろいろな場面展開が、最初は意外な感じがしたけれど、今観ている「ダウントンアビー」の時代と重なって映像が浮かんできたり、作中に出てくる「日本の大地震」は昔聞いた父が体験した地震(年代的におそらく)かもとわかったり、違う部分でも楽しめた。

    0
    2026年02月13日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    この主人公みたいなタイプってやっぱちょっとやそっとで治ることはないんだなぁ……と思って文庫解説を見たら「夫や息子娘が諦めたのも良くない」とあって、その視点があったか…!と。

    0
    2026年02月09日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    自分では気づいていなかった、知ろうともしなかった真相にたどり着いてしまうというのは考えてみると恐ろしい。できることならば、周りにとって自分がどういう存在なのか、知ることなく生きていきたいいうのもそんなにおかしなことではないだろう。でも、この小説の主人公、ジョーンは気づいてしまう(最後その扉を開けるか閉めるかという葛藤はあるが)。異国の砂漠の宿に取り残されて、気を紛らわすこともなく数日間を過ごすというシチュエーションもそれに寄与したのだろう、と思うが、それゆえに何か悪い夢でも見たような気持になってしまうというのもむべなるかなというところだと思う。後から考えるとそういうシチュエーションの描き方もう

    0
    2026年02月08日
  • 未完の肖像

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった!
    クリスティのウエスト・マコット名義で書いた本を読んでいる。これもまた恋愛、家族について考えさせられる。

    死を選びそうな女性(主人公)が、出会った人にこれまでの人生を夜通し話すというスタイルで、幼少期の話から始まる。そこは正直読んでいて少しダルい感じもしてしまうのだが、主人公が内気な妄想好きの少女だった、ということがわかる。少女が大人になって、恋愛話が出てくると、一気に面白くなってくる!いろんな人から救愛されるのだけど、ちょっとでも違和感を感じると、彼女は流されず、断る。きちんと自分の好きな人を結婚相手として選ぶことができた。はずなのだが、ずっと続くと思われた結婚関係が、相手

    0
    2026年02月01日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まだあまり多くは読めていないけれど、他のポアロ作品とは少し毛色が違う気がしました。やっぱりヘイスティングズが語り手の方が面白いなと、「アクロイド殺し」を読んだ後だからか、そう感じました。安心して読める。

    0
    2026年01月07日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    個人的には面白かった。最初の方は騙された。
    ミステリー要素というかアクション寄りだがストーリーとしては面白かった

    0
    2026年01月01日
  • 暗い抱擁

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その人生を幸福と呼ぶか。

    ヒュー・ノリーズの元にゲイブリエルが死にそうだと報せが来る。ノリーズはゲイブリエルを憎んでいた。イザベラを死なせたゲイブリエルを。ノリーズの語るゲイブリエルの物語。

    一気に読ませる。メアリ・ウェストマコット名義の作品なのでいわゆるミステリではない。しかし最後に明かされる真相に向かって進み、最後の打撃に痺れるという点では実によくできたミステリ的。

    軽薄で自己宣伝的な醜男ゲイブリエル。彼の根底に流れる高貴なものへの歪んだ感情。生まれながらに貴族というのが日本には(一応)ないので、ここら辺の大英帝国的な価値観を完璧に理解はできないけど、なんとなく感覚的にはわかる。自分

    0
    2025年12月23日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    個人的にクリスティ作品の魅力といえば、
    個性豊かかつ人間味のある登場人物(事件の容疑者)たち、
    膨大な情報の中にミスリードと本当のヒントとを潜り込ませる巧みさ、
    そしてミスリードの要素すら拾い上げ本筋とは別のストーリーに昇華させる組み立ての巧さ、
    あたりが大きいのだが今回は短編集という性質上どうしてもそれらを感じづらかったというのが正直な印象。
    短いページ数で語らなければいけないので人物描写にそこまで割けず、ミスリードを入れる隙がないのでヒントが分かりやすく浮き彫りになっており、長編では毎回予想外の真相に驚かされていたのに、今回は途中でなんとなく分かってしまうことが多かった。

    というのは各話

    0
    2025年12月02日
  • 未完の肖像

    Posted by ブクログ

    外に出たい、未知の世界に触れたい、でも妻であり母である女性にとってそれは抑え続けるべき欲望。そして母と娘の微妙な関係。アガサ・クリスティのさすがのストーリーテリング。

    0
    2025年11月26日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    「ミス・マープルと13の謎【新訳版】」 (創元推理文庫)のハヤカワ文庫版。ちなみにこっちの方が出版が早い。でも私は先に創元推理文庫版で読んだ、のだが気が付かなかった。
    どこかで読んだことある気がするなぁって思ったんだよなぁ…笑

    0
    2025年11月11日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    マープルのすごさがつまってる。ただのうわさ話好きのおばあちゃんではない、人間観察のプロというか驚くべき知性というか。ポアロも大好きだけど、それぞれ別の人間観察における知性というか。クリスティがマープルがお気に入りだったのも納得。

    0
    2025年09月27日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    はっきりした証拠がない推理も結構多くて、これ確証ないけどいいの?のとは思ったけど、人間観察から推理するっていうのは面白かった!

    時代の違い、台詞が長い、覚えにくい人名、脇道にそれる話題…などがちょっと読みにくかったけど、筋書きやトリックはシンプルでわかりやすい。
    短編集なので、いろんな事件が楽しめてよかった。

    0
    2025年09月11日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    ミス・マープルの短編初登場作品。13編の作品からなるが、どれも最後にミス・マープルがあっと言わせてくれる。後年の長編に比べると、中にはやや強引な展開もあるように感じるが、楽しめる。

    0
    2025年08月14日