中村妙子のレビュー一覧

  • 娘は娘

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    ローラが!ローラが!かっこいいっ!!
    んー、なんとも言えないこの家族関係。
    ぼくも、自分の親子関係と照らし合わせて読んでいました。
    この親子がしていることを普段何気なくしている人っていますよね、ぼくはわざとすることがありますが。

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    2012年11月30日
  • 未完の肖像

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    ネタバレ

    メアリ・ウェストマコット名で書かれた小説は、どれも面白い。
    アガサクリスティの本を数十冊読んだ後で、同じ作者だということを知っていて読んでいるからかもしれない。
    特に、アガサクリスティの自叙伝を読み、アガサクリスティの一生を知ってから、メアリウェストマコット作の作品を読むと、どれもアガサクリスティが登場しているように読める。

    マープルものの「ミスマープル」、ポアロものの「アリアドニ・オリヴァ」、トミー&タペンスの「タペンス」など、アガサクリスティの分身は多い。
    アガサクリスティの分身を見つけることが、アガサクリスティの作品の楽しみ方の一つになっているかもしれない。

    アメリカ出身の親、イギリスでの生活、
    結婚、出産、失踪、離婚、再婚、中東への発掘調査への随行など、
    アガサクリスティの作品には、自分の経験が十分に反映されているように思う。

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    2011年08月14日
  • 愛の旋律

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    ネタバレ

    アガサクリスティではなく、メアリウェストマコット名の作品。

    英語の題名はGiant's Bread「巨人の糧」。

    幼馴染と男女の友情、従姉妹兄弟と叔母・叔父。
    母親と父親。戦争と平和。
    イギリスとドイツ。ユダヤ人とロシア。
    音楽と美術。ピアノとオペラ。
    相対する様々な関係が織り成す物語。

    主人公も、男からその妻。戦士したはずの夫と遷ろう。

    未完の肖像、春にして君を離れ、マン島の黄金
    など、ミステリでない作品の方が、好感が持てた。

    ただし、アガサクリスティの作品だと知らなかったら、読まなかったかもしれない。

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    2011年08月14日
  • 暗い抱擁

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    ネタバレ

    探偵ものでないので、なぜだろうと思いながら読み終わって、
    解説を読んでわかりました。「アガサクリスティ」の作品でないことを。

    「メアリ・ウェストマコット」の第4作とのこと。
    The Rose and the yaw tree.
    というのが原作名とのこと。
    内容からすると、こちらの方がピンと来ます。

    作り、心理描写は、アガサクリスティものだという理解で読んでいて、違和感はありませんでした。

    死に対する態度、人間に対する態度など、アガサクリスティの本質的なところがより強調されているような気もしました。

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    2011年08月14日
  • バグダッドの秘密

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    ネタバレ

    アガサクリスティの楽しみ方は
    1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。
      鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。

    2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。
      アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。

    3 犯人探し

    4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い

    5 考古学、遺跡発掘作業など。

    6 音楽、オペラなどの芸術活動。

    7 作家、小説、詩、マザーグースなど。

    3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。

    本書は、1,2,4,5,7の視点が得られるのでたいへん楽しめる。

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    2011年08月14日
  • 娘は娘

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    ネタバレ

    アガサクリスティの3つの面がみごとに3人の女性として描かれているように思われる。

    まず、未亡人の母親。
    再婚をめぐる心の葛藤。
    死別ではない、アガサクリスティからは、一番遠い性格のように見受けられる。

    未亡人の母親の娘。
    わがままだけど、反面大人びた考えの持ち主。
    最後は、幸せを選択できるところは、一番アガサクリスティに似ているかもしれない。

    未亡人の母親の友人。
    著名人で、仕事上はアガサクリスティに一番近い役回り。
    考え方、発言も、公式のアガサクリスティの言いたいことを代弁している。

    それでも、未亡人の母親の性格の中に、ひょっとしたらアガサクリスティらしさが
    織り込まれているような気がしたのは、設定のうまさだろうか、表現のうまさだろうか。

    自分が選ぶアガサクリスティのベスト10に入れたい。

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    2011年08月14日
  • 愛の重さ

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    ネタバレ

    愛を一手に独占する赤ん坊の妹に対して、死んじゃわないかと思った姉。
    それでも、火事のときに、夢中で助け出そうとした人間性。

    人間の性格はなかなか直せないが、
    愛されることによって変わるかもしれないという望みは残った。

    愛するときの重さと、愛されるときの重さの、性格が違うことが分った。
    どちらか一方では、手抜かりなのだということを感じた。

    ps.
    解説において、ハンセン病に対する時代的な認識の限界について断りがある。

    原作を書き換えると、時代的な認識の限界が分からなくなるので必ずしも書き換えは必要はないが、最低限、解説では言及がある。

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    2011年08月14日
  • アクナーテン

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    ネタバレ

    解説にもあるが、アガサクリスティのエジプト好きの成果だと思う。
    他の作品ほど、人の間の心理の妙については、表現されていないようだが、
    アガサクリスティの人間に対する考え方は表現しているだろう。

    エジプト史は詳しくないので、どこまでが史実で、どこからが創作かは分からない。
    王政、宗教、戦争などに対する一つの考え方を表現している。

    戯曲なので、戯曲が嫌いな人には読みづらいかもしれない。

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    2011年08月14日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ネタバレ

    小説版ってどういう意味かわからずに購入してしまいました。
    ブラックコーヒーは、最初は戯曲としてかかれたということを知りました。
    表紙に著者の名前を掲載しないのは、ひどいと思いました。

    本の中には、チャールズオズボーン小説化と書かれているので、
    表紙にも掲示すべきだと思います。

    そんな不満を持って読んでいたので、表現の細かいところに気が回らず、
    読み終わったあとも、内容がピンと来ていません。

    戯曲版を先に読んでから、本書を読み直してみます。

    ps.
    2010年、イオンシネマに持って行って、紛失してしまいました。拾われた方はお届けいただけると幸いです。

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    2011年08月14日
  • 愛の旋律

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    ちょいと前に読み終わっていたけれど、その衝撃はいまだ冷めやらず。
    天才とは恐ろしいものだ。
    才能はその人自身だけでなく、周りも食い尽くさずにはいられない。
    なにもかも全てが才能の奴隷や生贄になってしまう。
    しかし、そんな物語を戦慄する思いで読みつつ、どうしようもなく惹きつけられた結果、ボリュームがあるのにもかかわらず一晩で読んでしまった。
    自分がこういうストーリーにこんなにも魅了されるとは思わなかった。

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    2011年04月18日
  • アクナーテン

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    小説ではなく戯曲です。
    アメンヘテプ三世との共同統治から
    軍人ホルエムヘブとの出会い、ネフェルティティとの愛、
    新しい都の建築、宗教改革、国の衰退、
    神官たちの悪巧みと画策と王の死、そして
    ツタンカーメンが王位につくだろうというところまでを
    ドラマチックに描いている。
    アクエンアテンの死については諸説あるけれど
    クリスティー説を信じたくなるくらい面白かったです。

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    2010年10月12日
  • 暗い抱擁

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    アガサ・クリスティの一連のミステリーとは赴きを異にしているが
    鋭い人間観察に基づく記述はとても読み応えがあり、結末の展開はさすがアガサ・クリスティ!!

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    2009年11月04日
  • 娘は娘

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    ノン・ミステリーシリーズ。
    母と娘という、一種異様な独特の関係を描いた作品。
    憎むのも、煩わしく思うのも、心配するのも、反発するのも、愛しているからなんだと強く思いました。
    読んでいる間、苦しめられ、振り回され、のたうちまわり、ラストは涙が止まりませんでした。

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    2010年03月07日
  • アクナーテン

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    ネタバレ

    父王の死に伴いエジプトのファラオとして即位したアクナーテン。神官たちの専横、生活に苦しむ民を救い理想の国家、世界をつくるために新たな都を作り新たな神を信仰する。神官たちとの対立。すべての戦争を否定するアクナーテン。離れていく民の心。自らの親友と考えていた軍人であるホルエムヘブとの決別。理想を追い求めるアクナーテンと現実を見るホルエムヘブとの溝。王位後継候補のツタンカーメンとの考え方の違い。宮廷で進む妃ネフェルティティの姉ネゼムートの陰謀。

     2009年10月23日購入

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    2012年08月10日
  • 愛の重さ

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    私の好きなミス・マープルやポアロは登場しないが、クリスティー特有の軽快な進め方で、とても面白かった。

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    2009年10月04日
  • 娘は娘

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    メアリ・ウェストマコット名義のクリスティの作品は、読み返すほどに味が出てきます。読むたびに新たな発見があり、そこから自分の考え方が分かってくるというか。最初に読んだころから随分違う印象を持つようになりました。母と娘、愛しているからこそどんな犠牲も払う。それを決めたのは自分なのに、相手を恨めしく思ってしまう瞬間があるのです。その気持ちが段々胸に溜まっていって、自分でも訳のわからないモヤモヤになって・・・。ミステリの女王は人間観察の女王でもありますね。イーディスやデーム・ローラの台詞を読んでいると、目の前にクリスティがいたら心の奥底まで見抜かれそうな気がしてきます。

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    2009年10月04日
  • 火曜クラブ

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    序文や解説にも記載されているように、後半の短編は後に書き足されたものであるせいか、謎の品質が高いように感じました。ただ、前後半通して、ミステリの楽しさと同時に主人公の魅力や謎をとりまく人間性が描かれていて、ミステリプラスアルファの面白さがあります。

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    2026年10月04日
  • 愛の旋律

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    ノンシリーズ(メアリ・ウェストマコット編)。

    本作品は、ヴァーノン・デイアという一人のだめんず・・もといw、若き気鋭の音楽家(作中ではまだ原石ですが)の愛と苦悩、そして彼をめぐる人々の波乱の人生を描いた、“ミステリではないクリスティー”でございます。

    美しい屋敷(アボッツ・ピュイサン)で生まれ、空想に耽った繊細な幼少期から始まり、従妹のジョー、幼馴染のセバスチャンやネルと過ごした少年期。
    音楽に目覚め、美しく成長したネルと恋に落ちる青年期、そして圧倒的な歌声を持つオペラ歌手・ジェーンとの出会い、さらに戦争の勃発・・と、ヴァーノンをメインに五人の男女が運命に翻弄されながら生きていく展開です。

    主人公ヴァーノンは「純粋で芸術的才能はあるけれど、付き合うと絶対に苦労する男」で、彼の“夢見るお子ちゃま”っぷりにはイラッとさせられっぱなしでしたw
    そんなヴァーノンを巡るネルとジェーンという二人の女性の対比が特に印象的でしたね。
    前半はキラフワ系女子だったネルが、戦時中に病院で一生懸命に働く姿はとても健気で良かったのに、彼女の病院勤務を「看護なんて、きたない仕事じゃないか」と、否定して自分の理想ばかり押し付けるヴァーノンにまたイラつく私・・(-_-;)。
    (で、ネルが不安になった絶妙なタイミングで金持ちおじ様・ジョージ登場という・・ま、これはミセス・ヴェリカーの策略だと思いますが・・)
    一方、大人の魅力に溢れていたジェーンですが、終盤でネルに対してかなり意地悪な牙を剥いたりと、そんな女の執念というか、剥き出しのエゴの描き方にゾクゾクさせられました。
    さらに、奔放で自らしんどい恋愛に走ってしまうジョー、冷静に時流読む眼を持ち事業で成功していながらもジョーへの切ない想いを抱き続けるセバスチャン・・。
    といった、それぞれ悩みや葛藤を抱えた登場人物たちが織りなす物語に、つい引きこまれてしまった次第です。

    かなりのヴォリュームでしたが、読み終わった瞬間、思わず深い吐息が漏れてしまうような・・そう、まるで一本の重厚な映画を見終えたかのような読後感を味わっております。
    ということで、クリスティの天才的な人間描写の上手さが遺憾なく発揮された、濃厚な人間ドラマを堪能させて頂きました。

    未読のクリスティー作品は、ノンシリーズ(と戯曲)のみなので、残りを少しづつ読んでいきたいですね~。

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    2026年09月04日
  • 火曜クラブ

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    数年ぶりに読み返したけどやっぱり良いな。
    ミス・マープルの洞察力には相変わらず舌を巻く。
    真相を知る者が昔の事件を語り、聞いた者はその解決編を推理する。
    たったこれだけの話が、なんでこんなに面白く感じるのか自分でも不思議。
    この1冊で13回も驚けるという贅沢を噛み締めつつ、楽しませてもらいました。

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    2026年08月08日
  • 火曜クラブ

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    ミス・マープルの初登場作品を今更ながら。
    (シリーズの最初に読むべきだったか。)
    多様な事件の詰まった短編集で、流石にこれだけの情報で推理してみせるのは無理がある気がしつつも、飽きなく楽しめる良質な短編集。

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    2026年08月08日