中村妙子のレビュー一覧

  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読後の感想。
    ヘイスティングズとポアロの友情が際立っている作品という印象を受けました!
    ポアロシリーズでも、壮大な相手ではなかろうか?
    世界を股にかける敵に、灰色の脳細胞で闘うポアロは凄いと思います。

    0
    2021年06月23日
  • ビッグ4

    購入済み

    壮大なスケール

    ポアロ作品で最もスピード感、躍動感があり印象的な作品です!じっくり人間心理を読み解くというより、アクション映画を見ているような感覚。

    0
    2020年09月11日
  • 暗い抱擁

    Posted by ブクログ

    いやー、すごい。今更だがすごい。さすがクリスティー、さすが女王、と言うしかない。

    まず人物の造型がもう。。。テレサ、カッコいい。287ページからのレディー・セント・ルー、カッコいい。ヒューっと口笛を吹きたくなる。

    深みある警句の数々、過不足なく拾いあげられた人生の断片から立ちのぼってくる”愛とは何か”。
    これ読んじゃうと、昨今のミステリが子どもっぽく思えてしまう。
    いやー、女王、まいりました。

    0
    2017年03月17日
  • マン島の黄金

    Posted by ブクログ

    大好きなクリスティの短編集、さらっと読み進めてしまうにはもったいなく感じ、ひとつひとつ大事に読みました。「崖っぷち」「名演技」の話しのテンポやキレの良さには感服。また、クリスティのロマンスをこの本で初めて読んだんですが「孤独な神さま」のような内容は‎オドレイ・トトゥにでも演じて映画としても観てみたい作品でした。そしてなにより、ハーリ・クィンとサタースウェイトのファンとしては、ふたりの再会に秘かに喜びました。

    0
    2016年02月16日
  • 愛の旋律

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティが別名義で発表した、ミステリではない小説。
    クリスティの人生に波乱が起きた後に書かれた長編で、ドラマチックで面白い。
    渾身の出来に、さまざまな思いが浮かびます。

    原題は「巨人の糧」で、天才はすべてを捧げつくすといった意味合いが主で、さらに二重の意味も‥
    オペラ劇場で画期的な新作「巨人」が公演され、評判となるプロローグ。

    さかのぼって、作曲家ヴァーノン・デイアの子供時代から。
    幼いヴァーノンは内気で、空想の友達と遊んでいた。
    みごとな邸宅でナースと女中達に囲まれ、裕福に育ったのだが。
    実は父は邸宅を維持するために結婚し、母は留守がちな父をなじり、喧嘩が絶えない。
    生命力豊か

    0
    2014年11月16日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

    Posted by ブクログ

    ポワロシリーズ。戯曲として作られたものの小説版である。舞台は科学者の屋敷読書室のみで、ポワロがヘイスティングズと一緒に解決していく話だ。ジャップ警部も出てくる馴染みのキャストで楽しんだ。毎度ながら、最後まで犯人が推測出来ないストーリーで満足度あり。

    0
    2014年07月14日
  • 愛の重さ

    Posted by ブクログ

    メアリ・ウェストマコット名義の作品で一番最後にかかれた作品らしいですね。
    人にとっての幸せは
    他人から見て幸せかどうかでは計り知れないものですよね。
    ローラは頭のいい人でした、自分を戒めて愛を抑えていたと思うのです。
    愛するあまり、人に気を使いすぎるあまり何を相手がほっしているのかわからなくなることありますよね。
    自分が勝手に思い込むこともしかり。
    そう考えると愛になれていたチャールズやヘンリーはある意味幸せだったのだと思います。

    0
    2012年12月25日
  • 娘は娘

    Posted by ブクログ

    ローラが!ローラが!かっこいいっ!!
    んー、なんとも言えないこの家族関係。
    ぼくも、自分の親子関係と照らし合わせて読んでいました。
    この親子がしていることを普段何気なくしている人っていますよね、ぼくはわざとすることがありますが。

    0
    2012年11月30日
  • 未完の肖像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    メアリ・ウェストマコット名で書かれた小説は、どれも面白い。
    アガサクリスティの本を数十冊読んだ後で、同じ作者だということを知っていて読んでいるからかもしれない。
    特に、アガサクリスティの自叙伝を読み、アガサクリスティの一生を知ってから、メアリウェストマコット作の作品を読むと、どれもアガサクリスティが登場しているように読める。

    マープルものの「ミスマープル」、ポアロものの「アリアドニ・オリヴァ」、トミー&タペンスの「タペンス」など、アガサクリスティの分身は多い。
    アガサクリスティの分身を見つけることが、アガサクリスティの作品の楽しみ方の一つになっているかもしれない。

    アメリカ出身の

    0
    2011年08月14日
  • 黄色いアイリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アガサクリスティの短編集は、マープル、ポアロがときどき出てくる。
    できれば、マープル、ポアロが出てくる短編は、それぞれにまとめてもらえると嬉しい。

    どうして、こういった構成でまとめられているのかが分かりにくかった。

    長編でも、最後がなんとなく足早だと感じる作品があるが、
    短編だと、より足早感がある。

    翻訳が丁寧なので、一度英語でも読んでみたいと思った。

    0
    2011年08月14日
  • マン島の黄金

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「愛の旋律」の解説で、もとい、訳者の「アガサクリスティとウェストマコット」という訳者あとがきで、本書の「壁のなか」が、愛の旋律の登場人物と対比して考えることができるとの示唆があった。

    アラン、その妻イザベルとジェーンが、
    愛の旋律のヴァーノン、ジェーン、ネル、との関係との比較だ。

    愛の旋律を先に読んでいたので、なるほどと思いながら読んだ。

    アガサクリスティの作品にある、アガサクリスティ自身は誰だろうと思いながらも読んだ。

    アガサクリスティ作品の楽しみ方の一つだと思った。

    0
    2011年12月24日
  • 愛の旋律

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アガサクリスティではなく、メアリウェストマコット名の作品。

    英語の題名はGiant's Bread「巨人の糧」。

    幼馴染と男女の友情、従姉妹兄弟と叔母・叔父。
    母親と父親。戦争と平和。
    イギリスとドイツ。ユダヤ人とロシア。
    音楽と美術。ピアノとオペラ。
    相対する様々な関係が織り成す物語。

    主人公も、男からその妻。戦士したはずの夫と遷ろう。

    未完の肖像、春にして君を離れ、マン島の黄金
    など、ミステリでない作品の方が、好感が持てた。

    ただし、アガサクリスティの作品だと知らなかったら、読まなかったかもしれない。

    0
    2011年08月14日
  • 暗い抱擁

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    探偵ものでないので、なぜだろうと思いながら読み終わって、
    解説を読んでわかりました。「アガサクリスティ」の作品でないことを。

    「メアリ・ウェストマコット」の第4作とのこと。
    The Rose and the yaw tree.
    というのが原作名とのこと。
    内容からすると、こちらの方がピンと来ます。

    作り、心理描写は、アガサクリスティものだという理解で読んでいて、違和感はありませんでした。

    死に対する態度、人間に対する態度など、アガサクリスティの本質的なところがより強調されているような気もしました。

    0
    2011年08月14日
  • バグダッドの秘密

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アガサクリスティの楽しみ方は
    1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。
      鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。

    2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。
      アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。

    3 犯人探し

    4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い

    5 考古学、遺跡発掘作業など。

    6 音楽、オペラなどの芸術活動。

    7 作家、小説、詩、マザーグースなど。

    3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。

    本書は、1,2,4,5,7

    0
    2011年08月14日
  • 娘は娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アガサクリスティの3つの面がみごとに3人の女性として描かれているように思われる。

    まず、未亡人の母親。
    再婚をめぐる心の葛藤。
    死別ではない、アガサクリスティからは、一番遠い性格のように見受けられる。

    未亡人の母親の娘。
    わがままだけど、反面大人びた考えの持ち主。
    最後は、幸せを選択できるところは、一番アガサクリスティに似ているかもしれない。

    未亡人の母親の友人。
    著名人で、仕事上はアガサクリスティに一番近い役回り。
    考え方、発言も、公式のアガサクリスティの言いたいことを代弁している。

    それでも、未亡人の母親の性格の中に、ひょっとしたらアガサクリスティらしさが

    0
    2011年08月14日
  • 愛の重さ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    愛を一手に独占する赤ん坊の妹に対して、死んじゃわないかと思った姉。
    それでも、火事のときに、夢中で助け出そうとした人間性。

    人間の性格はなかなか直せないが、
    愛されることによって変わるかもしれないという望みは残った。

    愛するときの重さと、愛されるときの重さの、性格が違うことが分った。
    どちらか一方では、手抜かりなのだということを感じた。

    ps.
    解説において、ハンセン病に対する時代的な認識の限界について断りがある。

    原作を書き換えると、時代的な認識の限界が分からなくなるので必ずしも書き換えは必要はないが、最低限、解説では言及がある。

    0
    2011年08月14日
  • アクナーテン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    解説にもあるが、アガサクリスティのエジプト好きの成果だと思う。
    他の作品ほど、人の間の心理の妙については、表現されていないようだが、
    アガサクリスティの人間に対する考え方は表現しているだろう。

    エジプト史は詳しくないので、どこまでが史実で、どこからが創作かは分からない。
    王政、宗教、戦争などに対する一つの考え方を表現している。

    戯曲なので、戯曲が嫌いな人には読みづらいかもしれない。

    0
    2011年08月14日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説版ってどういう意味かわからずに購入してしまいました。
    ブラックコーヒーは、最初は戯曲としてかかれたということを知りました。
    表紙に著者の名前を掲載しないのは、ひどいと思いました。

    本の中には、チャールズオズボーン小説化と書かれているので、
    表紙にも掲示すべきだと思います。

    そんな不満を持って読んでいたので、表現の細かいところに気が回らず、
    読み終わったあとも、内容がピンと来ていません。

    戯曲版を先に読んでから、本書を読み直してみます。

    ps.
    2010年、イオンシネマに持って行って、紛失してしまいました。拾われた方はお届けいただけると幸いです。

    0
    2011年08月14日
  • 愛の旋律

    Posted by ブクログ

    ちょいと前に読み終わっていたけれど、その衝撃はいまだ冷めやらず。
    天才とは恐ろしいものだ。
    才能はその人自身だけでなく、周りも食い尽くさずにはいられない。
    なにもかも全てが才能の奴隷や生贄になってしまう。
    しかし、そんな物語を戦慄する思いで読みつつ、どうしようもなく惹きつけられた結果、ボリュームがあるのにもかかわらず一晩で読んでしまった。
    自分がこういうストーリーにこんなにも魅了されるとは思わなかった。

    0
    2011年04月18日
  • アクナーテン

    Posted by ブクログ

    小説ではなく戯曲です。
    アメンヘテプ三世との共同統治から
    軍人ホルエムヘブとの出会い、ネフェルティティとの愛、
    新しい都の建築、宗教改革、国の衰退、
    神官たちの悪巧みと画策と王の死、そして
    ツタンカーメンが王位につくだろうというところまでを
    ドラマチックに描いている。
    アクエンアテンの死については諸説あるけれど
    クリスティー説を信じたくなるくらい面白かったです。

    0
    2010年10月12日