中村妙子のレビュー一覧

  • 黄色いアイリス
    短編はちょっと物足りない気がしてしまう。パーカーパインのポリェンサ海岸の事件が結構面白いなぁと感じました。
    ポアロだとちょっと 物足りないなぁと感じてしまう。確か船上の怪事件はテレビドラマでやったなぁとか思いながら読んでいた。
  • 黄色いアイリス
    クリスティ作品の名探偵たちが短編ならではの個性を見せてくれる作品です。じっくり長編も良いけど、短編は登場人物の個性が濃縮されているのでこれはこれで別の楽しみ方がありますね。
    クリスティの原文がもちろん良いのでしょうが、訳者の言葉の選び方も上手いなぁと。ポアロ然り、マープル然り、その登場人物がいかにも...続きを読む
  • バグダッドの秘密
    たくさん登場人物が出てきて、たくさんの場面設定があり、最初は理解するのが大変だったけど、それらが後半に交錯し始めるとおもしろかった。

    舞台がバグダッドで、異国情緒漂う表現がかなりあり、まるで自分が旅行をしているかのように楽しめたのもよかった。

    夢物語のような展開が繰り広げられるので、現実味がない...続きを読む
  • マン島の黄金
    イギリスのオリジナル版より、2編多い。
    追加された「白木蓮の花」「愛犬の死」、ミステリーじゃなけど、好き。
    これらと、「クィン氏のティー・セット」以外には、一編ずつにあとがきがついていたのも、面白く読んだ。
  • 未完の肖像
    メアリ・ウェストマコット名義で発表されたロマンス小説第2弾。
    アガサ・クリスティ自身とも重なると思われる恋愛と破局の物語。
    個人的には前作の「愛の旋律」のような起伏の激しいストーリーの方が好みなので、ほぼ1人語りの筆致で進められるある意味平凡ともいえる展開は少し疲れた。
    ただ、恋愛中だったり結婚して...続きを読む
  • 未完の肖像
    クリスティーのウェストマコット名義の愛の小説第2弾。
    ということで、今回、謎解きはなしです。

    前回の「愛の旋律」は、派手派手な展開でしたが、今回は、主人公が地味な性格なので、展開もちょっと地味な感じです。もうちょっと、派手な展開の方が、わたし的には好みです。
    でも、これも主人公の子ども時代から丁寧...続きを読む
  • 黄色いアイリス
    ノンミステリーシリーズでおなじみの中村妙子さんが訳だったので購入しました。
    ポアロ5編、パーカー・パイン2編、ミス・マープル1篇に幻想小説1篇収録。
    取り立てておもしろいお話があった訳ではありませんが、
    ポアロが相棒のヘイスティングスの事を、
    「彼のロマンティシズムがわたしにインスピレーションを与え...続きを読む
  • 愛の重さ
    途中、頭に入っていかない文章がところどころ・・・
    宗教的な内容はどうも頭に入らなくて読み終わるのに時間かかりました。
    娘は娘の女友達の言葉にもありましたが、愛されるというのは重いことなのですね。
  • マン島の黄金
    他の本に手を加えて改作して収録されているものが多い。
    「壁の中」「崖っぷち」「名演技」は好み。
    「孤独な神様」「光が消えぬかぎり」などロマンティックな
    ものも割りと好き。クリスティらしい人物描写で好きなのに
    クリスティは推理もの以外では評価が不当に低いとおもう。
  • 愛の旋律
    感受性が強いヴァーノンと男まさりの活発さが長所のジョーはいとこ同志で子供の頃から仲がよかった。ヴァーノンの家の隣に引っ越して来たユダヤ人家族の息子セバスチャンと幼な友達のネルを含めた四人は大人達の世界を垣間見ながら様々な体験をする。いつしか音楽に目覚めたヴァーノンはネルへの愛情を持ちながらも歌手ジェ...続きを読む
  • 暗い抱擁
    気高い美女イザベラには婚約者がいた。が、冷酷ともいえる野心家ゲイブリエルに荒々しく抱擁されて彼女は悟った。この歪んだ男を救わねばならないと。やがて彼女は婚約者を捨て、ゲイブリエルとの駆け落ちを決心する……
  • 娘は娘
    若くして夫と死別したアンは、持てる愛情のすべてを注いで一人娘セアラを育ててきた。だが再婚問題を機に、二人の関係に亀裂が。
  • 愛の重さ
    前半は秀逸。特に、洞察力にあふれる人生訓を垂れるボールドックがいい。

    でも後半、観念的でうっとうしいルウェリンが出てきてからグダグダ。急にとってつけたような話になってしまった。特に最後は何だかなあ。

    『春にして君を離れ』の主人公もそうだけど、他人に自分の幸福の価値観を押しつける女性って、コワッ!
  • バグダッドの秘密
    おしゃべり好きが災いして会社を馘になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。やっとのことで彼の勤め先を探しあて、タイピストとして潜り込んだものの、とたんに不可解な事件に巻き込まれてしまった。さらに犯人の魔手は彼女にものびて…中東を舞台に展開するスパイ・スリラー。
  • マン島の黄金
    短編集。ポアロの出場回数一回。ちょっと足りない。
    表題になったマン島の黄金は、マン島観光誘致目的で新聞に掲載された小説であるらしい。現場に行ったことがないので、どうかと思ったが、それなりに面白い。さすがミステリーの女王。アガサクリスティの作品は長編になれているのでちょっと物足りない気がするが、通勤...続きを読む