中村妙子のレビュー一覧

  • アクナーテン

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    ネタバレ

    解説にもあるが、アガサクリスティのエジプト好きの成果だと思う。
    他の作品ほど、人の間の心理の妙については、表現されていないようだが、
    アガサクリスティの人間に対する考え方は表現しているだろう。

    エジプト史は詳しくないので、どこまでが史実で、どこからが創作かは分からない。
    王政、宗教、戦争などに対する一つの考え方を表現している。

    戯曲なので、戯曲が嫌いな人には読みづらいかもしれない。

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    2011年08月14日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ネタバレ

    小説版ってどういう意味かわからずに購入してしまいました。
    ブラックコーヒーは、最初は戯曲としてかかれたということを知りました。
    表紙に著者の名前を掲載しないのは、ひどいと思いました。

    本の中には、チャールズオズボーン小説化と書かれているので、
    表紙にも掲示すべきだと思います。

    そんな不満を持って読んでいたので、表現の細かいところに気が回らず、
    読み終わったあとも、内容がピンと来ていません。

    戯曲版を先に読んでから、本書を読み直してみます。

    ps.
    2010年、イオンシネマに持って行って、紛失してしまいました。拾われた方はお届けいただけると幸いです。

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    2011年08月14日
  • 愛の旋律

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    ちょいと前に読み終わっていたけれど、その衝撃はいまだ冷めやらず。
    天才とは恐ろしいものだ。
    才能はその人自身だけでなく、周りも食い尽くさずにはいられない。
    なにもかも全てが才能の奴隷や生贄になってしまう。
    しかし、そんな物語を戦慄する思いで読みつつ、どうしようもなく惹きつけられた結果、ボリュームがあるのにもかかわらず一晩で読んでしまった。
    自分がこういうストーリーにこんなにも魅了されるとは思わなかった。

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    2011年04月18日
  • アクナーテン

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    小説ではなく戯曲です。
    アメンヘテプ三世との共同統治から
    軍人ホルエムヘブとの出会い、ネフェルティティとの愛、
    新しい都の建築、宗教改革、国の衰退、
    神官たちの悪巧みと画策と王の死、そして
    ツタンカーメンが王位につくだろうというところまでを
    ドラマチックに描いている。
    アクエンアテンの死については諸説あるけれど
    クリスティー説を信じたくなるくらい面白かったです。

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    2010年10月12日
  • 暗い抱擁

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    アガサ・クリスティの一連のミステリーとは赴きを異にしているが
    鋭い人間観察に基づく記述はとても読み応えがあり、結末の展開はさすがアガサ・クリスティ!!

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    2009年11月04日
  • 娘は娘

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    ノン・ミステリーシリーズ。
    母と娘という、一種異様な独特の関係を描いた作品。
    憎むのも、煩わしく思うのも、心配するのも、反発するのも、愛しているからなんだと強く思いました。
    読んでいる間、苦しめられ、振り回され、のたうちまわり、ラストは涙が止まりませんでした。

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    2010年03月07日
  • アクナーテン

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    ネタバレ

    父王の死に伴いエジプトのファラオとして即位したアクナーテン。神官たちの専横、生活に苦しむ民を救い理想の国家、世界をつくるために新たな都を作り新たな神を信仰する。神官たちとの対立。すべての戦争を否定するアクナーテン。離れていく民の心。自らの親友と考えていた軍人であるホルエムヘブとの決別。理想を追い求めるアクナーテンと現実を見るホルエムヘブとの溝。王位後継候補のツタンカーメンとの考え方の違い。宮廷で進む妃ネフェルティティの姉ネゼムートの陰謀。

     2009年10月23日購入

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    2012年08月10日
  • 愛の重さ

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    私の好きなミス・マープルやポアロは登場しないが、クリスティー特有の軽快な進め方で、とても面白かった。

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    2009年10月04日
  • 娘は娘

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    メアリ・ウェストマコット名義のクリスティの作品は、読み返すほどに味が出てきます。読むたびに新たな発見があり、そこから自分の考え方が分かってくるというか。最初に読んだころから随分違う印象を持つようになりました。母と娘、愛しているからこそどんな犠牲も払う。それを決めたのは自分なのに、相手を恨めしく思ってしまう瞬間があるのです。その気持ちが段々胸に溜まっていって、自分でも訳のわからないモヤモヤになって・・・。ミステリの女王は人間観察の女王でもありますね。イーディスやデーム・ローラの台詞を読んでいると、目の前にクリスティがいたら心の奥底まで見抜かれそうな気がしてきます。

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    2009年10月04日
  • 春にして君を離れ

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    旅に出ることで、人は普段とは異なる考えを抱くようになり、普段では到達し得ない真実や決意に辿り着くことができる。
    そして、旅先でどれだけ素晴らしい決意を得たとしても、日常に戻れば日常という環境に規定された思考方法に戻り、素晴らしかったはずの決意や真実はまるで夢だったかのように色褪せてしまう。

    異国の地に置き去りにされたジョーンは、持て余す時間の中で自己に向き合い真実を悟る。しかし、家に帰り着いた瞬間にその全てが幻のように消え去ってしまう。この心変わりは、経験的に本当に共感できると思った。

    旅は僕らを非日常、異なる環境に連れ出してくれるものであり、その効果は掛け値なしに素晴らしい。だが日常に戻

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    2026年02月14日
  • 春にして君を離れ

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    多くの人、特に母親が歩む道である被害者妄想というか。家族のために自分を犠牲にして、過ちを犯さないようレールを敷いてあげているのに。当時の彼女の別ペンネームの作品。

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    2026年02月14日
  • ビッグ4

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    クリスティー文庫を1から読む企画の第4巻め。

    国際犯罪組織ビッグ4とポアロの対決。
    これまでとは違う雰囲気のハラハラ展開で楽しめた。
    たくさん出てくる登場人物といろいろな場面展開が、最初は意外な感じがしたけれど、今観ている「ダウントンアビー」の時代と重なって映像が浮かんできたり、作中に出てくる「日本の大地震」は昔聞いた父が体験した地震(年代的におそらく)かもとわかったり、違う部分でも楽しめた。

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    2026年02月13日
  • 春にして君を離れ

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    この主人公みたいなタイプってやっぱちょっとやそっとで治ることはないんだなぁ……と思って文庫解説を見たら「夫や息子娘が諦めたのも良くない」とあって、その視点があったか…!と。

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    2026年02月09日
  • 春にして君を離れ

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    自分では気づいていなかった、知ろうともしなかった真相にたどり着いてしまうというのは考えてみると恐ろしい。できることならば、周りにとって自分がどういう存在なのか、知ることなく生きていきたいいうのもそんなにおかしなことではないだろう。でも、この小説の主人公、ジョーンは気づいてしまう(最後その扉を開けるか閉めるかという葛藤はあるが)。異国の砂漠の宿に取り残されて、気を紛らわすこともなく数日間を過ごすというシチュエーションもそれに寄与したのだろう、と思うが、それゆえに何か悪い夢でも見たような気持になってしまうというのもむべなるかなというところだと思う。後から考えるとそういうシチュエーションの描き方もう

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    2026年02月08日
  • 春にして君を離れ

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    アガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコット名義で出版したロマンス小説に分類される6冊の中の1冊らしい。

    クリスティーはこんな小説も書けるのかと感心してしまった。もうなんとも言えない感情になる。

    主人公ジョーンに対して、怒りではなくて哀れみを感じてしまうのは、世の中にはジョーンのような人が割といて、それはもう本人にはどうしようもないというのがわかるからなんだと思う。

    最後の大きな選択では、変わっていて欲しいと思ったと同時に、まぁそうだろうねと思った自分がいた。それ以前に、そこまで内省できたことが奇跡的で、それで十分だとも思ったり。

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    2026年02月03日
  • 春にして君を離れ

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    殺人は起きないのに怖い。
    ひんやりとした恐怖、身に覚えのある嫌なものが出てきませんようにと祈る気持ちでどんどん読んだ。
    怖くてリアル。

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    2026年02月02日
  • 未完の肖像

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    素晴らしかった!
    クリスティのウエスト・マコット名義で書いた本を読んでいる。これもまた恋愛、家族について考えさせられる。

    死を選びそうな女性(主人公)が、出会った人にこれまでの人生を夜通し話すというスタイルで、幼少期の話から始まる。そこは正直読んでいて少しダルい感じもしてしまうのだが、主人公が内気な妄想好きの少女だった、ということがわかる。少女が大人になって、恋愛話が出てくると、一気に面白くなってくる!いろんな人から救愛されるのだけど、ちょっとでも違和感を感じると、彼女は流されず、断る。きちんと自分の好きな人を結婚相手として選ぶことができた。はずなのだが、ずっと続くと思われた結婚関係が、相手

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    2026年02月01日
  • 春にして君を離れ

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    しんどかった。主人公の独白もさることながら、読み進めながら、「旦那も良い大人(しかも当時は今より社会的にも強者である「男性」)のくせに、自分の人生に対する、自分の気持ちに沿った決断をしてないじゃないか」とイライラした。
    解説の方の意見がおっしゃる通り。

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    2026年01月17日
  • 春にして君を離れ

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    タイトルと表紙がとても好き。
    昔、同じようにタイトルと表紙に惹かれて読み始めた時は、
    何も起こらない退屈さと、主人公の独りよがりなところが嫌で
    中断してしまった。
    最後まで読めるようになったのは、自分が大人になったからか、
    何らかの諦めを知ったからか。
    こういうお話は、欧米小説にはあまりないと思う。
    好き嫌いはさておき、とても印象深い作品だった。

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    2026年01月11日
  • ビッグ4

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    ネタバレ

    まだあまり多くは読めていないけれど、他のポアロ作品とは少し毛色が違う気がしました。やっぱりヘイスティングズが語り手の方が面白いなと、「アクロイド殺し」を読んだ後だからか、そう感じました。安心して読める。

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    2026年01月07日