ヤマウチシズのレビュー一覧
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いよいよクリスマスデート! なのですがまあ、二人の進展についてはあまり期待はするまい(笑)。ただし抱腹絶倒でかなり楽しめました。この人たち、どこまで純朴なんだか。
世間は華やぐクリスマスイヴに、部長と藍、泉水と鈴木がそれぞれに出くわす事件。今回もさまざまな人間関係の呪縛に取り憑かれた人たちの、恐ろしくも悲しい物語ばかりでした。しかし怖いながらもほっこりする要素もあって、それプラスメインの筋書きはクリスマスデートなので。ゆるく楽しめるかな、と思っていたら。
三話からの展開があまりに怖すぎます。もちろん人形怪談ってのだけで充分怖いのだけれど。それ以上に底知れない妄執と、それが引き起こすあまりにとん -
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ネタバレホーンテッド・キャンパス18巻目
最後の七不思議 読みました。
櫛木理宇さん、書くのがめちゃ早いとはいえ、18巻まで、出ては買って読み、を繰り返してると、物語はすぐに忘れがちな私は「どこまで進んだっけ?」と毎回毎回思います。
内容的には、短編が3つ組まれているのが一冊なわけなんだけど、全体の流れがね。
でも安心してください。
1巻から両思いだった森司とこよみちゃんは、まだ両思いだけど、想いが通じ合ってないし、付き合ってもいません。
そして、18巻目が終わってもまだ進展ありません。
今回の巻は、だいぶ時事的だなぁという印象を受けました。
何か事象が起きた時の、黒沼部長の
「過去に -
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購入済み
一話目からイヤな登場人物に恐い怪異とアクセル全開。
二話目は読み始めと終わりで登場人物への見方が変わりました。
そして三話目は過去から連続する入り組んだ事件・人間関係とさすがの恐さでした。
閉ざされた環境で育まれる人間関係、周りから押しつけられる価値観とテーマも興味深かったです。 -
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……ラブコメの進展具合については、もう諦めました(笑)。いいんだ、これからも温かく長ーい目で見守っていく所存です。この人たちはいっそこのままでもいいよなあ。
ホラーな事象の数々は、相変わらず安定っぷりの恐ろしさです。今回の事件はどれも、「当たり前」な価値観や世界観を押し付けられてしまった人たちの悲劇が描かれていて、怖いというよりむしろ悲しく思えてしまったのでした。そんな中で自らの男らしさを模索する森司はものすごく男らしいと思うのですが。……うん、そういう自覚のないところがいいんですよねきっと。見ていて癒されます。
一番恐ろしく思えてしまった物語は「涙壺に雨の降る」。無神経ゆえの残酷さというもの -
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霊が見えてしまう主人公、森司。
ただ霊が見えるというだけで、なんら霊と対抗するような術を持ち合わせていない彼がその能力がきっかけ(のようなもの)で出会ってしまった美少女こよみ。
高校時代から想う彼女と偶然同じ大学に入学した森司は、
こよみと同じオカルト研究会に入るが、それがきっかけで次々と心霊現象に遭遇してしまう。
彼女を守るため、ついでに距離を近づけるため奮闘する青春ホラー小説。
賞を取るくらいの作品ということで、ちょっとラノベっぽい作品を初めて手にとりましたが、内容は至って普通。ホラーとして怖いわけでもなく、凝ったミステリーがあるわけでもなく。
正直ネットでこの程度の小説書いてる人いるん -
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もう16巻なのですね。そしてここにきてようやくこぎ着けたおうちデート(笑)。いったいどこまで健全なんだか。いや、もちろんいいと思うのですよ健全で。それにしても、小山内くんもいいやつだよねえ……。
そして例により、健全ラブコメの甘さを補ってあまりあるほどの恐怖。「渇く子」は怖くはあったけれどしんみりもしましたが。「累ヶ淵百貨店」と「赤珊瑚 白珊瑚」での怪異がパワフルすぎてとんでもない! よくぞ無事で……そろそろ誰か祓える人を味方につけておかないとまずいかもしれませんよこれは。
しかし「赤珊瑚 白珊瑚」での怖さは現実にも投影されていて、これが一番ぞくりときたのでした。現代の社会問題もさながら、過去 -
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ネタバレ森司くんやこよみちゃんは「おうちデート」で浮かれているというのに、その最中に起きた事件がえげつないほど怖かった。
特に冒頭の心霊番組の収録の話は、初手から本当にサスペンスホラー見ているかのようで怖かったし、完全解決に至らなかったという点でも怖かった。
二つめの話は箸休め的な感覚で怖さはあまりなく、寧ろミステリ要素が強く、謎解きしていく面白さがあって楽しめました。
そこからの三話目、おうちデートのニヤニヤさを吹っ飛ばす怖さ再び。
ホラーとしても十分怖いですが、歴史的事実を絡めての容赦ない現実、そこから生み出された怨嗟が怖かったし、悲しくて。
こんなに息詰まる話を読んだのは久し振りかもしれない。