グロービスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段仕事で何気に使っている「分析」という言葉の本質に気付かされます。
目的のない分析は単なる「数字の遊び」です。
何らかの「問い」や「課題」があって、それに対する仮説を立てる。その仮説を検証するためにデータを収集して分析を行う、というのが本来の流れです。
本書では、分析の本質は「比較」であるとしています。
そして比較には以下にあげる5つの視点があります。
・インパクト(大きさ)
・ギャップ(差異)
・トレンド(変化)
・ばらつき(分布)
・パターン(法則)
こうした視点を意識するだけでも、分析の幅がだいぶ違ってくるのではないでしょうか。
他にも、分析結果を視覚に訴えるためのツールである様々なグラフの解説や、代表値や標準偏差といった分析のために必要な概念についての分かりやすい説明もあって、前提となる専門知識が乏しくても非常に有益な知識を得ることができます。
最後の方にある回帰分析は(自分にとって)若干難易度が高かったので、何度か読み返す必要があると感じました。
本書で得た「知識」を実践の分析で活用し、その分析によって検証した仮説をアクションにつながるようなものに「育て上げる」ことが重要なのだと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグロービス荒木講師の書いたビジネス書紹介図鑑。
絵がとても楽しく、適切にポイントがまとめられた良著
メモ
・読書の4階層ピラミッド
広げる アンテナを立て、対象の裾野を広げる
読む 本の構造を理解する。つまり何が言いたいのか。そして、それを支えているロジック構成は何か。
残す 脳内に残す。イラスト化、メモ、まとめなど
変換する 自分だけのオリジナルの知恵に変換する。実践と対話。実践し、自分ならどう使うかを学ぶ。対話を行い、自分なりの素朴な問いをたてる。思考を落とし込む。
・ライフシフト 100年時代に必要な無形資産
生産性を高める生産性資産
健康や健全な家族関係 活力資産
人との広いつながり、変化に開かれた姿勢 変身資産
・キャリアデザインの問い
エドガーシャイン
自分は何が得意か、自分は一体何をやりたいか、どのようなことに意味や意義を感じるか
Mアーサー
自分ならではの強みは、自分があることをしたい時それをしたいのはなぜか、自分はこれまで誰とつながり関係をどう生かしてきたか
・ティール組織 目的の理解と共鳴、個人の能力、らしさの最大発揮、セルフマネジメント
3つのブレークスルー
自主経営、全体性、存在目的
・戦略的とは中長期的で目に見えにくいことを考慮して意思決定すること。
・リーダーシップの旅
LEAD THE SELF 見えないものがみえてしまった一人の決意からリーダーとしての旅がはじまる
LEAD THE PEOPLE フォロワーができたとき新たなフェーズにはいる。
LEAD THE SOCIETY この世界のため、次世代のためという想いに昇華していく
人間力を磨く上で大切なことは 人の営みに対しての理解と尊敬の念を持つこと。
・なぜ人と組織は変われないのか
自分を支配する裏の目標をあぶりだせ
あぶり出し方。
1不安から身を守る目標になっているか
2この目標があればこの行動を取らざるを得ないという合理性があるか
3表と裏がジレンマの関係性になっているか
言語化し、自己を客体化することで、固定観念を解き明かす。
人が変われないのは表の自分と裏の自分が紐を引っ張り合っているから。裏の自分を知り、真の人間理解を進めることが必要となる。
・夜と霧 いつかは決して来ない、今実践できるものだけが将来使えるものになる。自分の身の丈以上の学びを受け取り、自分ごとにまで落とし込んで、その学びを実践してみる この繰り返しでしか人は成長できない。
・空気の研究 空気とは状況から生まれる特定の解釈である。ほぼ思考停止状態でら生み出されるもの。
・ゼロトゥワン まずは独占を目指す。無駄に競争しないこと。
思考放棄につながる4つの考え方。少しずつ今を改善すればいい。そこまでのリスクはとれないし。このままでもいいじゃん。そんな重要なら誰かが見つけてるはず。
7つの質問
エンジニアリング、技術 ブレークスルーはあるか
タイミング 今が適切か
独占 小さな市場で独占できてるか
人材 正しいチームになってるか
販売 プロダクトを届ける方法あるか
永続性 10年生き残れるポジショニングできてるか
隠れた事実 他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか
夢は大きく持ちつつ、ひっそりと小さなところから確実に支配する。
・ハイアウトプットマネジメント マネジメントの技術というのは、一見比較して同じくらいの重要度をもつ多くの活動から、テコ作用の優れたものをひとつ、2つ、あるいはせいぜい3つほど選び出して、それに集中する能力にある。
・失敗の本質 作戦の目的軽視が根源的課題。現場の判断遅延、独自判断、資源分散につながる。
・自分の小さな箱から脱出する方法 自分の本心を裏切ることが箱に入るということ箱に入る起きる4つのネガティブ1相手を貶めることが目的となってしまう2相手を箱に入れてしまう3周囲の人を敵味方に分断してしまう4居心地が良くて箱から出られなくなる。
相手を一人の人間としてみた時、箱から出ることができる。あるがままの存在として見つめる。
・プロフェッショナルマネージャー 積み上げ式の課題は下に引っ張られる引力に負けてしまうこと。逆算だと上からの推進力となる。
事実を見極めるため事実を揺すってみなくてはならない。そのためリーダーは日田mくきさ、知的好奇心、根性、無作法が必要。
・インターネットの次に来るもの
FLOWING 流動化していく4プロセス
1固定的希少 属人的にサービスを生み出す。普通の状態
2無料 どこにでもある。コモディティ化
3流動的 共有される。アンバンドル・リバンドルが生じる
4オープンになっていく 消費者が創作者に。オープンに市場参加
ACCESSING 所有しない世の中を支える5テクノロジー
非物質化(サービス化)、オンデマンド化、分散化、プラットフォーム化、クラウド化 -
Posted by ブクログ
サントリーが緑茶「伊右衛門」開発時に実施したユーザー調査の質問の一例に「今日から1年間、急須で淹れたお茶を一切飲んではいけないという法案が可決されそうです。あなたは国民の代表として、緑茶を飲み続けることができるように反論しなければなりません。どのように反論しますか?」という話が非常に印象に残った。質問次第で調査で得られる情報が全く異なることには気をつけたいと思う。
分析の前にするべき3点①目的を認識しメインイシューを設定、②いったんなるべく最終的な仮説を持つ、③仮説に従い、どのような情報や分析が必要なのか当たりをつける、を忘れず、集めた情報を単に整理しただけで「分析した」という気分にならないよう意識したい。
概ね基礎的な内容ではあったが、気づきも多くよかった。あとは実践して経験を積んでいくしかないのかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前読み漁った交渉術関連本を、一度体系的に整理したく、グロービスならと期待して購入。
感想。
体系的に整理してくれた。ロジャーフィッシャー本の引用多いし、目新しいことを記載しているわけではないけど、理解を助けてくれるキラーワードが多かった。
備忘録。
・一方の要求がもう一方の譲歩になる関係を、ゼロサム状況という。
・ゼロサム状況の中である一定の価値を、分配しあう交渉を価値分配型交渉という。
・双方が得られる価値の合計を最大化する、互いのパイを最大化することを目指す交渉を、価値創造型交渉という。
・交渉とは、「相手をうまく言い負かす」「うまく出し抜く」ことではない。交渉を問題解決のために行う共同作業と捉えたい。
・何のために交渉するのか。関係者の利害や関心を理解することがポイント。
・BATNAとZOPA。
BATNA=交渉で合意が成立しない場合の最善の案。
留保価値=これを下回れば絶対に妥結しないという最低条件。通常はBATNA=留保価値。
ZOPA=双方の留保価値の間。
・BATNAの具体化、BATNAの改良がポイント。
・価値創造型交渉のポイント。利害関係は複数存在するかもしれないとい切り口。
・交渉妥結を阻む障害、認知バイアスと心理バイアス。
・認知バイアス=交渉の状況について当事者から見える世界が実は偏っていること。
・心理的バイアス=合理的判断を妨げる心理の動き。
①勝とうとするバイアス=目の前の相手に勝ちたい/負けたくない。相手が自分より優れた発言をしていることが安らかではない。
②自分を飾るバイアス=最初の判断/意見や成功体験を崩さない、埋没費用重要視、自分の意見に都合の良い情報に偏る。
・バイアスから完全に逃れることは難しい。先ずは自分がバイアスにかかっていないかに注意する。また、留保価値に到達さえすれば自分は負けて良いと思うと良い。
・バイアスをうまく使う。先に情報を提供し、課題を示し、意思表示していくとそれごアンカーとなり、枠づけになる。 -
Posted by ブクログ
マーケティングの重要性を理解しているものの、
何のためにやるのか、やらないことでどんな問題があるのか
を学びたくて手に取った本。
マーケティングの歴史についても触れており、
必要に応じてマーケティング手法も進化していることが
事例も使って分かりやすく説明してくれていた。
マーケティングって難しいとは思うが、
やらないまま突き進むことが如何に無謀なことかがよくわかる。
当たり前だが運だけでは売れない。
やってみて都度見直しを繰り返すことで、
本当に必要なニーズ、顧客を掴むことが出来る。
理論+実践が大切なことだなあと改めて実感した。
【勉強になった内容】
・マーケティングとは、
「労力や時間、資金といった限られた資源で、
最大限の効果を得るための仕組みづくり」である。
・セグメンテーションとは、
「共通のニーズを持つ人たちの集団を区分けし、
より絞り込んだ市場として捉え直すこと」である。
・ポジショニングとは、
「一般的にターゲット顧客に、自社の製品をどう認知
させるかを決定する行為」である。
・STPは何度も行ったり来たりするもので、
またその順序も決まってはいない。
・市場のリーダーが没落する理由は、
技術革新、顧客ニーズの変化、
法規制や関税といったマクロ要因の変化、
過去の成功体験や働きがいといった企業文化
・過去のデータを使って分析するだけではなく、
実際にどうなのかを現場を観察することも重要。
・アンケートで顧客の本音は意外と聞けない。
何故なら言葉に出来ない体験等は書かれないし、
アンケート項目自体、アンケートを取る側の意図が
含まれてしまっているから。
なおのこと、現場に行くことが重要。
・今後のマーケティングでは、「何のため」を打ち出すことが
重要になってくる。情報が飽和状態となっている時代では、
他と差別化出来ないと顧客に選んでもらえない。
出したら売れるの時代ではない。
・究極的には顧客に言ってもらえるような環境を作るのが、
今後のマーケティングで最も重要かもしれない。
スタバ等は実際に顧客の意見を汲み取る環境をつくり、
実際に顧客の意見を取り入れることも行っている。
アンケートではなく、井戸端会議のような、
言いやすい環境が必要なのかもしれない。