グロービスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ファイナンスについては以前も自学で多少は勉強していたけど、あんまり体系的に押さえれている感じがなかったので、セレクト。非常にコンパクトかつ分かりやすい内容で、数時間で集中して読み終わったけれど、だいぶ断片的な知識が整理された気が。
【主な気づき】
・今まで、「リターンのバラつき(ファイナンス的に言うとボラティリティ)」が何でリスクなのか理解できていなかったが、「結果として同じリターンになったとしても、人は損失が出る行動を避けたがる傾向にある」という行動経済学の知見に基づくという説明を聞いてようやく納得
・ゆえに、投資家へのIR活動は、単に自社の株式のメリットを伝えて投資してもらうということに留まらず、適切な情報開示を行うことにより、投資家のリスクを低減し、結果として資本コストを低減させられるというメリットがある -
Posted by ブクログ
・ロジカルシンキングのいちばん基本となるルールは、次の四つに集約。
①「そう/そうじゃない」を明確にする
②「なぜなる」「だから」で話を展開する
③ファクトに結び付ける
④論点を抑え、全体をバランスよく考える
・大切なことは、結論をはっきりさせる。
・日頃からあいまいなグレーのものをそのまま放っておくのではなく、白か黒かはっきりさせる思考習慣を身に着ける。
・ロジカルシンキングで自分の主張をまとめる際に、最初にやらなければならないのは「イシュー」を明確にすること。イシューとは「考えるべきこと」「議論すべきこと」、「議題」の意味で、「論点」と言い換えてもいい。何らかの主張をしようとするとき、このイシューがはっきりとしていないと、主張そのものがぶれてしまい、まとまりがなくなってしまう。
・情報というものは、ただ集めるだけならいらでも集められる。リサーチする際には、目的を正しく認識したうえで、どのような情報をどのように集めるかを最初に考える必要がある。最終的にピラミッドストラクチャーで説得力のある主張をするために行うリサーチでは、目的と集めるべき情報は、「枠の足りない部分を埋めるファクト」、「すでにあるファクトが正しいのか検証するファクト」となる。
・キーラインメッセージ葉「私はこれを主張します。なぜなら○○と△△と□□だからです」のように、ピラミッドストラクチャーを支える、一番重要な柱にあたるもの。ここがしっかりしていないとロジックそのものが揺らいでしまう。三段目より下は、それほどMECEにこだわることはない。しかしキーラインは別。直接主張を支える部分でおおきなもれがあっては、とたんに説得力がなくなってしまう。逆に言えば、ここまでしっかり枠組みを考えて「柱」ができていれば、ロジックの強固さは保たれる。イメージとしては、八~九割程度MECE感があれば十分。
・実際の作業としては、ボトムアップとトップダウンの両方向でロジックを組み立て、チェックをし、またロジックを組み立て、と上と下を行ったり来たりしてピラミッドストラクチャーを完成させていく。
・若手のコンサルタントは、いかによいSO WHATを出すかと叩き込まれる。それはSO WHATを考えるほうがWHYに比べて難しいから。
・ロジカルシンキングで問題の本質をとらえ解決を導き出すためには、四つのステップに沿って考えていく。
①問題の特定
まうzは解決しなければならない課題を決定する。正しい解決には、正しい問題設定からのみ生まれてくるといっても過言ではない。WHY 何が問題なのかから、すべてはスタートする。これは、今まで議論してきて、イシュー(論点)を正しく設定るるということともほぼ同じ意味あい。
②問題個所の特定
①で特定した問題において、最も重要な個所を見つけ出す。問題の大きさはもちろんのこと、その問題を改善することによってどれだけの効果が出るのか、つまり改善感度の高い個所を特定する。WHERE どこが最も改善感度の高い問題箇所なのかの質問をする。
③原因分析
②で特定した問題個所について、なぜその問題が生じているのかを徹底的に追求し、解決すべき本質的な原因を明らかにする。WHY なぜ問題が生じているのかを問いかける。なお、WHEREも重要だがWHYの問いかけは、通常一回で終わることはない。本質的な原因追及に至るまで、なぜ、なぜ、なぜを深堀して考える必要がある。
・問題とは、解決しなければならない課題と書いたが、もう少し具体的に書くとあるべき姿と現状との差とばる。あるべき姿と現状が一致していれば何の問題もないが、現実にはそうしてケースは多くない。あるべき姿と現状に違いがある場合は、それをできるだけ小さくし埋める努力をする必要があり、その作業こそが問題解決。 -
Posted by ブクログ
このテの本はなぜ「良いものが売れるとは限らない」を強調するのだろう?
正確に解釈するならば、「ある“悪い”ものも売れる」ということで、決して「良いものが売れない」ということではない。
しかしなぜか「良いものは売れない」かのような用いられ方をする。確かに「良いもの“だけ”」では売れない。その先にマーケティングという重要なファクターがある。
この本も、前半で「良いものだから売れるとは・・・」と散々念を押している。しかし、後半で「競争優位」の説明に入った途端に、「良いサービス」が“強み”だと、いくつもの実例で挙げている。
ここら辺は、もう少し丁寧に説明が必要ではないだろうか?
評価が星4つなのは、後半部分に対してである。
正直、後半は素晴らしい。
ビジネスの発想とビジネスモデルの考え方については、非常に明快で、全くの無駄がなくポイントを指摘している。
ここの部分だけを3倍くらいの分量にして本を出してもらえれば、間違いなく買う。 -
Posted by ブクログ
■利益思考
1.「売れる商品をつくる」あるいは「顧客に喜んでもらう」ということは利益を生み出す必要条件ではあるが、十分条件ではない。
2.KBF(key buying factors)は対顧客を意識したマーケティング的な視点、KSF(key success factors)はそれを踏まえた事業戦略的な視点。
3.日頃から、5年後、10年後はどうなっているのかと考えるくせをつけ、日頃から先見性を鍛える。
4.引き出しを増やすため、ケースシャワーを浴びる。
5.どこで価値を生み、どこで回収するのかを考える。
6.人が動かない3つの理由:(1.意義ややり方が「わからない」。 2.わかっているが「できない」 3.わかっているし、できるが、「やろうとしない」(モチベーション)) -
Posted by ブクログ
「どの様にすれば利益が出せるのか」という考え方、つまり「利益思考」を軸に、ビジネスプランを展開する方法を述べた本。
利益思考に含まれる重要な要素は下記の2つに集約される。
① 無駄を最小化する
② 新しい価値を生み出す
本書の前半部分ではコストに注目した構成。 コスト構造を意識することを推奨し、コストリーダーになっても増収増益を目指す。 マクドナルドの100円マックの様に、コストコントロールを工夫すれば、値下げすることにより利益圧迫ではなく寧ろ利益増大に導くことができる実例を紹介。
中盤以降からは上記②の部分に焦点をあてた構成。 より大きな利益を生み出すビジネスを如何に構築するかという観点から事業の見方を検証。 事業評価マトリクスというツール(「魅力的な市場の発見」をx軸、「その市場で勝ってゆく」をy軸にとらえた分析票)をつかって新規事業が利益を生み出すものかどうか評価。
また、新規事業を考案するには、既存枠にとらわれない自由な発想が必要な事から、アイディアを練る為の方法論を紹介。
見方を替える、アナロジーを使う、組み合わせる、前提を疑う
など。 これは新規事業の考案以外にも日常的に使える方法。 (ただし、この様な発想手法については他の書物でも紹介しており、むしろ本書での提示は少ない)
利益を生み出すことはどういうことか?という概念から入り、他社の実例を挙げながら利益思考について説明し、その後にビジネスプランの作り方に言及。 最終的には事業計画まで落とし込むプロセスに導いている。
目から鱗!という内容ではないが、利益に対して感覚の鈍い日本人に、「利益」とは何かを見直させる良書と思う。