グロービスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
分析の基礎的なところが学べる本。
割と分かりやすかったようには思いますが、
Excelの話がちょこちょこ出てくるのは
個人的には要らなかったんじゃないかなあとは思った。
【勉強になったこと】
・問題解決フレームワーク:PICO
P(問題 Problem):対象は何、誰?
I(原因 Intervention):何をすると?
C(比較 Comparison):何と比べて?
O(結果 Outcome):結果はどうなるのか?
・仮説の引き出し=
知識(経験や学習から得た知識)+情報
・仮説思考のステップ
ステップ0:目的(イシュー、問い)を押さえる
ステップ1:目的(問い)に対する仮説を立てる
ステップ2:実際にデータを集める
ステップ3:分析により仮説のとおりかどうか検証
・「使える」仮説、「アクションにつながる」仮説
とは、因果関係に関連するメッセージでなければ
ならない。
・やみくもに分析する前に、
本当に必要な分析なのか?
その分析がなければ意思決定が出来ないのか?
分析に使える時間やリソースはあるのか?
を一度考えてみること。
特に2点目の観点は重要。
・分析における5つの視点
インパクト(大きさ)
ギャップ(差異)
トレンド(変化)
ばらつき(分布)
パターン(法則)
・ヒストグラムの階級幅の取り方の目安を求める
公式:スタージェスの公式
サンプル数がnのとき、「適切」な階級数は、
2の累乗をとって、初めてサンプル数以上と
なる数にさらに1を足したもの
・時系列データに含まれる4要素
傾向変動:
長期的に需要が伸びている、伸びていないといった
トレンドを示す。
循環変動:
景気変動のように、数年から数十年単位の不規則な
周期で変動を繰り返す。
季節変動:
気候や制度などの影響で1年の中で周期を持ったり、
ピークを示したりする。
不規則変動:
上記のいずれにも当てはまらないランダム変動。
・回帰分析において、説明変数同士が独立している
ことが大事と言われているが、予測のみに使うので
あればそこまで意識する必要はない。
なお、関係性の強い(相関の強い)説明変数が存在する
ことを多重共線性(multicollinearity)と呼ぶ。
※略して、マルチコ
・因果関係が成立する条件
①原因は結果に時間的に先行する
②相関している
③相関関係は他の変数(第三因子)で説明されない
・「みんなの答えは意外と正しい」は、いつでも
成立するわけではない。
・それぞれの個人がそれなりに正しい答えを
持っている
・全員の答えに多様性がある
ほど、成立する。 -
Posted by ブクログ
コンサルティングファームで経験を積んだベテランが一生懸命詳しく書いた本、という印象。内容は至極真っ当だし、為になることも多いですが、いかんせん情報量が多すぎる。
章の中でも細かく項が分かれていて、一つ一つの項にびっしりと文字が書かれているので、各項がとういう構造になっているのか頭に入ってこない。編集の問題もある。この本が違和感なく読める人はなかなか忍耐力があるなぁと思います。
とはいえ、基本的には良書です。特に、冒頭のbadエピソードがいいですね。誰しもが一度は経験、ないしは目にしたことがあるシーンだと思います。惜しいのが、badに対するgood例がない点。bad例に対して、今の半分くらいの分量でメリハリついた簡潔な説明を入れて、good例で締めるとよかったのだろうなと思います。各トピックの最後についている纏めはハイレベルすぎて上滑りする印象。
---
腹落ちとは、目的と理由を深く理解し、具体的にあるべき姿を自ら描き、ワクワク感や当事者意識「持てるレベルまで納得すること
合意形成のステップとして、
・何の話をなぜここでするのか?
・なぜそのアクションをとるのか
・どのアクションを選択するのか
・誰が、いつ、どうやってやるのか?
参加者の状況を把握するためには、
・ファクトを用意する
・参加者の意見や態度を予測する
賛否が出た際には
・どこに賛成・反対しているのか
・なぜなのか やるべきではない?やりたくない?できない?よく分かってない?
・その人の境遇や背景を慮る
・参加者相互の関係性を考える。現場の意見はどうか?マネジメントの意見はどうか?
論点は発言されないことが多い(発言者自身が意識していない)。かつ、複数の論点が混じっていることも多い
論点は、広げる、絞る、深める
・フレームワークを活用して広げる
・議論すべき論点、すべきでない論点がある。到達点に至る上で合意が必要?主張に対立がある?その場の参加者で結論出せる?全てYESのときに議論する
・論点をさらに因数分解して深く切り込む
問題解決のステップ
What, Where, Why, How
・何が問題なのか?
・どこに問題があるのか?
・なぜそうなのか?
・どうすれば良いのか?
・人材が確保できないことが問題?人が辞めること自体が問題?
・どんな人が、どの時期に、どの部署で辞めてる?
・なぜ辞める?指導がきつい?仕事が多い?
・給料を上げる、話を聞く、評価制度を変える
場の目的共有
・何を決めるのか?
・誰がどうやって決めるのか?必要な情報は揃っているか?
・参加者は何を期待されているか?
原因広く洗い出すためには、
状況の映像化。問題が起こったシーンをイメージして、問題を言語化する
あえて逆を考える。逆にどういった状態になれば問題が生じないのか?
案の評価結果は、ゴールではなく、議論の出発点。評価基準の重み付けや、課題の重要性・緊急性、など勘案して決める必要がある
意見が出たときは、
・何について?どの論点?
・何だと言ってる?
・なぜそうだと言ってる?
・何のためにその発言をしている?
集団の進化ステップ:烏合の衆→対立→団結→変革 -
Posted by ブクログ
今から30年以上前に映画音楽のオムニバスCDで、いろんな曲の一部分を集録しているものがあり、私のお気に入りでした、エッセンスを効率よく聴けるからです。
この本はそういう意味で著者により選ばれたビジネス書35冊のエッセンスが各々数ページでまとまっています。そのビジネス書に取り組もうと思ったら数年はかかりそうなものを、数時間で終えることができるとは贅沢な気分になりますね。
本来なら取り上げられている本について抜き出したく思いますが、ここでは私が強く印象に残った激選された本に書かれていたメッセージを記しておきたいと思います。このような本の第二弾も出て欲しいなと切に思いました。
以下は気になったポイントです。
・読書における4階層ピラミッド:1)広げる:本の情報が自分にタイムリーに入ってくるようにアンテナを立てておく、2)読む:本の構造(主題、ロジック)を理解する、3)残す:大事な部分をコピペ、本当に大事な本はイラスト化、4)転換する:書籍の内容を記憶に残す、読書会で対話(P17、18)
・イノベーション・オブ・ライフ:戦略的とは、中長期的なことX目に見えにくいこと、を考慮して意思決定する、戦術的とは、反射的・短期的X目に見えるもの、だけを考えて行動する、反射的に行動すれば私たちの人生は長い時間をかけてゆっくりと不幸になる(P50)
・U理論:4つの学習障害、1)見たことを認識しない(=固定観念が強くて見たことを勝手に解釈する)、2)思ったことを言わない(=言うことのリスクを考えて何も言わずに黙る)、3)言ったことをやらない(=正しいことは言うが実行するのが難しくて行動に移さない)、4)やったことを見ない(=やったことの評価が怖くて見ることをしない)、X軸:見る→言う、Y軸:する→思う(P61)
・銃・病原菌:鉄:文明は東西に伝わりやすいが南北には伝わりにくい、文明の進化=文明発祥ポイントからのアクセスの容易さx多様性に基づく競争の存在(p93)
・選択の科学:多すぎる選択枝はノイズである、人間の情報処理能力は7つまで、7±2の範囲で選択枝を考えるのが理想、人生=選択x偶然x運命、この変数のうちどれに重きを置いて考えるかによって人生が持つ意味が変わってくる(p111)
・パラノイア(病的なまでの心配症)だけが生き残る:5つの力(新規参入、競合企業、供給企業、顧客、代替品)に補完企業の力を加えた6つの力のうちのひとつが桁違いに変化を起こすと、連鎖的に変化が怒り競争ルールが変わる、このタイミングを戦略転換点と呼ぶ(p123)この見極めの4つのポイントして、1)主要なライバル企業の銘柄の変化、2)補完企業が離反してきていないか、3)社内に突然「無能化」した人はいないか、4)現場からのメッセージの調子に変化はないか(p125)
・ゼロトゥワン:4つのポイント、1)ビジネスは小さく始める、2)独占してから拡大、3)破壊を狙うな競争は避ける、4)長く生き残る(p129)
・ジョブ理論:プロダクトのレンズ(サイズを大きく、味の種類を増やす、価格など)ではなく、ジョブのレンズ(この製品は、誰のどんなジョブを片付けるために雇われたのか)で、ジョブの本質をつかむ(p147)
・経営戦略の論理:借り物でない軸(手作り)をつくる、戦略を考えるとき、1)市場適合(顧客に適合しているか、競合に適合しているか)、2)インターフェイス適合(ビジネスシステムに適合しているか、技術に適合しているか)、3)内部適合(資源に適合しているか、組織に適合しているか)(p154)やってはいけないのは、1)目の前の現実からスタートする、2)短期の積み上げ、3)希望的観測(p155)
・バリュエーションの教科書:PBR(株価純資産倍率)=ROE(株主資本利益率)xPER(株価収益率)、ROE=利益/売上高(会社の収益性)x売上高/総資産(資産効率性)x総資産/株主資本(負債の有効利用)、各要素は独立しておらずトレードオフ、バランスの最適化が大事(p196)
・限界費用ゼロ社会:限界費用とは1つのモノ・サービスを生み出すのにかかるコスト、これがゼロになるということはそこで儲けられる人もゼロということ、己ずとGDPは減り、資本主義も終わりを迎えることになる(p215)エネルギー、コミュニケーション、ロジスティックという3つのプラットフォームがコモンズになれば、限界費用ゼロ社会が実現する(p217)
・インターネットの次に来るもの:所有しない世の中を支える5つのテクノロジー、1)クラウド化、2)非物質化(モノを軽量化、最終的にはサービス化=非物質化)、3)オンデマンド化(空いている、暇なモノをと見つけ出し、その場ですぐにサービス活用する技術)、4)分散化(バラバラに管理=ブロックチェーン等)、5)プラットフォーム化(売り手と買い手のマッチング、エコシステムとして)(p223)
・プラットフォームの経済学:バランスが大事、1)ゼロかイチではなく中間地点に最適値がある、2)その最適値になるまでには、ものすごいスピード変化がある、3)最適値がどこにあるかビジネスによって異なる、4)人間とマシン、モノ・サービスとプラットフォーム、コア(専門家)とクラウドの3つのレンズを使って最適なバランスを見つける(p230)
2020年5月4日作成 -
Posted by ブクログ
非IT 企業がデジタル変革を推進するためのプロセス、ポイントを解説。
・デジタル技術を活用し、競合企業より優れた業績を上げている企業は、様々な業界・分野に存在する。このような企業を「デジタルマスター」と呼ぶ。
・デジタルマスターは、次の2つの能力に優れている。
1.デジタル能力:どんなテクノロジーを持つのか
2.リーダーシップ能力:いかにして変化を導くのか
この2 つが組み合わさることで、明らかな優位性を築ける。
1.デジタル能力を構築、テクノロジー活用で、ビジネスのやり方を変える。顧客体験を変革する場合、以下の4つを組み合わせて行う。
①顧客行動を理解し、顧客起点の体験を設計する。
②デジタルに投資し、顧客との関わり合いを強化する。
③顧客データをすべての顧客体験の中心に据える。
④実際の体験とデジタル上での体験を結び付ける。
2.経営幹部が強力なリーダーシップ能力を発揮し、変革を進める。変革を成功させるためには、将来のデジタルビジョンが不可欠。描く際は、次の3 つの角度から検討する。
①顧客との関わり合い方を見直す。
②業務のオペレーションを再構想する。
③上記2 つを組み合わせ、ビジネスモデルを見直す。
・デジタル変革を阻む要因は、経営の慣性、つまり変化の必要性を感知し損ねることにある。
これを乗り越えるには、課題を認識し、自社の出発点を知り、ゴール地点を決めること。 -
Posted by ブクログ
グロービスの先生が書いたマーケティング本。
実践とついているだけあって、実践する上で必要な基本的知識や考える流れがわかりやすく書かれている。
ブランド戦略に関する、ブランドコア→パーソナリティ→ブランドポジショニング→センサリー・ブランディング→ブランドエクスキューションの流れはわかりやすかったし参考になった。コトラーの最新の主張やデジタル関連の情報も簡単に触れられてはいて参考にはなる。
全体的にリサーチの重要性に力を入れて説いてくれている珍しいマーケティング本。リサーチにここまでの力があるのか?リサーチに携わる自分が疑問に思ってしまう、信じきれない…のだが。