峰守ひろかずのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ寂しい気持ちはあるけど、あまり寂しくない、そんな最終巻。
汀一と時雨達の日常はこれからも続いていくんだな、と自然に胸に落ちてくる終わりだった。
峰守先生自身が「また続くことがあったら喜んで書く」と明言しているのもあるけれど、それ以上に水平線を見るように「彼等の物語」がすっと眼に映る、そんな終わりだった。
中でも一番好きなのは四話「里帰りの夜」
ケボロキ達がまた眠りにつくのは寂しいけれど、人も妖怪も、命あるものは全て眼には見えない"大きな流れ"の中で生きているのだと思えた話だった。
そしてタイトルが最終話なの本当に良いっ!!そして賑やか!しんみりとする空気を吹き飛ばす賑や -
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Posted by ブクログ
ネタバレ汀一くんに弟分ともいうべき新キャラが出てきて、面倒見のよさと人のよさがより見えてきた3巻である。
高校生ペア、もしくはトリオが和気藹々している様が好きだったのだが、そんなペア、トリオに別れの展開。
妖怪と言えども高校生だから、いずれ進路は定めなくてはいけないが、その展開が思いの外早くて、こちらの心の準備ができないという。
作中でも某キャラが言っていたが、進路のために金沢を離れるという選択肢を時雨が即決しなかった辺りに成長が見えたと思う。
それだけ執着できるものが、今の金沢にはあるということだから。
以前の彼なら即行で離れていたと思う。
思っていたより早く時雨を見送る話もあり、時雨不在の間の話