感情タグBEST3
いい人もいれば悪い人もいる。
いい妖怪もいれば悪い妖怪もいる。
だから全て妖怪は悪いとして対応すると
後悔をすることになる。
このことに気をつけて今後も妖怪と付き合っていきたい!
立春を過ぎて春を待ちわびる頃~百万石祭りまでの話です。今回の話の中心は汀一が金沢駅で道案内をした長身の美女・魎子と、カバーになってる生意気だけど可愛いカワウソの小ツメ(ツメは扌に爪)。一見豪快でサバサバした魎子が背負った宿命は妖怪全ての運命を握る重いものだけど、ラストは爽やかで温かい大団円。
汀一...続きを読むと時雨を見守るお姉さん的存在であり、同時に踏み込んだ話がなくメインキャラの割にちょっと印象が薄めの亜香里が主役の話がありました。彼女が抱えるトラウマや弱さ、それゆえ一見しっかり者に見える本質を知り、亜香里の人間くささ(妖怪くささ?)が分かってより魅力的になりました。亜香里の願いが叶って良かった。願いを叶えた汀一との距離も近くなりました。
今回の全ての話において鍵となるのは汀一の優しさや芯の強さ。前巻でもシラコビとの対決、氷柱女の果織との交流など汀一の優しさが伝わってたけど、亜香里が「汀一は誰に対しても優しい」と言った通り、汀一の優しさが全ての妖怪の危機を、そして良かれと思ってしたことが妖怪の危機を作ってしまい後悔してる相手をも救いました。汀一は小柄で童顔な見た目もあり普段は弟キャラだけど、いざというときには一番頼れる存在。これからも汀一と時雨、その他妖怪仲間たちとの賑やかで温かい日常が続くといいな。
Posted by ブクログ 2021年08月08日
汀一くんに弟分ともいうべき新キャラが出てきて、面倒見のよさと人のよさがより見えてきた3巻である。
高校生ペア、もしくはトリオが和気藹々している様が好きだったのだが、そんなペア、トリオに別れの展開。
妖怪と言えども高校生だから、いずれ進路は定めなくてはいけないが、その展開が思いの外早くて、こちらの心の...続きを読む準備ができないという。
作中でも某キャラが言っていたが、進路のために金沢を離れるという選択肢を時雨が即決しなかった辺りに成長が見えたと思う。
それだけ執着できるものが、今の金沢にはあるということだから。
以前の彼なら即行で離れていたと思う。
思っていたより早く時雨を見送る話もあり、時雨不在の間の話に胸を痛めていたところからの大騒動。
時雨の師匠となる新キャラが抱えていた宿命を解決する手段とは。
汀一くんの体を張った展開に、まさかのキャラの華麗なる(?)活躍、見どころである。
……お帰りが早かったのだ、思っていたより。
亜香里ちゃんの掘り下げ話もあり、様々なキャラの成長が見られて本当に楽しい3巻だった。