峰守ひろかずのレビュー一覧

  • 少年泉鏡花の明治奇談録

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    ネタバレ

    出会う度に山姫を褒めちぎる年上女性好きの鏡太郎に苦笑しつつ。
    貸本屋さんのお嬢さんに想いを寄せられてはいるのにね、段々彼女が可哀想になってくる。
    特に鏡太郎の史実を知っていると、彼女の恋がどうなるのかは自ずと知れるのがまた。
    シリーズとして続くなら、案外車夫の彼とどうにかなりそうとか予想しつつ、それはさておき。

    まだ少年とも言える年齢の泉鏡花こと鏡太郎が怪異絡みの事件に首を突っ込んでは謎を解き明かしていくミステリ。
    相棒はまだ金沢に不慣れながら人力車夫をしている義信。
    彼もまた後半に明らかになる「謎」要素があるのだが、それもまたさておき。

    怪異好き(かつ年上女性好き)の鏡太郎から英語を教わ

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    2023年08月27日
  • 少年泉鏡花の明治奇談録

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    少年時代の泉鏡花を主人公に、金沢の様々な怪異を解き明かしていく連作短編集です。江戸から明治に移行してしばらくの時期であり、人の認識もより現実的な方向に変わっていく時代です。本作では怪異な現象はあれど、現実的な説明はつくというのが基本スタンスです。
    金沢が舞台ですが、くらがり堂シリーズとの直接的なつながりはないようです。ただ「暗がり坂の近くに古道具屋が」という描写はあるので、ゆるいつながりはあるのかも。こちらシリーズ化したら、何かあるかもしれませんね。

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    2023年08月09日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    ずっと欲しかった本です!
    ビブリアファイト、楽しそうです!
    相手にいかに楽しく興味を持ってもらえるかが勝負の鍵ですね!
    どの本も面白そうでした!
    自分だったらどう紹介するかな~とか考えながら読んでました!

    こぐちさんの守ってあげたくなるような、庇護欲をかりたてられるオーラが可愛いです……
    本から現実に戻すときはちょっとためらいますけど……
    ビブリアファイトやってみたいです!

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    2023年06月01日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 冬来たりなば

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    汀一くんと時雨くんの友情物語でした!
    前作より友情も深まっていて、熱い物語でした!
    汀一くんの恋物語は全然進展ないですが……
    新キャラの小春木先輩も登場して、ますます面白くなってきました!
    小春木先輩……登場場面は、悪役か?と思ったんですが、めっちゃいい人でした!
    好感度しかないです!
    今回も様々な妖怪や妖具が登場しました!
    狸の幻術ってすごいんだな~と改めて感心しました!
    氷柱女と白頭の話はうるっときたりして、妖怪には妖怪ならではの悩みや苦悶があるんだな…としみじみ思いました。
    敬う心は大事ですね!

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    2023年05月11日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 十二

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    とうとうこのシリーズも最終巻。妖怪学に熱意を失った絶対城を心配する礼音だが、自分自身が命を狙われる事態になってしまう。化け猫、猫ばば、猫又、猫の王とかの蘊蓄が楽しいね。明かされる妖怪の真実がとんでも物件なのがご愛敬かな。合気道が強くて、お人好しで、覚りの礼音ちゃんとお別れなのが寂しいね。いい子だったよ。

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    2023年04月15日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 十一

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    知識の権化の白澤という妖怪がなかなか凄い。礼音の周りの人間が次々に絡めとられていく。遂には絶対城まで。そこで反撃に出る礼音が非常にかっこいいぜ。その反撃のからくりというか理屈が、とんでも理論じゃねえのと思いつつも、なんだか納得させられちゃうんだよなあ。スマホやQRコードを駆使しているねえ。

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    2023年04月06日
  • 今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、百鬼夜行に挑むこと

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    シリーズ化しましたね。平安末期で化物退治の英雄と陰陽師ですが、ファンタジーではなく現実味のあるお話なのが私は好きです。実際、化物とか陰陽術なんかはこんな感じだったんじゃないか、とも思えますね。

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    2023年01月31日
  • 今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、百鬼夜行に挑むこと

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    ネタバレ

    時代と共に妖怪も変わっていく。
    あのゴジラですら、宮田登氏(民俗学者、残念なことに早逝)の言葉では妖怪なのだから。

    その妖怪が造られた時代に居合わせしまった、安倍晴明と源氏頼光の五代目たち。

    幽霊の正体見たり 彼尾花 ではないけれど、怪異に現実的に向き合うのはいいなぁ。

    書いていただけたら、続きを読みたいですね(^^)

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    2023年01月23日
  • 今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、百鬼夜行に挑むこと

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    ネタバレ

    1巻のラストでそれぞれの道を歩み出した3人がまた集結することになるとは!
    タイトルから頼政と泰親の再会は容易に想像ついたけれども、そこに玉藻も合流したのには本当に驚いた。
    1巻もこの3人でわいわい事件を解決していくのが楽しかったので。

    『平家物語』で有名な人たちも登場の2巻。
    道具のもののけである(それでいて当時にはその考え方がなかった)付喪神の話や、安珍清姫の話など、とにかく有名な人物やエピソードが盛りだくさんの話で、個人的にかなりテンションが上がった。
    付喪神の話はオチが2段階だったのも興味深かった。

    頼政にはロマンスのお話も。
    登場した方は、実際に妻として語られる方だったのか。
    (調

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    2023年01月12日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    ネタバレ

    ついにクライマックス!
    最終戦はこれまでの仲間たち総動員で(一部性格的に来なかったキャラがいたとはいえ)『くらがり堂』版妖怪大戦争みたいで胸が熱くなりました。
    今回登場のバカップルがまた神器だけあって、ある意味チートでしたし。
    お陰であの最終戦が実現したと言っても過言ではない。

    時雨、初めてひとりで修復。
    汀一、初めてひとりで真相に辿り着く。
    主役二人の成長ぶりも感じられてよかった。

    時雨の里帰りや、汀一の恋の行方など、読んでみたかったお話、気になる決着なども網羅してくれたクライマックスに相応しい物語だったと思います。
    ラスボスへの対処も蔵借堂メンバーだからこその優しさ溢れるものだったし。

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    2022年10月17日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    ネタバレ

    出だしの軽さからこんな感じで終わるのかな…と思っていましたが。

    時雨の過去から蔵借堂の謎まで一気にきました〜!!
    院生の梅本くんのおかげで!?大学にいくことの意義までわかっちゃうしね〜

    最強妖怪、「名前の言えないあの人」みたいで怖いよ〜!

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    2022年10月05日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 四

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    大学に蔓延る新興宗教の真相を暴き立てるという話だったので、あれあれと思ったのだが、これが結構面白い物語に仕上がっている。憑きもの、トウビョウ、ナメラ筋、一つ目小僧、泥田坊、川坊主、ガイラゴ、のっぺらぼうといった妖怪のことが次々に出てくるのだが、非常に上手く物語の全貌に生かしている。南方熊楠も真っ青の粘菌がなんと事件の首謀者だったとは、驚愕の結末だ。

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    2022年09月25日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 三

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    絶対城先輩の師匠のクラウス・インフォレスト教授が登場。森に暮らしているという冗談を言う。でも、実はそれがクラウス教授の技の秘密を解く鍵だったのだ。クラウス教授が真怪の天狗のはずがないのである。天狗がもともと姿は特定されず山で音を出す妖怪とされたいう民俗学的な事実を上手く物語に取り入れている。他に、山姥、鵺、鎌鼬、わいら、しろまくれという妖怪も物語のテーマとなっている。蘊蓄がなかなか面白いよ。それにしても、湯ノ山礼音のお人好しさにはあきれるが、それがこのシリーズの肝でもあるよなあ。

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    2022年09月06日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    ネタバレ

    寂しい気持ちはあるけど、あまり寂しくない、そんな最終巻。
    汀一と時雨達の日常はこれからも続いていくんだな、と自然に胸に落ちてくる終わりだった。
    峰守先生自身が「また続くことがあったら喜んで書く」と明言しているのもあるけれど、それ以上に水平線を見るように「彼等の物語」がすっと眼に映る、そんな終わりだった。

    中でも一番好きなのは四話「里帰りの夜」
    ケボロキ達がまた眠りにつくのは寂しいけれど、人も妖怪も、命あるものは全て眼には見えない"大きな流れ"の中で生きているのだと思えた話だった。

    そしてタイトルが最終話なの本当に良いっ!!そして賑やか!しんみりとする空気を吹き飛ばす賑や

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    2022年07月22日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    いつまでも続けられそうなシリーズですが、これで完結のようです。妖怪と人との距離感が好きなシリーズでした。主人公たちが大人になってからの物語も読んでみたい気がしますが、いいところで終わるのも大事ですね。

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    2022年07月16日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    優しい終わり方でした。
    これでシリーズが終わりなのは、正直言って寂しい限りですが、一年を過ぎて、
    はじめての2人旅や、そこでの時雨の誕生と、薄れゆく妖怪との出会い、さらには、蔵借堂のはじまりなど、知りたいことは、網羅されていました。
    これからの人生を考える時期を迎えた主人公たちにエールを送りたい。

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    2022年07月07日
  • お世話になっております。陰陽課です2

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    伏見稲荷を開いたの龍蛇神族?牛頭天王はもともとは龍神?うーん、どこまでが本当か分からないけどねえ。いろいろなあやかしたちが起こす事件が最後の伏見稲荷の舞台へと繋がっていてなかなか面白い。上手い。京都というのは、あやかしたちがたくさん人間の姿をして生活しているというこのシリーズの設定が、もしかすると本当かもと思わせるところがあるよなあ。ああまた、京都へ行きたいねえ。

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    2022年06月21日
  • 六道先生の原稿は順調に遅れています 二

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    妖怪の作家・六道琮馬と編集者・滝川詠見の心の触れ合いが読んでいていいんだよなあ。妖怪がなぜ作家を続けていくのか、編集者はどう担当作家と接していくのか、幾つかの話の中で問われていっていて、なかなか読ませる。最初の話で、詠見と知り合う作家の踊場漂吉(なんか古臭い名前だなあ)がいろいろと関わって来るので、こりゃきっと彼には六道が妖怪であることを明かすんだろうなあと思っていたら、予想通りだったよ。常連メンバーが増えたねえ。水泳選手の興野沙那ちゃんがスポーツ少女ど真ん中で微笑ましい。

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    2022年05月30日
  • 学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録2

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    アンティーク博物館のイケメンの主任学芸員の西紋寺唱真と大学生の宇河琴美が遭遇する呪術に関する事件の数々を描く。呪術が本当にあるかどうかはとにかく、呪術に捕らわれる人間の心理がさりげなく表現されていて興味深い。仏教も現世の自己の利益を欲する人たちによって導入されたという指摘は意外と鋭いのではないか。呪符なんていうのも、密教というのもそれそのものだ。この作者はなかなか上手い。

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    2022年05月29日
  • 六道先生の原稿は順調に遅れています

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    セクハラの作家を殴って戦々恐々の編集者・滝川詠見は、デスクに呼ばれて、異動と思いきや、40年書き続けている謎の作家の担当になるよう言われて驚く。昭和の香りに満ちた一軒家に住む六道琮馬は、実は土地の過去の記憶に絡めとられた人々の思いが形となったモノノケを糧とする妖怪だったのだ。そのモノノケの思いを小説という形にしていたのだが、本人は、自分は空っぽという。そんな六道に働きかける滝川の奮闘が健気な短編集。結構面白かった。

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    2022年05月17日