峰守ひろかずのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2人の友達だけど本当の兄弟みたいな関係が好き。双子でもアリだな…。汀一のころころ変わる表情が文章を通してありありと感じられ、時雨の最初から付き合う前提の呆れ顔とか。この凸凹コンビが好き。作者の方も丁寧に調べ本来の文献を載せながら、その上でキャラクターを産んで、それが一層物語を深めてる。新しい妖怪との出会いもあって純粋に妖怪目当てで読んでも嬉しい作品。長く続いてほしいな。
そして今巻一番の特筆すべき点は何と言っても、表紙の二人。もう表紙で2人の関係が分かる。言葉はいらないよこれ。だって時雨のあの弟を見るような見守るような目は。あんなん表紙買いするわ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ峰守先生のお話で主役コンビがどちらも未成年の高校生というのは個人的に初めてで新鮮味がありました。
(『ほうかご百物語』だけ未読なのです)
妖怪絡みのトラブルの話も面白かったですけど、人間と妖怪の友情の進展を見られたのも楽しかったです。
アオハルしてるなあ。
互いに他人への距離感がよく分かっていないので(片や親が転勤族で踏み込んだ友人を作れずにいた少年、片や妖怪かつその正体にコンプレックスもあり他者に深入りしなかった少年)不器用ながら、でも何だかんだでしっかり友情を育んでいましたから。
彼の失恋時のシーンは特に好きです。
え、胸借りちゃうのかよと。
大変可愛らしかったです。
仲がいいのは本当に微 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新宿にゆかりのある文豪って、本当にこんなにいらっしゃったんだなと、カイルや詞織さんたちと一緒に驚きながら。
相変わらず自己肯定力の低い二人ですが、互いに司書として成長しつつあったところにあの展開は、かなり驚かされました(過度なネタバレ防止ゆえの曖昧表現)
いざという時の行動力も、二人似ているなあ。
新宿の新たな(地方民からするとマニアックな)魅力を発見しつつ(例えば、今回でいうと都電荒川線や面影橋など)その土地ならではの妖怪から有名どころまで、今回も様々な妖怪のお話が味わえて満足。
今回は特に化け狸の少年の拾ったものが最後まで関わってきます。
この拾ったものから生まれた子がいい子でいい子で。