峰守ひろかずのレビュー一覧
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ネタバレそういえば主役二人は夫婦だったねと読みながら思い知らされた。
そして夫婦なのに、正式に「告白し合った」夫婦ではなかったねと某シーンを見ながら改めて思い知らされた。
まさか見ているこちらも赤面してしまうような発言やらシーンやらがこの二人から登場するとは思いもせず。
途中から「出歯亀してすまんよお二人さん」と真剣に思った。
どうやら他にも覗いていた人はいたみたいだが……
曲利さんの嫌がらせのような依頼を受けつつ(実際に自由になるために厄介なことを持ってきてはいる、そしてそういう意味で信用されているから関係ないのにお仕置きも喰らうという……)話の大きな流れとしては、幽世に行ってしまった巫美子さんを -
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ネタバレ各話のタイトルのデザインがいかにもその手の雑誌!な感じでわくわくしました。
そして実際にその辺境に訪れてみると……
てっきり本当に怖いのは人間系の話かと思いきや、読み終えてみると実に様々なパターンがあって面白かったです。
心霊に怪獣、SF要素などなど、とにかく要素盛り盛りで「こんな話まで持ち出すか!」と。
峰守先生作品のこれまでの要素全部盛りみたいな豪華さを個人的には感じました。
また伏線が意外なところに張られていて、ここで回収かと驚くことも。
特にラストの話がここでそのネタが活きるのか!と興奮しました。
初っ端で解決してたから忘れてたので……上手いなあ。
拝み屋兼記者の青年と家業から逃げ -
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ネタバレ峰守先生の作品でついに小泉八雲先生のお話を読めるとは!と興奮しながらの読書。
『怪談』の元ネタとなった出来事を八雲先生や登場人物たちが経験する話であり、八雲先生が優れた「耳」や「鼻」でその出来事の謎を解くミステリでもある贅沢なお話。
各話最後のコラムもまた興味深くて楽しかったです。
どの作品でもこのコラムが楽しみで楽しみで。
八雲先生のカタコトな日本語が何とも可愛らしい。
それでいて、先生の言う「ゴースト」の話になると割と流暢に説明し出すのもまたいい。
八雲ご夫妻が「パパさん」「ママさん」と呼び合ってるのもまた微笑ましくていい。
オリジナルの登場人物も『怪談』を知っているとニヤリとする「音」 -
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ネタバレ学芸員×呪術ということで個人的にツボのテーマ。加えて呪術についてもロジカルな解釈がされているのでとても好きなタイプの物語。「呪い」をテーマにしながら「呪いなんてものはない」とバッサリ切り捨てているのもスタンスがはっきりしていて好みである。 美形だが本物の呪いにかかってみたいと主張する変人の学芸員と、本来は美術館志望だがひょんなことからそこに配置されてしまった実習生、しかも幼い頃から不幸体質という組み合わせがポイントだと感じた。やはり物語をドライブするのはキャラクターの配置なのだと感じた次第。
「丑の刻参りの藁人形」 呪いといえば誰もがまず思い浮かべるのがこれではないだろうか。いわゆる「呪い -
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シリーズ第2段。
文豪•泉鏡花が、少年時代に英語講師をしながら人力車夫の武良越義信と組んで怪異の噂を探訪するというバディもの。ここで探求した金沢の怪異が後の泉鏡花の作品に影響を与えているという体裁だ。今回は5話から成っている。
鏡太郎が魚の化生ではないかと噂される陸軍少佐夫人の家庭教師を引き受ける「海神別荘」
天狗に攫われて行方不明になっていた医者の息子が、まるで別人のようになって帰って来たことから始まる騒動を描いた「茸の舞姫」
義信が偶然見かけた河童のような生き物。それを銃で撃ちたいと言い出した人物を現地に案内する「貝の穴に河童の居る事」
貸本屋の瀧の許嫁•矢代知里が神隠しにあった。知里は躑 -
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ネタバレ泉鏡花もとい鏡太郎くんの年上女性に対する賛美が相も変わらずで安心してしまった。
泉鏡花作品は『天守物語』とあと数作しか読んだことがないので、「少年時代の泉鏡花が体験したことを基に作品を書いた」という設定のこの物語、後書きで先生も言及されていたとおり、泉鏡花作品の入り口としても面白くありがたい話だと思う。
あの体験したあとで、実際どんな話を書いたんだろうと気になりますもの。
各話が終わるたびにあるコラムもまた興味深い。
解説も楽しみなのです、いいぞもっとくれ。
と、実際の泉鏡花作品との架け橋にもなるこの作品、今回は初手から鏡太郎くんの賛美が止まらない女性が登場。
山姫様がクールに去ってしまわれ -
匿名
ネタバレ 購入済み違った視点から見えてくる
この作品シリーズは、鬼太郎がかなり冒険しているような印象が伝わってきます。たとえばあまり触れそうもなかった学校の七不思議に挑んだり、目玉親父のさらなる擬人化に思わず目を疑ったりと、原作ではなかなかみられない新しい要素がふんだんに取り入れられていて、楽しかったです。
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匿名
購入済み鬼太郎の貴重な初めのシーン
ノベル化した作品ですが、漫画やアニメとはまた違ったニュアンスも含まれており、定番のゲゲゲの鬼太郎シリーズのなかでもわりと斬新さが感じられます。特に鬼太郎の生い立ちなど、はじめのほうで重要となる展開があって面白いです。