峰守ひろかずのレビュー一覧

  • 最後の陰陽師とその妻2

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    ネタバレ

    そういえば主役二人は夫婦だったねと読みながら思い知らされた。
    そして夫婦なのに、正式に「告白し合った」夫婦ではなかったねと某シーンを見ながら改めて思い知らされた。
    まさか見ているこちらも赤面してしまうような発言やらシーンやらがこの二人から登場するとは思いもせず。
    途中から「出歯亀してすまんよお二人さん」と真剣に思った。
    どうやら他にも覗いていた人はいたみたいだが……

    曲利さんの嫌がらせのような依頼を受けつつ(実際に自由になるために厄介なことを持ってきてはいる、そしてそういう意味で信用されているから関係ないのにお仕置きも喰らうという……)話の大きな流れとしては、幽世に行ってしまった巫美子さんを

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    2025年09月09日
  • お世話になっております。陰陽課です

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    京都市役所の通称「陰陽課」を舞台にした公務員ファンタジー。
    妖怪を異人と呼び、共に暮らす市民として生活を守る部署がある。これは今こそ読みたい作品かも。
    公務員の設定をこうも巧く展開させるとは! と膝を打つ面白さ。

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    2025年07月17日
  • 拝み屋の遠国怪奇稿 招かれざる伝承の村

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    各話のタイトルのデザインがいかにもその手の雑誌!な感じでわくわくしました。
    そして実際にその辺境に訪れてみると……
    てっきり本当に怖いのは人間系の話かと思いきや、読み終えてみると実に様々なパターンがあって面白かったです。
    心霊に怪獣、SF要素などなど、とにかく要素盛り盛りで「こんな話まで持ち出すか!」と。
    峰守先生作品のこれまでの要素全部盛りみたいな豪華さを個人的には感じました。

    また伏線が意外なところに張られていて、ここで回収かと驚くことも。
    特にラストの話がここでそのネタが活きるのか!と興奮しました。
    初っ端で解決してたから忘れてたので……上手いなあ。

    拝み屋兼記者の青年と家業から逃げ

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    2025年01月15日
  • 小泉八雲先生の「怪談」蒐集記

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    森の食人鬼、音楽家を招く亡霊、妖怪を使う易者、幻の少年、雪女やのっぺらぼうらの関わる不可解な事件や出来事に遭遇した小泉八雲が女中の少女・好乃や書生の己之吉とともにそれらの謎を解き「怪談」として記していく。怪異が実在する世界であるのに起こる事件は現実的なものというのが個人的にはすごく面白かった。

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    2025年01月13日
  • 小泉八雲先生の「怪談」蒐集記

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    ネタバレ

    峰守先生の作品でついに小泉八雲先生のお話を読めるとは!と興奮しながらの読書。
    『怪談』の元ネタとなった出来事を八雲先生や登場人物たちが経験する話であり、八雲先生が優れた「耳」や「鼻」でその出来事の謎を解くミステリでもある贅沢なお話。
    各話最後のコラムもまた興味深くて楽しかったです。
    どの作品でもこのコラムが楽しみで楽しみで。

    八雲先生のカタコトな日本語が何とも可愛らしい。
    それでいて、先生の言う「ゴースト」の話になると割と流暢に説明し出すのもまたいい。
    八雲ご夫妻が「パパさん」「ママさん」と呼び合ってるのもまた微笑ましくていい。
    オリジナルの登場人物も『怪談』を知っているとニヤリとする「音」

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    2025年01月08日
  • 学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録

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    ネタバレ

     学芸員×呪術ということで個人的にツボのテーマ。加えて呪術についてもロジカルな解釈がされているのでとても好きなタイプの物語。「呪い」をテーマにしながら「呪いなんてものはない」とバッサリ切り捨てているのもスタンスがはっきりしていて好みである。 美形だが本物の呪いにかかってみたいと主張する変人の学芸員と、本来は美術館志望だがひょんなことからそこに配置されてしまった実習生、しかも幼い頃から不幸体質という組み合わせがポイントだと感じた。やはり物語をドライブするのはキャラクターの配置なのだと感じた次第。

    「丑の刻参りの藁人形」 呪いといえば誰もがまず思い浮かべるのがこれではないだろうか。いわゆる「呪い

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    2024年10月14日
  • 少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし

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    シリーズ第2段。
    文豪•泉鏡花が、少年時代に英語講師をしながら人力車夫の武良越義信と組んで怪異の噂を探訪するというバディもの。ここで探求した金沢の怪異が後の泉鏡花の作品に影響を与えているという体裁だ。今回は5話から成っている。
    鏡太郎が魚の化生ではないかと噂される陸軍少佐夫人の家庭教師を引き受ける「海神別荘」
    天狗に攫われて行方不明になっていた医者の息子が、まるで別人のようになって帰って来たことから始まる騒動を描いた「茸の舞姫」
    義信が偶然見かけた河童のような生き物。それを銃で撃ちたいと言い出した人物を現地に案内する「貝の穴に河童の居る事」
    貸本屋の瀧の許嫁•矢代知里が神隠しにあった。知里は躑

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    2024年03月30日
  • 少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし

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    ネタバレ

    泉鏡花もとい鏡太郎くんの年上女性に対する賛美が相も変わらずで安心してしまった。
    泉鏡花作品は『天守物語』とあと数作しか読んだことがないので、「少年時代の泉鏡花が体験したことを基に作品を書いた」という設定のこの物語、後書きで先生も言及されていたとおり、泉鏡花作品の入り口としても面白くありがたい話だと思う。
    あの体験したあとで、実際どんな話を書いたんだろうと気になりますもの。
    各話が終わるたびにあるコラムもまた興味深い。
    解説も楽しみなのです、いいぞもっとくれ。

    と、実際の泉鏡花作品との架け橋にもなるこの作品、今回は初手から鏡太郎くんの賛美が止まらない女性が登場。
    山姫様がクールに去ってしまわれ

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    2024年03月23日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌2

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    実在の本が出てくる物語は楽しい。しかも児童書とライトノベルという何とも僕好みで尚更嬉しい。
    変わりたい自分と変わることへの恐れ。隠れオタクや引っ込み思案な登場人物が、「好き」を表現することに共感し心熱くする。

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    2024年01月31日
  • 少年泉鏡花の明治奇談録

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    みっちりとした文量で読み応えがあります。
    話としては「ナマモノ」のジャンルになります。実際に実在した幻想文学の大家「泉鏡花」の幼少期のifの話になります。なので、現実に実存した人物とは違うキャラクターとしての「少年の泉鏡花」と江戸から流れて来た人力車車夫「武良越義信」のコンビで本物の怪異を探す。怪異ミステリーです。
    小節の合間には話の内容に合わせて現実の泉鏡花の小説がされていて、これを読んでから読んでみても良いかと思いました。

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    2023年08月25日
  • ゲゲゲの鬼太郎(3)妖怪アパート秘話【試し読み】

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    自分の顔が気に入らなくて妖怪の力で顔を変えてしまうきらら、結構共感できる奴は見渡してみると多いんだろうと思いました。

    #笑える #怖い #カッコいい

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    2023年08月05日
  • ゲゲゲの鬼太郎(2)まくら返しと幻の夢【試し読み】

    購入済み

    目玉の親父がまさかあんな姿をして見せるとは初めて見ました。今回のアニメシリーズは色々と意表を突かれます。

    #ダーク #笑える #カッコいい

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    2023年08月05日
  • ゲゲゲの鬼太郎(1)妖怪が目覚めた日【試し読み】

    匿名

    購入済み

    アニメオリジナルのヒロインが出てくることがこれまでにもありましたけど、今回のまなは妖怪との戦いにどう関わっていくのでしょうか?

    #怖い #笑える #カッコいい

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    2023年08月05日
  • ゲゲゲの鬼太郎(4)襲来! バックベアード軍団【試し読み】

    匿名

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    鬼太郎のアニメ作品は子供のころから何作も見ましたけど、今回のは猫娘たちの姿がリアルな感じになってるなんて思いました。

    #怖い #カッコいい #笑える

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    2023年08月05日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    ネタバレ

    ビブリアシリーズの大ファンなのでスピンオフ作品もウキウキで読みました。著者の方の文体や展開の雰囲気も楽しみつつ本の魅力を味わえて良かったです。

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    2023年04月27日
  • ゲゲゲの鬼太郎(2)まくら返しと幻の夢【試し読み】

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    違った視点から見えてくる

    この作品シリーズは、鬼太郎がかなり冒険しているような印象が伝わってきます。たとえばあまり触れそうもなかった学校の七不思議に挑んだり、目玉親父のさらなる擬人化に思わず目を疑ったりと、原作ではなかなかみられない新しい要素がふんだんに取り入れられていて、楽しかったです。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年03月01日
  • ゲゲゲの鬼太郎(1)妖怪が目覚めた日【試し読み】

    匿名

    購入済み

    鬼太郎の貴重な初めのシーン

    ノベル化した作品ですが、漫画やアニメとはまた違ったニュアンスも含まれており、定番のゲゲゲの鬼太郎シリーズのなかでもわりと斬新さが感じられます。特に鬼太郎の生い立ちなど、はじめのほうで重要となる展開があって面白いです。

    #ドロドロ

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    2022年10月02日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 冬来たりなば

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    半年の間でお互いを分かり合える存在になることは、難しいことだけど、汀一の素直で優しく弟気質な部分と時雨の真面目ではっきり物事を言う部分がそうさせたんだと思った。相手の全てが分からなくても、少しの言葉遣いや気遣いで救われる人がいるんだろうなと思い、自分自身も心掛けようと思う。

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    2022年07月20日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 巡る季節

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    ネタバレ

    祝・完結!

    長すぎるシリーズはだんだんとついていけないところが出てきまして(-"-;A ...アセアセ

    これくらいですと、読者としては大変ありがたいです。

    未完の作品を読ませられることも多い、今日この頃ですので、余計にきちんとエンドマークを付けてくれたことに感謝です。

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    2022年07月15日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    ビブリア古書堂の事件手帖と世界観を同じくする物語。
    旧図書室を守るため書評バトルに挑むふたり。古典名作をラノベのフィルタで読み解くのも面白い。
    好きなものを語り聞いてもらう幸せ。そこに激しく共感し心が震えた。

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    2021年12月12日