峰守ひろかずのレビュー一覧
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新倉隆治は、結成したばかりの4人組アイドルグループ「STAiRs」の一員。今度のPV撮影をきっかけに、結成してから全く距離の変わらないほかの個性の強いメンバーとの親睦を、少しでも深めたい。
ところが、その撮影現場では怪現象が続出。霊感のある隆治は、そこがヤバイ場所だと気付いていたが、実はほかのメンバーも”見えていた”事を告白し始めて……。
怪談×アイドル物のありそうでなかなかない(?)キャラクター文芸。
結成したばかりでなかなかメンバー同士がかみ合わなかったアイドルグループが、奇しくも全員霊感があるという事が判明してからそれぞれ怪談に巻き込まれつつ仲を深め、アイドルとして成長していくストーリ -
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京都市役所に就職した火乃宮祈理が配置されたのは、市役所別館のいきいき生活安全課、別名陰陽課。主任はストライプ柄のスーツに赤シャツのガラの悪い陰陽師の五行春明。1200年の歴史のあることでは、鬼や天狗、狐などのあやかしたち(異人さん)が生活しているのは当たり前で、陰陽課はその調整を担っていたのだ。メモ魔で規則がちがちの頭の固い祈理は、最初結構鬱陶しい感じで、何だかなあという感じだが、事件を経るうちにそれに慣れてくるし、最後の事件ではそれを逆手にとっての思い切った手に出るのが面白い。平安時代では、陰陽師たちは宮廷の中で結構重要な位置を占めていたが、その成れの果てと考えればいいのかな。でも、職員は3
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「ビブリア」のスピンオフというが、高校生版の本をめぐる蘊蓄をビブリアバトルの形にしたもの。いかにも高校生ラブコメ・ラノベである。作者は三上延でなく別の人だが、よく雰囲気をつかんでいる。
本については能弁だが、栞子と同じに極端に人見知りなこぐちさんと、大輔の本を読めないに代わってある秘密を持つ語り手響平という設定だが、一つだけ大きく違う点がある。こぐちさんは今のところは、巨乳ではないらしい(笑)。
本に対しての見方や蘊蓄を示す点では、その本を再読したいと思わせるものがある。ビブリア本家の本がややマニアックなのに比べると、ポピュラーである。 -
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ネタバレ晴明、頼光の五代目と書かれると「?」となるが、その正体を知って「ああ、あの!」となるという。
九尾の狐退治に鵺退治で有名なお二方でしたか。
有名な逸話の裏側には、こういう現実的な展開もあったのかもしれないなと、その解釈が興味深かった。
ただ全てが全て現実的なオチで終わるのかと思いきや、本物の怪異も出てくる二段仕掛け。
なかなか油断ならないお話だった。
特に竜宮のお話のラストは印象的だった。
本当に竜宮に行ってしまったのか、それとも抜け道があったのか。
その解釈は読者側も好きに想像できる終わり方だと思ったので。
意外だったのは、頼政、泰親、玉藻の和気藹々トリオをいつまでもは楽しめなかった点。 -
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【感想】
・十二巻、楽しく読ませていただきました。
・猫といえば、星新一の猫が地球の支配者だったという話を思い出す。
【内容】
・最終巻。今度は化け猫関係。
・火車。五徳猫。猫ばば。猫また。猫の王。おまけは妖怪。
・白澤事件解決後三週間。化け猫騒動を解決したら猫のテンマルがやってきた。
・白澤の能力が生きているうちにと「真怪秘録」の入力を急ぎ終え、燃え尽きたのか先輩が無気力になった。
・礼音が何者かに狙われている?
・化け猫伝承のある山に向かい、ある発見。
・いつの間にか妖怪に興味を抱くようになっていた礼音は転部を考えている。
・猫の王との対決。この著者はELSやバジュラ的な生態が好きみたい