峰守ひろかずのレビュー一覧

  • STAiRs, be STAR! 怪談アイドルはじめます。

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    新倉隆治は、結成したばかりの4人組アイドルグループ「STAiRs」の一員。今度のPV撮影をきっかけに、結成してから全く距離の変わらないほかの個性の強いメンバーとの親睦を、少しでも深めたい。
    ところが、その撮影現場では怪現象が続出。霊感のある隆治は、そこがヤバイ場所だと気付いていたが、実はほかのメンバーも”見えていた”事を告白し始めて……。

    怪談×アイドル物のありそうでなかなかない(?)キャラクター文芸。
    結成したばかりでなかなかメンバー同士がかみ合わなかったアイドルグループが、奇しくも全員霊感があるという事が判明してからそれぞれ怪談に巻き込まれつつ仲を深め、アイドルとして成長していくストーリ

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    2023年09月09日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 冬来たりなば

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    切なくなる冬のお話し。
    人も人以外も、嬉しくなったり悲しくなったり……たくさんの心の在り方を感じました。

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    2023年09月02日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 十

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    内田百閒の小説に「件」というのがあって、結構不気味なのだ。顔が人間で体が牛。禍の予言をしたら死んでしまう。そういう予言をする妖怪たちを巡って物語は展開する。件は勿論、あのアマビコも出てくる。アマビエじゃなくてアマビコというのが正しいらしい。件に関するウイルス説はとんでも解釈だなあ。無茶苦茶やってるけど、意外と説得力があったりする。背後に白澤の存在がひしひしと迫ってくる。礼音と絶対城の仲はかなり進展して来たねえ。

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    2023年04月03日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 九

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    今回は、狐と自称するマジシャンが相手。狐という妖の特徴を上手く話の展開に生かしていて、なかなか面白い。こんな相手じゃどうしようもないなあと思っても、絶対城と礼音たちは、何とかしちゃうんだよねえ。二人の仲も急速に進展。白澤の存在が不気味。

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    2023年03月20日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 八

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    ダイダラボッチの神像を巡っての大騒動。いろいろな妖怪が各章を彩っているが、上手く生かしている。祟りだとかあり得んといいながら、根本の部分では本怪が大活躍なんだよなあ。主人公の礼音の弱気な煩悶がじれったいけど、ほんといい子だよ。絶対城との仲は確実に近づいているね。

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    2023年03月08日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 七

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    座敷童を巡る短編集。座敷童にもいろいろなタイプがあるようだ。年を経た樹木が動物たちを操って座敷童を出現させているというのはユニークだが、トンデモ感が漂うなあ。でも物語は面白いよ。相変わらず礼音はお人好しであたふたしていて心配させるなあ。

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    2023年01月03日
  • 学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録

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    非常に運が悪い主人公が実習に向かった場所にいたのは
    見た目だけは素晴らしい学芸員。

    性格は、いつもの通りというべきか。
    上から目線の人と、単純で鈍くさい感じの主人公。
    学芸員になるための実習って大変なのかと思いきや
    当然(?)ここだけが変、という話でした。

    最後の話の展開には驚きでしたが、納得、です。
    生活パターン、把握されたら恐ろしいです。

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    2022年11月15日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 六

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    「鬼とは即ち角を生やしてひとを食う原色の怪人であり、朝廷に服従しなかった勢力であり、邪悪で危険な気配であり、怪事件の正体や原因を明言できない際に使う符丁であり、そして妖怪全般を指す総称でもある」と絶対城先輩は宣う。鬼を研究する者たちを脅迫し、挙句は殺してしまう組織と対決する壮大な話かと思いきや、意外としょぼかったり。しかし、そこにのっぺらぼうが関わっていて意外な真相が明らかになる。お人好しで義理堅い湯ノ山彩音ちゃん、頑張ったよ。最後におっと思ったぜ。

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    2022年11月03日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 五

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    妖怪は人々のいろいろな思いが作り出したものでいるわけがないのだけれども、このシリーズでは密かにその存在を主張している。しかし、今回は最初からこりゃあきっと長く生き続けた河童たちが出てくるなと想像できた。雪女は意外な正体だったけどね。でもまあ、環境保全の問題に絡めた話は面白かったよ。朝霧シアンくんはなかなか魅力的だった。お節介とお人好し全開の湯ノ山彩礼が何回も頭に来たようで気の毒だったかな。

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    2022年10月10日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 二

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    妖怪を信じているわけだはなく、そのありようを絶対城は研究しているんだよね。その妖怪を上手いこと絡めて事件が成り立っている。最後の神社の大蛇と百足の話は、礼音と絶対城に絶体絶命の危機が迫って、なかなか盛り上げてくれるなあ。礼音と絶対城の掛け合いはとても面白い。

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    2022年08月18日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座

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    大学の古い建物の住人の絶対城阿頼耶は妖怪学を研究し、妖怪に悩まされる人の相談に乗るとは言うが、結構胡散臭い解決なのが面白い。絶対城に取り込まれる大学1年のノッポで少年ぽくて単純だが合気道の達人で意外と義理堅い湯ノ山礼音もいいねえ。べとべとさん、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん、覚と、次々出てくる妖怪もなかなか興味深い。最後に礼音の隠された正体が分かる。さて、それをこれからどう生かしていくのかな。

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    2022年08月05日
  • 妖怪解析官・神代宇路子の追跡 人魚は嘘を云うものだ

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    ミステリー仕立てだが、人魚が存在するのが前提となっているからファンタジーミステリーか。正義感が強く生真面目な刑事・御堂陸と民間の解析センターの神代宇路子(名前が正体のヒントだよねえ)がコンビを組んで、地方の都市で起こる人魚を巡って複雑に絡み合う事件を解決していく。二人ともなかなか魅力的な主人公たちである。黒幕の黒幕の黒幕が現れるところなんかいいねえ。荒唐無稽な話だけど面白い。

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    2022年07月26日
  • お世話になっております。陰陽課です

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    京都市役所に就職した火乃宮祈理が配置されたのは、市役所別館のいきいき生活安全課、別名陰陽課。主任はストライプ柄のスーツに赤シャツのガラの悪い陰陽師の五行春明。1200年の歴史のあることでは、鬼や天狗、狐などのあやかしたち(異人さん)が生活しているのは当たり前で、陰陽課はその調整を担っていたのだ。メモ魔で規則がちがちの頭の固い祈理は、最初結構鬱陶しい感じで、何だかなあという感じだが、事件を経るうちにそれに慣れてくるし、最後の事件ではそれを逆手にとっての思い切った手に出るのが面白い。平安時代では、陰陽師たちは宮廷の中で結構重要な位置を占めていたが、その成れの果てと考えればいいのかな。でも、職員は3

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    2022年06月12日
  • 金沢古妖具屋くらがり堂 冬来たりなば

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    妖具を扱う古道具屋の傘の妖怪の時雨と気のいい人間の高校生の葛城汀との友情物語だねえ。汀一は、この古道具屋でアルバイトをしていて、いろいろな妖怪が絡んだ事件に遭遇する。他にもいろいろ妖怪や半妖怪が加わって来て、結構大事になるのだが、妖怪のいろいろな思いを理解することで解決に漕ぎつける。金沢の三文豪は、徳田秋声、泉鏡花、室生犀星だが、勿論ここでは、泉鏡花が関わってくる。泉鏡花は読んだことがないんだよなあ。そういえば小村雪岱が泉鏡花の本の装丁をたくさん手掛けていたね。

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    2022年06月06日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌2

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    響平とこぐちのもどかしい恋に他校生の年下の千倉が絡む。他校の美女軍団も絡んで、本の見方の広がりを楽しむ。内気な口下手な響平こぐちが、二人の恋の進展と同じで従来の殻を破って積極的になる成長物語である。

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    2022年03月21日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    「ビブリア」のスピンオフというが、高校生版の本をめぐる蘊蓄をビブリアバトルの形にしたもの。いかにも高校生ラブコメ・ラノベである。作者は三上延でなく別の人だが、よく雰囲気をつかんでいる。
    本については能弁だが、栞子と同じに極端に人見知りなこぐちさんと、大輔の本を読めないに代わってある秘密を持つ語り手響平という設定だが、一つだけ大きく違う点がある。こぐちさんは今のところは、巨乳ではないらしい(笑)。
    本に対しての見方や蘊蓄を示す点では、その本を再読したいと思わせるものがある。ビブリア本家の本がややマニアックなのに比べると、ポピュラーである。

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    2022年03月21日
  • 今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、宇治にて怪事変事に挑むこと

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    ネタバレ

    晴明、頼光の五代目と書かれると「?」となるが、その正体を知って「ああ、あの!」となるという。
    九尾の狐退治に鵺退治で有名なお二方でしたか。
    有名な逸話の裏側には、こういう現実的な展開もあったのかもしれないなと、その解釈が興味深かった。

    ただ全てが全て現実的なオチで終わるのかと思いきや、本物の怪異も出てくる二段仕掛け。
    なかなか油断ならないお話だった。
    特に竜宮のお話のラストは印象的だった。
    本当に竜宮に行ってしまったのか、それとも抜け道があったのか。
    その解釈は読者側も好きに想像できる終わり方だと思ったので。

    意外だったのは、頼政、泰親、玉藻の和気藹々トリオをいつまでもは楽しめなかった点。

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    2022年03月16日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 十二

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    【感想】
    ・十二巻、楽しく読ませていただきました。
    ・猫といえば、星新一の猫が地球の支配者だったという話を思い出す。

    【内容】
    ・最終巻。今度は化け猫関係。
    ・火車。五徳猫。猫ばば。猫また。猫の王。おまけは妖怪。
    ・白澤事件解決後三週間。化け猫騒動を解決したら猫のテンマルがやってきた。
    ・白澤の能力が生きているうちにと「真怪秘録」の入力を急ぎ終え、燃え尽きたのか先輩が無気力になった。
    ・礼音が何者かに狙われている?
    ・化け猫伝承のある山に向かい、ある発見。
    ・いつの間にか妖怪に興味を抱くようになっていた礼音は転部を考えている。
    ・猫の王との対決。この著者はELSやバジュラ的な生態が好きみたい

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    2021年10月18日
  • 帝都フォークロア・コレクターズ

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    民俗学のフィールドワーク先で物騒なことに巻き込まれる3人組。柳田、南方など実在の人物名が出てきたり、廃れていく伝統や神事なども現実と虚構の境目がいい感じにわかりにくくて面白かった。

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    2021年10月14日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 五

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    年始のあいさつに行った先には、和風美女。

    わざわざ手土産を持って?! でしたが
    中身は…な手土産でした。
    近くの川が開発されて埋め立てられる、が
    今回の軸。
    いや、河童も??

    毎度のお馴染みで、ちまちまとした事件が
    きっちりと全て同じ方向に。
    子供達には好評な、目々連のビデオが
    ちょっと気になります。

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    2021年09月22日