峰守ひろかずのレビュー一覧
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ネタバレちょうど某博物館の呪いに関する展示の本を読んでから日が浅かったので、博物館+呪いの組み合わせの物語に運命的なものを感じた。
そこで仕入れた知識も無論作中に登場してくるので、読んでいてニヤニヤしてしまった。
今回の話は妖や呪いという超常現象が「実在」する世界線かどうか気になっていたが、『絶対城先輩』シリーズに近かった気はする。
基本存在しないけれど、最後の最後であるかもしれないと思わせてくれる匙加減にしびれた。
西紋寺さんの変人っぷりは凄かったが。
丁寧な口調だけど、言っていることが色々とヤバイ。
蘊蓄が長いのは某先輩と同じだけど、ヤバさはこちらの方が上だろう。
鎌倉に安倍晴明ゆかりの地があ -
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今日も元気に、サンプルとして生きて行く。
連続短編か? と思ったのですが、違いました。
いや、事件としては個々なのですが
ちまちまとしたものが、最後の最後に繋がってました。
演劇の小道具は、確実に使うのだろう、と
想像できるものではありましたが…w
今回も主人公は猪状態です。
これだけ進めたら、これはこれで幸せ?
最後の、先輩のばかじゃないか発言ですが
目の前でされたら、まぁこうするかも?
自分になったら逃げますが、主人公ですし。
しかし先生。
貸しを作ったというのに、倍になって借りた、な
状況になっています。
いつか、出し抜けるのでしょうか?? -
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諸事情でベテラン作家の担当になった主人公。
しかし出向いていっても、出てくるのは若い男性だけ。
先生は!? と頑張る主人公もすごいですが
『先生』たる彼もすごいです。
そういう方法で話を書いていたのか、と気づきましたが
主人公、結構気が付いてないです。
これはこれで編集者としては素晴らしい。
原稿さえもらえれば~という感じ満々です(笑)
しかしまったく先生の正体がわからないわけですが
最後の最後には、当然のように出てきます。
これがまた、そういうのもいたな、という感じで。
あの存在、それだけのために作られたらしいですが
小説家も人を楽しませるだけに生まれた、な存在ですし
似たようなものじゃ -
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・礼音に対する絶対城先輩の心をこめた罵倒が今夜も鳴り響く。
・トラブルを妖怪のせいにしておさめてしまう一団の話の第二弾。
・今回は基本的には「海の怪異」ってことらしい。
・見越し、船幽霊、夜行さん、大百足、大蛇、いくち。の五編。
・絶対城先輩がちょっとカッコいいとこを見せてくれる。
・新キャラ? 海洋生物学専門の気弱そうな女子学生、星川。礼音のライバル? になるかも?
・たとえば京極夏彦さんの作品と方向性は近いが、テイストは異なり、こっちはおどろおどろしい感じはほぼなくあっさりと軽くてドタバタしてる。その分読みやすくてよい。
・妖怪は自然発生だが霊は人工的なもので深みが違うらしい。
・妖怪は概 -
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【内容】不可思議な出来事を妖怪のせいにして当事者が納得できるかたちに決着してしまう絶対城先輩の活躍。通称ユーレイの女子大生との迷コンビ爆誕。べとべとさん、幽霊、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん。他にも二種かな。
【感想】こいつらいつか、ホンマモンの妖怪に復讐されるで。・・・あれ?なんか最近似たようなタイプの決着の付け方させるお話を他で読んだような気がする。なんやったっけ?まあ、とりあえず、内容よりもコンビの掛け合いを楽しむお話でしょう。
▼絶対城先輩についての簡単なメモ(あくまでもこの作品の内容による)
【馬鬼】不慮の事故で死んだ馬の霊が妖怪化し不幸を招く。
【織口乃理子】国文科准教授。28歳だ -
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二度目ましての作家さん。読み友さんに頂いた本です。
舞台は京都。妖達が異人さんとして、市民権を得ている。
そのトラブルを解決するのが陰陽課のお仕事。
主人公は、新人公務員でマニュアル人間で融通が利かない。
何かというと、規則を持ち出して理詰めで納得しようとする。
先輩は陰陽課公認陰陽師の五行春明で性格がよろしくない。
水と油の二人が文句を言い合いながら仕事します。
至らないところは、課長さんが諭してくれる。
そして事件が起こるが、犯人の尻尾がつかめない。
何がどうしてどうなったぁ~ってお話ですが
似たような話はあるけれど、この世界観は嫌いじゃないです。 -
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ネタバレ徹頭徹尾人魚一本というのは、なかなか読み応えがありました。
大体他の妖怪ネタが絡んでの本命の妖怪登場!な展開が多い中、これは新鮮。
人魚特有の個性や設定を存分に活かしたネタたっぷりで楽しめました。
人魚のミイラ、不老不死、様々な容姿をした人魚に歌う人魚。
ただ人魚が嘘をつくというネタは知らなかったので、それも面白かったです。
宇路子さんのご高説が某妖怪学徒と同じように長いのですが、こちらは割と陸くんがぶった切ってくれるので、その点も新鮮。
そう思うと、ちゃんと聞いてくれるユーレイちゃんいい子だ……
陸くんも違う意味で凄くいい子でしたが。
今時ありえないほど真っ直ぐで素直でした。
一方で、彼の元 -
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念願の公務員になれけれど、配属されたのは
陰陽課という、特殊な部署。
祓う方なのかと思ったら、警察のような部署でした。
異人と呼ばれる妖怪達が、普通の人達にばれないよう
怪異が起こったらそれを解決したりする部署。
どちらかというと、お巡りさんな分類でしょうか?
そこに配属された、暗記が得意な主人公は
せっせと色々覚えていってます。
という印象があったがための、最終的なあのやり取り。
騙された! というのもありますが、説明によって
なるほど、という納得も。
こういう理論勝負は、こういうのに向いているかも?
何せ先輩たる彼が、ものすごく説明省くわ
面倒くさがりだわ…。
徐々にどうしてなのか、 -
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ネタバレ「おー久しぶり」と言いたくなるような、懐かしい本がいくつも出てきました。
メインのファイトには登場しなくても、そう言えば、と思い出したものもあります。 読んだ本について語るのは楽しみの一つですが、語られるのを聞くのも、それを読んだ人が見える気がして、楽しいものだと思います。
その部分だけではなく、響平くんのおろおろ部分も十分に楽しめますが。
一粒で三度美味しい、作品ですね。
客演の方々も懐かしく、(新作が出ましたが)その姿を見るのも楽しみの一つでもありますね。
普通にストーリーを作っていくより、なんだか手間がかかって、制作が大変なような気がしますが、それでも頑張ってもらって、次作が発