あらすじ
激動の大正。帝都東京に見える怪しき影は、二人の青年。黒のマントに詰め襟学生服、生真面目な銀髪の青年・射理也(いりや)。そして、女物の鍔広帽に着流しを纏い、軽薄な笑みを浮かべた噺家崩れの淡游(たんゆう)だ。求職中の少女・静が見つけた新たな職は、『彼誰会(かわたれかい)』なる奇妙な組織の書記担当。彼らの目的は「百年使える妖怪事典の編纂」だという。静は同僚の射理也、淡游と共に、日本各地に残る妖怪伝承を集めることになる。だがやがて三人は不思議な事件に巻き込まれていき――? 『絶対城先輩の妖怪学講座』の峰守ひろかずが贈る、帝都発あやかし伝奇譚。
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Posted by ブクログ
妖怪と柳田国男、軽薄で口達者と真面目で堅物コンビにぴんときたら読まずにはいられないでしょう。面白かった。より醜悪なのは人間かも?ですけど。主人公の静ちゃんがマスコット的にならない感じも好き。
Posted by ブクログ
民俗学のフィールドワーク先で物騒なことに巻き込まれる3人組。柳田、南方など実在の人物名が出てきたり、廃れていく伝統や神事なども現実と虚構の境目がいい感じにわかりにくくて面白かった。