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Posted by ブクログ 2014年08月13日
「妖怪学」という日常生活している上では聞きなれない学問を駆使し、世に跋扈する超常現象を相手に黒羽織の怪人と、合気道の達人少女が東奔西走するライトノベル(でいいのかな?)。以前から伝奇や口伝などに興味を持ち、また妖怪というジャンルについても多く興味を持っていた私はすらすらと読むことができ、また「妖怪学...続きを読む」という学問が実際に存在し、それがいったいどういう物なのかを知ることが出来たのは私にとってかなりの利益でした。妖怪やお化け、そういったものが好きな人はぜひ手に取ってもらいたい一冊。
Posted by ブクログ 2014年06月24日
この方の作品を初めて読みましたが、京極氏とはまた違った面白さというか、気軽に読めるのがいいですね。
中禅寺さんにしろ御手洗さんにしろ、自分の知識を滔々と語る男性が好きなんだなあと、しみじみ思いました(笑)
続きも読みたいな。
Posted by ブクログ 2014年08月18日
妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。黒の羽織をマントのように被る彼の元には、怪奇現象に悩む人々からの相談が後を絶たない。季節は春。絶対城が根城にする東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室を訪れる新入生の姿があった。彼女の名前は湯ノ山礼音。原因不...続きを読む明の怪奇現象に悩まされており、資料室の扉を叩いたのだ―。四十四番資料室の怪人が紐解く伝奇ミステリ。
Posted by ブクログ 2013年12月13日
これはフィクションです。(著者談)
大事なことですね。書いておかないと、そうなのかーと・・・あぶない、あぶない。
一度は名前を聞いたことがある妖怪が登場します。
「文学部4号館4階44番資料室、俺はいつでもそこにいる。」
その男の名は、「絶対城阿頼耶」。
ユーレイこと湯ノ山礼音は原因不明の耳鳴りを抱...続きを読むえていた。
謎のお嬢様風准教授・織口先生にアドバイスを受け資料室を訪れた。
そこで出会った絶対城先輩は何者なのか?そして礼音の耳鳴りは解決するのか?
礼音は華やかなでバラ色のキャンパスライフを楽しみたかったはずなのに、それとは540度くらい違うキャンパスライフを送ることになったって、長身色白頓珍漢な格好の、どこから見たって怪人で変人な妖怪学の専門家と知り合いになったって、それはそれでいいんじゃない?
華やかばかりじゃ退屈だろう。仮怪、誤怪、偽怪、心怪。4つの怪異に巻き込まれ退屈なんて吹っ飛びそうだ。それって、ホントなの?ウソなの?インチキなの?
Posted by ブクログ 2013年11月16日
耳鳴りに悩むユーレイちゃんが絶対城先輩に助けて貰う話。正統派妖怪ミステリかと思ったらラストがまさかの展開だった。妖怪雑学が濃くてよかったです。
Posted by ブクログ 2021年03月23日
妖怪に関する膨大な資料と知識で怪奇現象に悩む人々の相談にのる絶対城先輩。
登場人物の背景はまだまだ明らかになっていないところも多いですが、一巻としては色々と回収されていたのでこれからのストーリー展開に期待です。
Posted by ブクログ 2014年10月26日
やっぱり峰守ひろかずさんといえば妖怪作品。
これを待ってたんですよ。
前半は本物の妖怪が出てこなくて、実在しない世界観なのかなと思いきや、後半はしっかり登場しました。
ユーレイちゃんが最強クラスで、荒事は頼りになりますわ。
絶対城が徐々にデレてく過程は見ていてニヤニヤ。
これからの二人の関係性が更に...続きを読む進んで行くのが今から楽しみ。
ユーレイちゃんもうちょっと妖怪知識持っとこうよ・・・・・・。
Posted by ブクログ 2014年10月16日
あとがき…!!笑
詳しく説明してくれて
とっても分かりやすい♪
二人の関係も
わくわくだし!
男がひ弱で
女が強いタイプは
ありがちだけど
それを引き出すのは男ってのが
楽しい(((o(*゚∀゚*)o)))
続きもよみたい!!
Posted by ブクログ 2014年03月04日
表紙につられて買いました。
タイトルからホラーがあるのかと思ったのですが、どっちかというと知識的な妖怪の話を現代のミステリ推理な感じに置き換えた、という印象。
軽快なやりとりと読みやすさがあるので、ラノベ系で新しいのにも手を出してみたいな~という人にもおすすめ。
Posted by ブクログ 2014年02月12日
面白かった、外れではなかった!
今は亡き宮田登先生の著作から民俗学の中でも特に妖怪関係が大好きになった私。
こーいう話は大好きですわ。絶対城先輩が傍若無人なのが良いなぁ。そして薀蓄がしっかり資料固めしてるから納得の内容。
続き、いつ買おうかな~。
Posted by ブクログ 2013年05月13日
妖怪学を扱っている点がおもしろい。虚実入り乱れつつ、真怪が確かに存在すると認識しながら、妖怪(と思われる)現象を民俗学的アプローチで解明していく過程は、かなりおもしろかったです。
Posted by ブクログ 2013年05月08日
大学を舞台にした怪異現象解決+オカルト詐欺話。
この、怖いようで怖くなく、現実的論理的でありながら時にファンタジーに流れる距離感、絶対城先輩の人の悪さと人の良さ、そして利用される後輩ユーレイの安定感。
安心して愉しめる妖怪譚。
Posted by ブクログ 2022年08月05日
大学の古い建物の住人の絶対城阿頼耶は妖怪学を研究し、妖怪に悩まされる人の相談に乗るとは言うが、結構胡散臭い解決なのが面白い。絶対城に取り込まれる大学1年のノッポで少年ぽくて単純だが合気道の達人で意外と義理堅い湯ノ山礼音もいいねえ。べとべとさん、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん、覚と、次々出てくる妖怪もなか...続きを読むなか興味深い。最後に礼音の隠された正体が分かる。さて、それをこれからどう生かしていくのかな。
Posted by ブクログ 2019年12月13日
【内容】不可思議な出来事を妖怪のせいにして当事者が納得できるかたちに決着してしまう絶対城先輩の活躍。通称ユーレイの女子大生との迷コンビ爆誕。べとべとさん、幽霊、付喪神、馬鬼、ぬらりひょん。他にも二種かな。
【感想】こいつらいつか、ホンマモンの妖怪に復讐されるで。・・・あれ?なんか最近似たようなタイプ...続きを読むの決着の付け方させるお話を他で読んだような気がする。なんやったっけ?まあ、とりあえず、内容よりもコンビの掛け合いを楽しむお話でしょう。
▼絶対城先輩についての簡単なメモ(あくまでもこの作品の内容による)
【馬鬼】不慮の事故で死んだ馬の霊が妖怪化し不幸を招く。
【織口乃理子】国文科准教授。28歳だが20歳そこそこにしか見えないお嬢様っぽい美女。大学創始者の一族だが今は没落。
【杵松明人】理工学部の三年生。絶対城の友人。すごく聞き上手。元演劇部。
【木村茂吉】小久保荘の営繕担当。節足動物ラヴァー。
【小久保日奈美】礼音の友人。今はひなびたしかし通の温泉宿小久保荘の若女将。
【絶対城阿頼耶/ぜったいじょう・あらや】文学部四号館四十四番資料室の怪人。ワイシャツに黒の羽織で黒色の長身の怪人。妖怪にくわしい大学生。
【付喪神】長く使われた道具が変じた妖怪。
【土蜘蛛】人を襲う蜘蛛妖怪。けっこう強力な妖怪として描かれることが多い。
【東勢大学】舞台となる私立大学。古い施設を流用して創られており怪しい噂がいっぱい。
【ぬらりひょん】頭が大きくて背丈の低い老人の姿の妖怪。「妖怪の総大将」的な言い方は後付けの設定だとか。
【べとべとさん】足音だけがついてくる追跡系の妖怪。あるフレーズを唱えることで去ってゆく。
【湯ノ山礼音/ゆのやま・あやね】語り手。大学一年、長身でツルペタ系の女性。絶対城先輩の相棒。絶対城先輩はユーレイと呼ぶ。趣味と特技は合気道。
【妖怪の分類】井上円了が提唱したらしい。生物などを見誤った「誤怪」、捏造された「偽怪」、自然現象などを超自然と思い込む「仮怪」(その中でさらに物理的実体にゆらいするものを「物怪」、心理的要因に由来するものを「心怪」)、そして「真怪」はほんとうの妖怪。
Posted by ブクログ 2018年09月17日
初めましての作家さんです。
妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだが
やせぎすで傍若無人の絶対城阿頼耶。
ルックスと性格は、お約束なんでしょうかねぇ~好みです。
妖怪学の蘊蓄があって、何やら秘密があるらしいのだが
これが楽しい。
しかし、ヒロイン湯ノ山礼音の心の呟きがウザイ!
こ...続きを読むれで全てぶち壊し。
これがなければ楽しいのに・・・
文句を言いながら、続きを読みます。
Posted by ブクログ 2017年04月10日
短篇集。
子供の頃は「ゲゲゲの鬼太郎」がお気に入りだった気がする。
母親に頼んで何度も何度も、飽きずにビデオを見ていた記憶がある。
あんまり気に入っているので、母親がフェルトで「一反木綿」や「ぬりかべ」、「ねずみ男」といったキャラクターを作ってくれた。
妖怪を学問的に系統だてて整理し研究をしている...続きを読む、絶対城阿頼耶が物語の中心人物である。
歴史の中に埋もれてしまった妖怪たちの真の姿を掘り起こし、できる限りの方法でその痕跡を世に残すことを目的に日々過ごしているが、少々変わったところがある。
本人は真摯に「妖怪学」に向き合っているのだけれど、周りから見るとどうにも胡散臭い。
怪奇現象の相談に乗りながら、しっかりと相談料は頂いている。
人には馴れないが、妖怪に関しては愛もあれば関心もある。
人を近づけないオーラを放ちながらも、意外なことに人間的な情もあるらしい。
ありがちなキャラクターだけれど、絶対城自身が意図的にそう演じている部分もあり、状況に応じて使い分けている点をみると、したたかなうえになかなか厄介な人物でもある。
知っている妖怪が登場したり、絶対城が解説する「妖怪学」の講釈が面白い。
妖怪が好きな人は、かなり楽しく読めるのではないか。
Posted by ブクログ 2016年06月07日
ライトノベルなので、妖怪についてもライトな内容なんだろうと思っていたら、さにあらず。脚色や創作が加えられてはいるが、ある妖怪が生まれた時代や歴史背景までしっかりとした説明がなされていた。ジャンルものは、そのジャンルについての造詣が浅いと、一気に興味が削がれてしまうが、「妖怪学講座」は最後まで楽んで読...続きを読むむことができた。
Posted by ブクログ 2015年08月15日
フィクションとして見れば面白かったのですが、本の前半と後半では世界観が逆転している印象を受けました。主人公(女の子)の立ち位置が少し曖昧なのに対して、絶対城さんは全く動じない感じが好みでした。妖怪の解説に関してどこまでが本当で、どこからがフィクションなのかが分からないので、物語としてはうまくいってい...続きを読むます。しかし、どこからが本当なのかが分からないと、知識として変なものが身につきそうだなという個人的な感想を受けました。
Posted by ブクログ 2015年02月02日
学校を舞台にした妖怪モノを書いているようで,ヨーカイは今やブームだから,売り込むなら此の機会!~湯ノ山礼香は鄙びた温泉地の酒屋の娘で,都会と云っても地方都市の大学に入ってデビューを狙うが,女友達に誘われて行った新歓コンパも嫌で嫌で。お酒は呑めないと云っているのに,ウーロンハイを呑ませる先輩は,友達を...続きを読む落としたいようだ。呑むと耳鳴りがするのだが,大学構内をふらついていて声を掛けてきたお嬢様風の女性は,文学部の准教授。怪奇現象で悩んでいるなら文学部4号棟4階の44号資料室に絶対城という学生を訪ねろと教えてくれた。症状を告げると,竹を輪にして糸で留めたものをチェーンにつけて首につけろと云われる。確かにぴたりと耳鳴りが已む。恩はサンプルとして時々資料室に顔を出すこと。それだけでは申し訳ないと,他の生徒の相談事を解決するための手伝いも始めたが,どこかインチキ臭い。女子学生のストーカーから金を巻き上げ,もうしないと約束させておいて,小型スピーカーを大学の廊下に複数置いて,べとべとさんのせいにして,女子学生を納得させる。故郷の温泉宿で壁に顔が現れて口を開け閉めしているという好からぬ評判も百鬼夜行のお札で納得させたが,実際は,虫好きの従業員が逃がしたキムラグモが部屋の壁に穴を開け,夜捕食のために穴の蓋を開け閉めしてたのだ。旅館の宿賃は従業員に負担させた。郷土史を学んできたらしい。馬術部の成績不振もインチキで始末したが,資料倉庫は荒らされた。監視カメラから織口准教授と判明し,ぬらりひょんの資料を取り戻そうと,逆に研究室に忍び込み,竹輪ネックレスを外して,秘密地下室への階段を探し出した。先輩によるとユーレイは覚の血が流れている。人の心が読めて,それが耳鳴りになるのだ。柔道部の用心棒をサトリの力を利用して倒し,准教授が二口であることを確認した。元の地主である織口一族が山に住む根暗出垂を絶滅に追い込んだ歴史を消したかったのだ~お子様向けのご本でした。かっこいい先輩とボーイッシュな女の子
Posted by ブクログ 2014年05月10日
妖怪の話とか全く知らなかったけど、それなりに面白かった。
インチキくさい主人公のキャラもミステリアスな主人公の友人もすきな感じなんだけど、ユーレイさんがちょっと…あまりにもキャンキャン五月蠅いかなあ、と。ヒロインはもう少し静かなキャラだとなお良かったなあと。
Posted by ブクログ 2014年04月27日
大学に住み着いている先輩と知り合ったのは
昔からおこる、妙な耳鳴りのせい。
連続短編集になっていて、色々な情報が。
まさか最後にそこに行くとは思いませんでした。
紹介されたのは単なる偶然でもなく
耳鳴りも…という。
ある意味、使えるかもしれない技?
平素にはいらないもの、ですが。
こき使われている...続きを読む最初のシーンだけみたら
全身黒の博士みたいな話かと思ったら、違いましたし。
やましい事をしたら、そう思ってしまうものだ、という
別教訓になった気がします。
しかし…この紹介者の最後。
あっさり終了というか、納得というか…。
今まで手ごましてたのは、どうするつもりなのでしょう?
むしろ、年寄りは一体何を企んで
やらしていたのでしょうか?
Posted by ブクログ 2017年10月14日
続編が数冊でてるようなのでシリーズ1作目ですね。
伝奇ミステリとなってますが、
ミステリの部分はちょっとで妖怪に関するうん蓄がすごいです。
京極さんの文章なんかに比べるとずっとライトで読みやすいですけど。
・・・妖怪もので京極さんが思い浮かんだだけで、特に他意は無いです。
章毎に妖怪の名前のタイト...続きを読むルがついていて、
それぞれにまつわる相談事を解決していく(?)連作集になっています。
そして全体を通して、
素性を語らない絶対城先輩や『真怪秘録』なる本の謎があって、
それは今後につながっていくようです。
今時の大学生のノリにいま一つ馴染めない礼音、
その礼音にユーレイというあだ名をつけてこき使う絶対城先輩、
最後の方で突然「天狗(アマツキツネ)」と形容されてしまう杵松先輩。
この3人がメインキャラクターのようですが、
絶対城先輩はもちろん他の2人もまだ裏に何かありそうです。
礼音の悩み事については許容の範囲内でしたが、
織口准教授の件についてはちょっとやり過ぎ感があったかな。
一気に現実味を失ってしまって・・・。
私としては無くても良かった気がします。
これも好みが分かれるところでしょうか。
Posted by ブクログ 2013年10月12日
悪意まったく無しでいうのだけれど、少年少女向け京極堂って感じですね。(^^;
これが楽しめて、読書好きなら京極堂のシリーズも大丈夫でしょう。
入門編として薦めるのはさすがに筋違いだとは思いますが。(^^;
最後の話はちょっとやり過ぎ感がありましたね。