安野光雅のレビュー一覧

  • あしながおじさん

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    子どもの頃に読んだはずなのに、
    まるで覚えていなかった。
    ほんっとに面白い傑作。

    ジュディの知性と率直さを見出したあしながおじさんの導きで、
    カレッジで学ぶようになるジュディの変化が、
    一方的な手紙を通じて、
    情緒豊かに展開していく。
    この一方通行が重要なのだ。
    まるで精神分析のように、
    おじさまがそこにいるのかいないのか、
    何を感じ考えているのかわからないからこそ、
    素直になったり、怒ったり、
    いろんな感情が広がっていく。

    ジュディの劣等感と傷つきと寂しさは、
    体験のない人間には容易には理解できないのだが、
    それを不幸にしない心のちからこそ、
    あしながおじさんが彼女に惹かれたところではな

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    2019年06月22日
  • シンデレラ

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    ネタバレ

    安野光雅さんのシンデレラ♪
    さすが安野光雅さん♪
    まほうつかいが隠し絵みたいにいるいる
    ( *´艸`)
    12時にまほうがとけるのは
    まほうつかいのからだがもたないから。

    はじめてきいた解釈?!
    面白いっ^^*

    最後はあっさり(笑)

    安野光雅さん好きだわぁ♡

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    2018年05月03日
  • 小さな家のローラ

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    懐かしい。子どもの頃に「大草原の小さな家」のテレビドラマも観たし、翻訳本もほぼ読んだと思う。
    大好きなシリーズだった。
    今作では文章も挿絵も一新されたが、文、絵ともに温かみがあり、ページをパラパラとめくるだけでも楽しめる。
    子どもの頃はこの物語を単にローラの目線で読んでいたと思う。両親を大事に思い尊敬し、お姉ちゃんが大好きでもありうらやましい存在でもある。。。家族の愛に包まれた少女を体感しているように読んでいた。
    ○十年経ち、母親になった今読むと、ローラの目線もそうだが、両親、特に母親の目線でも読むようになる。母として主婦としていかに家庭を切り盛りしているか、限られた道具や食材を利用していかに

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    2017年10月07日
  • 小さな家のローラ

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    西部開拓時代のアメリカ。
    美しくも厳しい自然の中で暮らす家族が描かれる。
    今と比べれば、夜も暗くて冬も長く不便なはずだが、彼らの生活は丁寧で豊かさを感じる。
    安野光雅氏の挿絵が素晴らしい。

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    2017年07月09日
  • 小さな家のローラ

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    ★★★
    ビッグウッズの森の隅にローラの家はあります。
    家族はお父さんのチャールズ、お母さんのキャロライン、姉のメアリー、そしてまだ赤ちゃんの妹キャリーです。

    小さな家には、みんなで食事をしたり生活するために必要なものを作ったり家族が団欒する大きな部屋と、小さな寝室と、そして冬の間には食料貯蔵庫となる屋根裏部屋があります。

    家畜は、牛のスーキー、冬の食料になる豚、猫のブラックスーザン、そして森の獣を追い払うためのブルドックのジャックがいます。

    お父さんは狩りに出かけ、獲物を高い木に吊るします。
    お母さんは獲物は毛を削ぎ皮を剥ぎ、肉を切り取り燻製にします。メアリーとローラも手伝います。

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    2017年06月14日
  • 世にも美しい日本語入門

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    画家と数学者が日本語について語った本。

    対談なのであっという間に読めてしまいます、でも、読み終えるのがもったいないんです。
    短い言葉の中に、日本語への誇りとか憧れとか抒情とか…そういうものがいっぱいに詰まっていて、読みながら、熱いものが喉元に込み上げてくるのを何度感じたことか…

    この中で紹介されている本をぜひ読もう、読みたいと思いました。

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    2017年03月23日
  • 世にも美しい日本語入門

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    ネタバレ

    いつも小説ばかり読んでいるので、新書を手にとってみました。
    日本語って綺麗だなあと漠然と思っていたけれど、改めて日本語の奥の深さや、自分の浅学さを感じることができた気がします。

    「文字を簡略化するたびに、世代間に一種の段差ができます。世代くらいならまだいいのですが、古典との間に開きができます。」

    日本は、日本語で書かれた書物が古くから多く残っている国です。私たちが日本語を正しく身につけられていないことで、その歴史や文化との間に壁が出来るのは、悲しいことだと思いました。
    昔から紡がれてきた文学を、言葉を、美しいと思えるように、美しい日本語を学び続けたいなと感じました。

    日本語が愛しくなる本

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    2016年11月24日
  • 会いたかった画家

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    安野光雅さんの文章と言うのは、割と以前から好きです。
    無論、本業は、
    画家・イラストレーター・装丁家・絵本作家・などなど...、
    とにかく「絵を描く人」。そして、文章も素敵です。

    文章も素敵、なんですが。
    絵メインではなく、文章メインの本もいっっぱいあるんですが。
    安野さんの不思議なところは、ほとんど全て、
    「明確に、なんだかちょっと欠点のある、ややへっぽこな、魅力的な本」なんです。

    なんだろう。
    例えば。

    序盤はわくわくするけど、後半腰砕け。

    はっとするような素敵なエッセイもあるけど、「エッセイ集」としては、ぐだぐだなエッセイも多すぎる。

    人生論として、なんだか情熱的過ぎて読み辛く

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    2016年08月02日
  • 世にも美しい日本語入門

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    対談形式の本です。
    とても読みやすく、「入門」の名にふさわしい本だと思います。
    日本人の地力は、日本語と日本語によって書かれた”文学”から来ているということを良く解らせてくれます。
    この本では先人の書かれた本が例として多く載っており、読んでみたい気持ちになりました。

    そう長い本ではないので、一読をお勧めします。

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    2012年07月17日
  • カラー版 絵の教室

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    「想像力・創造力を人が身に付けてきたのは子供の頃の豊かな時代だ、その点をとれば大学生の時代よりも小学生の頃のほうが大切なのだ」という考えがとても好き。

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    2012年02月18日
  • シンデレラ

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    ネタバレ

    1974年発行の人気童謡絵本シリーズ「ドレミファランド」の中からシンデレラのみを抜粋した絵本。
    大まかな話の流れはよく知られているシンデレラと同じだが、そこはさすが安野光雅氏といったところで、構成や台詞にも氏らしいウィットにあふれたものに仕上がっている。
    注目して読みたいのは、なんと話の最初から最後まで全ページに登場している魔法使いのおばあさん。
    単にドレスとガラスの靴と馬車を与えるだけの存在ではなく、シンデレラを見守り続けながら、頼もしくもチャーミングなストーリー上の進行役をつとめているのが面白い。
    しかもそのおばあさん、まさかなぁと思うところに描きこまれているので、目を凝らして見つけたとき

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    2012年01月06日
  • 悪人礼賛 ――中野好夫エッセイ集

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    この味わいがたまらない。この人が教授のころ学生だったら、多幸だろうともぐりこんで、英文学の授業を受けたかったな。

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    2011年12月27日
  • 世にも美しい日本語入門

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    ネタバレ

    藤原正彦の小学校の時の先生が、安野光雄だったとは、つい一月前に知ったばかりでした。
    まえがきを藤原正彦が、あとがきを安野光雄が書いているだけでも贅沢だ。
    二人について興味がない人が読んでも、面白くないかもしれない。
    絵と数学というそれぞれの専門家の二人が、絵本、小説などの作者として日本語について語っているのは貴重だ。読書、教育、歌、日本語がかかわるさまざまな視点の話題が満載。
    挿絵は南伸坊で、すこしほっとする感じです。

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    2011年10月03日
  • カラー版 絵の教室

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    安野光雅さんが絵について教えてくれている。絵の理論が分かっているとよりいっそう絵を見るのも楽しめるし、絵を描くってことを感覚じゃなしに理解できた気がする。
    でも何より、安野さんの中で大きな存在というゴッホについての章が印象に残った。安野さんは、ゴッホは絵をいかなる時も描かねばならないという「赤い靴」を履いているように思える、と表現している。

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    2010年09月25日
  • 世にも美しい日本語入門

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    画家の安野光雅、数学者の藤原雅彦、2人の「日本語について」の対談を冊子にしたもの。

    あぁ、日本語ってホントに豊かなんだ、そしてお2人のユーモアも素晴らしい。
    というのと、今後読んだら良い本のガイドブックにもなっています。

    この「世にも美しい日本語入門」は、
    対談集なので、楽に読めます。
    私にとっては、栄養が丁度よかった「良作」。

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    2009年10月30日
  • カラー版 絵の教室

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    だまし絵や、旅の絵本で有名な安野光雅さんの本。
    新書版ですが、カラー図版も沢山あって、説明が
    分かりやすくなっています。
    難しい絵画論ではなく、素人の私達にもよく分かるように
    楽しく書かれていて、絵筆を取りたくなる一冊。
    絵描きから見た、絵画の歴史も画法を元に書かれていて、
    今までの絵画本とは違う興味をそそられます。
    何度でも見たい秀作です!

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    2009年10月04日
  • 世にも美しい日本語入門

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    安野光雅(と藤原正彦の対談)にクラフト・エヴィング商會の装丁なんて素敵すぎる。両者とも齢相応のかたくなさが目についてしまって、対談内容だけを取り上げてしまえば藤原氏が小川洋子と語った「世にも美しい数学入門」よりも劣るけれども、「美しい日本語」が矢継ぎ早に出てくるのは流石。そう、本書にも取り上げられるが「花発多嵐雨 人生足別離」を「花に嵐の例えもあるさ さよならだけが人生だ」と美しく書き下したのは井伏鱒二だ。

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    2009年10月04日
  • 世にも美しい日本語入門

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    日本人の必読本。抽象的な日本生まれの漢語を生み出した西周さんのこと。私は強制されて読書するのは天邪鬼だからこのまないけれど、読書ゼミというのは名著に出会う良いきっかけになるはずだ。宮本常一「忘れられた日本人」無着成恭「山びこ学校」新渡戸稲造「武士道」を読みたい。

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    2009年10月04日
  • 世にも美しい日本語入門

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    ひとりの数学者とひとりの画家が語り合う日本語の魅力。そのリズム・表記・文学… 失ってはいけない大切なものが、言葉の中にはあるんです…

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    2009年10月04日
  • 会いたかった画家

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    2016年刊。ロートレック、モディリアーニ、ゴッホといった個々の画家についてのエッセイ、全部で23篇。半数は雑誌等に既発表、残り半数が書き下ろし。
    「ブリューゲル」のエッセイは、お茶の水にあった喫茶店「ジロー」から始まる(1963年頃の話か)。ドル解禁になり世界一周を考えていた安野、隣に座っていたオーストリアの学生と仲良くなり、彼の故郷ウィーンに立ち寄ることになる。彼のおばあちゃんに連れてゆかれたのが美術館。そう、ブリューゲルの名作が何点もある、あのウィーン美術史美術館。
    「ラスコーの洞窟画」は、車を運転してラスコーにアプローチするところから始まる。洞窟のなかの電球に不思議がり、本物だと思って

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    2025年10月15日