安野光雅のレビュー一覧

  • かんがえる子ども

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    印象的だったのは、『もりのえほん』の読み方について述べているところ。自分で見つけるところに面白さがあるのに親がヒントを与えてはならないと。親はそっと待つことが大事ということに気付かされた。この本を読んでからは子どもが新しいおもちゃで遊ぶ時も、「こうやって遊ぶんじゃない?」など教えることをせずに自由に遊んでもらうようにしている。大事な気づきを奪ってはならない。

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    2024年05月24日
  • シンデレラ

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     1974年発表の(本書は2011年の復刻版)、文も絵も安野光雅さんが描いた『シンデレラ』は、ファンタジー要素満載な夢物語というよりは、その中世ヨーロッパを舞台にしたような服飾や世界観に、当時としては親しみやすい、くだけた文章もあることで、とても現実感の強い物語に感じられて、たとえ魔法の力を借りたとはいえ、そこから垣間見えたのは、安野さんの絵による、人の見えない素敵な部分を見事に表した、そのシンデレラ自身の絵から醸し出される、素朴な優しさの中にも凛と佇む、一人の女性としての気高さであった。

     シンデレラと共に暮らす、2度目の母と2人の姉達が彼女に付けたあだ名は、「灰まみれのきたない娘」と、聞

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    2023年11月21日
  • 絵のある自伝

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    安野さんの絵を意識してみていたかと言われれば、そうでなかったように思う。風景のイメージが強いのもなぜだろう。。

    「昭和を生きた著者の人生」が突き刺さる。自分はそれを祖父に見ていただろうか。

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    2023年05月14日
  • かんがえる子ども

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    かんがえる子ども

    遊びのなかでも、
    家での関わりの中でも、
    自然や美術の中でも、

    子どもがかんがえて感じたり、行動している瞬間を、
    躾や親の気分だけで遮らないように、
    ワンテンポおいて俯瞰できるようになりたいと思いました。
    大切な子どもの世界をたのしんで大きくなってもらいたいです。

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    2023年01月27日
  • 絵のある自伝

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    感想
    絵を描く人の鋭い目線。刺々しい切れ味はなく優しさに満ちている。それでいて他人が気づかない細部に気がつき大局を汲み取る。時代の空気を感じる。

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    2022年12月12日
  • 世にも美しい日本語入門

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    藤原さんのエッセイ、日本語に対する考え方が好きで、文藝春秋の巻頭や、エッセイ集は読んでいます。今回は恩師との対談形式でまた別の楽しみ方が出来ました。語彙力が思考の深さ、広さを支えているのだと、日本語の特別な特性、可能性を改めて認識させていただきました。もっと古典に触れ未熟なジジイから大人のジジイになれればと思っております。

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    2022年11月20日
  • 絵のある自伝

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    絵を描く人なのに、言葉選びも無駄がなく洗練されていると思った。私の親世代より少し上くらいだと思うけど、その時代のことが気軽に抵抗無く(固く古めかしい感じではなく)読めて良かった。大型本屋の戦争特集か何かで平積みされているなかで、読みやすそうだなと思って見つけた。大型書店はこういう出会いがあるから本当に好き。

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    2022年08月29日
  • かんがえる子ども

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    ネタバレ

    「自分で考える」ことの大切さを手を変え品を変え語った本。
    教師や親が敷いたレールの上で、教師も親も子どもも何も考えず安穏のしていることがいかにつまらない人生なのかを様々な視点から述べられている。

    ・子どもの生活が、親の考える「ものさし」と合っていれば安心。
     → きちんとしている子ども? → 何も考えられない子ども?
    ・子どもの「勉強」を、大人の思う「勉強」に当てはめるのは、ほとんどの場合勘違い → 教師や親の枠の中での知識の入れ込み → 勉強は「解像度」をあげる道楽 → イエスマンな何も考えられない子ども?
    ・学校で「野球をやりましょう」not= 遊びで「野球をやろう

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    2022年02月20日
  • 会いたかった画家

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    先日お亡くなりになった有名な絵本作家。
    自分が子どもの時は意識せずに、
    子どもが出来てからは意識しながら、
    夢中で見てました。
    気になる画家、名も知らない画家、
    優しくも意志の強い視点で
    面白かった。勉強になりました。

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    2022年01月16日
  • 絵のある自伝

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    安野さんの生きた時代の息づかいを感じたのが良かった。ずっと続いているような錯覚に陥るけれど、母と父、祖父母、私と兄弟、甥っ子、それぞれを取り巻いてきた、取り巻いている時代の空気は、自分の生きた年齢に合わせてその感じ方は矢張り違うもので、それをまざまざと実感したというか。同じ時代を生きているということだけで、どうしてこう容易く「私とあなたは同じ」だなんて思ってしまえるんだろう?甘えもいいとこだ。厳密に言えば、同世代と言えども違うこともあるわけなのに。

    「同じだね」って、時にぐっと人との距離を近づけてくれるけれど、同時に同じくらい「我々は違う」って、忘れないでいることって、とっても大事なんだなっ

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    2022年01月14日
  • かんがえる子ども

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    こうあるべきだ!という強い感じではなく、子どもってみんな豊かな心を持っているよねという目線が優しかった。
    自分で見て、感じて、考えることを大切にしたい。

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    2021年12月11日
  • 絵のある自伝

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    安野光雅さんの自伝。エッセイ。
    絵のことはあまり書かれてなかった。絵本がすごく大好きでいろいろ読んだので、少しでも詳しいことがわかればと思ったが。ただ書き下ろしの絵が沢山で有難い。ABCの本については残念。いろいろ考えて描かれたのに駄目出しが多かったり無断で使われたりあまり良いことがない。それでも大好きな絵のひとつ。

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    2021年10月23日
  • 赤毛のアン

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    アニメやドラマで見て物語を知ったつもりでいたが、文字で読む方がスッキリしていて面白い。何より想像力に訴えてくる。映像だとアンに隠れてしまうマリラの不器用な優しさも、本の方が痛いほど伝わってくる。

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    2021年06月07日
  • 絵のある自伝

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    ネタバレ

    安野光雅さんのエッセイ。

    少年時代から歳を重ねるまでの思い出が綴られています。
    生きてきた時代は異なるのに、どこか懐かしい匂いのするお話も多数あり、朗らかな気持ちで読めました。

    そんな中にも安野さんなりの信条や絵を思う気持ちが散りばめられていて、ますます安野さんのファンになりました。

    本の中で、
    妄想と空想は違う。
    妄想は現実と想像の違いがわかっていないが、空想は現実を理解した上で想像していること。
    というようなことをおっしゃっていたのが印象的でした。

    宮沢賢治は教員時代に空想の時間を設けていたようですが、「空想」は自分の世界を広げるために必要な時間だなと改めて思います。

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    2021年03月27日
  • カラー版 絵の教室

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    NHK人間講座「絵とイマジネーション」をもとに書かれたもの。写真、遠近法、実際の画家を映した映画、ゴッホの生き方というものなどを手掛かりにしたり、実際にスケッチしたり、自画像を描いたりしたりしながら、イマジネーション(想像力)というものを考えている。見たものを写真のように描くことや遠近法を厳密に守って描くこと、刻々と変化するものを一瞬として捉えるのと時間の流れの中で視点も移動しながら全体として描くのを比較したりなどと、いろいろな観点から考えているが、結局は描く人の内からの衝動(ミューズ!?)が大切だということなのだろう。絵画鑑賞の本ではなく、絵を描く人のためのものだね、やっぱり。
    ゴッホについ

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    2020年05月22日
  • カラー版 絵の教室

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    基礎がないと応用はできない。そんな当たり前なことは意外に理解できていないことなのかも知れない。

    例えば、ピカソの絵を見て「俺にもこんな絵描ける!」って思うことは1度はあるだろうが、実際彼のデッサンを見るとまぁ普通に上手いわけ。笑

    このように基礎の上に応用、つまり創造性やイマジネーションが成り立つ。基礎もないのにそれらは成り立たない。

    この本で著者は、基礎である技術を磨くことに拘泥するあまり、創造性を放棄することを危惧している。(どちらも必要だということ)

    一般的に本物のように描く写実的な絵が「上手い絵」とされるが、本当にそうなのか?
    遠近法を用いた絵は現実に近いから「上手い絵」なのか?

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    2020年04月10日
  • かんがえる子ども

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    安野光雅さんの絵は好きだ。旅の絵本は高校生の時にハマり、隅々まで友達と眺めた思い出がある。
    そして、このエッセイ。
    表面を浅くなぞるだけの日々を過ごしていないか?「私」は、ちゃんと考えているか?子どもたちに、考えることの深さを、楽しさを伝えているか?……自問している。
    12個の玉から重さの違う1個を見つける、数理パズル。家族で考えました。良問。

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    2019年06月23日
  • 小さな家のローラ

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    季節の移り変わっていく様子。
    季節の流れに逆らわずに、自然の恩恵を受けて暮らしていく様子。
    美しかった。
    生きていくために必要なものはほぼ自分たちで作って、質素に暮らして(質素感は全然ないけれど)、たまに小さな贅沢をして、、、なんか、あったかいなあと思った。
    文章もおだやかでよかった。ほっこりした。

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    2019年02月24日
  • 小さな家のローラ

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    絵本といってもいいほどたくさんの絵が散りばめられていて,読んでも眺めても美しい本です.先に安野氏の展覧会の方で絵を見てましたが,この本の絵の発色がよくできていてすばらしいです.物語は前にも読んでましたが,今回のはとにかく絵が多くて道具類や,暮らしぶりなどが本当によくわかり,楽しい本です.

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    2018年11月24日
  • 世にも美しい日本語入門

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    藤原さんの国語教育重視の考え方に賛同しているワタシ。今回は久しぶりにその流れの一冊を。
    藤原さんの小学校の恩師(!)である安野さんとの対談形式で進むこの本のいいところは、「今の若いもんは…」的な嘆き調になっていないこと。だから、読んでいて反発を覚えるどころか、やっぱり日本人としては日本語を誇り、日本語、しかも文語を読まなきゃ、という気にさせてくれる。
    内田樹さんも指摘している通り、母語のほかに英語をマスターしないと職につけないなどという状況もなく、日本語さえ使えれば何とかなってしまう。この環境に感謝しつつ、文語にも目を向けることにしよう。

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    2018年11月18日