【感想・ネタバレ】カラー版 絵の教室のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年07月03日

書店で『旅の絵本』を手に取ってみて、良い本だな~なんて見入ったものだけど、同作の著者による、絵についての新書。確か、『新書75冊』からのチョイスだったかな。最初はちょっとした絵のコツみたいなところから始まって、中盤以降、美術史からゴッホ史へ、みたいな流れ。絵は描く方にも興味があるから、ちょっとした線...続きを読む画でも描いてみたくなっちった。読み物としても楽しめる内容でした。

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Posted by ブクログ 2012年02月18日

「想像力・創造力を人が身に付けてきたのは子供の頃の豊かな時代だ、その点をとれば大学生の時代よりも小学生の頃のほうが大切なのだ」という考えがとても好き。

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Posted by ブクログ 2010年09月25日

安野光雅さんが絵について教えてくれている。絵の理論が分かっているとよりいっそう絵を見るのも楽しめるし、絵を描くってことを感覚じゃなしに理解できた気がする。
でも何より、安野さんの中で大きな存在というゴッホについての章が印象に残った。安野さんは、ゴッホは絵をいかなる時も描かねばならないという「赤い靴」...続きを読むを履いているように思える、と表現している。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

だまし絵や、旅の絵本で有名な安野光雅さんの本。
新書版ですが、カラー図版も沢山あって、説明が
分かりやすくなっています。
難しい絵画論ではなく、素人の私達にもよく分かるように
楽しく書かれていて、絵筆を取りたくなる一冊。
絵描きから見た、絵画の歴史も画法を元に書かれていて、
今までの絵画本とは違う興...続きを読む味をそそられます。
何度でも見たい秀作です!

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Posted by ブクログ 2020年05月22日

NHK人間講座「絵とイマジネーション」をもとに書かれたもの。写真、遠近法、実際の画家を映した映画、ゴッホの生き方というものなどを手掛かりにしたり、実際にスケッチしたり、自画像を描いたりしたりしながら、イマジネーション(想像力)というものを考えている。見たものを写真のように描くことや遠近法を厳密に守っ...続きを読むて描くこと、刻々と変化するものを一瞬として捉えるのと時間の流れの中で視点も移動しながら全体として描くのを比較したりなどと、いろいろな観点から考えているが、結局は描く人の内からの衝動(ミューズ!?)が大切だということなのだろう。絵画鑑賞の本ではなく、絵を描く人のためのものだね、やっぱり。
ゴッホについての章は力が入っている。著者が好きなんだろうな。ゴッホは赤い靴を履かされて「死ぬまで描き続けよ」という内面の叫びのままに一生描き続けた人なのだ。

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Posted by ブクログ 2020年04月10日

基礎がないと応用はできない。そんな当たり前なことは意外に理解できていないことなのかも知れない。

例えば、ピカソの絵を見て「俺にもこんな絵描ける!」って思うことは1度はあるだろうが、実際彼のデッサンを見るとまぁ普通に上手いわけ。笑

このように基礎の上に応用、つまり創造性やイマジネーションが成り立つ...続きを読む。基礎もないのにそれらは成り立たない。

この本で著者は、基礎である技術を磨くことに拘泥するあまり、創造性を放棄することを危惧している。(どちらも必要だということ)

一般的に本物のように描く写実的な絵が「上手い絵」とされるが、本当にそうなのか?
遠近法を用いた絵は現実に近いから「上手い絵」なのか?

そうではなく、自分の感性に従って描くべきで、本書では「直感的に絵は進んでいきます。よく考えてみると、誰の命令でもなく、知らず知らずのうちに進行して、絵になっていくのです。」と述べており、″ミューズのしわざ″と表現している。

絵は創造性を発揮できる行為そのものであり、それによって豊かな感受性を獲得し、豊かな世界を生きることに繋がるんじゃないかなぁ。
幼少期の豊かな感受性を取り戻さないとね。


【メモ】
David Hockneyの『絵画の歴史』と内容的に被る箇所があって復習になった。特に、ドゥーラーの遠近法の説明が詳しくなされていて、本書で補足できる。

「写実」と「事実」の違いは今まで盲点だった。

描こうとすると、モノの仕組みを考えようとする。これを考えると、レオナルドが狂気的な好奇心を持って人体解剖や観察を行ったわけにも納得する。

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Posted by ブクログ 2014年08月06日

安野光雅の新書、しかもカラー版。手に取ってみて、すぐに購入に至った。ところがしばらく、積ん読になっていた。本棚にあるときは、読んでほしいという気持ちが、背表紙を通して伝わってきていた。こちらも期待感が募った。

果たして、読んでみて、どうだったのか。絵とは、創造性のなせるものである。遠近法を使った対...続きを読む象物の写し取りの実験が示されている。反証である。絵は、画家が感じたことが投影される。写真には、その余地が無い。自画像の実験でも、同じことが言える。人物像とは、瞬間、瞬間の記憶の総合が描いている。このため、光の明暗などにこだわり過ぎる必要は無い。

創造性の最たる例として、著者はゴッホを挙げる。荒れ模様の空を舞う烏と麦畑、では、麦畑に触発された画家の情熱が、荒々しいタッチという筆跡として残された。表現されているのは、ゴッホの心象なのである。

かくいう私の感想もまた、おおげさに言えば、私の創造が込められている。単なる著作内容の抜粋ではなく、私というフィルターを通して、語られている。それでいいのだと、感じさせてくれるメッセージが本著にはちりばめられていた。

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Posted by ブクログ 2013年08月01日

渡邊十絲子さんおススメの一冊。
絵と写真とは何がどう違うのか、この本を読んでよくわかりました。
また、ふだんよく目にしているものも、「じゃあ絵で描いてみましょう」と言われると、少しもその細部が浮かんでこない、つまりはそのくらいにしかきちんとものを見ていないということも、よくわかりました。
ものをよく...続きを読む見ないということは、物事もよく見ていないということでありましょう。
反省しないといけません。

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Posted by ブクログ 2012年07月09日

著者の語り口の感じでなのか、絵を描くのに、そんなに肩肘張らなくていいのかなと思える本だった。
絵を描くのに苦しんでいる人が読んだら、少し楽な気分になれるんじゃないかと。

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Posted by ブクログ 2011年06月05日

[ 内容 ]
たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかった。
目には見えないその姿を描く画家は、人体のデッサンに習熟し、想像力に助けられて、絵画という世界を構築していったのだろう。
この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみ...続きを読むたい。
描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。

[ 目次 ]
1 空想の宿題
2 絵と真実
3 遠近法の実験
4 よく見て描く
5 自画像の実験
6 ゴッホの存在
7 イマジネーションと子どもの時代

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 中世から現代までの絵画についての本です。近代絵画は宗教画から始まり、想像で書かれていたが、次第に写実的になり、自分の内面を表現しやすい抽象画が登場しといった具合に話が進んでいく。
 時代背景が豊富に記述されているので、美術館などに行く前に見る違った目線で見られる。

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Posted by ブクログ 2011年05月29日

んー。ほんとうに初めて絵を勉強したい、という人には最適なのかもしれないが。まぁ私も最初の演習実践中だけど。
多少学んだ人からすると物足りない。
自然界と想像力が彼のキーワードみたい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

絵画は「上手く描くのではなく、如何に観たか」を表現するもの。
美術教師という経歴から、とてもわかりやすくモチーフや風景との対話を解説します。

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