安野光雅のレビュー一覧
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「銃がなければクマに対抗できない」しかしインディアンは銃無しで共存していた。クマは蜂の天敵だから、クマがいなくなれば生態系も変わるだろう、クマの跡をつけて白人がミツバチの蜜を奪うエピソードがある/「母鹿と子鹿は撃たない」はハンターの常識だろう/彼らが白人にトウモロコシを教えた。しかし人口が増えると、...続きを読むPosted by ブクログ
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古来より受け継がれてきた「和歌」「漢詩」や小学校で歌う「童謡」の豊かな表現とリズムのなかに、美しい日本語は脈々と鼓動していると本書から感じた。
文語体は読みにくい、古臭いと敬遠がちだけれど、日本語の美しさを知りたいのなら自ら挑まなければいけない。Posted by ブクログ -
イラストや絵本、本の表紙などでみんな必ず目にしている画家・絵本作家の安野光雅さんと、数学者の藤原正彦さんは、小学校時代の先生と教え子だそう。美術と数学の先生である師弟二人が、古典作品の中の日本語の美しさ、豊かさについて語ります。最初は意味がわからなくても、文語体や五七調のリズムに触れていると、日本語...続きを読むPosted by ブクログ
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藤原センセイの小学生時代の恩師が、安野光雅先生だそうで。
正彦君は相変わらず奔放に、いつも通りの持論を展開し、安野先生がやわらかく包んでくれたという感じの会話が続く。
いろんな本を読みたくなる。Posted by ブクログ -
巻末にある引用作品リストは、読書の参考になるかもしれない。
著者はどちらも国文学や語学の専門家というわけでないこともあってか、本文は比較的軽い対談形式であり、日本語の美しさを示す例として取り上げられている作品も個人的な好みや経験に偏りがちに感じられる。引用される例そのものもそれほど多くなく、全体とし...続きを読むPosted by ブクログ -
極めて個人的な感覚だが、藤原正彦氏の物言いはあまり好きではない。理由は特にない。本当に感覚的な部分で自分とは合わないのだ。
しかし、それでも本書の中で藤原氏が例に出す日本語には美しいものが多くて心を打たれた。
逆に安野光雅氏は、人柄は知らなかったが、氏の描く絵が好きで勝手に好感を持っていた。
だから...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルの項にしびれる。全体的にはだいぶマトモだったけど、敗戦後10年くらいのうちに書かれたものなので、民主主義、デマ、役人、などなどタイムリーなキーワードが出てきて面白かった。原子力、もちらりと。Posted by ブクログ
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日本語がいかに美しく豊かな言語であるかわかる。
子供の時からもっと文学に親しんでいれば、とも思う。
いまからでも遅くはないか、落ち着いたら文学とやらを読んでみるか。Posted by ブクログ -
藤原正彦氏の日本万歳っぷりは大好きです。
日本語でものを考える人が日本人、という藤原氏の定義もとても好きです。
今の日本がどれだけ日本語を尊んでいないか、という話が良く出てましたが
私は、なんとなく、
制度として保護されていなくても頑固に変化しながら残り続ける、というのが日本文化に似つかわしい感じ...続きを読むPosted by ブクログ -
画家・絵本作家の安野光雅と数学者・エッセイストの藤原正彦が、対談形式で、美しい日本語満載の古典や文学作品について熱く語り合ってます。
若い頃から名文に親しむことの大切さを痛感。
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