武田一義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アニメ映画にもなったペリリュー。
まず、緑色の楽園らしい風景と、かわいい絵柄で描かれたキャラクターが目に飛び込む。
この作品のタイトルを知るまでは、ペリリュー島のことを知らなかった。
楽園と呼ばれた島。
この時代に、12000人の日本兵と米国兵が戦いに赴き、日本兵が生存したのは34人だった。
玉砕の島、とか呼ばれているとのこと。
あの時の戦争について、こうした漫画などを元に関心を寄せることは多い。
本作も戦争を考えるきっかけになるのに十分な人間のドラマが描かれている。
歴史上の数字のみだと、たくさんの人が戦争して死んだんだなと省略してしまう。
歴史を学ぶのにはそれでいいと思う。
けれど、戦争を知るというのは、戦争に巻き込まれた人々を知ることでもある。
どんな気持ちで戦争の渦中にいたのか。
世界でも紛争が絶えない中、過去の日本の人々に思いを馳せることも大切だと思う。
デフォルメされたキャラクターはかわいらしく、戦いの凄惨さを和らげてくれる。
そのため、普通の戦争漫画よりは読みやすいと思う。
けれど、内容的にはかなり辛い。
あっけなく何人死んでしまったか。
漫画家志望で、将来への希望を抱く田丸のもしかしたら死ぬのかもしれないという予感がきつい。
明日の自分を望めないけど、出てくるのは家族の名前…。
田丸は死んだ仲間の最期を伝える役割をもらう。
漫画の中ではまだ一巻なのに、たくさんの人が亡くなっていく。
それぞれの最期はあっけなく訪れる。
自分が何かよくわからないものに巻き込まれて、無意味に死んでしまうことを想像すると、せめて何か残して死にたいと思うのも当然だと思う。
彼らの死には意味がないとは言いたくない。
漫画というフィルターを通し、当時あった出来事に思いを馳せる。たくさんの人が死んだ戦争。作中の功績係と同じように、脚色して、悲惨さを抑えているのかもしれないが、当時死んでいった若者たちを数字に置き換えるのではなく、生きた人間として捉え直すことは、鎮魂の意味もあると思う。
まだまだ辛いシーンは続くと思うが、見届けていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう戦争は終わっているのに
仲間同士で殺し合うなんて、なんて悲劇だろうか。
吉敷くんが死んでしまったのは本当に辛い。
必要の無い犠牲だったのに。
田丸くんがひとりでも投降したのが偉いと思う。
彼らを説得する為に、少将が現場に呼びかけたことはあったのだろうか。
手紙というのは田丸くんの功績係という職も活かした
素晴らしい提案だったと思う。
結果的にそれがみんなの命を救ったのだし、
みんながそれに感謝し謝ってくれたのは良かったけれど
未だに快く思わない者もいるのは悲しい。
本国が投降しているのに他に方法があっただろうか。
島民の方の仰り用はちょっと納得がいかなかった。
勝利してここが本当に日本の一部なら残るが
そうではなくなって追い出されたのだし
住むにしても一度は祖国に帰って家族と話さなければならないと思う。
入植者ではなく兵士だと部下のことを思って反論し
失明しているのに船に敬礼している姿が切なかった。 -
購入済み
人数が多ければ多いほど、認めない流れになるだろうな・・・負けイコール家族の死んでいる可能性も高くなるし、
信じたくないってなりやすいかもなど思いながら読みました。 -
購入済み
泉くんの過去もみれて映画で足りなかった部分を埋められてます。
ここまで遺体を傷つけて…双方、時代、教育、環境等でここまでひどいことするんだよね。と再認識しながら
読み進めています。 -
購入済み
映画を見て・・・アレ?むちゃくちゃ想像しないといけない・・・あったことはなんとなくわかるけど、
個々に感情移入もあんまできない・・・って思いマンガを買いました。
3巻までは無料だったので読んでみて、やっぱ読まないとダメだ!と思ってので最後まで買います。 -
無料版購入済み
重い
無料で3巻まで。
アニメ映画化で今話題となっている作品だが、当初はこの絵に違和感を感じていた。
あまりにもデフォルメされ過ぎた「かわいらしい」キャラ。
ベトナム戦争を扱った「ディエンビエンフー」というマンガ作品があり、これがあまりにもかわいらしいキャラクターと現実離れした内容から個人的に好きでは無かったため、本作に対しても「間口を広げるためだけのかわいい絵だろう」と思ったいた。
が、読み始めるとすぐにその考えが甘かったことがわかる。
内容は非常に重く、リアリティ溢れるもの。
正直、これを普通の絵で描くと読み進めるのが困難なレベルだったと思う。
これはデフォルメキャラで正解。
しかも、デフォルメキャラではあるが「かわいらしさ」は追求しておらず、読み進めるとこの絵には全く違和感を感じなくなる。
元々太平洋戦争当時の戦記をいろいろ読み、航空隊による「特攻隊」よりも、こういう南方で死ぬことも許されずに飢餓と疫病に苦しんだ人々にもっと注目すべきだと思っていた自分でも納得できる作品だと思う。
ただ、細かいところはやはりマンガ作品として創作されており、そこは気になるところ。
例えば3巻での日本軍司令部玉砕の場面でも、実際は司令官で連隊長である中川大佐の他、師団派遣参謀である村井少将、大隊長である飯田少佐という高級将校が
まだ生存しており、3人で自決をされている。
兵士として捕虜にもならず生き残ったのはわずか34名であるが、率いていたのは中尉だった…等々。
こういう細かいところをなぜ現実に即して描かなかったのかは疑問が残る。
キレイごとばかりではないので実名を出すわけにはいかないというのはわかるが、それによって本作が完全な「創作」になってしまいかねない。
また、本作が連載開始されて注目を浴びたのち、生き残った34名のうちの1人には評価され、また協力もされたが、別の1人には「マンガで、その場にいなかった人の創作で、何がわかる」と拒絶されたという事実があることも最後に付け加えておきたい。
(このことは、片倉兵長のエピソードで参考にされている)
ただ、従来マンガの題材としては重すぎ、またドラマチックさもないという事で取り上げられにくかったテーマを扱い、多くの人に知らしめ、そして今後も残っていくという事に関しては、個人的に高く評価したい作品。 -
Posted by ブクログ
太平洋戦争末期の激戦地の一つ、ペリリュー島。玉砕も許されず、来るべき反転攻勢に備えて持久戦を強いられた兵士たち。糧秣も底をつき、敵と戦うよりも食糧を探す日々。仲間同士の諍い、病気や怪我により失われる命。生きて故郷に戻れる確約もなくひたすらに耐え忍ぶ姿。
終戦の事実も知らされず、戦後一年半も隠れ、生き延びて故国日本に帰り着いた兵士は僅か34名。
この辛い事実が何処かほのぼのとした絵で描かれていることが救い。生きて共に日本へ帰ろうと誓い合い、助け合った田丸と吉敷の友情に胸が熱くなった。若き指揮官島田少尉の葛藤と後悔は想像するだに苦しい。
終戦記念日を前に、この作品を読み通せてよかった。 -
無料版購入済み
φ(。_。*)
発売された当時、読みたくて手に取った。
が、絵の可愛さが癪に障り読まなかった。
現在になり改めて開いてみて読もうかと。
で、絵の可愛さが愛し哀しくて読んでる。