武田一義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ついに完走。コレがマンガになって本当に感謝。知らなかったことばかりで、今知ることができて本当に良かった。等身大の普通の人の戦争の話。絵柄がかわいいけれど、中身はひどく悲惨。死ぬ原因も戦うだけでなく、餓死、事故死、自死、病死、内ゲバで亡くなる…あまりにも理不尽すぎる。
この巻は戦後70年を一気に。食料や服を取られたり、子どもに財布をすられたり、遺族を回っても、辛く当たられたりされても、怒らない田丸くん、良い人すぎる。いろんな人の戦後があって、いろんな人生があるということ。アニメ版も楽しみ。
あとは、ふと思ったのが主人公たちは、若くて体力があったから生き残れたのかも…。 -
Posted by ブクログ
1巻1話から想像以上の出来事が起きてしんどい。
完結との話を聞いて大人買いしたのですが、この重さは何か。久々に読む力が必要な漫画。
自分の理想とは違う死に方をしてしまった小山くん。本人が一番したくなかった無駄死にの極みとでもいうべき死に方だったけども、自分が信じ続けた父親の生き様が、作られたものであったかもしれない、という事実に気づかずに逝けたことは幸せであったのかもしれない。
とにかく、どれだけ効率的に敵を殺し味方を殺すか、を追求される戦場。人の命を数字でしか見ない世界でも、人間一人一人は一瞬一瞬を生きています。
田丸くんがパラオで経験したのは、どんな物語だったのだろうか。
ちょっと、 -
購入済み
ペリリュー島
天皇皇后両陛下のご訪問前のことです。パラオに旅行した時、ペリリュー島の一日観光ツアー(旧日本軍の歴史中心)がありました。
歴史好きな私♀は参加したかったけれど、同行者♂がダイビングにしか興味なくあきらめました。
この漫画に出会って、なぜ一人でも参加しなかったのか後悔しました。コロナが終息したら是非訪れたいです。アニメ化も決まったとのこと。本当に楽しみにしています。 -
購入済み
繰り返し読み続けています
先日1巻無料試し読みに偶然出会った作品です。
続きが気になり、全巻試し読みをし、たまらなくなりこちらの最終巻を購入。
そしたらやっぱり全巻読みたくなり、結局冊子版で全巻購入しました。それから何度も読んでいます。
素晴らしい作品です。
考えさせられ、胸に深く残ります。でも読みやすい。
最終巻を読んでからまた読み返すのも面白い。
全部が史実ではないが、史実もあり…色々考えさせられる作品です。
今の若い人にたくさん読んでほしい本。
学校でも推奨してほしい本。
将来子どもたちに読ませたい本となりました。
本当にオススメです。 -
Posted by ブクログ
★5つじゃ足りないのだけれど、感想を言葉にすると野暮なものにしかならない気がして、書き始められなかった。そんなすごい漫画の最終巻。
戦争は悲惨だとか、してはいけないとか、わかっているけれど、わかっているのに、わかっているからこそ、戦争物といわれる漫画や小説を好んで読むのだけれど、ここまで読み終わってから言葉にできない気持ちがブワッと湧き上がることってあんまり経験がなくてどうしていいかわからない。
以下、どうにもならないから羅列する言葉。若干のネタバレあり。注意。
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・表紙、楽園だ。楽園だったのに。鎮魂の1冊。
・最初から「あ、吉敷くんじゃん」っ -
無料版購入済み
主人公が請け負った、兵士がどう勇ましく戦ってどう勇ましく散っていったかを書き留める功績係という役目。確かに犬死では遺族も納得できないだろう。優しい嘘も時には必要と感じさせた
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Posted by ブクログ
何度も読み返している、全ての人に読んでほしい戦争漫画。
最終巻、ではなかった。11巻がエピローグらしい。でもペリリュー島での戦いは終わった。終わってくれた。終わってしまった。戦争が終わってから、何人死んだんだ。ちゃんと、終わらせろよ。終わったんなら、末端までちゃんと、ちゃんとしてよ。なんで死んだんだよ、なんのために死なないと行けなかったんだよ。
戦中の死と違う。本来の、日本のためですらない死。憤って、涙がポロポロ出た。
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小杉さん、死んでしまった。20代だった。若かった。飄々としていて、でも筋を通した人だった。吉敷くん、まっすぐで素敵な人だった。最 -
ネタバレ 購入済み
素晴らしい
投降という命をかけた行動に感動を覚えました。終戦を信じない残された日本兵とそれを「crazy」と語る米軍が、初めて人間同士として交わるシーンは印象的でした。