武田一義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かわいくてゆるい絵柄に反し、内容はとてもリアルでシビア。
ペリリュー等での戦いを史実を土台にしながら、あくまでフィクションとして、マンガ作品として完成させたもの。
ペリリュー島での戦いは、兵の数も物資の数も勝る米軍に圧倒的有利があり、すでに日本軍は壊滅状態、散り散りに生き延びた兵たちが集まり、潜伏し、ゲリラ戦をこなしていく。
だが、補給もなければ情報も届かない中、主たる戦いは食糧の調達となり、飢餓と病に苦しめられていく。
そんな、ずっとジリ貧の中、敵に対してだけではなく、味方同士でも疑心暗鬼となる様は、本当に苦しいものであった。
かつて、「バトル・ロワイアル」という小説が流行った。藤原竜也