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第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!
Posted by ブクログ
Twitterで紹介されて、ネットで試し読みしたらいてもたってもいられなくて、電子書籍で7巻まで買って、泣きながら一気読みして、今から落ち着いて一冊づつ感想を書きます。
電子書籍で買ったことを後悔してる。人に貸せないから。つまり、そう言う本です。
激戦地、ペリリュー島。聞いたことはあったけど、Twitterで見た数コマの絵、真っ黒く塗りつぶされて描かれた「死ねる」ことを喜ぶハエにたかられている兵士たち。その絵が、なんとも丸っこい、頭身の低い、可愛い絵なのだ。
主人公は漫画化志望の「兵士意識希薄め」の普通の青年。本巻は、彼が漫画家死亡故に「功績係」として戦死した仲間のことを記録する係となることがスタート。
死にたくないやつ、死ぬだろうと思ってるやつ、気弱な奴、できる奴、いろんな人がいる中で、主人公は最初、まだなんとなくふんわりしている。
それが、爆撃と楽園のような島が破壊され、仲間がひどい姿で死んでいくのを見て、変わっていく。「自分は死ぬかもしれない」、「死にたくない」、「絵が描きたい」、「母親に会いたい」、「日本に帰りたい」
それは、今の私から見たら当たり前の気持ちで、でもそんなことは言えないことで。
可愛い絵、美しい景色、なのに描かれるものがあまりにも悲しくて、それがより悲しさや悲惨さを強く感じさせる。
Posted by ブクログ
平成天皇皇后両陛下が慰霊訪問を行ったことで有名になったペリリュー島の戦闘を描いた作品です。
温かみのある、どこかほっとする絵柄で描かれている戦場の「無慈悲」な様は、あらためて平和の尊さを感じさせます。
この巻で初めて知った「功績係」という仕事。
戦死した兵士が「いかに勇敢に戦って死んだか」を遺族に知らせるための仕事です。
たとえ、戦闘でなく事故で死んだとしても「勇敢に戦って死んだ」ということにしたり、また「玉砕」ではなく「持久戦(突撃するのではなくその場に踏みとどまって戦局を長引かせる)」を命じたりするなど、兵士一人ひとりの人生や人格を無視した(そうでないと軍隊として機能を維持したり戦闘を継続したりできないのでしょうが)日本軍の体質による多くの犠牲がこれから起こるのかと思うと、少し気が滅入ります。
しかし、知らなくてはならない事柄だと思いますし、続きを読まなければならない、と強く考えさせてくれる作品でもあります。
Posted by ブクログ
1巻1話から想像以上の出来事が起きてしんどい。
完結との話を聞いて大人買いしたのですが、この重さは何か。久々に読む力が必要な漫画。
自分の理想とは違う死に方をしてしまった小山くん。本人が一番したくなかった無駄死にの極みとでもいうべき死に方だったけども、自分が信じ続けた父親の生き様が、作られたものであったかもしれない、という事実に気づかずに逝けたことは幸せであったのかもしれない。
とにかく、どれだけ効率的に敵を殺し味方を殺すか、を追求される戦場。人の命を数字でしか見ない世界でも、人間一人一人は一瞬一瞬を生きています。
田丸くんがパラオで経験したのは、どんな物語だったのだろうか。
ちょっと、覚悟なしで読みだしたのでしんどさが半端ない。
無駄死になんて存在しないはずなのに、戦争という人殺しに貢献できなかったことが、無駄死にと認知される世界・社会はやはりおかしい。
ペリリューとは何だろうな、と名前だけ知っていた頃から思っていましたがペリリュー島のことだったのですね。絵柄が随分可愛らしいにも関わらず、伝わってくる戦争の痛みに慄きながら読みました。悲しい、という感情すら贅沢に思われて、泣くに泣けませんでした。今世界中で右翼の動きが強まっている中、どうか一冊でも世に広まって、読んで欲しい漫画だと感じました。
壮絶
絵柄が可愛いので、何とか読めました。軍隊も、色々な人がいて、みんな家族のことを思っている。戦争が無ければ幸せに暮らせていたかもしれない、若い人達の命が、簡単に散っていく。感情を押し付けるのではなく、淡々と描かれているので、自分の感情を使って読む必要があり、結果、心に刺さりました。
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