あらすじ
劇場アニメ2025年12月5日公開!『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』スピンオフ!!昭和22年5月、日本兵が去ったペリリュー島で、島田は戦いの日々を自らに問う『どうして』、平成9年、田丸の息子・耕助の七回忌で、残された家族は、ままならない感情を分かち合う『なんだか僕は怒っている』、平成14年、田丸夫妻の過ごしてきた時間を穏やかに振り返る『田丸と光子2』、遡ること昭和18年、徴兵検査に合格し、故郷を離れることになった吉敷が母と妹と交わした約束『召集』。さらに戦後70周年に発表された本作のプロトタイプ読切『ペリリュー玉砕のあと』も収録。――戦争の時代と今を繋ぐ命の物語、完結。
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第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!
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Posted by ブクログ
本編11巻と外伝4巻描ききることができました……という作者の最後の言葉。え、終わってしまう? これからも描き続けて欲しいのだが。良いニュースは今年の暮れにアニメ映画として上映されるとのこと。是非、観に行きたいと思う。
匿名
行かないで
戦争の虚しさがよく描かれていた作品だと思います。外伝は描ききれなかったお話が雑多に詰め込まれるのかと思ってましたが、最終巻はエピローグとしてもまとまってて涙が止まらなかったです。
私はアクションや血はあまり得意ではないのでこのタッチでなければ読みきれなかったと思います。
一方で作品内で「戦争をリアルに描くことなんて無理」という意見もあり、想像しながら読むという不思議な作品でした。
行ってきますと言う吉敷くんに思うのは行かないでほしいということだけ。
当時家族を兵に送り出さなければならなかった人たちはもっともっと辛かったのかと思うと言葉になりません。
本作の長い制作期間の中で、知識が増えるほど作者も辛い気持ちになったのではないでしょうか。本当にお疲れ様でした。
年末には映画化されるのでヒットを願います。