第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年06月30日
無敵だったと思って読んでいた、小杉伍長と吉敷君が亡くなってしまった。
せっかくここまで頑張ったのに…。
そして、亡くなったと思っていた、手紙を書いた家族の皆さん。
手紙を書いたのに、やはり亡くなっていたと知らされたご家族の皆さん。
考えるだけで涙が出ました。
Posted by ブクログ 2021年11月27日
この巻を人に読んで欲しくて、登録する。
もう1巻あるがそれは後日談であり、本来はこの巻が、この戦争の、最終巻。
ここで終わると、救われない気持ちが残る。一応good endingだが、裏に多数の無数のbad endingがある。それはリアルに有った事なのだろう。
この巻で、知りたかった事が分かる...続きを読む。この巻だけでは、気持ちがおさまらない。
だから、次の巻を読んで、真のgood endingになった気になる。
「平和」を実感して涙しているのだ。
Posted by ブクログ 2021年02月19日
ペリリュー島が激戦地であったことと日本軍玉砕の島であったことは
知識としては知っていましたが、終戦後も戦い抜いていた人たちがいたことは
恥ずかしながらこの作品で初めて知った。
とにかく島での戦いは終わった。
次巻最終巻とか。
巻末の島民のレモケットさんの
「あなたはこの島にまた戻って来ますか?」...続きを読むとの問い。
島田少尉との会話。
色々と考えさせられます。
”ビルマの竪琴”読み返したくなりました。
Posted by ブクログ 2021年02月16日
何度も読み返している、全ての人に読んでほしい戦争漫画。
最終巻、ではなかった。11巻がエピローグらしい。でもペリリュー島での戦いは終わった。終わってくれた。終わってしまった。戦争が終わってから、何人死んだんだ。ちゃんと、終わらせろよ。終わったんなら、末端までちゃんと、ちゃんとしてよ。なんで死んだんだ...続きを読むよ、なんのために死なないと行けなかったんだよ。
戦中の死と違う。本来の、日本のためですらない死。憤って、涙がポロポロ出た。
----------------ネタバレ
小杉さん、死んでしまった。20代だった。若かった。飄々としていて、でも筋を通した人だった。吉敷くん、まっすぐで素敵な人だった。最後まで、仲間を撃てなかった。どこに行っちゃったんだろう。吉敷くんと多丸くんが一緒に御飯食べるところ、見たかった。見たかったよう。
投降という命をかけた行動に感動を覚えました。終戦を信じない残された日本兵とそれを「crazy」と語る米軍が、初めて人間同士として交わるシーンは印象的でした。
Posted by ブクログ 2021年02月12日
うあぁぁぁぁぁぁ
読後、言葉が出て来ず、慟哭。
これが、戦争か。
復員された方々は、それこそその数だけの何かがあったんだろうと想像せざるを得ない。
Posted by ブクログ 2021年01月31日
ついに、田丸らの「戦争」が終わりを迎える日が来た。しかし、そこまでに払った代償はあまりに多い。信じてきたことが崩れる衝撃。受け入れられる者と受け入れられない者、理性と感情…交錯し衝突し、誰も幸せになれない事態に陥っていく。「生き残ろうぜ、絶対」このことばの重みが痛いほど心に響き、涙がこぼれます。次が...続きを読む最終巻。どのような幕引きとなるのか。