武田一義のレビュー一覧
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主人公が請け負った、兵士がどう勇ましく戦ってどう勇ましく散っていったかを書き留める功績係という役目。確かに犬死では遺族も納得できないだろう。優しい嘘も時には必要と感じさせた
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何度も読み返している、全ての人に読んでほしい戦争漫画。
最終巻、ではなかった。11巻がエピローグらしい。でもペリリュー島での戦いは終わった。終わってくれた。終わってしまった。戦争が終わってから、何人死んだんだ。ちゃんと、終わらせろよ。終わったんなら、末端までちゃんと、ちゃんとしてよ。なんで死んだんだよ、なんのために死なないと行けなかったんだよ。
戦中の死と違う。本来の、日本のためですらない死。憤って、涙がポロポロ出た。
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小杉さん、死んでしまった。20代だった。若かった。飄々としていて、でも筋を通した人だった。吉敷くん、まっすぐで素敵な人だった。最 -
ネタバレ 購入済み
素晴らしい
投降という命をかけた行動に感動を覚えました。終戦を信じない残された日本兵とそれを「crazy」と語る米軍が、初めて人間同士として交わるシーンは印象的でした。
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ネタバレ 購入済み
圧倒されます
戦争が終わっても、ペリリュー島に残る兵士達にとって戦いは終わっていない。その中で投降するか否か、銃を向けられた主人公が選択を迫られるシーンがすごく良かったです。
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Posted by ブクログ
開戦から74日、天皇陛下からの「御嘉賞」は11回という異例の多さを誇ったペリリュー島の守備隊も、組織的な戦闘を終えます。
「玉砕」という勝ち目のない突撃を命じられ、効果を上げることなく死んでいった兵士たちも悲劇ですが、「玉砕」すらゆるされずに補給もないまま「持久戦」を強いられ、病魔に苦しみながら戦う兵士たちもまた悲劇だと強く感じます。
むしろ、本部の指示系統から離れて一日いちにちをひたすらに生き抜こうとする者たちの方が、”解放感”があるように描かれていると感じます。
いずれにせよ、戦争という行為の恐ろしさや、国際法にもとづく「降伏」という手段を決して認めず、理論的に思考せずに困ったときには精 -
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ペリリュー島にある飛行場の確保をめぐって始まった激戦でしたが、ペリリュー島の陥落を待たずにアメリカ軍がフィリピンへの侵攻を開始したことで、そもそもの戦闘の意義がなくなってゆきます。
日米両軍の被害が拡大するなか、日本軍(守備隊)は水や食料を確保するために命懸けで壕から出て探索におもむき、銃弾に倒れてゆきます。
降伏勧告のビラが全島に散布されるなか、「徹底抗戦(持久戦)」を指示する司令部を、過大報告された戦果に対する大本営や天皇からの「御嘉賞」が後押しし、泥沼の状況が続きます。
地図や盤面の数字ではなく、戦場にいる兵士も一人ひとりの人間であることを改めて感じます。 -
Posted by ブクログ
平成天皇皇后両陛下が慰霊訪問を行ったことで有名になったペリリュー島の戦闘を描いた作品です。
温かみのある、どこかほっとする絵柄で描かれている戦場の「無慈悲」な様は、あらためて平和の尊さを感じさせます。
この巻で初めて知った「功績係」という仕事。
戦死した兵士が「いかに勇敢に戦って死んだか」を遺族に知らせるための仕事です。
たとえ、戦闘でなく事故で死んだとしても「勇敢に戦って死んだ」ということにしたり、また「玉砕」ではなく「持久戦(突撃するのではなくその場に踏みとどまって戦局を長引かせる)」を命じたりするなど、兵士一人ひとりの人生や人格を無視した(そうでないと軍隊として機能を維持したり戦闘を継 -
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表紙の青空と笑顔が美しくて悲しい。
ここまで一気読みしてきた。2019/12/29現在の最新刊。来月の新刊がもう待ち遠しい。
片倉兵長、相変わらずの敵も味方も邪魔な奴はぶっ殺すマンでブレない。あんなことあったのに、なにこの人、鬼?怖いよ。しかも衝撃の真実「寺生まれ」。寺生まれのKさんマジやばい。
入木さん、英語堪能マン。マジ即戦力。
高木、サイコパス高木。怖い。超怖い。
少尉、尊い、上司にしたい。
伍長、健か。生きてほしい。
着々と、本土が攻撃され、原爆が落とされ、戦争が終わる。そうおわる。
終わっても、この島の戦いは終わらなかった。史実だから、この島で何人の日本兵が生き残ったか知っている -
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片倉兵長、あの状態から早々の完全復活。怖い。
米軍の英語が、わかる単語以外めっちゃ読みにくいのとか、本当によくできた漫画で感心する。「なにを話してるんだ?」って聞きにくい声を一生懸命聞くキャラクターと同じ気持ちになる。
あと、どうしても言いたいことがあるんだけど。
「高木ってなに?サイコパス??」
もう高木こえぇよ。いなくなってくれよ、マジで。そう思いながら読んでた。泉くんとのやりとりとか、もうホント怖いわ。何か欠落してるキャラをこの頭身で描かれると本当に怖いわ。干からびててくれ。頼む。
以下ネタバレ。
泉くんのところ、泣いた。少尉の影を追い、想い、生きてきた。それが憧れが尊敬か恋 -
Posted by ブクログ
アメリカ軍陣地に潜入して敵の物資を盗んで戻ってくる。こんな作戦、あまりにすごくて、「え?フィクション?」と思ったけど、ノンフィクションだった。
糧食さえあればある程度人はまともな「生活」に戻れることがよくわかる。食事もないのに持久に徹して1人でも多く敵を殺してなんて、無理だ。
一番ショッキングな話は38話生存本能2 。
コンクリ攻めされた穴を掘り出すことに成功し、片倉兵長たちを救出することに成功するのだが…
黒塗りで描かれないからこそ、彼らの惨状を想像させられる。
生きるために。
死なないために。
人はいくらでも残酷になれるし、体より先に心を失うんだなぁ。悲しくて、怖い。