ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
知り合いの家にあずけられて,友だちもなく退屈しきっていたトムは,真夜中に古時計が13も時を打つのをきき,昼間はなかったはずの庭園に誘い出されて,ヴィクトリア時代のふしぎな少女ハティと友だちになります.「時間」という抽象的な問題と取り組みながら,理屈っぽさを全く感じさせない,カーネギー賞受賞の傑作です.
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
久しぶりにいい本に出会えた。庭の美しさと癒やし、少年の心の動きの描写が澄んだ水のようなキレイさで描かれている。翻訳がおかしいところがたくさんあるけど、そのおかしさをはるかに超える気持ちよさ、心地よさを感じながら読み続けられた。映画があることを知ったので、近い内に見てみよう。
弟がはしかにかかり、一人で親戚のお家に預けられたトム。 おじさんのアパートで退屈しきっていたトムは 真夜中、不思議な庭に通づるドアを見つけます。 バーネットの「秘密の花園」みたいな雰囲気。 ラストは期待を裏切らない「薄々そうだとは思ってましたよー!!」 魅力あふれる庭で、トムと一緒に思いきり遊べる一...続きを読む冊です。
主人公トムは、夏休みをおじさんの家で過ごします。その理由は弟ピーターが、はしかにかかったため。やむなく預けられるのです。 退屈な夏休みかと思うとそうではなく、真夜中になると、昼になかった素敵な庭園がトムの前に出現し、ハティという少女との出逢いがありました。想像の世界は広がります。自然描写にうっとり...続きを読むです。 自分にとっての、ハティにとっての「時」や「時間」とは何なのか。自問自答するトム。 最後にトムが、真にハティのことを理解する物語の展開、構成は素晴らしいとしか言いようがありません。謎が解けたとき、感動が溢れました。 本書の巻末に作者ピアスの文章があり、この作品の理解が深められます。 ピアスの文章、最後の一文 「私たちはみな、じぶんのなかに子どもをもっているのだ。」
導入部分では風景描写が延々と続き、長いなー、と思ったし、バーソロミューのおばあさんが、まあ、そうだろうと初めから考えてたが、中盤になるにつれ、物語に引き込まれた。最初は長いと感じた風景描写も全く気にならなくなり、自分がトムになったように庭園や街を散策していた。最後から考えてた結末だったにもかかわらず...続きを読む、それを忘れたかのよに驚き、感動したのはなんなんだろう。 作者の後書きにみんな自分の中に小さな子どもを持っていると書かれていたが、私もこの本を子どものトムとなって読んだ。とても面白かった。
尊敬する作家のひとりである小川洋子さんが、忘れがたい作品として挙げていた一冊。本当に素晴らしかった…! できるならば子供の頃に読みたかったし、トムとバーソロミュー夫人の間の年代である今読んだからこそ、どちらの気持ちも感じ取れた気もする イギリス児童文学らしく、庭園にまつわる描写や、それを愛で、共に...続きを読む成長する人々の暮らしの様相が手に取るように伝わってくる そもそもが個人的にイギリス文化贔屓なこともあり、この点だけでも100点満点の読み応えだったのだけど、更に素晴らしいのが、トムやピーター、幼いハティらの子供らしい感覚を、「未熟な大人」として見下したり、過剰に幼く無知に描いたりは決してしていないこと(優れた児童文学というものは皆そうだけども) 大人が考える「子供らしさ」という型(よかれと思ってトムを教え諭そうとする叔父夫婦のやり口も、ある意味これにあてはまる)から飛び出して、トムは自由に、大胆に、勇敢に、また驚くほど冷静に、真夜中の庭で素晴らしい時を過ごす。家に残してきたピーターや、幼いハティへの思いやりの心にも溢れている その様は、子供と大人という時のくびきから解き放たれたひとりの人間として、とても魅力的だったし、だからこそ、ラストシーンの2人の邂逅にも胸が熱くなった 人生における特別な一冊が、また増えました
ストンとハマった。児童文学を読み漁る結果を生んだ元凶だ。描写が生きていて、その庭が目に見えるようで、流れがいい。少しずつ読み進めても、昨日の内容を覚えている。面白さで素直な私を生んだファリパピアスの世界。別の物語も読んでみたい。
児童書なんだけど、おとなのほうが楽しめるかも? めちゃめちゃ面白かった。 冒険への期待と不安、部屋からスケート靴が出てきたときの興奮!ハティとの別れを予感したときの寂しさ、再会できたときの喜びときたら! 今目の前にいるハティは、いったいいつのハティなのか?庭園の謎も深まり、ミステリー要素もあって...続きを読む、思わず懸命に推理するはめに。 結末は予想しやすいけど、十分泣ける。 印象に残ったシーン。 「トムは「過去」のことを考えていた。「時」がそんなにも遠くへおしやってしまった「過去」のことを考えていた。「時」はハティのこの「現在」をとらえて、それを「過去」にかえてしまった。しかしそれは、いまここで、ほんのつかのまのあいだではあるが、トムの「現在」に−トムとハティの「現在」になっている。〜」
物語は時間を支配している。現実と過去と、かるがる思い出さえも飛びこえてしまう軽やかさに、もうただただ最後は泣くことしかできない…やさしい…SF
岩波”少年”文庫だけど、やはり岩波少年文庫。 大人が読んでもしっかり楽しめる。 緻密に編まれたストーリー。 時空を超えて育つ友情。 ラストシーンはずっと胸に残る。
星5個じゃ足りないくらい。 読み終えるのが勿体ない、でも先を知りたい、そして読み終えてみると、また反芻したり、読み返したくなるような、本当にステキな本に出会えました。 弟がはしかにかかり、隔離するために、子どものいないおじとおばの家に預けられることになったトム。 退屈な日々を送ると思っていたところ...続きを読む、夜中の0時にホールの古時計が12回ではなく13回鐘を鳴らしたことを不思議に思い、階下へ、そしてもう既にないはずの裏庭への戸をくぐると、そこには広い庭が広がっていたのです。 時代をまたがる不思議な世界でハティーという少女と出会い、遊び、夜だけ楽しい時間を過ごすのですが、ハティーは会うたびに小さくなていたり大きくなったり。そのうち、弟が回復し、家に帰る時期が迫ってきます。 ラストが切ないところから一気に感動へと振り幅が大きいのです。 心が震えるくらいステキな本でした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
トムは真夜中の庭で
新刊情報をお知らせします。
フィリパ・ピアス
高杉一郎
フォロー機能について
「岩波少年文庫」の最新刊一覧へ
「児童書」無料一覧へ
「児童書」ランキングの一覧へ
オズの魔法使い
鏡の国のアリス
トム・ソーヤーの冒険
ピーター・パン
ふしぎの国のアリス
不思議の国のアリス 鏡の国のアリス
真夜中のパーティー
試し読み
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲トムは真夜中の庭で ページトップヘ