流れは、いつか海へと

流れは、いつか海へと

身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作

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流れは、いつか海へと のユーザーレビュー

3.7
Rated 3.7 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

     国産ミステリーの犯罪のほとんどが、極めて個人的な犯罪を扱うのに比して、世界の賞を獲るような作品は必ずと言っていいほど、国家レベルの犯罪、あるいは政府機関の犯罪、もしくは制度の生み出す社会悪が生み出す犯罪を描くものが多い。単なる謎解き小説にとどまらず、犯罪を小説の題材として描くことで、何らかの社会的

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    2020年01月27日

    Posted by ブクログ

    ザ・ハードボイルドという体裁の探偵小説。
    10年前、何者かにはめられ、無実の罪で警察を追われた主人公が、一人の黒人ジャーナリストの冤罪を晴らすための依頼を受ける。その流れのなかで、自分の冤罪事件の黒幕を追う流れに繋がっていく…というストーリー。

    ハードボイルドらしく、最後は全てスッキリ解決、といか

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    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    「濡れ衣への復讐のために耐え忍ぶ」という主人公の境遇から、デュマのモンテクリスト伯を彷彿とさせられる本書。作者のウォルター・モズリーは、本作に限らずギャング、ヘロイン中毒者、傷ついた魂、そして不屈の精神など、大都市ニューヨークのサバイバルをテーマとした作品をリリースしています。一連の作品でモチーフと

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    2021年01月17日

    Posted by ブクログ

     びっくりするほどハードボイルドだ。
     読んでいると、80年代が舞台かと思うようなハードボイルドものだが、i-padなんかが出てきて現代に引き戻される。

     複数の事件が主人公を軸に複雑に交差するため、ストーリーを見失うこともあったが、少し前のページに帰りながらも面白く読めた。現代ニューヨークの人種

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    2021年01月04日

    Posted by ブクログ

    嫌いなアメリカノワールものだったが、広いものの面白みが味わえた。
    ハヤカワミステリの王道を行くような流れ、展開、そして警察という巨大組織の悪を自らの孤軍奮闘ともいうべき砕身で戦う黒人探偵。
    筆者Wモズリーはペンを30年も寝かせていたのである・・尤も握っては居たろうが。
    2019、満を持して❓描いた世

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    2020年10月26日

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