流れは、いつか海へと

流れは、いつか海へと

身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作

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流れは、いつか海へと のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年01月27日

     国産ミステリーの犯罪のほとんどが、極めて個人的な犯罪を扱うのに比して、世界の賞を獲るような作品は必ずと言っていいほど、国家レベルの犯罪、あるいは政府機関の犯罪、もしくは制度の生み出す社会悪が生み出す犯罪を描くものが多い。単なる謎解き小説にとどまらず、犯罪を小説の題材として描くことで、何らかの社会的...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    「濡れ衣への復讐のために耐え忍ぶ」という主人公の境遇から、デュマのモンテクリスト伯を彷彿とさせられる本書。作者のウォルター・モズリーは、本作に限らずギャング、ヘロイン中毒者、傷ついた魂、そして不屈の精神など、大都市ニューヨークのサバイバルをテーマとした作品をリリースしています。一連の作品でモチーフと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月04日

     びっくりするほどハードボイルドだ。
     読んでいると、80年代が舞台かと思うようなハードボイルドものだが、i-padなんかが出てきて現代に引き戻される。

     複数の事件が主人公を軸に複雑に交差するため、ストーリーを見失うこともあったが、少し前のページに帰りながらも面白く読めた。現代ニューヨークの人種...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月26日

    嫌いなアメリカノワールものだったが、広いものの面白みが味わえた。
    ハヤカワミステリの王道を行くような流れ、展開、そして警察という巨大組織の悪を自らの孤軍奮闘ともいうべき砕身で戦う黒人探偵。
    筆者Wモズリーはペンを30年も寝かせていたのである・・尤も握っては居たろうが。
    2019、満を持して❓描いた世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月19日

    主人公のオリヴァーはニューヨーク市警の刑事として鳴らしていたが、ハニートラップに簡単に引っかかりレイプ犯扱いされ、妻に見捨てられ警察をクビになり、いまは私立探偵をしている。娘だけを生きがいとして生きてきたが、そこにハニートラップを仕掛けた女性から手紙が届く…直後別のもう一人の女性から黒人ジャーナリス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月13日

    読み進めずにはいられないんだけど、登場人物が多すぎて途中で何が何だか訳が分からなくなってくる、けどなんか面白い。なんだこれは?

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    Posted by ブクログ 2020年02月12日

    今のこの国のように、役人や警察が民衆のために働くのでなく、自分たちの利権を守るために働くのが当たり前になってくると、頭の切れる警官なら自分が正規のルールに従って動くことが自分の所属する集団の中にいる他の者の目にどう映るか、だいたい分かるだろう。法や正義を盾にとって、いつか自分に害を及ぼすことになるだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月21日

    二つの事件が並行して解き進められていく話。久々に翻訳もののミステリ読んだ!という充実感があります。

    とはいえ、関係者が結構多くて「あれ?この人前に確か名前出てきたけど何だっけ・・・??」と戻りながら読むので時間がかかる。老化だなぁ。しかし手間暇(?)かけてもしっかり把握したくなったのだから物語に引...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月17日

    身に覚えのない罪で警察をクビになり現在は探偵として生きるジョー。ある事件を追うなかで自分の過去とのつながりを見つける。ハードボイルドの王道のような、でもそれだけではなく今の空気もあって面白い。とても読み心地がよくてずっと読んでいたかった。

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    Posted by ブクログ 2022年02月07日

    どうしようもなく頑固で不器用な男が、どんどん自分を追い詰めて、自分でしんどくなっていく「カッコいい」物語。
    原尞さんが薦めているのだから、読まないわけにはいかないでしょう。

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