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スターが歌う歌に価値があるのではない。良い歌を歌う人に価値がついていくのだ――。開花前夜の才能たちと真正面から向き合い、数々の名曲を世に送り出した伝説のプロデューサーが「新しい音楽」の立役者たちを愛情豊かに綴る。活字の向こうに狂気にも似た創作現場の興奮が立ち上り、天才たちの表情や声をも感じる奇跡のクロニクル。
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Posted by ブクログ
これはたまらん。 読み進めるにつれ、知ってる曲名がどんどん出てきて、 頭の中はその曲でいっぱいになる。 小学生時代、中学生時代の頭になる。 当時は曲を楽しんでいるだけだったが、 この本を読んで、初めてその背景を知ることとなる。 著者は伝説のプロデューサー。もと、ザ・リガニーズのメンバー。 海は恋...続きを読むしてる、は、私にとってはリアルタイムではなく、あとから知った曲。 加山雄三を意識した歌と。 この本に登場する曲と私の記憶を備忘録的に列挙しようと思うが、 まずその前に、この本で初めて知ったことを書いておこう。 一番驚いたのは、 松本隆が作詞家として世に出たのはチューリップの「夏色のおもいで」だったこと 心の旅がヒットした財津は本当は自分たちで作詞したかったけれど、松本を売り出したい、という プロデューサーの意向に従ったと。 それと、その「心の旅」にしても寺尾聡の「ルビーの指輪」にしても 長渕剛の「順子」にしても、オリコン1位を取るためには様々な売り出しが必要、 ということ。いい曲は黙っていても売れる、ってもんじゃないのだ。 かまやつひろしの「わがよき友よ」は早稲田大の卒業式で歌って流行ったと! このふたつかな。 さて、登場する曲と、私の思い出 1968年ザ・フォーク・クルセダーズ 帰って来たヨッパライ これはリアルで聴いた気がするんだよな 当時まだ小学1,2年生、、それ位はやったってことか 北山修、加藤和彦、はしだのりひこ がメンバーだったとは! 1969年シューベルツ 風 これはあとで知った RCサクセションもこの年デビュー 私はあまり聴かなかった フォーククルセダーズは解散してる 赤い鳥 竹田の子守歌 B面 翼をください 翼、、は中2の音楽会の楽曲だった これもリアルタイムじゃない、ってことだ。 リアルタイムはハイファイセットと紙風船。 1970年ジローズ 戦争を知らない子供たち これはリアルだったんじゃないかなあ 今もカラオケではもる 北山修の作詞 加藤和彦、北山修 あの素晴らしい愛をもう一度 これはどうだろう、リアルか はじだのりひこ 花嫁 リアルだな、もう 1971年チューリップ 財津和夫 魔法の黄色い靴 ひとりの部屋 心の旅 夏色のおもいで(松本隆)青春の影 心の旅からはリアルで聴いてたな。ファンだった。しびれた。 1972年加藤和彦とサディスティック・ミカ・バンド バンドの名前は知っていたがこれも加藤和彦とは 1975年かまやつひろし わがよき友よ これはもうラジオでよく聴いていたものだ 1978年長渕剛 順子 1980年寺尾聡 ルビーの指輪 SHADOWCITY 出航SASURAI ザ・ベストテンで3曲同時ベストテン入り、、これ、当時意味が分からなかったのだけど、 SHADOWCITY と 出航 はルビーの指輪より前にシングルで出ていて、ぱっとせず、それがルビーの指輪の大ヒットで再発見され、同時入りした、と今回初めて知った。その言動から石原軍団を破門されたとは、、 加山雄三がヒットが出なくなって、「海 その愛」が加山節らしく良いなあと思った記憶あり! 森山良子、確かに伝説のフォークシンガー。私にとっては懐メロの人だったけど、ざわわ はなんだか意外だった。カムカムで安子役をやるとは、、 平原綾香が高校生の時からすごかったとは!自分の声を活かすために惑星を自ら選ぶとは! オフコースは思い入れがある。まだマイナーだったころから、TBSラジオ土曜夜の桂三枝のヤングタウン東京で聴いていた。1972年ごろかな。杉田二郎もいたなあ。なのでメジャーになってからより、 昔の鈴木さんとの二人の時の歌が今も好き。 世界の小澤、、 坂本九最期の歌、、40年前の日航機墜落の長全に録ったという。これは今も知らない曲だ、、。 まえがき プロローグ ザ・リガニーズ「海は恋してる」 1.忌野清志郎の誕生「宝くじは買わない」 2.ザ・ビートルズと高嶋弘之 3.石川鷹彦と「フォーク・ビレッジ」 4.市川染五郎の「見果てぬ夢」 5.赤い鳥「竹田の子守唄」「翼をください」 6.ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」 7. 北山修と杉田二郎「戦争を知らない子供たち」 加藤和彦と北山修「あの素晴しい愛をもう一度」 8.財津和夫との出会い「魔法の黄色い靴」 9.チューリップ「心の旅」「青春の影」 10.加藤和彦とサディスティック・ミカ・バンド「サイクリング・ブギ」 11.ジョージ・マーティンに弟子入り 12.クリス・トーマスと黒船「タイムマシンにおねがい」 13.かまやつひろし「我が良き友よ」「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」 14.長渕剛デビュー「巡恋歌」「順子」 15.アナログ・レコードの金字塔 寺尾聰「ルビーの指環」 16.加山雄三「海 その愛」「加山雄三通り」 17.森山良子と「さとうきび畑」 18.平原綾香「Jupiter」の誕生 19.小田和正とオフコース「いつもいつも」「ラブ・ストーリーは突然に」 20.小澤征爾「ピーターと狼」「動物の謝肉祭」「青少年のための管弦楽入門」 21.坂本九「心の瞳」 エピローグ ジョージ・マーティンを見送って あとがき
「何かを生み出す」ということや、「生み出す人」について、いろんなことを教えてもらった気がします。 いろんな意味で、とても良い本でした。 世界が広がりました。
Epicソニーが最近は、よく振り返られているけれど、エクスプレスやファンハウスも語られてほしいと思う人には最適の一冊だな。 泣ける話をこれでもかとされるけど、まだまだ話してほしいと思うアーティストは、たくさん思い浮かぶ。
武田鉄矢の3枚おろしを聞いて読んでみた まだ黎明期だった、ミュージックのビジネスを歩んできた著者が当時を振り返っている。 読んでいて頑張れば成功する。と言う素直な熱量を感じた。
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