井沢元彦の作品一覧
「井沢元彦」の「逆説の日本史」「コミック版 逆説の日本史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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早稲田大学法学部卒。『猿丸幻視行』、『逆説の日本史』、『源氏物語はなぜ書かれたのか』など多数の作品を手がける。『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞している。
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Posted by ブクログ
昔から井沢さんファンである自分にとっては、よく聞いてきた話ではあるけど、やっぱりそうだよなと思うことが多々ありました。
学校で習う歴史は面白くないとよく言いますが、それはそうでしょうと。
だって、あくまで事実しか語らないから。
そこから読み取れる推理や推測を一切排除してるんだから。
歴史が好きで、学んでいて、ずっと疑問に思ってました。
何でこれは起きた?
何でこんなことした?
疑問だらけでした。
そこに井沢さんの推理推測を合わせると納得できることが多々ありました。
もちろん全部正しいとは言えないかもしれませんが、それを考えることも述べることもできないのはあまりにも狭小なことではないでしょうか。
とくに十七条憲法の話は昔から、なるほどなぁと思ってました。
ここまでとはいかずとも、日本の社会科教育がもう少しまともになればいいなぁと思ったりします。
Posted by ブクログ
1992年に連載開始された本。最近では市民権を得た、古代史の嘘の裏には隠したい真実があるということを最初に広く知らしめたのはこの本ではないかな。魏志倭人伝や古事記を読み直し、卑弥呼の謎に迫ったりする話はワクワクした。もっと出雲や三王朝交代説、卑弥呼=天照大神説について勉強したい。また、初代から9代までの天皇が実在しない説についても、なぜこのような嘘をついたのか、その裏の真実は何かを考えてみたい。
天皇と朝鮮の関係については、百済との関係であり、現在の高麗系朝鮮とは何ら関係がないのだから、韓国の言うことは気にせず、もっと研究が進めばいい。ただ、万世一系とは言えなくなる可能性が高いので、その男系系統をもっと詳しくみてみたい。
Posted by ブクログ
どこか予見的
本書はどこか予見的である。第三章第四話「ギリシア・ヘレニズム文明の賢者たち」にあるソクラテスのくだりが面白い。以下は抜粋である。「政治家のアルキビアデスやクリティアスという「弟子たち」がアテネを不幸に陥れたのは歴史的事実だが(中略)根源の責任は、そもそもソフィストとして彼らを教育したソクラテスにあると、多くの市民が考えるようになった」「五百一名いたと考えられる市民(陪審員)の多くは、ソクラテスの論理に共感するよりも、その態度に反感を抱いた」「ソクラテスはわざわざ自分を国法の立場において、その立場から見て、自分が死刑を逃れるために今さら逃亡することは、国法を尊重する人間なら絶対に実行すべきではないと、旧友クリトンに説いた」まるで、どこかの自動車メーカーの元経営トップとどこかの国の世論の関係を見ているようだ。経営トップはソクラテスと違って逃亡し海外で生きているが、本書はこの逃亡前に刊行された。ソクラテスが生きた古代ギリシア都市アテネが衆愚政治に陥り衰退していく様も分かりやすく書かれており、どこかの国の未来のようにも読める。本書は、人前で話す雑学ネタの宝庫でもある。「結婚したまえ。もし妻が良妻ならば幸せになれるし、悪妻ならば哲学者になれる」と言ったソクラテスの話もいい。「イスカンダル」(日本人には宇宙戦艦ヤマトで馴染みの深い固有名詞)はマケドニア大王アレクサンドロスのイスラム世界での呼称というのも勉強になった。「日本の寿司屋では白米のことを「シャリ」と呼ぶが、これもその形状が細かく分割された仏舎利(ブッダの遺骨)と似ているからである」という文を読んで、寿司を前にもうシャリとは言うまいと思った。苦行から帰ってきたブッダに乳粥を差し出したのは「スジャータ」という名の少女である。これも、どこかの企業がブランド名に使っている。「三蔵法師」と「玄奘」が別々の人間として存在していたことも知った。西遊記のモデルは玄奘の方である。「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の関係も分かった。超越存在に対して、いくつもある並行世界のうち、この世界では釈迦如来、別の世界では阿弥陀如来がいるのだ、という理屈だけでも教えられていたら、高校日本史の仏像名の暗記はもっと楽だった。まさに自分が知らないことを教えてくれる本であった。ソクラテスの「無知の知」をもたらしてくれる本である。