【感想・ネタバレ】怨霊の日本史のレビュー

あらすじ

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明治天皇は崇徳(すとく)上皇の御霊(みたま)に讃岐から京都の白峯神社に移ってもらい、
そこを親拝した翌日に即位の大礼を挙行した。

昭和天皇は東京五輪を前に、崇徳上皇陵に特使を派遣していた!なぜか?

「怨霊」を知らずして日本は語れない!

これが日本史を織りなした大怨霊列伝だ!

・大国主命(おおくにぬしのみこと)は日本初の大怨霊だった!
巨大出雲大社は大国主の怨霊を封じ込めるためにヤマト王権が作ったのだ
・奈良の大仏は聖武天皇による怨霊・長屋王の鎮魂が目的だったが、
効果がなかったので見捨てられた
・左遷され憤死した菅原道真は怨霊になり、醍醐天皇を地獄に落とした。
太宰府天満宮はその怨霊封じで創建された
・大魔縁・崇徳上皇の呪詛「皇を民とし、民を皇となさん」は実現してしまった。
・『源氏物語』は源(みなもと)氏を怨霊にしないために藤原道長が紫式部に書かせた
・『平家物語』はなぜ語り部が琵琶法師だったのか?
・後鳥羽上皇は「自分が怨霊になる」ことを恐れたが、なってしまった!

「史料絶対主義」の歴史学者は、史料に書かれていないからと
怨霊の日本史への影響を軽視する
しかし、はっきり言う
日本史は、為政者が怨霊を恐れた結果でもあるのだ!

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Posted by ブクログ

日本における鎮魂の重要性が、事実を元によく理解できる刺激的な一冊だった。
源氏物語も鎮魂のためだという話は、今まで疑問に思っていたので、特に納得でき大変面白かった。
井沢氏の本はいつも歴史への新しい視点を提供してくれ、大変有意義なものばかりである。
読みやすく、日本史の本質を理解できるおすすめの一冊です。

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2025年11月06日

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