米原万里の作品一覧
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Posted by ブクログ
作家の米原万里が、自身が1960年からの約5年間通った在プラハ・ソビエト学校の3人の同級生について振り返るノンフィクション。
共産主義という親の思想によってソビエト学校に通う50ヵ国の子どもたち。時に大人の論争や闘争に巻き込まれながらも、大人とは別の人間関係や信念を築いていく力強い姿に圧倒されます。そして同時に、大人になるにつれてどうしても乗り越えられず、社会の渦にのみこまれてしまう姿には、胸が苦しくなります…。
子どもでありながら、誰もがイッパシの愛国者だったソビエト学校の生徒たち。愛国心が希薄な日本人である私にとっては、その姿はとても眩しく、力強く感じられました。
サクサク読めました。酷寒の地、ヤクーツク(ロシアのどこか)に取材に行った時の体験談。
マイナス50℃を越える場所、世界一寒い国での生活を知れて面白かったです。
・魚釣りでは魚を釣り上げて10秒後には魚が凍ってしまう。
・スパイクタイヤやタイヤチェーンは使っていない。スキーやスケートは春先の暖かくなった時の遊び。「寒いと氷は滑らない」がヤクート人の常識。
・鼻の頭やほおにできる真っ白な斑点は凍傷。消えるまで手でもんでから暖かい部屋へ入らないと細胞が死んでしまう。
・鉄などの金属製品に決して素手で触れてはいけない。瞬間やけどで皮膚がくっついて切り離せなくなる。
・マイナス68℃でも洗濯物は外に干す。水分が凍って固まるから、取り入れる時にちょっとたたいて氷を落とす。
・ビニール、プラスチック、ナイロンなどの石油製品は、マイナス40℃以下の世界では通用しない。
・屋内プラス20℃、屋外マイナス50℃という70℃の温度差があり体への負担がすさまじいものの、ヤクートはコーカサスにつぐソ連第二の長寿国。
人間が生活できること、この本を読んでも不思議でならないです。
Posted by ブクログ
面白かった、という感想が適当なのか分からないけど、とにかく読んでよかった。
戦争や紛争 というのがどうして簡単には終わらないのかも
情勢 というのが実は一人ひとりにとんでもなく影響するものだ ということも
そういうのが、あとから振り返った時に 歴史 なんだ ということも
この本を読むことで、教科書に書いてある理屈なんかよりも、ずっと染みるように分かった気がする。
エピソードはどれも、直接的に惨劇を描いたわけではなくて、どちらかというと思い出のところなんかコミカルだ。
それでも、どうしようもなく時代は彼女たちを取り込み、揺さぶっていく。
それにしても、米原さんてすごい人だ。
会えるかも分からない友達に会うために、まだ情勢が安定していない国へも渡航する。
自分とは違う考え方の友達に、はっきりと自分の違和感を伝えることにためらいがない。
そうして、結局、その人と考え方が違うまま終わったとしても、その人のことをまっすぐに友達と思える。
これだけのすごい経験を読ませてもらったわけだけど、一番すごいと思ったのそこかもしれない 笑