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  • 二小節の詩 愛を読むカレンダー365
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    若きさだまさしが人生、愛、音楽を語った選りすぐりの365の言葉。 「体内に燃えたぎる熱い血を抱きしめて、それでも僕は、できるだけ静かに歩いてゆくつもりです。」 「『言葉』というもの程、鋭い刃物をまだ知りません。」 「人の優しさは甘さではなく、許容量である、と思う。」 「一分一秒を重くするには、一分一秒を思いやるといい。」 1982年当時のさだまさしの著作やインタビューから選び抜いた言葉の数々。 みずみずしい感性にあふれた20代のさだまさしが蘇る。 レコーディングやコンサート風景などの写真、本人によるイラストも多数収録。
  • からだとこころの健康学
    4.1
    “健康”を再定義せよ! 私たちが思い描く“健康”は、間違っている? 古今東西の医療に精通する東大病院の医師が、「あたま」「からだ」「こころ」の3つのつながりから、健康に生きる心構えを伝授。普段は意識しない“自分の仕組み”を改めて知れば、健康の概念が一変する。医学知識ゼロで読める、目からウロコのレッスン。 はじめに――「健康」を再定義してみる 第1章 「健康学」って何? 第2章 「からだ」のきほん 第3章 「からだ」と「こころ」のつながり 第4章 自分にとっての「健康学」 おわりに――「健康学」という学び 健康学を深めるためのブックガイド
  • 柄谷行人浅田彰全対話
    値引きあり
    3.3
    1985年になされた最初の対談「オリエンタリズムとアジア」で、柄谷行人は「政治と離れた言説などはありえないということを、もう一度強調すべき時期にきて」いると言う。本書では、思想や芸術など多様な話題を次々繰り出しつつ、かならず世界そして日本はいかにあるべきかという問いかけに戻っていく。二人の知識人は縦横無尽に語り合うことを通して、読む者に思考と発言を続けることの重要性を訴えているのである。日本を代表する知識人二人が、自在に語りあった諸問題――解決にはほど遠くさらなる混迷に突き進む世界の現在を予見した、奇跡の対話集。目次オリエンタリズムとアジア昭和の終焉に冷戦の終焉に「ホンネ」の共同体を超えて歴史の終焉の終焉再びマルクスの可能性の中心を問う あとがき 浅田彰と私(柄谷行人)
  • 珍饌会 露伴の食
    値引きあり
    -
    博覧強記の文豪が描く、奇奇妙妙の「食」尽くし。露伴とその周辺の好事家たちをモデルに描く抱腹絶倒の戯曲「珍饌会」、河豚を愛した文人たちの漢詩を読み解く「桃花と河豚」、故事来歴から料理法まで網羅した「鱸」など随筆六篇を収録。稀代の碩学・露伴の「食」をめぐる蘊蓄と諧謔を味わう名篇集。南條竹則・編。
  • プレオー8の夜明け 古山高麗雄作品選
    値引きあり
    3.5
    「生きていればこんなめにもあう」。理不尽なことも呑み込まなければ「普通の人間」は生きていかれない。22歳で召集、フィリピン、ビルマ、カンボジアなどを転戦、ラオスの俘虜収容所に転属され敗戦となり戦犯容疑で拘留。著者の冷徹な眼が見た人間のありようは、苛烈な体験を核に、清澄なユーモアと哀感で描かれた。芥川賞受賞の表題作ほか「白い田圃」「蟻の自由」「七ヶ宿村」など代表作9篇。
  • 新編 石川啄木
    値引きあり
    5.0
    10代で夭逝した天才歌人・石川啄木と、同郷の先輩で親友、言語学者として大成した著者は、啄木の才能を惜しんで、時に生活を共にし、陰に陽に物心両面で彼を支えた。後年、折にふれて綴った啄木追慕の文章は、人間啄木の素顔を活写し、『定本 石川啄木』として本に纏まった。本書は、『定本 石川啄木』に「啄木の追慕」「啄木の終焉」など5編を増補し、新たに編集したものである。
  • 七十句/八十八句
    値引きあり
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    〈ばさばさと股間につかふ扇かな〉――墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集2冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。
  • 自伝の世紀
    値引きあり
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    文学の長い歴史のなかで成長を続けた小説ジャンルといえども、20世紀になるとその地位がゆらぎ、あたかも生命体のごとくに、老化衰退の様相を呈し始める。その間、自伝ジャンルは、「私」のイメージの拡大とともに、目ざましい急成長をとげる。本書は、自伝ジャンルこそ20世紀文学の中核的位置を占めるものである、という主張を基軸に執筆された、著者畢生の自伝論である。芸術選奨受賞作。
  • 鮎・母の日・妻 丹羽文雄短篇集
    値引きあり
    -
    幼くして生母と離別し、母への思慕と追憶は、作家・丹羽文雄の原点ともなった。処女作「秋」から出世作「鮎」、後年の「妻」に至る、丹羽文学の核となる作品群。時に肉親の熱いまなざしで、時に非情な冷徹さで眺める作家の<眼>は、人間の煩悩を鮮烈に浮かび上がらせる。執拗に描かれる生母への愛憎、老残の母への醜悪感……。思慕と愛憎と非情な<眼>による、「贅肉」「母の日」「うなずく」「悔いの色」ほか10篇。
  • うるわしきあさも 阪田寛夫短篇集
    値引きあり
    5.0
    「サッちゃん」「ねこふんじゃった」などで、世代を超えて愛される童謡詩人・阪田寛夫は、また、片隅のささやかな人生をあえかな情感と上質のユーモアで描く稀有なる小説家でもあった。脳溢血で倒れた作曲家の叔父の滅びゆく肉体を凝視しつつ、その内で鳴り続ける最後の音楽を哀惜こめて書き留めた表題作、ほか9篇。初期作「平城山」から遺稿「鬱の髄から天井のぞく」まで、「含羞の詩人」の知られざるペーソス溢れる、デビュー作から遺稿まで50年に亘る名品を精選。
  • 転ばぬ先の「足」 “ババ先生”が教える足をいたわり人生を謳歌する40のヒント
    値引きあり
    -
    足と靴のスペシャリストが教える、“死ぬまで元気に歩ける”ための本 階段を上るのがつらくなった。つまずきやすくなった。少し歩くと膝が痛い…、 そんな悩みに、足の専門家が答えます! 第1章、第2章では、自分の足の特徴や正しい歩き方、靴の選び方など実用的な内容を指南。 後半では、今まで6万人以上の足を見てきた経験があるからこそ語れる人生の歩き方。 第1章 足が教えてくれること/第2章 靴はこうして選ぶ/第3章 人生の歩き方
  • ズラシ戦略 今の強みを別のマーケットに生かす新しいビジネスの新しいつくりかた
    値引きあり
    3.5
    小さなプロジェクトから、スタートアップ、新規事業まで すごい覚悟も社運を賭けた投資も不要のうまくいく事業開発のセオリー大公開! 新規事業は、顧客をずらせばうまくいく! 新規事業開発のコツを、著者が手がけた多くのケースとともに伝授 自ら多くの新規事業、IPOを手がける異色のコンサルティングファーム「フィールドマネージメント」代表 並木裕太氏による、 新規事業開発の成功確率を格段に上げるローリスク・ハイリターンのセオリーを、アップル、ナイキ、レッドソックスから、 日本のライザップ、エイベックス、ミクシィ、日本交通などまで、イノベーティブ企業をケースにとって、 「何を」「どこに」「どう」ずらしたのか? 再現性のある形に、やさしく解説。  さらに、著者自身の会社での成功例と失敗例も、その成功失敗の理由の分析とともに公開。 ありそうでなかった新規事業開発の基本の本! 探していたあなたに救世主の登場です! 既存大企業から中小企業まで、いまや、イノベーションだ!新規事業開発だ!の大合唱ですが、 その割には、案外、やさしくその本質を説く本がありません。 あったとしても、専門的だったり、技術的だったり、経営陣向きだったりして、 新規事業を考えろ!と言われることの多い若手リーダー層には向かない。 だから、本書、「ズラシ戦略」です。 新規事業ではなくて、ズラシ戦略。 もともと持っているものを別に人に売るだけ。 正確に言えば、 「スキル等を含めた自社の本質的なアセット(資産)を見つめ直し、 新たなビジネスを展開して、これまでとは異なる顧客をつかまえること」 その方法が実例を元に書いてある本です! 自分たちの得意技を見つけて他の場所で使うだけだから、成功確率は高い。 小さくあちこちで試してみて、ビシッとハマる場所を探せばいい。 コツは、試し続けること! つい試したくなる本です。 ■著者メッセージ 実際、新規事業というと言葉が重いし、会社として大きな投資を覚悟しないといけないんじゃないかとか、 会社の命運をかけた勝負!とか連想しがちで、そんなことを決定できるのは会社の上層部だけ。 わたしたちには関係ないし、とあきらめてしまう若い人も少なくないでしょう。 だから、「ズラシ戦略」なんです。新規事業じゃなくて、ズラシ戦略。 もともと持っているものを、別の人に売るだけ。  「ズラシ戦略」は、自分たちの得意技を見つけて、他の場所で使うだけだから成功の確率は高いし、 スモールスケールで試しにあちこちやってみながら、得意技がハマる場所を探せばいい。 すごい覚悟も社運を賭けた投資もいらないわけです。 きっとあなたの会社にも、とてつもない可能性を秘めたスキルや、眠ったままになっている資産はある。 それを活用した新規ビジネスが展開できる。ぜひ読者それぞれに合った形で応用していただければ幸いです。 ■目次 第1章 「ズラシ戦略」とは何か? 新規事業は、顧客をずらせばうまくいく! 第2章 ズラシ戦略をケーススタディしてみよう 第3章 ズラシ戦略 実践のためのガイド
  • 半日の放浪 高井有一自選短篇集
    値引きあり
    3.5
    疎開先で入水した母の遺骸を凝っと見つめる、少年の目。二世帯住宅にするため、明日は家を取り壊すという日、嬉々とする妻をよそに、街に彷徨い出た初老の男の目。――戦争と母の自死を鮮烈に描いて文学的出発を告げた、芥川賞受賞作「北の河」、人も街も変質する世情への微妙な違和感を描く「半日の放浪」など、透徹した観察眼で昭和という時代を丸ごと凝視し続ける、高井有一の自選7短篇。
  • 悩ましき土地
    値引きあり
    4.0
    対象との距離を微妙にはかりながら、すれすれのところで作品として成立させる、吉行淳之介の短篇集。作者自身の幅を反映して、対象は読者から、バーの女給、エロ雑誌の編集者、棟梁、作者とおぼしき主人公の周辺に登場する諸人物は、いずれも一癖あるが、それを冷静に、ときには諷刺をまじえて、面白さをひきだす。表題作のほか、「青い映画の話」など12篇収録。
  • 箱庭
    値引きあり
    3.0
    戦後20年、経済的にも物質的にも豊かになった日本社会。東京山の手を舞台に、一つの屋敷内に住む、父母、長男夫妻、次男夫妻の世代の異なる3カップルが繰り広げる悲喜劇。主人公の長男・木俣学と、弟・修の妻・百合子の情事をきっかけに、「箱庭のようにせまく、息苦しくそのくせ形だけはととのっている」家族が、ゆっくりと、静かに崩壊してゆく姿と、その荒涼とした心の風景を描く力作。幸福な「家族」の静かな崩壊を描く長篇小説。
  • 夜逃げ町長
    値引きあり
    -
    出馬予定の県会議員選挙の前夜、町長が行方をくらました。地方の平和な田園風景の中にくりひろげられる滑稽な人間模様の数々! 事実に基づく題材を、鋭利で、しかも軽妙な文体で活写した、記録文学の傑作。他に不可抗力として著者を襲った「落第について」、「幻、夢、うつつ。」など8つの作品集。哄笑・傑作小説集。
  • 墓碑銘
    値引きあり
    3.0
    アメリカ人の父親と日本人の母親の許に生まれた、トーマス・アンダーソンこと浜仲富夫。日米開戦を機に、日本人として生きることを強いられる。坊主頭で国民服を着て、剣道を習い、国策映画では悪役アメリカ人を演ずる。そして入営。青い眼の初年兵は、異父妹への想いを支えに、軍隊生活のつらさに耐える。だが、山西省から米兵と対峙するレイテ島に転進。極限状況の中でアイデンティティを問う、戦争文学の白眉。異色の戦争文学……日米混血の日本兵、その壮絶な自己喪失の過程を描く。
  • 評伝 長谷川時雨
    値引きあり
    -
    「女流文壇の大御所」といわれた、美しき作家・長谷川時雨。明治末期、歌舞伎界初の女性作家として華々しくデビュー。至福と修羅に揺れた、流行作家・三上於菟吉との生活。昭和初年代、女性のための雑誌「女人芸術」創刊、輝ク会結成、林芙美子・円地文子・佐多稲子ら多くの女性たちを支援、育成した偉大な業績。著者は関係者を訪ね、資料を博渉し、そのドラマティックな生涯を浮彫りにする。新田次郎文学賞受賞作品。
  • 私の人生頑固作法 高橋義孝エッセイ選
    値引きあり
    -
    Yシャツは何十年来、白の木綿のものしか着ない。色物、縞物は着たことがない。Yシャツを着始めて以来、白一色で通している(「私の人生頑固作法」)。独文学者であり趣味人で知られる、名エッセイスト・高橋義孝。知恵に溢れた含蓄ある辛口の随想は、人生論、文学論、能や相撲などの趣味のほか、様々に及ぶ。「老いぬれば」「美しいことば」など30篇を収める精選エッセイ集。名エッセイストのユーモア溢れる辛口随筆。
  • ゆりかべ【単行本版】1
    完結
    4.8
    全1巻499円 (税込)
    社会人百合コメディー,連作シリーズ!! 女同士の恋愛をこっそり見守りたい。あくまで第三者として……。百合好きだったら誰でも考える,そんな夢を実現してしまった,あるオタクの物語。
  • 窓の円盤を何万枚も売った女が語る そんなの業界じゃあたりまえっちゃ!
    5.0
    秋葉原パソコン自作業界で切っても切れなかったWindowsの“円盤”。それを最も売った人間が大手メーカーとの悪戦苦闘の販促活動、業界ウラ話などここでしか読めない連載時業界話題沸騰のコラム集。 ■全101章にわたる圧巻の読み応え!! 第1章「『CPU人柱』の先にあったものは……」 第10章「新CPUやOSの深夜販売本番! 心も体もグッタリーヌ」 第20章「商談で広げすぎた風呂敷を私はどうやって畳んでいたのか」 第30章「PC自作業界の同世代女子との会話でぐさーっと刺さった一言」 第40章「海外のパーツや機械をニヤニヤ見ていたら恥ずかしい出来事が」 第50章「メイド喫茶イベントでメイドさんからもらったショックな一言」 第60章「PC自作であるあるなイライラ3選」 第70章「大学進学をやめたきっかけになるWindowsの進化、翻弄される人生」 第80章「古株自作ユーザーが戸惑った最新事情『アレがオワコン……』」 第90章「『Core』シリーズ登場前夜 メーカーの極端な物言いが災いを呼んだ」 第100章「自作業界はフリーも変わらない 金曜21時に電話『今から作業できる?』」 電書だけ! 第101章「今も私を苦しめる、業界標準納期“今すぐナウで”の舞台裏」 …etc.
  • 狼の吐息/愛憎一念 藤澤清造 負の小説集
    値引きあり
    4.0
    蘇える木枯しの文士“どうで死ぬ身の一踊り”を実践し、自ら破滅へと向かった大正・昭和初期の私小説家。その生涯を賭した、不屈の「負」の結晶。藤澤清造生誕一三〇周年貧苦と怨嗟を戯作精神で彩った作品群から歿後弟子・西村賢太が精選し、校訂を施す。新発見原稿を併せ、不屈を貫いた私小説家の“負”の意地の真髄を照射する。芝公園で狂凍死するまでの、藤澤清造の創作活動は十年に及んだ。貧苦と怨嗟を戯作精神で彩ったその作品群から歿後弟子・西村賢太が十九篇を精選、校訂を施す。不遇作家の意地と矜恃のあわいの諦観を描く「狼の吐息」、内妻への暴力に至る過程が遣る瀬ない「愛憎一念」、新発見原稿「乳首を見る」、関東大震災直後の惨状のルポルタージュ等、不屈を貫いた私小説作家の“負”の真髄を照射する。西村賢太登場時すでにして古めかしいと評され、冷笑視されてもいたその文体だが、当然、小説が日記やレポートの類と違うのは、それが読者に読ませるものでなければならない点にある。その上では何んと云っても文体がモノを言ってくるわけだが、清造の場合、自らの古風、かつ独自の文体をより強固に支えるに戯作者の精神を持ってきた。そこが良くも悪くも、凡百の自然主義作品とは大きく異なるところである。「解説」より
  • Third Way (サードウェイ) 第3の道のつくり方
    値引きあり
    4.2
    「社会性とビジネス」「デザインと経営」「大量生産と手仕事」 「個人と組織」「グローバルとローカル」… 相反する二軸を掛け合わせて新しい道を創造する。 二極化する世界を生き抜くこれからの思考法 途上国5カ国で生産・国内外38店舗展開・13年連続売上増 マザーハウス 創業者が初めて語る経営・組織・デザイン --- 1章 社会性とビジネスのサードウェイ 2章 デザインと経営のサードウェイ 3章 個人と組織のサードウェイ 4章 大量生産と手仕事のサードウェイ 5章 グローバルとローカルのサードウェイ
  • なぜ、それが無罪なのか!? 性被害を軽視する日本の司法
    値引きあり
    4.0
    2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松…… 相次ぐ性的虐待やレイプ事件への無罪判決 2017年に110年ぶりに大幅改正されたものの、 世界のなかでまだこんなに遅れている! 2020年、性犯罪の刑法見直しなるか ✔ 女性の13人に1人が性被害経験あり ✔ 2017年に刑法の性犯罪規定が改正されたものの不完全 ✔ 圧倒的に不利な立証責任が被害者側に課されている 2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松で、性的虐待や強姦事件に相次いで無罪判決が出された。 なぜ、これらが無罪なのか!? 先進国のなかでも非常に後れをとっている日本の刑法の問題点を、 具体的な判例や話題の事件をもとに浮き彫りにし、刑法改正への提言を行う。
  • 少年たちの戦場
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    -
    「私は怖れていたのだ。私などが絶対に踏み込んでは行けない場所を頑なに守っている生徒という他人が怖かったのだ」――敗戦の色濃くなった昭和20年の初め、農村に学童疎開した34名の少年たちの、不安と飢えの日。最もおとなしいはずの生徒の脱走の波紋。没後見つかった引率教師の当時の日記に綴られた、激しく揺れる文字。少年らの裡に生まれる孤独を見据えて描く、鮮烈な秀作。
  • 眼の皮膚・遊園地にて
    値引きあり
    5.0
    なにげない夫婦と子どもの、幸せな光景の背後に忍び寄る、得体の知れぬ不安と戦きを衝いた、短篇小説「眼の皮膚」。ふと外へ歩き出した団地住まいの妻が、サーカスを見ての帰り、若者に誘われた、白昼夢的な現実「象のいないサーカス」。日常誰もが心の裡に抱え込んでしまった、平凡な現代人を理由もなく突発的に襲う、空虚感や精神の崩れを描いて、先駆的都市小説となった、著書の60年代の代表作6篇。
  • 菓子祭・夢の車輪
    値引きあり
    4.0
    単行本『赤い歳月』から2篇、『菓子祭』から13篇、さらに、文庫初収録の名篇『夢の車輪』から全12篇、計27篇の秀作集。現実と夢の壁を、あたかもなきがごとく自在に行きかい、男と女との「関係」などを、鋭く透写する硬質な作家の「眼」が、内から硬質の光を鋭く放つ! 『砂の上の植物群』、『暗室』、『鞄の中身』の達成の上に立つ、短篇の名手・吉行淳之介の、冴えわたる短篇群の「かがやき」。
  • 月光・暮坂 小島信夫後期作品集
    値引きあり
    4.0
    かつての作品の引用から、実在する家族や郷里の友人らとの関係のなかから、ひとつの物語が別の物語を生み出し、常に物語が増殖しつづける<開かれた>小説の世界。<思考の生理>によって形造られる作品は、自由闊達に動きながらも、完結することを拒み、いつしか混沌へと反転していく。メタ・フィクションともいえる実験的試み9篇を、『別れる理由』以降の作品を中心に自選した作品集。物語のあらゆるコードから逸脱し続ける作品世界!〇小島信夫 私は、彼女がいなくなると、何か安心したように、いっきょに、たいへんな速さで娘時代から幼い頃へとさかのぼり、そのあたりのところに、自分が停滞するというか、そんな状態に見舞われた。その時代から、ゆっくりと先へ進みはじめ、不意に彼女がカチンと音を立てる。我に返ると、それがほかならぬこの私であった。――<「月光」より>
  • 役に立つ古典
    4.1
    『古事記』『論語』『おくのほそ道』『中庸』──代表的4古典に書かれている「本当のこと」とは? 私たちは何を知っていて何を知らないのか。古典の「要点」さえ理解できれば自分だけの生きる「道」が見えてくる。自分なりの価値観を見出していくために。古今東西の名著に精通する能楽師による、常識をくつがえす古典講義!
  • ブッダが教える愉快な生き方
    3.9
    ブッダの出家から悟りまで──その人生から、仏教と禅の「原点」を学ぶ。「ただ坐る」「何もしない」「受け入れる」など、ブッダが教える「オーガニックな生き方」とは。スターバックスやフェイスブックなど、アメリカ大手企業に坐禅を指導した禅僧が考える、「ブッダが本当に伝えたかったこと」の集中講義!
  • 壺坂幻想
    値引きあり
    -
    盲目で死んだ祖母への鎮魂に、作家は壺坂寺に詣でた。山道を辿ると、みかん水を売って祖母を大切にした叔父の悲運、生きている母の姿など、親族の誰彼もの不幸が思い浮かんでくるのであった……。『雁の寺』『越前竹人形』『飢餓海峡』の著者が、作家生活20年にして初めて、書かずにはいられないテーマに突き当たった。水上文学晩年の陰翳に満ちた豊かな文学世界の到来を約束する、家族を巡る追想の連作短篇集。生きるとは、私とは、何か?
  • 殉教・微笑
    値引きあり
    5.0
    キリシタンの女に想いを寄せる賤しい番所の捕方が、狂気めいた一途なその女の俵詰め殉教を物語る「殉教」。小児麻痺児を持つ父親の屈折した心情を伝える「微笑」。ほかに芥川賞受賞作の「アメリカン・スクール」「小銃」「吃音学院」「星」「憂い顔の騎士たち」「城壁」「愛の完結」を収録。寓意性と微妙なユーモアを醸す、小島信夫の代表的初期作品9篇。
  • 時の潮
    値引きあり
    3.0
    今日、昭和が終った。天皇崩御のニュースをきいて、近くの御用邸に記帳に出かけた。昭和に生まれた私は、私の時代が終わってしまったような気がした。元新聞記者の私は、10歳年下の共同生活者・真子と葉山に暮らし、四季を楽しんでいる。しかし、さまざまに形をかえて潮だまりが出現するように、二人の間にわだかまりがないわけではない。戦時下に生まれ、戦後を生きる男と女を静かに描く、野間文芸賞受賞作。
  • 雲・山・太陽 串田孫一随想集
    値引きあり
    3.0
    哲学、文学、音楽、美術など、多方面のジャンルにわたる厖大な著作から、山行と旅に関わる芳醇なエッセイを収録。さりげなく、平易、明晰な言葉で語る、人と自然との関係・対話、深い思索と瞑想、その豊かな叡知の世界。「春の富士」「北穂高岳」「遠い未来の山人に」「風光る日」など、若き日から60年を越える、独創的山の文学の精髄。哲学者・詩人・希有な登山家・串田孫一の、山と旅の随想集。
  • 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門
    値引きあり
    3.5
    誰でも、どんな場面でも使える! 相手を動かす話し方のコツを徹底図解! □ 「要は何が言いたいの?」と怒られる □ お店で商品説明をしても聞いてもらえない □ プレゼンでクライアントに退屈される  …そんな悩みを解決! PART 1 「それ、根拠あるの?」と言わせない完璧な根拠の作り方 PART 2 「結局、なにが言いたいの?」と言わせない共感されるストーリーの作り方 PART 3 「それ、あんまり興味ないかも」と言わせない刺さるメッセージの作り方 PART 4 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせない伝わる構造の作り方 ※本書は、2019年4月に発売されたコンビニ限定版と同内容の新装版となります。
  • 異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論
    値引きあり
    -
    ウィーン、カイロ、シリアを経てコンスタンチノープルへ。『東方紀行』は異国への憧憬と幻想に彩られながら、オリエンタリズムの批判者サイードにさえ愛された、遊歩者(フラヌール)ネルヴァルの面目躍如たる旅行記であった。四十代で縊死、時を経てプルースト、ブルトンらにより再評価された十九世紀ロマン派詩人ネルヴァルの魅力をみずみずしい筆致で描く傑作評論。読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作。巻末に、東京大学文学部での最終講義「ネルヴァルと夢の書物」を収録。
  • 風俗小説論
    値引きあり
    4.0
    花袋『蒲団』を一刀両断。明晰な論理で描く日本近代リアリズム興亡史――「『破戒』から『蒲団』にいたる道は滅びにいたる大道であったと云えましょう」。日露戦争の直後に起こった文壇の新気運のなかで、その後の日本文学の流れを決定づける2作品が誕生した。日本の近代リアリズムはいかに発生し、崩壊したのか。自然主義から誕生した私小説が、日本文学史に与えた衝撃を鋭利な分析力で解明し、後々まで影響を与えた、古典的名著。
  • 田園風景
    値引きあり
    4.0
    貿易会社に勤める主人公の日常を東南アジアを舞台に描いた表題作「田園風景」、知り合いのアメリカ人夫婦の子供を預かる話「夏野」「向かいて聞く」、ほかに「コネティカットの女」「土手の秋」「寒桜」など9篇。明瞭な日常風景が、抽象世界へと転化し、人間の存在が、描かれる風景に同化し吸収されてゆく独得の世界を展く、傑作短篇小説集。野間文芸賞受賞作。
  • 新編 物いう小箱
    値引きあり
    4.3
    読むことと、書くことと――生涯をこの2つに凝集し、膨大な資料の渉猟と丹念な読み込みから、世に名高い森史学は生まれた。そのかたわら、資料から離れ、虚実の間に筆を遊ばせるかのような本書収載の珠玉の小品が書かれた。『怪談』を愛してやまなかった著者が、「八雲に聴かせたい」との思いで書き綴った怪異談、中国の説話に想を得た作品など、44篇を収める新編集の増補版。
  • 私の長崎地図
    値引きあり
    4.0
    生まれ育った町を振り返りながら書き綴った「私の長崎地図」を中心に、筆者の長崎へ対する思いが溢れる小説、随筆を編纂した作品集。――生まれ故郷・長崎。しかし、そこは再訪するのに四半世紀の時を必要とした地でもあった。強い郷愁と訪れることへの不安が、町の色や海の香に彩られた過去から、現在に至る心の風景を紡ぎ出す。長崎を舞台にした「私の長崎地図」「歴訪」「色のない画」などの小説や随筆を精選したこの作品集は、『私の東京地図』と対をなす著者の魂の彷徨である。※本書は『佐多稲子全集』(講談社・昭和52年11月~昭和54年6月刊)、『小さい山と椿の花』(講談社・昭和62年10月刊)、『思うどち』(講談社・平成元年6月刊)を底本としました。
  • 夏の栞―中野重治をおくる―
    値引きあり
    -
    文学的友情で支え合った中野重治との永遠の別れ。熱く深い思いで綴る感動の名作。――1979年8月、作家中野重治が逝去した。中野重治に小説家として見出された佐多稲子は、この入院と臨終に至るまでの事実を、心をこめて描いた。そして50年にわたる、中野重治との緊密な交友、戦前、戦中、戦後と、強いきずなで結ばれた文学者同士の時間を、熱く、見事に表現した、死者に対する鎮魂の書。毎日芸術賞・朝日賞を受賞した、感動の文学作品。
  • 虹の理論
    値引きあり
    4.5
    自己と文化を解放するための〈科学の寓話〉。オーストラリア・レッドロックのアボリジニーに伝わる「虹の蛇」の神話、カトマンズ盆地・「虹の立つ村」のマヤ・クマリの千里眼、そしてラマ僧の語る虹を中心とした世界の成り立ち―意識と物質の発生をイメージさせる虹の体験は、両義性という終わりなき解釈のらせん階段から自己と文化を解き放つ「野性的な科学」へと我々を誘う。メタフィジカルな八つの物語が紡ぎだす新しい世界。
  • セックスのほんとう 【電子特典付】
    値引きあり
    3.5
    女性に大人気のAV男優が教える 好きな人と最高に楽しいセックスをする方法 世の中のセックスは、男性向けAVの「演出」を参考にしているため、 女性にとっても男性にとっても、誤解がたくさん生まれている。 女性向けAV男優として大人気の著者が、 「女性向けAVでは何が行われているか」をハウツーとして紹介しつつ、 男女がお互いより楽しめるセックスについて考える1冊。 大人気AV女優、紗倉まなとの対談も掲載。 「性的同意」をはじめ、女性目線からもこれからのセックスについて考える。 【電子特別特典付き】 電子書籍版には、「本書未収録のカラー写真」と「著者直筆サイン&メッセージコメント」も収録!
  • 猛犬 忠犬 ただの犬
    値引きあり
    4.0
    こよなく動物と自然を愛し続けた著者の自伝的小説。少年から青年へと成長していく過程でさまざまな犬との出会いと別れを綴った作品。……「動物文学」というカテゴリーを確立し、国民の支持を得た戸川幸夫の原点ともいうべき自伝的小説。もの心つく前から動物好きであったという著者が、さまざまな気質の犬と育った幼い頃から、運命的な犬との出会いをする旧制高校時代までを、愛情を持った動物への的確な観察眼で描き切る。それは犬への鎮魂歌であるとともに、おのれの成長の証であった。動物文学の第一人者が犬と語り続けた自伝的小説。
  • モナリザの微笑 ハクスレー傑作選
    値引きあり
    5.0
    機械文明の発達により便利になった世界がかえって人間性の喪失につながるという、まさに21世紀の世界が直面する問題を描いたディストピア小説『すばらしい新世界』のハクスレーによる、傑作短篇集。モームやヘンリー・ジェイムスの名訳者として知られる行方昭夫氏が、作風の異なる5つの短篇を精選し、訳し下ろしました。科学、数学から美術、音楽、哲学にいたるまで、博学で知られるハクスレーの面目躍如たる作品集です。収録作:「モナリザの微笑」「天才児」「小さなメキシコ帽」「半休日」「チョードロン」
  • er-ショートニング 短くてくだらない100の物語
    2.5
    おもしろネタツイートをつぶやき続ける「シエ」のTwitterフォロワーは約3万人!(2016年8月現在)。大人気のツイートに加えて、ブログで展開している「ショートニング」も大好評!! 「ショートニング」とはパンやクッキーなどを作るときに使う食用油脂……ではなく、クッキーのように口当たりが軽いサクサクと読めるショートブログ。たとえばこんな感じ。 ショートニング【電子書籍】 子「でんししょせきってなぁに?」 母「紙の本みたいに実体はないけれど、得られる情報は同じで、しかも場所をとらないステキなものよ」 子「残業、出張、休日出勤でまったく家にいないけど、お給料だけはしっかり稼いでくるお父さんと同じ?」 母「同じよ」 短くてくだらない物語を100話集めました。嫌々通勤する電車での移動時間、こってり重いものを食べたあと、ひとり身の寂しさをこじらせそうな平日の夜……などに、ぜひオススメ。「大丈夫、自分はこのまま生きていけばいい」と、とにかく心が落ち着く!? 一冊です。
  • 『わが性の白書』
    値引きあり
    -
    癌で死んだ或る作家の遺書『わが性の白書』の出版をめぐる、関係者たちの思惑とその「真相」。逆手にとりつつ、文壇・マスコミに登場する女流作家の放胆な軌跡。現代という時代の「世界の空虚さ」の真只中で演じられる、真摯に生きようとする者たちの喜劇的なドラマ。文芸評論家・中村光夫が、初めて50代で執筆発表した、痛撃な批評と苦いユーモアの漂う、意欲的長篇小説。現代風俗を取り込んで描く、果敢な挑戦作。
  • 詩集「三人」
    値引きあり
    -
    反骨の詩人金子光晴と妻・森三千代、息子・森乾が綴った詩を、光晴が手書きで私家製の詩集にまとめあげた、家族愛と戦争への嫌悪に満ちた、貴重な戦中詩集。 戦争よ。/破砕くな。/年月よ。/もつてゆくな。 父とチヤコとボコは/三つの点だ。/この三点を通る/三人は一緒にあそぶ。 (中略)三本の蝋燭の/一つも消やすまい。/からだをもつて互いに/風をまもらふ。(「三点」より)
  • 完本 太宰と井伏 ふたつの戦後
    値引きあり
    4.0
    「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(「ヴィヨンの妻」)四度の自殺未遂を経て、一度は生きることを選んだ太宰治は、戦後なぜ再び死に赴いたのか。井伏鱒二と太宰治という、師弟でもあった二人の文学者の対照的な姿から、今に続く戦後の核心を鮮やかに照射する表題作に、そこからさらに考察を深めた論考を増補した、本格文芸評論の完本。目次太宰と井伏 ふたつの戦後太宰治、底板にふれるーー『太宰と井伏』再説解説 與那覇潤
  • 3秒でハッピーになる名言セラピー 恋愛編【増補新版】
    値引きあり
    4.5
    累計60万部突破の名言セラピーシリーズの恋愛バージョンが新規原稿とともに復活! 恋人、夫婦関係を劇的に変える視点で、まさに3秒で人生が変わる! ものの見方伝道師、名言のプロであるひすいさんによる「恋愛」をテーマにした名言セラピー。 恋愛がうまくいかない原因、モテの秘訣、自分のコンプレックスとの向き合い方、 相手を幸せにする行動など、さくっと読めるけれどじつは深い視点が満載です。
  • 東大白熱ゼミ 国際政治の授業
    値引きあり
    4.0
    1巻499円 (税込)
    テロ、難民、EU離脱、核・ミサイル、北朝鮮…… 元外交官・東大教授×現役東大生が 「批判的思考」で世界の最重要課題に挑む! * * * ◆僕が東大でゼロから国際政治を考える理由――「はじめに」より抜粋 あなたは、この日本がいま、平和だと思うだろうか。 ありきたりな質問だと反射的にページを閉じようとする前に、 少し立ち止まって、次のことを想像してみてほしい。 小さな海を隔てた向こう側にある国では、いくつもの核兵器関連施設が存在し、 今この瞬間にも核兵器の開発が着々と進められている。 74年前に広島・長崎を襲った核爆弾の何倍もの殺傷能力を持つ核ミサイルが、 1発や2発ではなく何十発も、僕らのいる日本列島を含む 世界に向けて発射できる態勢が整えられつつある。 気まぐれな指導者が発射スイッチを押さないという保証はない。 観光客で賑わう別のある国では、3つのグループに分かれた過激派組織が コンサート・ホールやレストラン、カフェを次々と襲撃。 銃の乱射や自爆によって130人以上が死亡、300人以上が負傷した。 姿の見えない敵は、サイバー世界でも増殖を続けている。 ある国のハッカー集団は、国家の情報機関と関係を持ち、 日本も標的として、官公庁、防衛・ハイテク産業、 通信・交通・エネルギーなどのインフラ部門を攻撃している。 超大国の大統領はこれに対し、核兵器で応戦すると警告する。 さて、あなたはこれを聞いて、背筋が凍るような恐怖を覚えただろうか。 あるいは、不穏な時代の空気に、底知れない不安を感じただろうか。 それとも、お決まりの警句だと、いつものようにうんざりしただけだっただろうか。 もしそうだとしたら、本書はあなたのためにある。 世界の危機を伝えるニュースは毎日のように報じられ、 僕らはいとも簡単に感覚を麻痺させてしまう。 慣れてはいけないと言われても、同じようなことを何回も言われたら 誰だって慣れてしまうものだ。 でも、今この瞬間だけでもいいから、考えてみてほしい。 1930年代、昭和はじめの日本。大きな戦争もなく、 日々穏やかに暮らしていた人々は、数年後に日本が 大国アメリカと無謀な戦争を始めるなどとは思いもよらなかっただろう。 そして、見慣れたいつもの平和な街並みが 絶望的な焼け野原に姿を変えるとは、想像もしなかっただろう。 平和は、失われて初めてその大切さがわかると言う。 裏を返せば、僕らは目の前にある平和が当たり前のもので、 ある日突然失われてしまうなどとは思わずに今を生きているということだ。 しかしあなたは、平和を失ってもいいと思っているだろうか? 明日にも戦争が勃発して、1分先の未来もわからないような人生を送ってもいいと、 本気で思っているだろうか? ノーと答えたのならば、あなたがやるべきことははっきりしている。 民主主義国家の一国民として、常日頃から世界の動きをフォローし、 平和や安全の問題を考え、外交はどうあるべきか、周りの人々と議論し、 小さくても何か具体的な行動につなげていくことだ。 ただでさえ忙しい毎日。仕事や人生に関係しそうにないことに 時間と労力を割くなんて億劫かもしれない。興味を持てないかもしれない。 それでも、少しでも考えること、「なぜ」と質問することから始めてみてほしい。 今の平和を続けていくためにも。 そして、そんな批判的思考がこれからのあなたの人生にも きっと役に立つと、僕は信じている。
  • 百日の後 坂上弘自選短篇集
    値引きあり
    -
    「第三の新人」世代に続く、「内向の世代」グループの一人である坂上弘は、「第三の新人」とは違った意味で、生活者の視点から小説世界をつくり上げてきた。文学が特別な社会を対象としたものでなく、日々の暮しのなかでのサラリーマンであり、同人雑誌仲間との交友でありと、一見、平凡な日常のうちに、ニュアンスを含んだ人生を見出す。表題作ほか著者自選の5篇を収録。
  • 月の宴 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    雪の残る屋根の向うに、赤くきらきら光る新月の背後から、80年の人生の重みをかけた一齣一齣は現われ、身内に鮮烈な記憶をよび起す。「雪景色の上の新月」ほか「月の宴」「親子の旅」「『たけくらべ』解釈への一つの疑問」「中野重治」「芥川龍之介」など、激しい体験をくぐりぬけた著者が、折々に出会った文学者・知己との思い出を静謐に語る、エッセイ49篇。波乱の人生、折々の思い出……。読売文学賞受賞作品。
  • つまずきやすい日本語
    4.2
    1巻499円 (税込)
    誰もが経験する「会話の行き違い」。なぜそうなるのか? 日本でいちばん言葉を偏愛し、観察を続ける辞書編纂者が、豊富な実例をもとに原因と対処法を考える。歴史や語源など、言葉の根っこを学びながら「言葉との付き合い方」を身に付ける、知的で実践的な日本語入門!
  • 考える教室 大人のための哲学入門
    3.9
    プラトンから吉本隆明まで。あの哲学者たちが遺した言葉を読み解く秘義とは。「対話する」「考える」「働く」「信じる」という身近なテーマから、あなたの中にある「私の哲学」を見つけていく。人生にとって一番重要な「問い」とは何か。いま最も注目される批評家が贈る、生きるために本当に必要な哲学の教室。
  • 追悼私記 完全版
    値引きあり
    -
    昭和天皇、美空ひばり、手塚治虫、小林秀雄、鮎川信夫、三島由紀夫、中上健次、サルトル、埴谷雄高、平野謙、在野の言語学者、元全学連委員長、学生時代からの友人、実姉…多種多様な死者に手向けられた言葉の数々。そのどれもが感傷のみでは書かれておらず、死を契機とした掌篇の人間論である。著者生前三度にわたり刊行された『追悼私記』未収録の17篇(小川国夫、清岡卓行、吉行淳之介など)を増補する、文字通り完全版!
  • 雲をつかむ話/ボルドーの義兄
    値引きあり
    4.3
    とつぜん届いた犯人の手紙から、「雲づる式」に明かされる、「わたし」の奇妙な過去――読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞をダブル受賞した傑作長篇「雲をつかむ話」。レネの義兄モーリスの家を借りるためにハンブルグからボルドーへ向かった優奈――言語・記憶・意味・イメージの間をたゆたう断章が収斂する「ボルドーの義兄」。『献灯使』で全米図書賞を受賞し、いま世界でもっとも注目を集める日本人作家の贅沢な作品集。
  • 新版 社会人1年目からの仕事の基本
    値引きあり
    -
    3万人以上のビジネスパーソンを指導してきた 人気コンサルタントが厳選! 一生を決める本物のスキルを解説 3ステップでわかりやすい! ・NG……最初に克服したいこと ・OK……基本的な考え方 ・GOAL…同期に差をつけるポイント をすべての項目に掲載 〈要はビジネスで何が求められているか〉が直感的に理解できる! さっくり読めて一生役立つビジネスパーソン最初の一冊。 ◆CONTENTS CHAPTER 1|一歩先を行く仕事の進め方 1|仕事の基本サイクル 2|成果の指標 3|スケジューリング 4|指示の受け方 5|巻き込み CHAPTER 2|ビジネスコミュニケーション力の高め方 1|ヒューマンスキル 2|話す力 3|口ぐせ 4|ホウ・レン・ソウ 5|報告 6|連絡 7|相談 CHAPTER 3|上司、先輩、顧客とのつき合い方 1|上司、先輩、顧客との関係性 2|聞き方 3|詫び方 4|敬意の表し方 5|雑談力 7|苦手な相手への対応 CHAPTER 4|企画力・問題解決力の高め方 1|頭の使い方 2|アイデア出し 3|企画書 4|問題の設定 5|原因の特定 6|解決策 7|要約力 CHAPTER 5|ビジネスマナーの新基準 1|ビジネスマナーの全体像 2|敬語 3|名刺交換 4|スマホのマナー 5|コンプライアンス 6|SNS CHAPTER 6|スキルアップとキャリア開発 1|スキルアップ 2|さばく仕事術 3|セルフモチベーション 4|目標設定 5|キャリアコースの設計 6|キャリアコースの実現 7|人間力の高め方 *本書は、2016年3月に小社より発行された『社会人1年目からの仕事の基本』のデザインを全面リニューアルし、一部表記を改めたものです。
  • ボードレールの世界
    値引きあり
    4.0
    敗戦まもない北の地・帯広で、深く結核に冒されながら、初めて上梓した魂の書『ボードレールの世界』。愛と孤独と死の意識を追求し、全精神、全人生の精髄としての風景をボードレールに見た、心の深みを凝視し続ける福永武彦の文学の原点。秀作「詩人としてのボードレール」「ボードレール的人生」「ボードレール年譜」を併録。青春の原点を示す代表的評論。
  • er-蜜辱の内診台 義兄の指に掻き乱されて
    4.0
    1~3巻499円 (税込)
    漢方医の義兄と秘蜜の診察…… 「沙耶ちゃん。すごくエッチなメスの匂いがしてるよ……」 淫靡な行為に溺れ堕ちていく人妻。 沙耶は夫の晴樹に頼まれて、不妊治療を専門としている義兄・龍也の薬局へ訪れた。最初は義理の兄に診察されることに抵抗があったものの、自信に満ちあふれている龍也に次第に魅了されていく。 「体を温める」と言われるがままに飲んだ漢方薬は、なぜか沙耶の体を熱く疼かせ淫靡な気持ちを高めてしまい……内診台で沙耶の体は龍也の指先に反応し、淫らに喘ぎながら絶頂する! 沙耶は『夫の兄』の指でイク――背徳の悦びを知ってしまい……。 翌日、「診察した結果、いちばんいいと思う薬を調薬したから」と龍也が持ってきた薬は、陰部に直接塗りこむもの……。龍也の指の感覚を忘れられない沙耶は、言われるままに服を脱ぎ薬を塗られ――。
  • 新!働く理由
    値引きあり
    3.9
    著者累計30万部、ベストセラー『座右の寓話』著者の代表作が12年ぶりに全面改稿。 「やりたいことがない」「才能って何?」 「好きな仕事と向いてる仕事って違うの?」 「今の仕事でいいんだろうか?」 「だいたい、人は何のために働くんだろう?」 その答えを人生の先輩たちに訊いてみよう!
  • ゴーギャンの世界
    値引きあり
    5.0
    なぜ、35歳の富裕な株式仲買人ポール・ゴーギャンが、突然、その職を投げ打って、画家をめざしたのか? 「野蛮人」たらんとした文明人、傲岸と繊細、多くの矛盾、多くの謎をはらんで、「悲劇」へと展開するゴーギャンの「世界」。著者の詩魂が、ゴーギャンの魂の孤独、純粋な情熱、内なる真実と交響する。文献を博渉し、若き日の「出遇」から深い愛情で育んだ、第一級の評伝文学。毎日出版文化賞受賞作。
  • 教養としての平成お笑い史【電子特典付】
    値引きあり
    3.3
    価値観が多様化している現代においても、お笑いや芸人に関することだけは幅広い世代に共通の話題となりうる。平成を生きた私たちは何らかの機会にそれらに触れていて、少なからず影響を受けているからだ。  そういう意味で、平成のお笑い史は一種の「教養」として振り返っておく価値がある。 (「はじめに」より) 1章 1992年(平成4年) 明石家さんま離婚 2章 1994年(平成6年) ビートたけしバイク事故 3章 1995年(平成7年) 山田邦子、不倫報道で人気凋落 4章 1997年(平成9年) 松本人志『ごっつええ感じ』降板 5章 1998年(平成10年) 萩本欽一、長野五輪閉会式の司会 6章 2000年(平成12年) 上岡龍太郎、引退 7章 2003年(平成15年) 笑福亭鶴瓶、深夜の生放送で局部露出 8章 2007年(平成19年) 有吉弘行、品川祐に「おしゃべりクソ野郎」発言 9章 2007年(平成19年) サンドウィッチマン『M-1』で敗者復活から優勝 10章 2010年(平成22年) スリムクラブ『M-1』で放射能ネタ 11章 2011年(平成23年) 島田紳助、引退 12章 2014年(平成26年) タモリ『笑っていいとも!』終了 13章 2015年(平成27年) 又吉直樹、芥川賞受賞 14章 2016年(平成28年) ピコ太郎『PPAP』が世界中で大ヒット 【電子特別特典付き】 電子書籍版には、加筆したコンテンツを収録。 2019年(令和元年) 吉本芸人が闇営業で謹慎処分に
  • 父たちの肖像 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    名篇「自転車」「人生の一日」や「司令の休暇」「千年」を持つ、惜しまれて逝った著者の、初期から昭和52年までの全随筆から、海を愛し、読書を愛し、先輩・知友を想い、父と子を辿る、真摯にして豊饒な人間理解を追尋する、自選エッセイ集。自然であることを大切に考えた、著者の秀れた人間考察がここにある。
  • 忠臣藏とは何か
    値引きあり
    3.0
    なぜ忠臣藏は人気があるのか。『たった一人の反乱』の作者が、あのたった47人の反乱の謎を解明し、忠臣藏論のパラダイムを変革した、文芸評論の名作。野間文芸賞受賞作。
  • 大衆文学論
    値引きあり
    -
    白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。芸術選奨受賞作。
  • 深い河・辻火 田久保英夫作品集
    値引きあり
    -
    朝鮮戦争中の九州の兵站基地で、置きざりにされた徴用馬の世話をする青年の苦悩に迫る、芥川賞受賞作「深い河」。親戚の恋愛騒動を契機に訪れた、夏の下町の人間模様を描く、川端康成賞受賞作「辻火」。出生地の曖昧さに気づいた初老の男の地番を探す過去への旅を追った「生魄」。ほか、初期から晩年に至る7篇を収録。ストイシズムを底に秘め、気品ある世界を創った「短篇の名手」田久保英夫の、魅力溢れる代表作集。
  • 海にゆらぐ糸・石を積む
    値引きあり
    -
    「時」の制約のうちに生きる人間の命が、白く灼く炎ときらめく、その刹那の輝きの一瞬に、小説のありかをさぐる、大庭みな子。時間の変幻と永遠相が、虹のプリズムを通して綾なすさまを、旧知との交遊のはざまに見出して詩的に定着した『海にゆらぐ糸』川端康成賞受賞の連作と、人の命の収斂するときをいとおしんで描く短篇一作と、放送劇とを収録。
  • たった一人の反乱
    値引きあり
    3.8
    出向を拒否して通産省をとび出し、民間会社に就職した馬淵英介は、若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく奇妙な方向へ傾き、ついに周囲の登場人物がそれぞれ勝手な「反乱」を企てるに到る。――現代的な都会の風俗を背景に、市民社会と個人の関係を知的ユーモアたっぷりに描いた、現代の名作。谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 鴎外・漱石・龍之介 意中の文士たち(上) 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    作家としてのみならず学究・評者として非凡であった福永武彦が、深く心の裡に愛した文学者について自ら記した文章を蒐めて、「意中の文士たち」と名づけたエッセイ集上下巻のうち、上巻を収める。鴎外・漱石・芥川・荷風・谷崎・梶井基次郎・中島敦、そして川端康成への、いわば福永武彦の「感謝の現れ」をオマージュとして捧げた文章である。
  • er-理系男子の童貞を奪ったらたいへんなことになりました ハッピーウェディング! なにもつけない新婚初夜
    5.0
    「真帆ちゃんはどういう結婚式がいいですか。和装? それともチャペル?」 お互いの両親へのあいさつも無事にすませ、いざ、ウェディングへのカウントダウン! 挙式をする場所は? 新婚旅行は? 結婚の準備にはわくわくがもりだくさん。 ……と思ったら、敬一が新薬研究の一員としてアメリカに発つことに!? 聞いてないよそんなこと! おまけに真帆のモトカレが熱烈告白で乱入! けれど敬一のロジカル思考と真帆の妄想はつかの間のすれ違いも マリッジブルー? なにそれ美味しいの? ってな具合で吹っ飛ばして、 花嫁も大歓喜のラブ甘な新婚初夜へとまっしぐら! 理論攻め理系眼鏡男子と無自覚小悪魔のでこぼこラブロマンス 第6弾!
  • 婉という女・正妻
    値引きあり
    5.0
    土佐藩執政、父・野中兼山(良継)の失脚後、4歳にして一族とともに幽囚の身となった婉。男子の係累が死に絶えた40年後、赦免が訪れ、自由となったものの、そこで見たのは、再び政争の中で滅びてゆく愛する男の姿であった……。無慙な政治の中を哀しくも勁く生きた女を描き、野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞した名作「婉という女」に、関連作「正妻」「日陰の姉妹」の2篇を付し、完本とする。
  • 老いた体操教師・瀧子其他 小林多喜二初期作品集 曾根博義編
    値引きあり
    -
    大正から昭和初め、働きつつ学ぶ青年・多喜二は、文学への熱情、人間を抑圧する社会への怒り、知り初めた恋の苦しみを、ノートに書きつけ雑誌に投稿した。虐げられる弱き者への優しい眼差しと、苦の根源への鋭い問いを秘めた、これら初期作品群こそは、29歳で権力に虐殺されたプロレタリア作家の多感な青春の碑である。86年ぶりに発掘された最初期の「老いた体操教師」、秀作「瀧子其他」を含む16篇を精選。
  • 恋と日本文学と本居宣長・女の救はれ
    値引きあり
    4.0
    『忠臣藏とは何か』『日本文学史早わかり』と並ぶ、丸谷才一の古典評論三部作。中国文学から振り返って、『源氏物語』『新古今和歌集』という日本の文学作品を検証した孤立無援の本居宣長の思考を蘇らせ、さらにはその視点で近代日本文学をも明確に論じる。女系家族的な考えから日本文学を俯瞰した「女の救はれ」を併録した『恋と女の日本文学』を発表時の題に戻し刊行。
  • 日本文学史早わかり
    値引きあり
    4.0
    古来、日本人の教養は詩文にあった。だから歴代の天皇は詞華集を編ませ、それが宮廷文化を開花させ、日本の文化史を形づくってきたのだ。明治以降、西洋文学史の枠組に押し込まれて、わかりにくくなってしまった日本文学史を、詞華集にそって検討してみると、どのような流れが見えてくるのか? 日本文学史再考を通して試みる、文明批評の一冊。詞華集と宮廷文化の衰微を対照化させた早わかり表付。
  • 千年・あの夏
    値引きあり
    4.4
    鋭く周密な観察で幼年期をつづる「千年」、漠然として白く燃え上り、落着の悪い記憶の断片にまとわる不安・恐怖・なつかしさを語る「桃」、心弱い父が美しく描かれ、父と子の屈折した心情あふれる「父と子の夜」など、仄暗く深い記憶の彼方の幼年時代を、瑞々しく精緻に描出する、阿部昭の秀作群。毎日出版文化賞受賞短篇集『千年』に「あの夏」「贈り物」を併録。
  • 小さな部屋・明日泣く
    値引きあり
    4.7
    朽ちかけた貸部屋に我物顔に出入りする猫、鼠、虫たち。いつしか青年は、凄まじい〈部屋〉を自分と同じ細胞をもつ存在と感じ熱愛し始める――没後10年目に発見された色川武大名義の幻の処女作「小さな部屋」、名曲「アイル・クライ・トゥモロウ」そのままの流転の人生を辿る女を陰影深く描く「明日泣く」など12篇。戦後の巷を常に無頼として生きながら、文学への志を性根にすえて書いた色川武大の原質とその変貌を示す精選集。
  • 遠景・雀・復活 色川武大短篇集
    値引きあり
    4.0
    父の末弟で、受験に何度も失敗し、自らの生を決めかね、悲しい結末を迎える若き叔父・御年。彼の書き残した父宛の手紙で構成した「遠景」をはじめとし、夢の手法をまじえて綴った「復活」ほか、生家をめぐる人々をモチーフとした作品を中心に、ギャンブル仲間であった一人の男の意外な出世と悲惨な転落を追った「虫喰仙次」など、全9篇を収録。戦後最後の無頼派作家の描く、はぐれ者たちの生と死、そして原点としての父と生家。
  • 雨の音
    値引きあり
    3.0
    初期の代表作「色ざんげ」、中期の代表作「おはん」など、数多い名作を生み続けた女性作家・宇野千代の、「ひとを愛しつくす女」を生き抜いた、激しく、美しい自伝小説の世界。名作「雨の音」、秀作「この白粉入れ」ほかを収録した、名作ばかりの中短篇集。
  • 未成年・桃 阿部昭短篇選
    値引きあり
    5.0
    敗戦で失職した元海軍大佐の父。時代に背を向け不器用に生きた父と家族の「戦後」を、激情を内に秘めた簡潔な表現で描いた「未成年」(「父と子の連作」の一)。幼年期の記憶のヴェールに揺曳する一情景を、繊細な筆致で甦らせる「桃」。阿部文学の通奏低音である湘南の大自然と朽ちていく人の家を対比、早過ぎた晩年の心境を刻む「水にうつる雲」。澄明な文体と深いユーモアで人生の真実を描いた、短篇の名手の名篇10篇を精選。
  • 美しい墓地からの眺め
    値引きあり
    -
    戦時下、大病で富士山の見える故郷・小田原の下曽我に帰った著者は、自然界の小さな虫の生態にも人間の生命を感じ、自然との調和のなかにやすらぎを見出す。本書は、文学への出発時の芥川賞受賞作「暢気眼鏡」から、最晩年の作品「日の沈む場所」にいたる14作品を収録。これらをたどることで著者の人生、ひいては人が生きることへの発見、喜びと慰めを読みとることが出来る、珠玉の作品集。
  • 板散華 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    原始美術の力強さを示し、民芸的特質を持ち日本美の原点を探る独特の〈板画〉世界を展いた、棟方志功。強烈なエネルギー漲る初期エッセイ集『板散華』を中心に、『板画の肌』を抄録。「板画の持つ真性は、東洋の美意識に真実を重ねる」とする「板血脈」をはじめ、「河井寛次郎先生」「板画道」「万暦赤絵」「富岡鉄斎」「麻蒸風物」「哀母記」「串もち」のほか「哀父記」を加えた35篇。
  • 単線の駅
    値引きあり
    3.0
    昭和50年、野間文芸賞を受賞した回想記『あの日この日』に収めることのできなかった、とっておきのエピソードをまとめた「こぼれ話」を中心に、小田原・下曾我の自宅周辺の草木の観察から、公害問題や文明観への言及、また、尾崎士郎、檀一雄、浅見淵、大岡昇平、木山捷平ら文学者の思い出など、随筆57篇を収録。身近な自然を愛し、老いの日々を淡々と生きる著者晩年の、深い人生観照にもとづく滋味深い一冊。
  • 小林秀雄
    値引きあり
    4.3
    人は詩人や小説家になることができる。だが、いったい、批評家になるということは、なにを意味するであろうか(本文より)ーー中原中也、富永太郎らとの交友関係、未発表の書簡や広汎にわたる資料を駆使して、小林秀雄の批評の成立、構成、その精神に迫る。『夏目漱石』『作家は行動する』などで出発した批評家・江藤淳の自身への問いは、確固たる地位を築く記念碑的評伝となった。新潮社文学賞受賞。
  • 女の日記 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    3.0
    尾崎士郎、東郷青児、北原武夫、梶井基次郎、三好達治、小林秀雄、青山二郎ほか、著者が愛してやまなかった人々との思い出、自分のこと、周囲のことなどを、起伏多い人生の軌跡に重ね、端麗、強靱な文体と円熟した瑞々しい感性で軽快に綴る。『女の日記』『親しい仲』『恋は愉しいか』などから、新たに編み直した名品44篇。第一級のエッセイ群。
  • 海図
    値引きあり
    4.0
    妻子と別居中の男は、宗子という女と暮らしている。女は海に憑かれた元海軍少尉の父親から、精神的に独立できないでいる。男・女・父親――各々の微妙で危うい関係は7篇の短篇に鮮やかに描出され、時間の経過とともに揺れやがて一つの長篇に固着する。画期的連環小説の手法で家族の崩壊、愛の変容、人生の内面を浮彫りにする読売文学賞受賞作。
  • 浦島草
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    -
    広島で被爆した女性が、庭先に浦島草の咲く東京の家でひっそりと暮らす。そこへ11年ぶりにアメリカ留学から主人公の雪枝が帰って来る。後を追う恋人のマーレック。女性には雪枝の兄・森人との間に、自閉症の息子・黎がいた。多くの人物が広島の滅びの光景を引きずり、物語が進む。人間の無限の欲望と、その破滅を予感する作家が、女たちの眼を通して創出した、壮大で残酷な詩的小説世界。
  • アブラハムの幕舎
    値引きあり
    3.3
    主人公・田沢衿子は20代後半の独身女性。母親の言動に振りまわされ苦痛を感じているが、断ち切ることができない。ある日、彼女の15階だてのアパートで、祖母を殺した少年が投身自殺した。強者に支配される少年と自分とを重ね合せ、彼女は母親から逃れるため行動をおこす。〈イエスの方舟〉を背景にして、弱者の生き方を追究、魂の漂流をいきいきと描いた、著者の代表長篇小説。
  • 高濱虚子 並に周囲の作者達
    値引きあり
    4.0
    文学青年でありながら、家庭の事情でやむを得ず東大医学部へ入学した秋櫻子。在学中に出会った高濱虚子の文章に感銘を受け、自らも作句を始めた秋櫻子は、虚子に師事し、「ホトトギス」の中心的同人になりながらも、やがて虚子の客観写生を旨とした「花鳥諷詠」俳句に反発を感じていく。虚子との出会いと決別までを、山根東洋城、原石鼎、山口誓子、高野素十らとの交流や実作への批評とともに描く、歴史的名著。
  • 明夫と良二
    値引きあり
    4.4
    磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひととき--。著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作、初文庫化
  • 北京飯店旧館にて
    値引きあり
    4.0
    「きみは、人類という立場に立てますか?」日本占領下の北京で出会った中国の友は、謎の問いを残し戦地に消えた。またある友は、文化大革命で迫害を受け窮死。41年の歳月を経て、青春の地・北京に還った作家は、彼我を隔てる深い歴史の暗渠に立ち竦みつつ、その底になお輝きを放つ人間の真実を探してやまない。日中の狭間に生き、書いた中薗の深い想いが結晶した代表作。読売文学賞受賞作。
  • 白鳥の歌・貝の音
    値引きあり
    -
    女形の旅役者の悲哀をチェーホフの同名の戯曲の哀愁に重ね、二日酔の「私」の気分を巧みに描く「白鳥の歌」。近視の武士の苦衷を、武張った信玄、謙信の姿とともに描く、哀しくもおかしい「貝の音」。ほかに「下足番」「開墾村の与作」など。殉死の弊風、封建の桎梏、人間の嗜好・執着、浮世の儚さ――人の世の悲喜劇への、常に変らぬ確かな眼差と限りない愛情が醸す、井伏鱒二の豊穣の世界。追随を許さぬ精妙な文体の名作集。
  • 生家へ
    値引きあり
    4.0
    生まれ育った生家へ、子どもの頃のままで帰りたい――戦時中、家の下に穴を掘り続けた退役軍人の父が、その後も無器用に居据っていたあの生家へ。世間になじめず、生きていることさえ恥ずかしく思う屈託した男が、生家に呪縛されながら、居場所を求めて放浪した青春の日々を、シュールレアリスム的な夢のイメージを交えながら回想する、連作11篇。虚実織り交ぜた独自の語りで、心弱き庶民の心情に迫った、戦後最後の無頼派の名作
  • 人と人影 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    《白雲なびく駿河台……》自作の明治大学校歌をきいて涙滂沱の老詩人・児玉花外の深い悲しみ。対局前、将棋を放念し無心の散策をする大山康晴名人。窓辺の風に微かな音色を奏でる、太宰治の形見の琴。人生の途上で巡り合った人々の、心に残る鮮烈な記憶と忘れ難いその風貌を、温もりある自在の筆で綴る。井伏鱒二の文学の精髄を伝える、36篇の珠玉の名随筆。
  • 狂人日記
    値引きあり
    4.3
    狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子――彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
  • 風貌・姿勢 現代日本のエッセイ
    値引きあり
    -
    文学に精進しつつ95歳の天寿をまっとうした作家が、その生涯に敬愛し、私淑した文士たちの風貌と姿勢を生き生きと描出する。鴎外、漱石、志賀直哉から小林秀雄、田中貢太郎、太宰治、中野重治ら30余名。講談社名著シリーズ版『風貌・姿勢』に拠る、作家・文士の風貌と個性を見事に活写した随筆集。
  • 贈答のうた
    値引きあり
    -
    「うたはあのようにも詠まれてきた。/ひとはあのようにも心を用いて生きてきた。」ーー歴代の勅撰和歌集、私家集、さらに物語や日記文学の中で、華やかな独詠の陰に埋もれがちな贈答のうた。詠み交す事で深化増幅する人の心と精妙に響き合う贈答歌に光をあて、自在な口語訳を付しつつ読み解く。王朝人の豊饒な言葉の贈物への密やかな答歌とも評された名著。野間文芸賞受賞作。
  • 作家は行動する
    値引きあり
    -
    「人間の行動はすべて一種のことばである」ーー文体は書きあらわされた行動の過程、人間の行動の軌跡である。ニュー・クリティシズムやサルトルの想像力論の批判的摂取を媒介に、作家の主体的行為としての文体を論じた先駆的業績であり、著者自らの若々しい世代的立場を鮮烈に示した初期批評の代表作。石原慎太郎、大江健三郎らの同世代の文学と併走しつつ、文学の新たな可能性の地平を提示する。
  • ブルーノート
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    4.3
    【恋なんて、もうできないと思っていた――。】ある出来事からピアニストの夢を諦めかけ、バイトと身体を売ることで生計を立てている奏。ある日、ラウンジプレイヤーの仕事で、謎の男・戈木と出会う。ピアノの腕を素直に褒める彼に、奏は過去のトラウマと重ねながらもほのかな恋心を抱く。誘われるがままついて行った戈木の部屋で、「俺の専属ピアニストにならないか」と提案され…!?
  • 志賀直哉・天皇・中野重治
    値引きあり
    -
    医師として、遅咲きの小説家として、独自の文学世界を築きあげた藤枝静男。平野謙と本多秋五という刺激を与え続けた友人、そして深く傾倒した師・志賀直哉の存在。志賀直哉に関わる作品を中心に名作「志賀直哉・天皇・中野重治」など、藤枝文学の魅力をすくいとった珠玉の随筆選。文学の師に関わる思いと藤枝文学の底流が、ここにある!

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