光文社作品一覧

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  • くノ一忍び化粧
    3.0
    時は元禄。人みな華美を競う時代に戦国時代から続く忍びがいた。武田信玄が重用した甲陽流忍法の末裔・薊。齢十八の美形くノ一だが、その腕は男の忍者をも時に凌ぐ。彼女に舞いこんだ仕事は、討入りを画策する「大石内蔵助を護衛」せよとの依頼だった。大石に刺客を送る大物首謀者との暗闘が始まる。人気時代作家・和久田正明渾身の新シリーズ第1弾!
  • ぼくたちはきっとすごい大人になる
    -
    大きらいな幼なじみに、なぜだかときめくカンナ。教室で浮いた存在の不良にあこがれる和馬(かずま)。親友の家庭事情を知った千里(ちさと)。音楽教師に心を寄せる哲平(てっぺい)。母の愛人に恋する愛(アモ)。クラスメートの死を受け止める3人の男の子。さまざまな状況に、真っ直ぐ本音でぶつかっていく子供たち。大人になって失ってしまった感覚を、鋭く冷静な視点で浮かび上がらせる6編。
  • ねむい幸福
    3.0
    橋場淳夫は妻・君香と理想的な家庭生活を送っている……と思い込んでいた。だが、些細な口論をきっかけに、妻が突然、家を出て行ってしまった。男性と暮らし始める一方で、淳夫に毎日のように電話をかけてくる。そんな妻の行動がさっぱり理解できない淳夫は、ある日、スポーツクラブで、インストラクターの祥子と出会う――。男女の心の深奥を描き出した傑作長編小説。
  • お茶席の冒険
    4.0
    「自分の中の奥底にある何かが微妙に振れた、そんな不思議に心地よい感覚。……たぶんそれがおもしろくて、私はお茶を続けているのだと思う」(「はじめに」より)。静寂の中、湯の沸く釜の音に耳を傾け、季節の花を愛で、茶をいただき、そして、自分もまた点てる。お茶の教室は未知の世界への扉。その扉の向こうをちょっと覗いてみませんか?
  • ねずみ石
    3.8
    真ん中にひと文字「子」という漢字が入った灰色のすべすべとした楕円形の石。神支村の子どもたちが祭りの夜に探す「ねずみ石」は、願いをひとつだけ叶えてくれる――。中学1年生のサトは4年前の祭りの日、一時行方不明になった。その夜、村で起きた母娘殺人の犯人は未だに判明していない。親友セイとともに、祭りを調べていくうち、サトは事件の真相へと迫っていく。
  • 片耳うさぎ
    3.7
    小学6年生の奈都は、父の実家で暮らすことになった、とんでもなく大きくて古い屋敷に両親と離れて。気むずかしい祖父に口うるさい大伯母。しかも「片耳うさぎ」をめぐる不吉な言い伝えがあるらしいのだ。頼りの中学3年生さゆりは、隠し階段に隠し部屋と聞いて、張り切るばかり――二人の少女の冒険が“お屋敷ミステリー”に、さわやかな新風を吹き込む。
  • 新緑色のスクールバス~杉原爽香四十歳の冬~
    3.5
    爽香の新たな仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。二世社長・清原(きよはら)や卑屈な社員・永松(ながまつ)らに振り回されながらも、着実に仕事をこなしていく。そんな中、名女優・栗崎英子(くりさきひでこ)は病を克服するため大手術に臨むことを決意。一方、不動産会社〈M地所〉で巻き起こった男女の愛憎劇は、思いがけず爽香の日常と交錯し…。登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ!
  • オレンジ色のステッキ~杉原爽香三十九歳の秋~
    3.4
    上司の身勝手な言動に嫌気がさした瀬沼は、会社を無断欠勤。爽香との打合せにも現れず、職を失ってしまう。リン・山崎が爽香をモデルに描いた裸婦像の公開、病に倒れた兄・充夫一家の生活費……。悩みが尽きない爽香は、瀬沼の女性問題にも係らざるをえなくなる。さらに、部下の久保坂あやめが会社で襲われ……。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ!
  • はやく名探偵になりたい
    3.7
    人の神経を逆撫でする無神経な言動と、いいかげんに展開する華麗な(?)推理。鵜飼杜夫(うかいもりお)は、烏賊川市でも知る人ぞ知る自称「街いちばんの探偵」だ。身体だけは丈夫な助手の戸村流平(とむらりゅうへい)とともに、奇妙奇天烈な事件解決へと、愛車ルノーを走らせる。ふんだんに詰め込まれたギャグと、あっと驚く謎解きの数々。読めば読むほどクセになる「烏賊川市シリーズ」初の短編集。
  • マナは海に向かう
    3.3
    門倉マナは漁師の祖父と2人、葉山に暮らす高校3年生。学業の傍ら、海に繰り出す日々。夏の終りのある日、1人で漁に出た祖父は戻らず、発見された船には、巨大魚との格闘の痕跡が残されていた。祖父の誇りを守るため、マナは青春を賭けた闘いに挑む! 海辺の町に暮らす人々のそれぞれの人生、ダイナミックな洋上の闘い……。いくつもの魅力に溢れた海洋青春小説。
  • きみは心にジーンズをはいて
    3.7
    中川凛、29歳。葉山で気ままなヨット暮らしを送る敏腕広告ディレクターだ。新たな仕事で対決することになったのは、米大統領選キャンペーンを陰で仕切ったと噂される大物だった。勝負は、女性100人の投票で決める「公開プレゼン」。凛がヒントにしたのは、結婚に悩む友人のひと言だった――。迷いながらも真っすぐに生きるすべての人たちにエールを送る、大人の青春小説。
  • きみがハイヒールをぬいだ日
    4.0
    数々の賞を射止めた若き女性広告ディレクター・中川凛。ある事情から広告業界に嫌気がさし、東京を脱出。葉山でヨット暮らしを送っていた。クルージングと読書、そして海に抱かれて眠る日々……。そこに新たな仕事の依頼が飛び込む。気乗りのしない彼女だったが、ある少女との出会いが、心の奥に眠る想いに火をつけた――。海風のように爽やかな、大人のための青春小説。
  • She Is Wind~彼女は風のように~
    3.0
    戦後の混乱期を爽やかな風のように駆け抜けた少女がいた。岩倉可奈。18歳。アメリカ軍将校用のゴルフ場で働き、家族を支える日々。スコットランドで幼い頃から身につけたゴルフで、米軍将校たちをきりきり舞いさせる生きのいいヤマトナデシコだ。時代の大波のなかで、凛として自分を貫き、今このときを精いっぱいに生きる――そんな姿が勇気をくれる、感動作!
  • 美しき敗者たち
    4.0
    流葉爽太郎の相棒、熊沢が急病で倒れた。代わりにやってきたのは、仕事はできるが、どこか謎めいた面を持つ美女だった。彼女との初仕事は、自動車会社の新車CF。流葉が起用を決めたのは、47歳の現役Jリーガーだった。一度夢をあきらめた男は、娘のため、そして自分自身の誇りをかけ、ピッチに戻ってきたのだ。男たちの夢が、女たちの想いが、いま疾走し始める!
  • バンカーなんか怖くない
    3.0
    たった3本のクラブで連戦連勝。ハワイのゴルフ界ではちょっと有名な、わたしはユウ、16歳。向かうところ敵なしって言いたいとこだけど、SWを壊してしまってからスランプなんだ。倉庫の隅にあったその古いクラブは、実は幻の名品だったみたい。なんとか同じものを手に入れたくて……。1人の少女がゴルフを通じて成長する姿を爽やかに描く、超人気シリーズ第2弾!
  • 五万両の茶器~新九郎外道剣(一)~
    3.5
    御蔵前片町にある札差・平戸屋の美人娘おきよが攫われた。盗賊・相模の五右衛門たちが5万両といわれる茶器を平戸屋から手に入れるためだった。盗賊からおきよを救った御家人・柴新九郎は、茶器をめぐる壮絶な争いに巻き込まれていく。人を斬るに躊躇なく、女を抱くに見境ない……まさに外道の剣客・新九郎。痛快!書下ろし時代小説シリーズ第1弾。
  • 灰色の動機~ベストミステリー短編集~
    4.0
    森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。しかし、容疑者は――(「灰色の動機」)。表題作をはじめ、珠玉のミステリーはもちろん、最初の小説である「ポロさん」、唯一のSFで文庫初収録の「結婚」など鮎川作品の中で異色テイストの作品を満載した贅沢な一冊。オリジナル短編集第3弾。
  • 積木の塔~鬼面警部事件簿~
    3.0
    東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。前の会社が倒産し、ようやく再就職が決まり、勤め始めた矢先の出来事だった。白昼、しかも入手困難な青酸カリを使った犯罪に、解決も時間の問題と思われた。しかし、毒を仕込んだ犯人と思われた女は、数日後、無惨な死体で発見された。仕組まれた完全犯罪、鉄壁のアリバイ……。鬼貫警部がまたも難事件に挑む。
  • 宛先不明~鬼貫警部事件簿~
    -
    秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。東北旅行の最中、何者かに電話で呼び出され殺害されたと判明した。捜査線上に浮かんだ容疑者には、しかし、鉄壁のアリバイがあった。行き詰まった捜査に難事件を解決して来た鬼貫警部が乗り出した。鬼貫警部シリーズ復刻第2弾。なかなか手に入らなかった傑作がいま甦る。
  • 消えた奇術師~星影龍三シリーズ~
    4.0
    奇術師・旭日斎天馬一座の目玉の出し物は「トランク抜け」だが、抜け出すはずの一員が死体となっていた。二人目の犠牲者はピストルで撃たれ階段を転げ落ちた。マジック・コンテスト優勝賞金の独り占めを目論む天馬。しかし、その姿は、密室空間から忽然と消えていた。(表題作) 赤、白、青、三つの「密室」傑作を含む中短編集。消失トリックの白眉を天才・星影が斬る!
  • 墓苑とノーベル賞~岩中女史の生活記録~
    3.0
    岩中妙子は56歳の専業主婦。転居先の自治会で防犯部長を押しつけられる。だが、持ち前の好奇心から、次々と謎を追いかけていくことに……。墓苑のセールス電話が引き起こす脅迫騒動(「墓苑とノーベル賞」)、生垣に貼られた犬の糞尿への過激な警告文(「警告と署長感謝状」)など、日常の些細な出来事から広がる事件を鮮やかな推理で解明する連作ミステリー。
  • 純平、考え直せ
    3.4
    坂本純平は気のいい下っ端やくざ。喧嘩っ早いが、女に甘くて男前。歌舞伎町ではちょっとした人気者だ。そんな彼が、対立する組の幹部の命(タマ)を獲ってこいと命じられた。気負い立つ純平だが、それを女に洩らしたことから、ネット上には忠告や冷やかし、声援が飛び交って……。決行まで三日。様々な出会いと別れの末に、純平が選ぶ運命は? 一気読み必至の青春小説!
  • ZOKURANGER
    3.5
    民間企業から転職し、大学の准教授に赴任したロミ・品川。研究環境改善委員会なる組織の委員に任命されたが、その実態について、まるで把握できない。ある日、委員の一人が「サイズを測らせて」と尋ねてきた。それぞれが色違いのユニフォームを着て活動するらしい。困惑が増すばかりの彼女に、メンバの「妄想」が絡み合う! 大学で繰り広げられる不可思議な物語。
  • ZOKUDAM
    3.2
    「この赤い方が、ゾクダム・一号機、通称、赤い稲妻だ」黒古葉博士が指さした先には全長12メートルの巨大ロボットが! 遊園地の地下にあるZOKUDAMに配属されたロミ・品川とケン・十河の任務は、このロボットに乗り込み戦士として怪獣と戦うことらしいのだが……。この様子を密かに窺う男女の姿が。対抗組織TAIGONの揖斐純弥と永良野乃の二人だった。
  • ZOKU
    3.4
    犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車! 謎の振動、謎の笑い声、ばらまかれる芸術作品……。一体何のために? 被害者が気づかないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。
  • 京都駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    東京の浪人生・橋本眞人の部屋で、同級生の撲殺死体が見つかった。部屋に残された痕跡から、逃亡した橋本が時限爆弾を作っていたらしいことが判明する。やがて京都駅長室に届いた駅爆破を予告する脅迫状。京都へと急行する十津川警部だったが、厳戒空しく、駅3番ホームで爆発が! 果たして橋本の仕業なのか? また、脅迫犯の真の目的とは? 緊迫のサスペンス。
  • 仙台駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    毎年十二月一日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の美女がいた。彼女は、銀座の高級クラブのママ・早坂みゆき。原宿で起きた殺人事件の容疑者となった彼女は、毎年一千万円もの大金をゆすられ続けていたのだった。姿を消したみゆきを追う十津川警部は仙台駅に網を張るが、何者かの妨害に遭い、失敗。そして新たな殺人が! 複雑に絡み合う事件の意外な真相とは!?
  • 長崎駅(ナガサキ・レディ)殺人事件~駅シリーズ~
    4.3
    イギリスの流行作家V・ヘイズが、日本人妻を伴い来日することになった。ところが、ある国際的テロ組織が警視庁に脅迫状を送りつけてきた。「来日したら夫妻を殺す」というのだ。警告を無視するヘイズのため、十津川警部は英国人刑事とともに必死の警護に当たる。だが、長崎へ向かう特急「さくら」車中で、夫人が誘拐されてしまった! 圧巻の傑作推理サスペンス。
  • 西鹿児島駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で殺された男のポケットには、不思議なラブレターがあった。そして、同じ手紙を謎の女から受け取った田中刑事も刺殺された。接近する台風、降り注ぐ桜島の火山灰、さらに殺人の刑期を終えて復讐を狙う男・小西を迎え、混乱する西鹿児島駅。部下を失った十津川警部の活躍を描く、旅情と、息づまるサスペンスの傑作長編推理!
  • 函館駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    冤罪の罠に落ちたカメラマンの金井は、自分を陥れた後輩を刺殺して、故郷の函館に向かった。金井を慕う美人モデルのマリ子、そして、コルトを使う謎の男・瀬沼――。金井を追って、函館駅に張り込む十津川と亀井の眼前で、射殺事件が発生し、その背後には覚醒剤密売事件の影があった。復讐は正義か。愛にすがる逃亡犯の宿命をサスペンスフルに描いた傑作長編推理!
  • 慟哭の剣~用心棒・桐之助 人情お助け稼業(一)~
    3.0
    独楽(こま)まわしの忠吉(ただきち)が死体で見つかった。一向に動かない町方にかわって調べを始めた見世物芸人の用心棒・呉羽(くれは)桐之助。天下無敵・無外流(むがいりゅう)の達人でありながら、芸人たちの相談にのる桐之助が忠吉の部屋から見つけたのは、旗本の悪行を直訴する訴状だった。事件に巻き込まれるなか、情に脆(もろ)い桐之助の剣が悪を斬る。賑やかな脇役を揃え、著者渾身の新シリーズ第1弾。
  • 巻きぞえ
    3.2
    夫、息子と幸せに暮らす宏美(ひろみ)は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。しかし、時を経て浮かんできたのは、その自殺の裏に隠れていた衝撃の真相だった。(表題作「巻きぞえ」) 書下ろし「解剖実習」を含みすべて死体から始まる珠玉の短編ミステリー7編を収録。なにげない日常にこそ潜んでいる恐怖を描く「デイリーサスペンスの女王」渾身(こんしん)の短編集。
  • ママの友達
    3.2
    主婦の典子(のりこ)のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。その直後、メンバー4人の中でリーダー格だった長谷川淳子(はせがわじゅんこ)が殺されたというニュースが入る。彼女に何があったのか。音信不通だった残りのメンバーの人生も、事件をきっかけに大きく動き出す。40代女性の人生に起こるさまざまな事件をサスペンスタッチで描き出した感動の長編推理小説。
  • 白い雨
    4.3
    N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩(おくたま)の山中に白い雨が降った。雨はミルクのように白く、かすかに光っていた。その雨滴(うてき)に打たれた男子部員、今井(いまい)に異変が! 日頃の鬱憤(うっぷん)が凶気にまで昇りつめ、二人の部員を殺害する。山麓の町でも雨に濡れた人々が次々と事件を引き起こしていた。白い雨が心の奥底に潜む憎悪を呼び覚まし、殺戮(さつりく)を導く。戦慄のホラー作品。
  • 菫色のハンドバッグ~杉原爽香三十八歳の冬~
    3.9
    旧知の大女優・栗崎英子が80歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。だが、会場に予定したホテルKではリストラが実施されていた。ベテランホテルマンの戸畑から薦められたSホテルでの打合せ。爽香に同行した戸畑の部下・岡野道子が失踪! さらには、兄嫁・則子を追ってきた男が、爽香をつけ狙って……。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ!
  • コバルトブルーのパンフレット~杉原爽香三十七歳の夏~
    4.1
    カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。このとき爽香はビル清掃係の笠木京子と係りを持つ。彼女の息子、達人が交際相手を殺害。そのとき親子が取った行動とは!? 高須、笠木、そして爽香の兄――。問題を抱えたそれぞれの家庭の行く末は……。主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 旧家の女
    4.0
    農村にある小学校へ新任教諭として赴任してきた都会育ちの糸村菊乃。そこで出会った旧家の当主で40代の三刀谷勇一に見染められスピード結婚。初夜の感動もまだ冷めやらぬうち、夫の浮気が発覚した。家庭内別居をするなかで次第に分かってきた三刀谷家の「異常な性生活」。禁断の関係が奔放な快感を呼び覚ます。これぞ小玉二三しか書けない官能ミステリーの傑作!
  • 花酔い
    5.0
    フリーのメイクアップ・アーティスト黒地渉。彼にメイクを施された女たちは、厚く身に纏った心の鎧を脱ぎ捨て、本当の自分をさらけ出す。雑誌編集者、新進女優、主婦、美術館学芸員、祇園の女将……その肌に渉のしなやかな指が触れるとき、彼女たちは今まで経験したことのない官能の悦びに目覚めていき……。女の肉体の深奥に潜む欲望を濃密に描き出す官能連作集。
  • 降臨
    3.2
    ある朝、勤勉な主婦・文枝は何もしない女になっていた。家事一切はもちろん、パート仕事にも行かず、一日、家にいるだけ。文枝は、何もしなくてもいいという、神のお告げを受けたらしい。困った家族は、叔母の花枝に依頼し、文枝を預かってもらうのだが……。(表題作) 心の隙間に宿る闇が、人びとの日常を次第に蝕む恐怖を描く、連作小説!(『痛いひと』改題)
  • 赤道
    4.7
    アパートの一室。男は、全身を切り刻まれ、鮮血に染まっていた――。きっかけは、バブル崩壊後のバンコク赴任だった。炎熱の街で、美しい妻は精神が崩壊し、去った。会社を辞め、男の中に堅く封印していた「心の闇」が暴れ出す。売春斡旋、転生ビジネス。堕ちていく男の魂は行き場を求めて彷徨する。松本清張賞受賞作家が生きる意味を真正面から問う衝撃作!
  • そっと覗いてみてごらん
    3.1
    石屈日和は文具メーカで働く30歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。親戚から格安で借りた高級マンションに住み、好意を寄せてくれる男性もいる。秘かな楽しみは、刺激を求めて始めた毒舌ブログの更新だ。そんな彼女の運命が、俄に狂い始める。次々と起こるトラブル。こじれてゆく人間関係。誰かが私を陥れようとしてる? 傑作サスペンス!
  • 刀圭
    4.4
    長患いを負い目にし、自害を試みた一三(いちぞう)を救った若き医者・圭吾(けいご)。日本橋福島町の長屋に居着き、住人から頼りにされていた。だが、懇意にする薬種問屋の若旦那とのいざこざから、薬が手に入らなくなる。亡き父から託された教えを胸に刻みながらも、圭吾は志を失いかけていた。そこに永代橋が落ち、多くの怪我人が出たとの報(しら)せが。小説宝石新人賞作家の長編デビュー作。
  • エクスワイフ
    4.0
    「この三百万で、亜里紗を買いたいんだ」。自分を捨てた美しく高慢な妻。男の望みは、その身体を鞭で打ち据え、泣き叫び許しを乞う姿を見ることだった。憎しみに狂う男の胸に去来する思いとは?(表題作) 若さと美貌を失い、出張売春婦へと堕ちた銀座の女を襲う地獄のような夜、そして小さな希望。(「オカメインコ」) 異形の愛と欲望を鮮烈に綴る全8編を収録。
  • 処刑のライセンス
    -
    独房から一人の男が連れ出された。段英二郎、32歳。大阪府警の敏腕刑事だったが、2年前、3人の命を奪い11年の刑を受け服役した。暴力団幹部・西垣の罠にはめられたのだ。段は刑務所長から、「殺人も許される」処刑執行人としての特命を下された。アジアマフィアと暴力団を壊滅するため標的を追うと、西垣の存在が浮上する。段の復讐心に火がつく!(表題作)
  • セシルのもくろみ
    3.5
    平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央(みやじなお)の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女(セシル)」に気付く――。人気女性誌『STORY』の大好評連載、待望の電子化!

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  • 白光
    3.6
    ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか? 連城ミステリーの最高傑作がここに。

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  • 愛情の限界
    -
    結婚式を12時間後に控えた杏子は、過去と訣別するために男とベッドにいた。男――佐上は、杏子の胸に爪でSの字を刻んだ。挙式直後から杏子を翻弄する異常な出来事。そして「理想の夫」構一の不可解な言動に罠の匂いを感じ取った杏子は、「幸せ」を守るために決然と立ち向かっていったが、逆に……。彼女が最後に信じたものは何か? サスペンスフルな恋愛小説!

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  • 黒魔館の惨劇
    -
    ロンドンの閑静(かんせい)な住宅街にその屋敷はあった。ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。しかし、そこには「何か」がいた。商社駐在員の妻と子、作家志望の青年……屋敷を借りた日本人はみな、次々と心を病むか、凄絶(せいぜつ)な死を遂げるのだった。血みどろの地獄絵図を繰り広げる邪悪な存在の正体とは? 「館ものホラー」の伝説的傑作が、いまここに甦(よみがえ)る!
  • 魚舟・獣舟
    3.9
    現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全6編を収録する。

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  • シンデレラ・ティース
    3.9
    大学2年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに次第にとけ込んでいくサキだったが、クリニックに持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された大事な秘密もあって……。サキの忘れられない夏が始まった!

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  • 豚を盗む
    -
    「生きることの大半は繰り返し」というとき、その「繰り返し」の中に人は生きるための喜び、とまではいかないにしても、慰め、頼り、よすが、何でもいいけどそのようなものを見いだすことができる。(本文より)――変わらないということは、逆に考えれば古びていないということ。書いては眠り、起きては書き、自らの日常を小説家ならではの視点で綴る名随筆。

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  • 象を洗う
    3.5
    実際、この頁を埋めることさえ僕にとっては大仕事である。毎月毎月、締切りの一週間も十日も前から、寝ても覚めても一本のエッセイのことを考えて苦悩を味わい、それでどうにかこうにか書き上げては乗り切っている。そんなふうだから別の仕事にまで手がまわらない。(本文より) 小説家であるゆえの喜び、悲哀、そして葛藤。淡々と過ぎゆく日常を描く名随筆。

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  • 世界でいちばん長い写真
    3.9
    人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。世界一長い写真が撮れるカメラって!? その日から、宏伸の日常がきらめき始める。ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作!

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  • 痺れる
    3.9
    12年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼荼羅」。別荘地で1人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような9編を収録。

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  • 哲学探偵
    3.0
    大富豪の若い妻が、興奮剤による心臓麻痺で死亡した。自殺なのか殺人なのか。難事件を専門に扱う特捜班に所属する高島(たかしま)警視と久保(くぼ)主任の意見は対立する。行き詰まった2人がたまたま訪れた競馬場で出会ったのは、哲学好きで短歌趣味の馬券師。哲学的視点を三十一文字(みそひともじ)にこめて馬券師が披露する驚愕の推理とは!?(「世界は水からできている」)。鯨ミステリーの真骨頂!

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  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    3.3
    母一人子一人で暮らしてきた45歳の娘は75歳の母親をなぜ殺害したのか? 不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子(さくらがわはるこ)が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす!(表題作) 日本酒バーで益体(やくたい)もない話を繰り広げる常連2人とマスターのヤクドシトリオ。彼らが解けない事件の謎を昔話になぞらえて次々と解決する東子の名推理。鯨ミステリーの妙技が冴える!

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  • ミステリアス学園
    3.5
    ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張(まつもとせいちょう)の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人(わんだらんど)が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」……。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!? この一冊で本格ミステリがよくわかる――鯨流超絶ミステリ!

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  • ふたりのシンデレラ
    3.3
    「ふたりのシンデレラ」を上演するため、合宿中の劇団を襲う惨劇。主役を巡り、女優や演出家が対立する中、一人は殺され、一人は失踪、一人は重傷を負い記憶を……。シンデレラが仕掛けた罠とは何か? 事件の証人であり、犯人であり、犠牲者で、探偵役で、ワトソン役で、記録者で、容疑者で、そして共犯者でもある――一人八役の「わたし」が語る驚愕の真相とは!?

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  • うつむいた人形
    3.0
    「雪江(ゆきえ)!」――男は、倉本千明(くらもとちあき)にそう呼びかけて来た。人違いなどではない。千明は、その男・室田照男(むろたてるお)を会社で失脚させるために偽名(ぎめい)を名乗り彼の愛人となったのだ。千明に素っ気なくされた室田は赤信号の横断歩道に歩を進め……。女子大生でありながら、千明は「壊し屋稼業」で多くの男を惑わし、その人生を狂わせてきた。その報いなのか!? 何者かが彼女の命を狙う!

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  • 柿色のベビーベッド~杉原爽香三十六歳の秋~
    3.6
    爽香に待望の赤ちゃん誕生! 長女・珠実(たまみ)ちゃんを産んでからも、相変わらず仕事に事件に大忙し。勤め先の〈G興産〉では、新事業としてカルチャー・スクールの経営引継ぎを検討。その調査にあたる一方で、爽香はバス旅行にも添乗する。旅行先では、台風による土砂崩れで、生命の危機が! 主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ第22弾。

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  • ガーディアン
    -
    幼時に父を亡くした勅使河原冴(てしがわらさえ)は、ずっと不思議な力に護(まも)られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には? きっと、誰かに勧めたくなる。本格のイリュージョニスト・石持浅海の魅力が炸裂する奇想ミステリーの傑作!

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  • 黒猫/モルグ街の殺人
    3.9
    暖炉に押し込められた令嬢、身体を切り裂かれた老婦人……誰が、いかにして殺したのか? 推理小説が一般的になる半世紀も前に、不可能犯罪に挑戦する世界最初の探偵・デュパンを世に出した「モルグ街の殺人」。160年の時を経て、いまなお色褪せない映像的恐怖を描き出した「黒猫」など、代表的8篇。多才を謳われながら不遇のうちにその生涯を閉じた、ポーの魅力を堪能できる短編集。
  • 十津川警部 西伊豆変死事件
    5.0
    西新宿のホテルで、女性の刺殺体が発見された。免許証から北千住のクラブのママ「中川真由美」と分かる。ところが静岡県警から、中川真由美は5年前に西伊豆の堂ヶ島沖合で溺死しているとの報告が! いったい、どちらが本物なのか? そして、ニセ者の狙いは? 十津川は事件の鍵を握る地、金沢へ――。やがて浮上してきたのは、意外な組織の関与だった。
  • 初恋
    4.1
    16歳の少年ウラジーミルは、隣に引っ越してきた年上の公爵令嬢ジナイーダに、一目で魅せられる。初めての恋にとまどいながらも、思いは燃え上がる。取り巻きの青年たちと恋のさや当てが始まるなか、ある日彼女が恋に落ちたことを知る。だが、相手はいったい誰なのか? 初恋の甘く切ないときめきが、主人公の回想で綴られる。作者自身がもっとも愛した自伝的中編。
  • ジュリアス・シーザー
    4.1
    シーザーが帰ってきた! 凱旋する英雄を歓呼の声で迎えるローマ市民たち。だが群衆のなかには、彼の強大な権力に警戒心を抱くキャシアス、フレヴィアスらの姿があった。反感は、暗殺計画の陰謀へとふくらむ。担ぎ出されたのは人徳あるブルータス。そして占い師の不吉な予言……。耳をくすぐる言葉、卑しい媚びへつらいにも動じないシーザーに、死はとつぜん訪れた。息遣いが聞こえる演出家の名訳・第2弾。
  • 週刊FLASH(フラッシュ) 2025年12月23日号(1796号)
    NEW
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 デジタル版には限定特典ページ付き! “オンリーワン・ビジュアル週刊誌”FLASHは、「政治」「芸能スクープ」「ニュース事件」「スポーツ」「グラビア」「ビジネス実用企画」「グルメ」などなど…ジャンルにとらわれず、ダントツの充実度とサプライズ満載な情報をお届けします! ※デジタル版は紙の雑誌と掲載内容が一部異なる場合がございます。 ※デジタル版にはDVDやクリアファイル等の付録は付きません。 ※デジタル版からは懸賞に応募できません。 ※撮影当時全てのモデルが18 歳以上であったことを確認しています。
  • ジャーロ No. 103
    NEW
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:誉田哲也〈姫川玲子〉シリーズ「フロムヴィレッジ」、若竹七海〈葉崎市〉シリーズ「私の記憶が確かなら」●2号連続長編一挙掲載:下村敦史「ネタバレあり~双紋島の殺人」前編●読み切り短編:香納諒一「娼婦が死んだ」●好調連載陣:青柳碧人、赤川次郎、石持浅海、恩田 陸、笠井 潔、川瀬七緒、近藤史恵、坂木 司、小路幸也、竹本健治、薬丸 岳●「アフタートーク 著者×担当編集者」:飛鳥部勝則『抹殺ゴスゴッズ』
  • ようこそ! 峠のラブホ~新人スタッフが見たエッチな裏側~
    -
    1巻550円 (税込)
    子供の頃から憧れた峠のお城はラブホでした!? 昭和から続くお城風のラブホテルに就職した新人スタッフの宇佐美ひめ花。夢のお城で働けることにワクワクしつつも、お仕事は刺激的なことばかり!! 事後の凄惨なお部屋のお掃除、ブルブル震える忘れ物バッグの中身、フロントで勃発したサレ妻とシタ夫の喧嘩仲裁などなど。ラブホテルで働いた経験のある著者が描く、新人スタッフのドタバタ奮闘記!
  • ジャーロ No. 102
    -
    1巻550円 (税込)
    ●2号連続長編一挙掲載:本城雅人「朝日のあたる病院」【後編】●読み切り短編:倉知 淳〈占い師はお昼寝中〉シリーズ「悪霊殺人(未遂)事件」●連作短編:青柳碧人〈80分間世界一周〉、川瀬七緒〈ワーストランキング〉●長編連載:赤川次郎、石持浅海、恩田 陸、笠井 潔、小路幸也、竹本健治、薬丸 岳●「アフタートーク 著者×担当編集者」:第38回山本周五郎賞受賞! 新川帆立『女の国会』
  • ジャーロ No. 101
    -
    1巻550円 (税込)
    ●長編一挙掲載!:本城雅人「朝日のあたる病院」【前編】&著者特別インタビュー●新連載:小路幸也「脅迫者 磯貝探偵事務所ケースD」●読み切り短編:倉知 淳〈占い師はお昼寝中〉シリーズ「彼女がお化けを怖がらない理由」●好調連載陣:青柳碧人、赤川次郎、石持浅海、折原 一、恩田 陸、笠井 潔、川瀬七緒、近藤史恵、坂木 司、竹本健治、薬丸 岳●「アフタートーク 著者×担当編集者」:古泉迦十『崑崙奴』
  • ジャーロ No. 99
    -
    1巻550円 (税込)
    ●第28回日本ミステリー文学大賞受賞記念インタビュー【大賞】東野圭吾【新人賞】衣刀信吾●新連載:川瀬七緒〈ワーストランキング〉シリーズ●読み切り短編:おぎぬまX「盗難病棟」、倉知 淳〈占い師はお昼寝中〉シリーズ「欲のない幽霊」、東川篤哉〈烏賊川市〉シリーズ「深夜プラス犬」●好調連載陣:石持浅海、岩井圭也、折原 一、恩田 陸、笠井 潔、城山真一、竹本健治、宮本紀子、薬丸 岳
  • ジャーロ No. 98
    -
    1巻550円 (税込)
    ●読み切り短編:倉知 淳〈占い師はお昼寝中〉シリーズ「転宅の卦」、方丈貴恵〈アミュレット・ホテル〉シリーズ「ボマーの殺人」●好調連載陣:青柳碧人、赤川次郎、石持浅海、岩井圭也、岡崎琢磨、折原 一、恩田 陸、笠井 潔、坂木 司、城山真一、竹本健治、薬丸 岳●アフタートーク 荻堂 顕『不夜島』
  • ジャーロ No. 97
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:坂木 司〈和菓子のアン〉新シリーズ、青柳碧人〈80分間世界一周〉●読み切り短編:東川篤哉「李下に冠を正せ」、方丈貴恵「ようこそ殺し屋コンペへ」、倉知 淳「火炎竜」●好調連載:赤川次郎、石持浅海、岩井圭也、岡崎琢磨、折原 一、恩田 陸、笠井 潔、近藤史恵、佐川恭一、城山真一、竹本健治、三津田信三、宮本紀子、薬丸 岳●対談:浅倉秋成×岩井圭也、千街晶之×杉江松恋●アフタートーク 染井為人
  • ジャーロ No. 96
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:近藤史恵〈元警察犬シャルロット〉待望の新シリーズが開幕!●読み切り短編:おぎぬまX「悪夢と偽薬」、織守きょうや「五人目の呪術師」●好調連載陣:赤川次郎、石持浅海、岩井圭也、岡崎琢磨、折原 一、恩田 陸、笠井 潔、城山真一、竹本健治、薬丸 岳●アフタートーク 浅倉秋成『家族解散まで千キロメートル』
  • 青葉の頃は終わった
    3.4
    河合瞳子が大阪郊外のホテル七階から飛び降りた。周囲を魅了した彼女の突然の死。大学卒業から五年、その報せは仲間に大きな動揺を与えた。そんな折り、友人たちに瞳子からのはがきが。そこには、わたしのことを殺さないで、とあった。彼女を死に赴かせたものは? 答えを自問する残された者たちが辿り着いた先は? ほろ苦い青春の終わりを描く感動のミステリー。
  • ジャーロ No. 95
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:岩井圭也「あしたの肖像」、石持浅海「血塗られた手は、汚れていない」●読み切り短編:斎堂琴湖「ラスト・ドライブ」(第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞第一作)●好調連載:赤川次郎、岡崎琢磨、折原 一、恩田 陸、佐川恭一、竹本健治、方丈貴恵、三津田信三、宮本紀子、薬丸 岳●アフタートーク 米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』●法月綸太郎×新保博久「死体置場で待ち合わせ」感想戦対談
  • ジャーロ No. 94
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:竹本健治「五色殺戮」●読み切り短編:倉知 淳「風漂霊」●好調連載:赤川次郎、岡崎琢磨、折原 一、恩田 陸、城山真一、薬丸 岳●アフタートーク 祝!日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞W受賞 青崎有吾『地雷グリコ』●カッパ・ツー第三期刊行記念対談2連発!①東川篤哉×真門浩平②石持浅海×信国 遥
  • ジャーロ No. 93
    -
    1巻550円 (税込)
    ●読み切り短編:浅倉秋成「完全なる命名」、方丈貴恵〈アミュレット・ホテル〉新シリーズ●新連載:岡崎琢磨〈HIPS〉シリーズ ●斜線堂有紀〈キネマ探偵カレイドミステリー〉最終回●好調連載:赤川次郎、折原 一、恩田 陸、佐川恭一、城山真一、三津田信三、宮本紀子、薬丸 岳●アフタートーク 森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』●第27回日本ミステリー文学大賞受賞インタビュー【大賞】今野 敏【新人賞】斎堂琴湖
  • 天鵞絨(びろうど)物語
    3.5
    裕福な家庭で育ち、初恋の相手・泰治(たいじ)と婚約した品子(しなこ)は幸せの絶頂にあった。だが結婚後も夫の心は気高く美しい大使令嬢の真津子(まつこ)に向いていた。妻にも祝福される恋をしたい。そんな泰治の理不尽な求めにも素直に従い、品子はひたむきに愛を貫く――。昭和初期の華やかな上流社会を舞台に、男性に翻弄されつつも、逞(たくま)しく成長する一人の女性の生き様を描いた長編小説。
  • ジャーロ No. 92
    -
    1巻550円 (税込)
    ●読み切り短編:白井智之「最初の事件」、犬飼ねこそぎ「人形の目には映らない」、おぎぬまX「退屈の特効薬」 ●新連載:折原 一「六つ首村」、城山真一〈金沢浅野川雨情〉 ●快調連載陣:赤川次郎、五十嵐貴久、恩田 陸、笠井 潔、斜線堂有紀、薬丸 岳、イクタケマコト ●「アンと幸福」刊行記念 〈本和菓衆×和菓子のアン〉イベントリポート対談 ●アフタートーク 井上真偽『ぎんなみ商店街の事件簿』
  • ジャーロ No. 91
    -
    1巻550円 (税込)
    ●大好評! 連作短編:佐川恭一「七浪京大卒無職が本気で婚活やってみた」、斜線堂有紀〈キネマ探偵カレイドミステリー〉「水没錯誤の幽霊譚」、三津田信三〈妖 怪 談〉「獺淵の記憶」●新連載長編:宮本紀子 ●快調連載陣:赤川次郎、恩田 陸、笠井 潔、月村了衛、薬丸 岳、イクタケマコト ●アフタートーク 京極夏彦『ぬえの碑』●誉田哲也〈姫川玲子シリーズ〉全作を語り尽くす!『マリスアングル』刊行記念
  • 「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからでした
    3.6
    「劇場にはたくましく美しい人生がある」「ババシャツを自分に許した日、私の中で、何かが終わった」「糟糠の社長夫人たちの堂々とした宝石、素直にカッコいいと思う」「自分だけの物語を構築できる女は夫の浮気程度で揺らいだりしない」など、女性が年齢を美しく素敵に重ねていくために必読のエッセイ。
  • ジャーロ No. 90
    -
    1巻550円 (税込)
    ●大好評!連作短編:斜線堂有紀〈キネマ探偵カレイドミステリー〉「断崖空壁の劇場落下」●絶好調!読み切り短編:岩井圭也、結城充考 ●快調連作・連載陣:赤川次郎、五十嵐貴久、恩田 陸、笠井 潔、月村了衛、樋口明雄、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●アフタートーク 青柳碧人『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』●数多の人気作家を生み出した伝説のミステリ・アンソロジー〈本格推理〉三十年目の真実
  • ジャーロ No. 89
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:三津田信三〈妖怪談〉「なぜかいるもの」、斜線堂有紀〈キネマ探偵カレイドミステリー〉「所以懐古のオデッセイ」●絶好調!読み切り短編:浅倉秋成、佐川恭一 ●【日本ミステリー文学大賞新人賞受賞後第一作】柴田祐紀「分裂する貉」 ●快調連作・連載陣:赤川次郎、五十嵐貴久、恩田 陸、坂木 司、榊林 銘、月村了衛、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●アフタートーク 結城真一郎『♯真相をお話しします』
  • ジャーロ No. 88
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:赤川次郎、月村了衛、「ジャーロ」初登場の二人の長編がスタート! ●読み切り短編:岩井圭也 ●快調連作・連載陣:五十嵐貴久、大崎 梢、恩田 陸、坂木 司、榊林 銘、長浦 京、樋口明雄、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●『アクトレス』ドラマ記念 誉田哲也スペシャル対談 ●アフタートーク 道尾秀介『いけない』シリーズ ●島田荘司・誌上講演「ミステリー近現代史と吉敷竹史(後編)」
  • 幽体離脱殺人事件~吉敷竹史シリーズ10~
    3.5
    1巻550円 (税込)
    警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それには、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が……!? 本格推理の鬼才が圧倒的筆力で描く、トリック&サスペンス!
  • 展望塔の殺人~吉敷竹史シリーズ7~
    3.6
    1巻550円 (税込)
    東京・飛鳥山公園の展望台で平凡な主婦・井上典子が、売店のアルバイト学生・矢部富美子に刺殺された。捜査一課の吉敷刑事は捜査に乗り出したが、典子には人に怨まれるところはなく、加害者・富美子との接点もまるでない。だが事件の裏には恐るべき狂気が……。(表題作) 鬼才が全力を傾け、絶対の自信をもって放つ極上の傑作集。
  • ジャーロ No. 87
    -
    1巻550円 (税込)
    ●第26回日本ミステリー文学大賞受賞者インタビュー:【大賞】有栖川有栖、【新人賞】柴田祐紀 ●読み切り短編:浅倉秋成、犬飼ねこそぎ、佐川恭一、結城充考 ●快調連作・連載陣:五十嵐貴久、大崎 梢、恩田 陸、笠井 潔、坂木 司、長浦 京、額賀 澪、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●島田荘司・誌上講演「ミステリー近現代史と吉敷竹史(前編)」 ●アフタートーク 大沢在昌『黒石 新宿鮫XII』
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集
    3.9
    新宿署に異動直後、上司となる桃井と鮫島との出会い。飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。鮫島の宿敵・仙田、鑑識官の藪……。シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽との共演まで。孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編が勢揃い。「新宿鮫」にしかない魅力が凝縮された全10作品。
  • ジャーロ No. 86
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:誉田哲也〈姫川玲子〉シリーズ、五十嵐貴久〈PIT 特殊心理捜査班〉シリーズ ●読み切り短編:岩井圭也、東川篤哉、方丈貴恵、古野まほろ ●快調連作・連載陣:大倉崇裕、大崎 梢、西條奈加、坂木 司、長浦 京、額賀 澪、薬丸 岳、イクタケマコト ●笠井潔『煉獄の時』刊行記念特集 ●「アフタートーク・著者×担当編集者 白井智之」 ●「カッパ・ツー第三期」決定
  • 風水火那子の冒険
    3.0
    7軒がひしめくラーメン横町で、料理評論家の田岡が殺害された。その日、全店を取材する予定だった彼は、奇妙なダイイング・メッセージを残していた……。死の間際、ある店ではトッピングのみを口にし、ある店では一口も食べなかったりと、不可解な行動をとっていたというが……。(「麺とスープと殺人と」)新聞配達員にして名探偵。美少女探偵の華麗なる推理4編。
  • 蜃気楼・13の殺人
    3.3
    栗谷村の村おこしマラソン大会の最中、忽然とランナー13人が消えた! 戦国時代の山城・十三曲坂を使った10キロのコースは、途中で抜け出ることのできない、いわば大密室……。後日、消えたランナーの一人が、木に突き刺さった無惨な姿で発見された。奇妙なことに、この一連の出来事が、150年前の古文書に書かれていた!? 奇才が挑んだ空前のトリック!
  • 緑衣の牙
    3.3
    深い森に囲まれた北海道函館近郊の美しい学園・星辰女子学園で惨劇が起きた! 2年生の朝倉麻耶が水死体で発見されたのだ。さらに、麻耶の死んだ沼の岩に『罪ハ血デ贖ヘ』の血文字が……。学園のマドンナ的存在だった彼女に何が!? 悪魔と戯れる少女たちの密儀とは? 連続殺人に挑む天才少年・牧場智久と女子高生・武藤類子。鬼才・竹本健治の意欲作!(『眠れる森の惨劇』改題)
  • 凶区の爪
    3.0
    会津地方一の名家・四条家で惨劇が起きた! ――17歳で史上最年少の囲碁・本因坊となった牧場智久たちが、四条家に招かれた翌朝だった。蔵の白壁に首なしのバラバラ死体が埋め込まれていたのだ。さらに翌日、蔵の中に、狂女の面をかぶった長女・石蕗の惨殺死体が! 村に伝わる陰惨な言い伝えどおりに起きた連続殺人 ――鬼才が放つ、本格推理の力作!
  • リインカーネイション~恋愛輪廻~
    3.0
    もう一度「あの人」に巡り逢ったとき、二人の間には何が芽生えるのか。初恋の人、別れてしまった最愛の恋人……。時を経て、二人が再び出逢って思いもかけないドラマが始まる。『ブラッディ・マンデイ』『金田一少年の事件簿』『神の雫』をはじめ、ヒット作多数の漫画原作者が、初めて本名で発表した恋愛小説集。『女性自身』で連載された3編を含む「4つの愛の物語」。
  • ジャーロ No. 85
    -
    1巻550円 (税込)
    ●最新長編全掲載(後編):澤村伊智 ●対談:平山夢明×澤村伊智 ●新連載:榊林 銘 ●読み切り短編:青柳碧人、浅倉秋成、上野 歩、白井智之、似鳥 鶏 ●快調連作・連載陣:大倉崇裕、大崎 梢、大山誠一郎、笠井 潔、西條奈加、坂木 司、竹本健治、長浦 京、額賀 澪、樋口明雄、薬丸 岳、イクタケマコト ●20周年記念企画 「坂木 司デビュー20周年座談会」「『カッパ・ワン』20周年座談会 石持浅海×林 泰広×東川篤哉」
  • ジャーロ No. 84
    -
    1巻550円 (税込)
    ●最新長編を二号連続全編掲載:澤村伊智 ●新連載長編:大崎 梢、額賀 澪 ●読み切り短編:岩井圭也、木村椅子 ●快調連作・連載陣:大倉崇裕、恩田 陸、笠井 潔、西條奈加、坂木 司、竹本健治、辻堂ゆめ、長浦 京、中山七里、早坂 吝、樋口明雄、薬丸 岳、イクタケマコト ●新連載企画:「日本ミステリー文学大賞の軌跡」 ●「カッパ・ツー第三期選考対談」石持浅海、東川篤哉 ●「アフタートーク 著者×編集者」芦辺 拓
  • 目嚢―めぶくろ―
    3.5
    怪談作家の鹿角南は、従妹の嫁ぎ先、菊池家の古い土蔵で見つかった『目嚢』という古文書を預かる。そこに記された怪談に興味をひかれ、菊池家の歴史を調べようとする南だが、まるで誰かが邪魔するように、指が切れ、虫が湧き、一人暮らしの部屋に異変が起こり始める。迫りくる怪異は、止まることなく続いていく……。名手が描く、背筋が凍る傑作長編ホラー小説。
  • ジャーロ No. 83
    -
    1巻550円 (税込)
    ●読み切り短編:浅倉秋成、方丈貴恵 ●新人賞作家・受賞第一作特集!:麻加 朋、大谷 睦、白木健嗣 ●快調連作・連載陣!:青柳碧人、大倉崇裕、折原 一、坂木 司、西條奈加、竹本健治、辻堂ゆめ、長浦 京、中山七里、早坂 吝、古野まほろ、薬丸 岳、イクタケマコト ●新連載!:新保博久⇔法月綸太郎 往復書簡「死体置場で待ち合わせ」 ●「アフタートーク 著者×担当編集者」呉 勝浩
  • ぶたぶたのお引っ越し
    3.8
    リタイア後、田舎に移住したいという夫と考えが合わず悩む成実の前に、移住アドバイザーとして登場したのは――(「あこがれの人」)。家賃の安い「告知事項あり物件」に引っ越すことになった詠斗は、挨拶に訪れた隣の部屋で、衝撃の出会いを果たす――(「告知事項あり」)。お引っ越しによる、出会いと別れ。その節目に、不思議なぬいぐるみと出会ったら。心震える3編を収録。

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