ハーレクイン - MIRA文庫作品一覧

  • 遠い夢の秘宝 モアランド公爵家の秘密
    3.0
    ニューヨークの新聞記者ミーガンは、偽りの履歴書を手にイギリスへ渡り、ある公爵家の使用人の面接に臨んだ。目的はただひとつ――10年前に愛する兄を殺した次期公爵のテオ・モアランドに近づき、証拠を握って罪を償わせること。薔薇の咲き乱れる庭でミーガンが公爵夫人の質問に答えていると、不意にひとりの男性が現れた。豊かな黒髪、日に焼けた肌、官能的な曲線を描く唇。明るいブルーの瞳にとらえられ、ミーガンの心に不可思議な感覚が湧き起こった。だが公爵夫人が発した言葉に、彼女は衝撃を受けた。「これが長男のテオよ」
  • 月の光を抱いて
    -
    幼い頃から死んだと聞かされていた父がメキシコで生きていた。ずっと私に自分の存在を知らせたがっていた――急死した母の遺品から明らかになった事実に、ロレインは激しく動揺する。父に会わなければ。あれほど父を愛していた母が嘘をついた理由を知りたい。ロレインは周囲の反対を押し切り、一人旅立つ。その時の彼女は、まさか自分がマヤの秘宝を巡って生命の危機にさらされることになるとは夢にも思っていなかった。そして、その危機の向こうに運命の出会いが待ち受けているとは……。世界的ベストセラー作家の感動ロマンス。
  • 見つめる瞳 ジャッキー・カミンスキー II
    -
    ★人々の裏切りと欲望のすべてを、その瞳は見つめていた……全米で話題沸騰のジャッキー・カミンスキー・シリーズ、待望の第2弾!★一見なんの変哲もない家宅侵入事件を担当することになった女刑事ジャッキーは、事件の関係者に恐ろしくも淫らな脅迫状が届いていたことを知る。それは本人たちしか知り得ない過去の秘密を暴き、連続殺人を予言するおぞましいメッセージだった。悪質ないたずらと見られていたが、予告どおりに殺人は起こり、凶悪な事件は急展開を迎える。そしてついに、ジャッキーをも死へと誘う殺人予告状が届き……。タフで繊細な女刑事のスリリングなラブ・サスペンス。
  • 永遠の旋律
    4.3
    ある舞踏会で、シェフィールド公爵ラファエル・ソーンダースは思いがけない再会を果たした。ダニエル・デュバル――5年前、ラファエルと婚約中の身でありながら他の男とベッドをともにし、社交界を締めだされた罪深き女性。怒りを再燃させるラファエルに対して、ダニエルは身の潔白を主張しつづけた。だが調査によって無実が証明されたのは、彼女が新たな婚約者の待つアメリカへと旅立ったあとだった。この思いに決着をつけなければ、一生後悔することになる……。ラファエルは揺るぎない決意を胸に、ダニエルを捜す旅に出た。
  • あなたへ続く空
    4.0
    祖父の余命が短いという知らせに、モリーは最後の日々をともに過ごすため、モンタナ州の牧場へ移り住んだ。そこで暮らすのは祖父ウォルトと、サム・ダコタという一人の流れ者――けっして過去を語ろうとしない、謎の男だった。衰弱していく自分に代わって牧場を切り盛りするサムに、祖父は全幅の信頼を置いているらしい。結婚に破れ、都会での暮らしに疲れ果てていたモリーは、美しい自然と家族の愛に癒されて生気を取り戻し、いつしかサムに心惹かれはじめる。だが折しもある勢力が、彼らの牧場を奪おうと動きだしていた……。
  • 惑わされた女 ジャッキー・カミンスキー I
    -
    刑事に昇進して二年のジャッキーは、ある日ワシントン州の小さな町で起こった幼児誘拐事件を任される。被害者の母親は地元有力者の令嬢、父親はクロアチア人の大学講師。反目しあう元夫婦の周辺で事情聴取を進めるにつれ、謎は混迷を深めていく。少年の命だけは、なんとしても助けなければ……。ジャッキーは犯人を親族に絞りこみ、昼夜を問わず捜査を続けた。悲劇の母親、愛情あふれる父親、元州検事総長夫妻、クロアチア移民の大家族――善良な仮面の下で嘘をつき続ける悪魔は誰なのか? 全米で話題沸騰の人気シリーズ第1弾。
  • 愛の果実がみのるとき
    3.0
    元秘書のコレットは数カ月前、長年片思いをしてきたボスと一夜を過ごした。だが直後に彼の後ろ暗い秘密を知ってしまい、会社も辞めて逃げるように彼の前から姿を消した。生花店で働きながら新生活を始めた矢先、その彼が現れ……。(コレットの章)結婚間近のアリックスは手作りの小さな式を夢見ていたが、本人の希望をよそに周囲が盛大な式の計画を押し進める。さらに自分に対する花婿の母親の不満を漏れ聞き、彼女はマリッジブルーの頂点に……。毛糸店の編み物教室に集まった女性たちが紡ぐ、愛と涙の物語。
  • 夢の花がひらくとき
    -
    恋に臆病なリディアは、病を克服したのを機に、意中の男性ブラッドと関係を築くことにする。彼女主宰の編み物教室も新たなシーズンを迎え、3人の女性が集まった――別れた夫との再会に心乱れる元図書館司書、夫の裏切りにより自信をなくした主婦、愛する母を失って胸に穴のあいた高校生。毛糸の輪とともに友情の輪をつなげる仕事と、完璧な恋人がそばにいる生活に、リディアは幸せをかみしめていた。だが、そんな彼女の人生に再び暗雲がたちこめる。最愛のブラッドが突然別れを切り出したのだ。その理由に、彼女は打ちのめされ……。
  • オペラハウスの貴婦人
    4.0
    英国の天才オペラ作曲家、サー・エドモンドが謎の死を遂げた。残された妻のエレノアは悲しみのなか一通の書状を受け取る。大胆な崩し文字の署名を見て、彼女は思わずどきりとした。アンソニー・ニール伯爵――1年前に初対面の私を財産目当ての妖婦と蔑んだ男が、面会を求めてきている。即座に断り外出したエレノアだったが、馬車が速度を落とした瞬間、男がいきなり飛びこんできた。驚きと怒りを押し殺し、彼女は穏やかに切りだした。「ニール卿……このような思いがけないご訪問をいただくとは、いったいどのようなご用件でしょう」
  • 恋のつぼみがほころぶとき
    4.0
    リディアはこれまでに2度癌を患い、そのたびに恋人を失った。苦しみと悲しみを乗り越えた今、念願の毛糸店を開き、そこで編み物を教えることにした。集まったのは3人の女性。みな、冷めた夫婦愛、不妊、初恋の再燃など、さまざまな悩みを抱えている。そんな彼女たちにとって編むことがしだいに癒しになっていくのを見ながら、リディアは穏やかな日々を送っていた。ところがある日、店に突然現れたハンサムな男性ブラッドを目にし、彼女の心は大きく揺さぶられた。その瞬間、恋に臆病なリディアの、世にも切ない物語が始まった……。
  • 清き心は愛をつらぬき
    -
    自立心旺盛な男爵家の令嬢リンゼイは新聞社で編集者として働いている。だがバイキングの末裔だという同僚ソルは、女は男に守られるものと信じる堅物で、二人はことあるごとに衝突していた。ある日リンゼイの弟が殺人の容疑をかけられ、彼女は調査のために舞踏会に潜入した。するとそこへ、見たこともないほどハンサムな男性が現れた。ソルだ! 戦士のように鍛えられた体は優美な夜会服に包まれ、顔には思いがけず気遣わしげな表情が浮かんでいる。そのときリンゼイは気づいた。考え方も住む世界も違う男に、惹かれている自分に。
  • プラムローズは落とせない
    5.0
    「ロケット?」戸口に現れた探偵の顔を見て、ヴィクトリアは自分の目を疑った。行方不明の弟を捜すために雇った探偵ジョン・ミリョーニが、あのロケットと同一人物だなんて。私が知っているロケットは、かつてバカンス先で恋に落ち、互いにニックネームしか明かさずに別れた海兵隊員――そして、一人で産んだ娘の父親。彼との再会が自分にもたらす多大な影響に気づいたとたん、ヴィクトリアはパニックに陥った。だがロケットはいきなり彼女を強く抱きしめ、かすれた声で囁いた。「ちくしょう、トーリ。また君に会えて嬉しいよ」
  • 緋の抱擁
    -
    大学生のジリーは姉のサマーに会うため日本を訪れる。だが、サマーはスパイである夫のタカシとともに暗殺のターゲットとして狙われ、姿を隠していた。そうとは知らずサマーの家に足を踏み入れ、ジリーは怪しい男たちに襲われそうになる。危ういところ、ジリーの命を救ったのはタカシと同じ組織のスパイ、レノだった。2年前にはじめて会って以来、彼にほのかな恋心を抱いていたジリー。しかし、甘い再会を密かに期待していた彼女に対し、レノは「今すぐアメリカに帰れ」と言い放った。氷のように冷たい視線を投げかけながら……。
  • 見えざる檻
    3.0
    FBIに1通の犯行声明文が届いた。手紙は大胆にも差し入れのドーナツの箱に忍ばされ、今日午前10時に大惨事が起きると予告している。捜査官マギーは爆発物処理班を率いて記された住所へ向かった。だがありふれた郊外の住宅には幼い少女がいるだけで、不審物は見当たらない。予告時間が迫るなか、少女の母親が病床に伏していると聞き、容態をみるために奥の寝室の扉を開けると、そこには信じられない惨状が広がっていた。そのときマギーは気づいた。犯人の巧妙な罠に。そして今、この場にいる全員の命が脅かされていることに。
  • 熱き心は迷宮を照らし
    4.0
    田舎で暮らす姉がひそかに子供を産み、恥辱を苦にして川で心中した──子爵令嬢コリーはその知らせを聞いて耳を疑った。姉が我が子を道連れにするはずがない。都合が悪くなった相手の男にきっと殺されたのだ。そう考えたコリーが子供の父親を捜しはじめると、一人の怪しい人物が浮かび上がってきた。姉の隣人の領主、トレメイン伯爵。女性を虜にすると評判なうえ、前妻も同じ川で溺れ死んだのだという。コリーは伯爵の遠い親戚になりすまして荘厳な城に潜り込むことにした。悪魔のように魅力的な彼に心奪われるとは思わずに……。
  • この胸に愛を刻んで
    3.0
    幼いころから親の愛に飢えていたモリーは、ずっと温かい家庭に憧れていた。8カ月前に実の父の存在を知ったとき、彼女は仕事を捨て、愛を告白してくれたハンターをも拒み、家族のいる地へ旅立った。悲願の幸せを手にしたと思った矢先、父が身に覚えのない殺人容疑で逮捕されてしまう。モリーは身勝手と知りながらも、刑事弁護士のハンターに弁護を頼むため、彼のもとを訪れた。ところが彼女の必死の頼みにもかかわらず、ハンターは「時間がない」と言って一蹴した。しかも彼の背後には、しどけない姿でたたずむ女性がいて……。
  • 銀の慟哭
    3.0
    テロ対策組織のリーダー、イザベル・ランバートは“氷の女王”と噂されるスパイ。今回の使命は、独裁者たちの右腕として悪名高い傭兵セラフィンの身柄を確保し、情報提供と引き換えに安全を保障すること。だが、世界でもっとも危険な男といわれる彼の顔写真を見た瞬間、イザベルに遠い過去の痛みがよみがえった。まだ若く純粋だったころにすべてを捧げ、裏切られた相手、キリアンの顔がそこにあったのだ。不安な思いを抱きながらも、任務を果たすためモロッコへと向かったイザベルに、過酷な運命が襲いかかろうとしていた……。
  • あの夜に想いを封じて
    -
    後見人の叔父に虐待されたすえ放り出されたリリーは、里親のもとで育った。やがてその家の息子タイに恋心を抱くが、兄妹同然ゆえに想いを秘めていた。そんな折、叔父が信託財産を狙って彼女を連れ戻そうとしていることを知ったタイが一計を案じた――リリーを事故死したように見せかけて都会へ逃がすというのだ。そうして、いつまた会えるとも知れないまま二人は離れ離れになった。10年後、リリーの前に突然タイが現れ、衝撃の事実を告げた。「今すぐ帰ってくるんだ。叔父さんが君の“死”を確定させ、財産を奪おうとしている」
  • 夜明けにただひとり
    4.0
    別荘のある島でハネムーン中に夫が殺されて以来、アビゲイルは結婚記念日を独りで過ごしてきた。犯人不明のまま7度目を迎えたその日、一本の電話が入る。気味の悪いささやき声が「君の夫の友人や隣人には秘密が多すぎる」と告げ、まだ事件は終わっていないと示唆した。謎を暴くべく、彼女は島へ渡った。容疑者は、取り巻く人間すべて。そんななか隣人のオーウェンに再会し、誰も信じるべきではないと知りつつ、アビゲイルは彼の魅力に心を奪われてしまう。以前、独自調査に励む彼女を冷たく追い払った男だということも忘れて……。
  • 伯爵とシンデレラ
    5.0
    ジュリアナは下級貴族のお相手役をして生計を立てていた。ある日、ずっと行方知れずだった幼なじみのニコラスが伯爵になって戻ってきたという噂を耳にし、彼女は胸を高鳴らせた。“いつか迎えに来るよ”という約束を信じて彼を待ち続けてきたのだ。ついに舞踏会で彼と再会し、ジュリアナは衝撃のプロポーズを受ける――僕は愛など信じないが、きみを困窮から救うために形だけの結婚をする、と。彼女は愛なき求婚に絶望しながらも同意し、挙式のために二人の思い出の屋敷へ向かった。そこが暗雲たれこめる不吉な館とも知らずに。
  • 心に愛がともる場所
    4.0
    友人の結婚式のためバッファロー・バレーを訪れたマディは、傾きかけた食品雑貨店を衝動的に買い取った。ソーシャルワーカーの仕事で悲しい出来事に遭い、辞めようと思っていたところだったのだ。住民がこぞって新しい仲間を歓迎するなか、ジェブという牧場主だけは彼女と距離を置こうとした。彼は数年前に事故で片脚を失って以来、人を寄せつけないようにしているらしい。マディが宅配サービスを始め、彼の牧場を訪問するようになってからもその態度は変わらなかった──ある日猛吹雪に襲われ、二人きりで閉じこめられるまでは。
  • 白昼の闇
    3.5
    次世代エネルギーの開発に情熱を注ぐ、美しき科学者サブリナ。ある日、上司のドワイト博士が忽然と姿を消した。貴重品が入った鞄や駐車場に残された車を見て、サブリナは不審を抱く。彼は本当に自ら蒸発したのだろうか?やがて彼女は稼働していないはずの工場で、博士の名前が刻まれた腕時計を発見する。われ知らず“遺体なき殺人”の証拠を握ってしまったサブリナは、恐るべき陰謀に巻き込まれ、運命を翻弄されていく……。圧巻の心理サスペンス!
  • 気高き心は海を越えて
    4.0
    サーカスを訪れた伯爵令嬢クリスタは、裸同然で見せ物にされている男性を見つける。鎖につながれ、長身のたくましい体を傷つけられた彼にクリスタは同情するが、彼はぶしつけに彼女を眺め回すと、すたれたはずの古ノルド語で欲望をあからさまに口にした。偶然にも学者の父からその言語を学んでいたクリスタが言い返したとたん、彼は助けを求めてきた。彼――リーフは航海中に遭難したバイキングで、言葉も通じず囚われているという。クリスタは父とともにすぐさまリーフを救い出す。やがて彼は驚くほど優雅な紳士に変身して……。
  • 青の鼓動
    -
    美術館で催されたパーティーで、学芸員のサマー・ホーソンは落ち着かない気分を味わっていた。今夜は誰かにずっと見つめられている気がする。パーティーに日本のカルト教団の教祖である“白様”が来ているのは知っていた。彼はサマーが所有する古い壺を手に入れたがっているのだが、それは今は亡き日本人の乳母からサマーが譲り受けたもので、いくら“白様”に乞われても渡す気はない。しかし、今感じているこの視線は、どうも彼ではないらしい。振り返ったサマーの瞳に映ったのは、エキゾチックな風貌の背の高い男だった……。
  • 氷のハートが燃えるまで
    -
    カジノホテルでショーに出演するカーリーは、信頼できる友人と愛するペットに囲まれて自由な生活を楽しんでいる。唯一の悩みは新しい隣人のこと。同じホテルで働くウルフガングは犬嫌いなうえに堅物で傲慢で、彼女とペットを目の敵にする。そんなある日、カーリーは部屋に怒鳴りこんできたウルフガングと、はずみから情熱的なキスをしてしまう。ところがカーリーが激しい欲望に駆られたのもつかの間、彼は体を離して言い放った。「これは間違いだ。ぼくの人生計画に君は存在しない」横柄な物言いに彼女は怒りを爆発させるが……。
  • ひだまりに咲く微笑み
    3.0
    結婚の夢に破れたリンジーが訪問したのは、父の故郷バッファロー・バレー。小さな町はかつての賑わいをなくし、学校は閉鎖の危機に直面していた。人生を再出発しようと臨時教師を引き受けたリンジーは、住民から温かく歓迎され、そこで美しいブルーグレイの瞳の男性──農場経営者のゲイジに出会う。ことあるごとに衝突するふたりだったが、ゲイジがふとしたはずみで彼女の唇を奪った瞬間、恋心に火がついた。だが、都会生まれの“よそ者”であるリンジーと自らの地を誇りとするゲイジの間に、ある事件から大きな溝が生まれて……。
  • 絶海のサンクチュアリ
    -
    心に傷を負って都会を離れた獣医マーキーは、愛犬ケイトーと南国の島で平穏に暮らしている。だがある夜、一人の住民が奇妙な死をとげて楽園は急変した。検死官デクランは未知の伝染病ではないかと考え、マーキーの診療所には不可解な症状の犬たちが担ぎ込まれる。デクランとともに調査に乗りだしたマーキーは、再び傷つくのを恐れながらも、しだいに心優しい彼に惹かれていった。やがて、島の忌むべき歴史と謎の病のつながりに辿り着いたとき、残酷にも新たな犠牲者が出てしまう。恐怖と悲しみの中、信じられるのはこの愛だけ……。
  • 白の情熱
    -
    弁護士のジュヌヴィエーヴは、クライアントである大富豪ハリーのサインをもらいに、停泊中の彼のクルーザーに立ち寄った。やがて現れたピーター・ジェンセンという個人秘書は不自然なほど地味な男だったが、ジュヌヴィエーヴは妙に彼のことが気にかかる。実はピーターはハリーの命を狙う組織の殺し屋であり、今回クルーザーが向かうのはまさにハリーの“処刑地”なのだ。まずい時にまずい場所に居合わせたという理由で、暗殺リストに名を連ねたジュヌヴィエーヴ。はたして彼女は本当にピーターの標的になるのか、それとも……?
  • 塞がれた声
    3.3
    ブラック・フライデー――1年で最も賑わう感謝祭翌日の金曜日、15万もの人々で込み合うアメリカ最大のショッピングモールで、原因不明の爆発が起きた。粉塵が舞い、悲鳴をあげる人の波が出口へ押し寄せ、地面を揺るがすような大混乱が生じる。誰もがテロの可能性を思い浮かべるなか、休暇中の捜査官マギーも緊急の呼び出しを受けて飛行機に乗り込んだ。まさに悪夢と化した現場で、彼女は防犯カメラの粗い映像をすぐさま調べはじめる。そのときマギーは知る由もなかった。自分の異母弟がこの事件に深くかかわっていることを。
  • ハニーは涙を流さない
    4.0
    「やあ、P・J」懐かしい声を耳にしたとたん、プリシラ・ジェーンの体に甘い震えが走った。いったいなぜ、ジェイリッドが―忘れられない初恋の人が、突然目の前に現れたの? 彼は17歳のころもハンサムだったが、いまはその容貌に磨きがかかり、目をそらせないほど魅力的な男に成長していた。再会の喜びも束の間、ジェイリッドはいまの自分はプロの探偵だと告げた。唖然とする彼女を尻目に彼は続けた。「君が契約しているレコード会社に依頼されたんだ。ツアーに同行し、君がステージに穴を開けないよう見張ってほしいとね」
  • 夕闇につつまれて
    4.0
    ロサンゼルスにある父親のオフィスで、ジリーは危険なほどゴージャスな男に出会う。彼の名はコルトレーン――父の会社の顧問弁護士で、愛する弟の職を奪った宿敵だ。謎めいた緑色の瞳に思わず心乱されながらも、ジリーは敵意をむきだしにする。だが数日後、コルトレーンは自宅が火事になったと言ってジリーたち姉弟の暮らす豪邸に住みついてしまう。警鐘を鳴らす理性とは裏腹に、巧みに仕掛けられた誘惑の罠にとらわれていくジリー。彼の目的は一体……?人気作家アン・スチュアートの真骨頂、珠玉のロマンティック・サスペンス!
  • 霧のぬくもり
    4.0
    祖父母が残してくれた家に移り住むことになったクリスティナ。ここオーランドで過ごした少女時代の日々は、懐かしい思い出として今も心に残っている。祖父の死から12年――彼女は美しく成長していた。かつて密かに想いを寄せていたジェドと再会し、クリスティナの気持ちは揺れ動く。だが、運命のいたずらはそれだけではなかった。祖父が亡くなった同じ日に、一人の男性が犯罪者とみなされて不名誉な死を遂げていたという。過去の不思議な縁に導かれるようにして彼の存在を知ったクリスティナは、ジェドとともに謎を追う……。
  • 後見人を振り向かせる方法【MIRA文庫版】
    -
    少女の頃から好きだったあなたを、諦めるなんてできない――。NYタイムズベストセラーリストNo.1作家が綴る、切ない片想い。 イザベラがニューヨークを訪れたのには理由があった。それは、少女の頃からずっと好きだったセロンのそばにいるため。セロンはイザベラより10歳も年上の、ギリシア富豪一族次男。旧友だった互いの父親がともに亡きいま、イザベラにとってはいわば後見人の立場にある。もう昔みたいに子供扱いはされたくない……久しぶりの再会を前に、イザベラはわざと大人っぽい服を選び、成長した自分の姿にセロンがうろたえるのを見て満足した。だがその矢先、ある悲しい話を耳にする――セロンがもうすぐ、どこかの令嬢と婚約するという話を。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 心があなたを忘れても【MIRA文庫版】
    5.0
    幸せだったあの日々は記憶の扉に閉じこめて――涙なくしては読めない、ギリシア富豪との切ない愛。 彼の子供を妊娠している――その事実を知ったマーリーは一人物思いにふけっていた。子供の父親であるクリュザンダーは世界を股にかけるギリシア人富豪で、ふたりはいま一つ屋根の下に暮らしている。妊娠したと打ち明けたら彼はどんな反応をするだろう? クリュザンダーが二人の関係をどう考えているのか確かめようと、マーリーは仕事から戻った彼にさっそく問いかけた。「ぼくらの間に関係などない。きみは“愛人”だ」返ってきた辛辣すぎるその言葉に、マーリーは凍りつく。だが運命は、さらなる悲劇を彼女に用意していた。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛のファントム【MIRA文庫版】
    5.0
    麗しい悪魔の手に、絡めとられて――A・スチュアートの名作ゴシック・ロマンス、復刻! 父が起こした仕事上の重大なトラブルを処理するため、ミーガンは取引相手のイーサンの住む屋敷へ向かった。噂によれば、世にも醜い姿の彼は決して人前に現れないという。屋敷の異様さに不安を覚えつつも従僕に取り次ぎを頼むと薄暗い部屋に通され、男の姿が闇に浮かびあがった。顔は半分しか見えないが、この世のものとは思えないほど美しい――想像との違いに戸惑いながら、ミーガンは父の免罪を請う。すると男は、彼女を幽閉して“楽しむ”間は許すとしたうえで、冷たく告げた。「ただし君に飽きた瞬間、僕は彼を破滅させる」 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • マグノリアの夜明け【MIRA文庫版】
    -
    こんな結末を望んでいたわけじゃない――孤独な男女の、いびつで悲しい恋の寓話。 15歳のときに、淡い想いを抱いていた人に傷つけられて、アナベルは心を閉ざした。それ以来、誰にも愛されず、誰も愛せず、たった一人で生きてきた彼女のもとに、暗い目をした精悍な男性ラッシュが現れる。孤児院で育ち、里親の家で虐待され、不遇の人生を歩んできたという彼は、自分の素性を知りたくて、記憶の片隅に残っていたオルゴールを手に訪ねてきたのだ。確かにそのオルゴールは昔、アナベルの屋敷にあったものだ。その意味することを考えもせず、アナベルは彼に惹かれる。この恋心が大きな悲劇に繋がるとは夢にも思わずに。 *本書は、シルエット・スペシャル・エディションから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 天使と野獣【MIRA文庫版】
    -
    怒り傷つき、生き残ったことを悔いるあなたの目に、私が映る日は来るの――? レジェンド作家の貴重な復刻! 人の苦痛を取り除く能力を持つジニーは、両親に利用されてつらい少女時代を過ごし、あげく事故で杖なしでは歩けない体になってしまった。やがて美しく成長した彼女はある日、浜辺に打ち上げられた瀕死の男性サム・ダンディーを助ける。ハンサムな麻薬捜査官は任務中に撃たれたのだが、仲間を失った罪悪感に苛まれ、感謝もせずに去っていった。ジニーの胸に、ある切望を残して。6年後、ジニーの能力を狙う狂信者が現れ、ボディガードがつけられる。現れたのはサムだった。だが彼は「借りを返しに来ただけだ」と冷ややかで……。 *本書は、シルエット・ラブストリームから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 裏切りの一夜【MIRA文庫版】
    -
    あの夜に小さな命が芽生えたことを、彼は知らない。数々の賞に輝いたレジェンド作家の、傑作復刊。 殺人事件を目撃したため犯人に狙われているデボラは、護衛のために現れた男を見て驚愕した。アシュ・マクローリン――わたしが愛した、最初で最後の人。デボラは幼い頃からアシュに恋焦がれていたが、彼が振り向くことは決してなかった。11年前、傷心だったアシュをなぐさめたい一心でデボラが純潔を差し出した、ただ一度のあの夜をのぞいては。だがその直後にアシュは町を出て、以来二度と戻らなかった。そして今……。デボラはアシュのまっすぐな瞳を受け止め、密かに身を震わせた。彼には打ち明けていない、秘密があったから。 *本書は、シルエット・ラブストリームから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 魅惑のメロディ【MIRA文庫版】
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    シンデレラの魔法は一夜だけ――わかっていたはずなのに、なぜ恋をしてしまったの? 花屋を開く夢を抱いてNYに出てきたテス。セレブの豪邸で植物の世話をする仕事を得た彼女は、ある日訪問先のペントハウスで思いがけない誘いを受ける。大金持ちでハンサムな御曹司ダッシュが、翌日のパーティに同行してほしいと言うのだ。彼にとって毎夜ゴージャスなイベントに顔を出すのは仕事のようなものだが、テスにとってはシンデレラの魔法だった。夢のような一夜を過ごし、後戻りできないほどダッシュに惹かれていると悟ったとき、彼の残酷な言葉で魔法は砕け散った。「立場上きみとはつき合えないが、愛人にならないか?」 *本書は、ハーレクイン・ブレイズから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 囚われの妻
    4.0
    海辺にそびえる壮麗な屋敷。そこは愛の巣か、それとも牢獄か――秘密を抱えた男と記憶をなくした女の、絡み合う愛。 目覚めたとき彼女は病室のベッドの上にいた。なぜこんな場所にいるのか。自分の名前すら思い出せない――そこに現れたのは、ルイスという長身で端整な顔つきの富豪だった。「きみの名前はアナベル。ぼくの妻だ」話によれば彼女はクルーザーの事故に巻きこまれ、一命を取り留めこの病院に運ばれたのだという。そうして記憶が戻らないまま退院を迎えたアナベルは“夫”に言われるがまま、カリブ海を望む豪奢な屋敷へ連れていかれる。でも……本当にこの人はわたしの夫なの? アナベルは言いようのない不安と違和感を拭えずにいた。
  • 無口な男爵の甘いキス
    3.0
    無口でぶっきらぼうな男爵の優しさに触れたとき、恋が生まれる。ヒストリカル界の新星が描く、〈家庭教師クラブ〉シリーズ第2弾! 雇い主である子爵夫妻が突然事故で亡くなり、家庭教師のボニーは遺された二人の子供の面倒を見ている。子爵の代理人が賃金を支払わないせいで使用人の多くは次々と去っていったが、傷ついた幼い兄弟を置いていくことなどできるはずもなく、ボニーは無給で二人に仕えていた。前子爵の親友だという後見人が到着すれば、子供たちも少しは落ち着くかもしれない。だが彼女の前に現れたのは、堅苦しく気難しそうなスティーブン卿。しかも、子供たちを思うあまり身分をわきまえずに意見を口にしたボニーを目障りに思っているようで……。
  • 秘密の伯爵とマイ・レディ
    3.0
    夢見ていたような恋をする日など、来ないと思っていた。〈家庭教師クラブ〉シリーズ、華麗な幕開け! 大地主の娘でありながら、住み込みの家庭教師をしているクレアには叶えたい夢があった。それは、父の借金のために手放した屋敷を取り戻し、同じ身の上の友人たちと暮らすこと。そんなある日、新しい男性指導教員――ジェイコブ・ナイトリーが急に赴任してきた。彼はまぶしいほどハンサムで魅力にあふれているが、まるで貴族のように尊大で、指導もぎこちない。このままでは1カ月もつかも疑わしいと思っていたとき、彼は意外にも、何かと対立するクレアに助けを求めてきた。クレアは彼の誠実さを知り、しだいに惹かれていくが……。
  • 魅せられた瞳 モアランド公爵家の秘密
    3.8
    「今すぐに、この無礼なふるまいをやめなさい」腕をつかんでいる男のグレーの瞳を見たとたん、オリヴィアの全身に震えが走った。公爵令嬢である彼女を詐欺師と間違えたうえに変人呼ばわりしたその男――アメリカ帰りのセント・レジャー伯爵は非礼を詫びたが、オリヴィアは激怒して立ち去った。翌朝、彼女の経営する調査事務所に伯爵が現れた。彼は昨夜の許しを請うと、深刻な様子で申し出た。「私の家に二、三週間、滞在してはもらえないだろうか?」
  • 誘惑の湖
    3.0
    大企業を統括するロバート・キャノンは、財界随一の切れ者と評判の男。そんな彼を、思いがけない事態が襲った。傘下の企業から国家機密のプログラムが流出したのだ。彼はFBIに任せておけず、みずから捜査に乗りだした。容疑者のひとりは湖畔でマリーナを営む女。入手した不鮮明な写真には、田舎臭い女が写っている。だがマリーナの客を装う彼が目にした“女スパイ”は、あまりにも美しく魅惑的だった。戸惑いながら、ロバートは強烈な欲望を覚えた。
  • ダンシング・ラブ【MIRA文庫版】
    -
    赦されぬ愛に焦がれ、溺れゆく、男と女。ロマンス界に君臨するリンダ・ハワード、不朽の名作復刻。 米国南部にその名を轟かすブラックストーン家。跡を継ぐはずだった夫を亡くしてからも、スーザンは貞淑な未亡人として家業に、そして家族に尽くしてきた。あるパーティの夜、ふいに訪れた惑わすような瞳の男に誘われるがまま、情熱的なダンスをする。夫の死後、初めて心を乱されたのもつかの間、スーザンは男の正体を知って凍りついた。過去に問題を起こし、勘当された夫の従兄コード――一族への復讐を誓う彼の帰郷により、波瀾の日々が幕を開けた。 ■リンダ・ハワードの不朽の名作を復刻。豪奢な屋敷で繰り広げられる男と女の愛の行方をご堪能ください。 *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋に溺れる5つの理由
    -
    恋に落ち、恋に蕩け、恋に溺れる。五感を揺さぶる5作を厳選、官能アンソロジー! メイドのアメリアは毎週火曜の朝になると、黒いヴェールで顔を隠し、詩集を手にして共同墓地へ行く。そうして近くのベンチに座り、伯爵エイドリアンが馬車で前を通るのを待つのが密かな愉しみだ。人知れず見つめるだけで満足していたある日のこと、あろうことか伯爵に声をかけられ、アメリアは狼狽える。しかも、その存在すら知らずにいためくるめく行為へといざなわれ――。身分違いの濃密な愛を描く『伯爵とメイドの禁じられた逢瀬』、マッサージ店を舞台に官能迸る『恍惚のスパ』をはじめ、エロティックな全5作を豪華収録! ■バラエティに富む官能5編を収録。眠れない夜、密かに読み耽りたい、魅惑のエロティック・アンソロジーです。(収録タイトル「伯爵とメイドの禁じられた逢瀬」「彼女はオフィスの媚薬」「ヴァイオレット・ムーン」「恍惚のスパ」「マダム・リリーの愛のレッスン」) *本書に収録されている各作品は既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • とらわれて
    2.5
    ケイリーが16歳の若さで人気女優の座を獲得すると、悪質な手紙が届くようになった。彼女はボディガードとして雇われたゼインと一目で恋に落ち、情熱の赴くままに結婚するが、偏執的な男性ファンに襲われた日を境に二人の仲に亀裂が入り、やむなく離婚した。7年後の今、ゼインは警備会社を経営し、ケイリーはテレビの司会者として人気を博している。だがある日、例の男が自由の身になるという情報がゼインのもとに届いた。彼はケイリーを人里離れた山小屋に連れ去り、今度こそ守りぬこうとする。抑えきれない思いを胸に秘めて。
  • 虚飾の海
    -
    ★アメリカ合衆国大統領。その地位のためなら、彼は私を利用するだろうか?実力派作家レイチェル・リー、待望のサスペンス長編。 ★ある夜、フロリダの別々の場所で発見された若いダンサーと老女の遺体。一見無関係に思えた二つの殺人事件をつなぐ鍵は、次期大統領候補の上院議員グラント・ローレンスだった。担当刑事のカレンは、グラントの周辺を探るため、首都ワシントンへ乗りこむ。ハンサムで誠実なグラント――だが本人の魅力とは裏腹に、彼の周囲にはあまりに多くの思惑がうごめいていた。グラントに心惹かれつつも、真実と虚飾の狭間で揺れ動くカレンは、やがて自らもスキャンダルの餌食となってしまう。そんな中、殺人者の触手はさらなる標的へ……。
  • いつか涙の果てに
    4.0
    故郷を離れて街で孤独に暮らすクリスティのもとに、ある日、差し出し人不明の薔薇の花と手紙が届いた。まったく心当たりがなく、気味の悪さすら覚える。その後も、見えない相手の行動はしだいにエスカレートしていき、眠れぬ夜が続いた。たまらず警察に通報するが、駆けつけた刑事を見て思わず息をのんだ。そこには、彼女が初めて恋に落ちて破れたスコットの精悍な姿があった……。運命的な再会劇から始まる『危険な薔薇』と、悪の魔手から逃れようともがくふたりの絆を描いた『溺れた人魚』、ロマンティック・サスペンス2編を収録! *本書に収録されている「危険な薔薇」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 三カ月だけフィアンセ【MIRA文庫版】
    -
    あなたと過ごす3カ月は、いつかは終わる束の間の夢。セクシー・ロマンスの名手N・ウォレン、切なく可愛い婚約劇。 パリで料理を学んだチェルシーは自分のケータリング店を持つのが夢。だが借りられる厨房のあてはなく、住んでいる部屋すら契約を切られる寸前だ。困り果てていた矢先、親友がすばらしい家とキッチンを提案してきた。それは親友の兄デイビッドの高級アパートメント――ただし、副社長への昇進に向けプレイボーイの評判を払拭したい彼のために、3カ月間婚約者のふりをするのが条件だ。もう何年も会っていないけれど、デイビッドは初恋の人。その彼と一つ屋根の下で暮らすなんて……戸惑いのなか、甘く切ない同居生活は始まった。 ■セクシーでユーモアたっぷりのロマンスを紡ぎだすナンシー・ウォレン。本作はそんな彼女の作品の中でも少し切なさ漂う、偽装婚約ロマンスです。というのも、ヒロインのチェルシーが訳あって婚約者のふりをすることになった相手は、親友の兄で初恋の人でもあるデイビッド。何年も会っていなかったし、もう昔のことと割り切っていたはずなのに、演技が始まるやチェルシーは気づいてしまうのです――今でも彼のことが好きな、自分の本当の気持ちに。果たして偽りの演技のゆくえは? 胸キュンロマンスと呼ぶにふさわしい1作です。 *本書は、初版ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • レディは泣かない
    -
    過去の恋愛に傷つき、遠く離れた町に越してきた獣医のアントニア。星空の美しいその地で、彼女はダニエルと出会った。女性なら誰もが憧れてしまう、長身で端整な顔立ちの富豪だ。第一印象は最悪だった。尊大なダニエルは、アントニアが若い女というだけで獣医として無能と決めてかかったのだ。だが彼をよく知るにつれ、あらがいがたい魅力と優しさに触れていき、最初に覚えた反発心はいつしか別の何かへと形を変えていく。その正体に気づいたときアントニアは息をのんだ――それは、二度と抱きたくなかった恋という感情だった。
  • 熱い夜の記憶
    -
    “さよなら”から3年半、隠していた秘密は白日のもとに――エリカ・スピンドラーの筆が唸る、切なすぎる大人の愛。 小さな町から都会に出てきたばかりのエイミーは、とある画家の展覧会でハンター・パウエルに出会い、たちまち心奪われた。ハンターは裕福で洗練された素敵な紳士。だが身も心も捧げたエイミーに対し彼は、“子供も家族も欲しくない”とその愛を拒んだ。傷つき、逃げるように故郷に戻って3年半――突然、エイミーの家にハンターが訪ねてきた。動揺して凍りついたエイミーは、幼い息子のオリバーが母親を追って玄関に現れたので、ますます混乱する。ハンターは気づいてしまうだろうか……私が人知れず産んだ息子が、自分の子供だと。 ■ドラマ化された『レッド』でも知られる、ベストセラー作家エリカ・スピンドラー。本作はそんな彼女が丹念に紡いだ、読み応えたっぷりの重厚ロマンスです。身も心も捧げたハンターに愛を拒まれ、引き裂かれる思いで彼のもとを去ったエイミー。実は身ごもっていた彼女は、人知れずハンターの子供を産み、それから3年半後…。エイミーの美しい故郷を舞台に繰り広げられる、男と女のドラマティックな再会劇。そして明かされる、ハンターがひとりで背負ってきた、あまりに大きくつらい過去。ひとたびページをめくれば、どこかセンチメンタルなこの物語の世界に入り込んでしまうこと、間違いなしです。
  • 聖母の微笑み (聖母:マドンナ)
    -
    ニューヨークのリトル・ロシアと言われる町で一人の老人が殺害された。彼は三十年前に事故死したとされる旧ソ連の遺伝子研究の第一人者だった。捜査官ジャックは老人が生前に暮らしたモンタナ州山あいのホテルに潜入する。そして息をのむほど美しい女性の肖像画に出会い、心を奪われる。三十年前に死亡したはずの彼女は、その夜とつぜん姿を現した。美しい瞳に悲しみをたたえて…。D・マコールが生命の神秘を描く、珠玉のロマンティック・サスペンス。
  • 王家の蝶 上
    -
    シカゴの高級宝飾店モナークは、かのティファニーと肩を並べるほどの一流ブランド。代々一族の女性だけが才能を受け継ぎ、トップデザイナーとして君臨してきた。女の子の誕生を待ちわびるモナーク家に、ついに新たな子供が誕生した。輝く宝石のような肌をした、女の赤ちゃん。しかし幸せなはずの母マデリンは不吉な影に身を強ばらせた。娘を執拗に見つめるあのまなざし。この家には邪悪な何かがうごめいている…。エリカ・スピンドラーの長編傑作。
  • 誘惑の天使
    -
    それは人間を愛してしまった、切ない天使の恋の話―― 誰もがきっと涙する、ジョアン・ロスの純愛傑作。 凍えるほど寒いある冬の日、両親に捨てられ施設で暮らす少年シェイドは、施設裏の湖に誤って落ちてしまった。息もできず薄れゆく意識の中で少年が見たのは、天使のような女性の幻覚。そして目覚めたとき、どういうわけか彼は助かっていて、医務室に横たわっていた。あれから20年近く経ち、諜報員となって暗躍するシェイドは今、大切な友人を助けるため人生で最も危険な任務に就こうとしていた。そんな彼の前に現れたのは風変わりな修道女。彼が気づくはずなかった――彼女が遠いあの日の天使と瓜二つなことにも、彼女の正体にも。■ベストセラー作家ジョアン・ロスの純愛傑作です。本作の主人公はシェイド――幼くして母親に捨てられて施設で育ち、今では諜報員として暗躍する、名の通り“影”の世界に生きる男です。そんな彼が唯一心を許すのが同じ施設で育った親友なのですが、ある日その親友がとある無法国家に拉致され大ピンチ! シェイドは命をかけて親友の救出に向かいますが、そこへ愛らしく風変わりな修道女が現れ、自分もついていくと言いだし…。この修道女、実はずうっと長い間シェイドを見守ってきた、彼の守護天使のレイチェル。シェイドの命を守りたい一心で、地上に降りてきてしまったのですが…果たして、人間を愛してしまった彼女の運命は? ちょっと不思議で胸に沁みる純愛を、どうぞご堪能ください。
  • 危険な駆け引き
    4.5
    「その男をとめて!」混雑したロビーでサニーは叫んだ。搭乗便の出発のめどが立たないうえに、今日中に届ける約束の書類をひったくられるとは。すると前方で、長身の男が犯人を取り押さえた。その恩人との出会いはサニーにさらなる幸運をもたらす。チャーター機のパイロットだという彼が、目的地まで乗せてくれると言うのだ。思わずサニーはチャンスと名乗る男の厚意に飛びついた――すべては仕組まれたシナリオどおりだとも知らずに。ファンの熱烈なリクエストによって誕生したチャンス・マッケンジーの物語、伝説のロマンス。
  • ショッキング・ピンク 上
    -
    のぞいてはいけない。本能的にそう思いながらも、少女たちはその甘美な光景を食い入るように見つめていた。スカーフで目隠しをされた女が、一枚一枚服を脱いでいく。生々しい行為を強要し、女を意のままに操っているのは悪魔のように凶暴な男。完全に性の奴隷と化した女は、後日全裸の首吊り死体として発見された。密かに少女たちは男を畏敬し、無垢な心がゆるやかに歪みはじめる……。エリカ・スピンドラーの新境地、異色のロマンティック・サスペンス。
  • 残酷な遺産 上
    -
    遠いあの日の失恋が、美しきレディの運命を狂わせた。 ロマンス界の巨匠が圧倒的な筆力で紡ぐ、壮大な物語! おまえの取り柄はその美しさだけ――物心ついた頃から両親や兄にそう言われ続け、フィリパは操り人形のように生きてきた。そんな彼女が唯一心を寄せたのが、兄の友人ブレイク。だが18歳のあの日、残酷なまでにブレイクから拒絶され、抜け殻となったフィリパはまもなくして、両親の勧める相手と愛のない結婚をしたのだ。あれから16年……結婚後も妻に関心すら向けなかった冷たい夫が、会社経営を苦に自殺した。呆然とするフィリパに告げられたのは、死よりもつらい現実だった。P・ジョーダンの作家人生に残る傑作、堂々の前編。
  • 見知らぬ夫
    -
    男が追いかけてくる。崖下には青い海。これ以上、逃げられない。そしてニキは深い闇にのみこまれていった……。次に目を開けたときには病院のベッドにいた。傍らには憔悴した男の姿があった。優しく触れてくる親しげな態度とは裏腹に、ひどく危険な雰囲気を漂わせている。あなたのことも、なぜここにいるのかも思い出せないとニキが告げると、男はうろたえた。僕たちは新婚旅行でここサルバヘ島へ来て、君は誤って崖から転落したんじゃないか、と。だが失われた記憶の底で、ニキの直感が警告した――違う、この人は夫じゃない。

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  • 風の追憶
    -
    誰かに狙われている……。毎日のように鳴り響く怪電話に怯えたトップモデルのアンドレアは、ちょうど舞い込んだ撮影の仕事を受け、ロケ先のメキシコへ飛んだ。めったに会えない恋人ドンの別荘を訪ねるのにも好都合だった。だが撮影を終えたとき、見知らぬ男がアンドレアに声をかけてきた――撮影中も彼女のことをオニキスのような黒い瞳でじっと見つめていた男だ。なれなれしい態度に反感を抱きつつ、彼の強烈な存在感に圧倒されていたアンドレアは、やがて男が発した言葉に耳を疑った。「今夜、きみがドンと会うのを止めに来た」

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  • とらわれの夜
    4.5
    ジリアンは自分の耳を疑った。父が元教え子の、天才研究者として知られるハンターに脅されているというのだ。研究を盗んだ過去を公表されたくなければ、ジリアンと30日間ベッドをともにさせろと。少女のころに憧れた、あの高潔な彼がそんな無茶を言うはずがないわ。ジリアンは初恋の相手との再会に胸を躍らせて彼を訪ねる。しかし陰鬱な屋敷に着いたとたん、人が変わったように冷淡なハンターに服を脱ぐように命じられ、彼女の希望は打ち砕かれた。やがて彼のむき出しの渇望にさらされ、ジリアンは欲望に目覚めさせられて……。

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  • あなたの心が見えなくて
    4.0
    今になって、あのプロポーズの本当の意味を知ることになるなんて。アリサは悲しみのどん底にいた。年末のパーティで憧れの副社長ダークからダンスを申し込まれたのが、きっかけだった。ほどなくふたりは交際を始め、ある日彼は彼女にこう言った。“結婚してほしい。だが僕たちが子供を持つことは一生ない”と。それは衝撃的なひと言だった。それでもアリサは求婚を拒まなかった──彼を愛していたから。そして今日、アリサが妊娠を告げた瞬間にダークの態度は激変。彼女を冷たい目でにらみつけると、罵詈雑言を浴びせかけ……。

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  • 狼を愛した姫君
    3.7
    13世紀イングランド。わずかな従者を連れて旅を急ぐ姫君が、賊に襲われた。姫君は落馬して気を失い、ディ・バラ家の男たちに助けられたときには記憶を失っていた。所持品からマリオンと呼ばれるようになった彼女は救い主たちの城に迎えられ、城主の老伯爵と、狼と表現するのがぴったりの6人の息子たちとの暮らしにとけ込んでいく。ある日、7人目の狼、長男のダンスタンが久々に帰郷する。ほかの6人になかったときめきを感じるマリオン。しかし彼女の身元がわかり、マリオンはダンスタンに伴われ、家路をたどる旅に立った……。

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  • 奔放な誘惑
    3.7
    トウィニング家4姉妹の長女キャロラインは誰もが見惚れる美しきレディ。長らく修道院にいた彼女も社交界デビューを控える身となり、まだ会ったことのない、自分たち姉妹の後見人だというトワイホード公爵を訪ねた。だが悠然と現れた若き公爵を見てキャロラインは言葉を失う。なんてこと……亡き父と同年配の紳士と思っていたのに、どう見てもこの人は世慣れた放蕩貴族だわ。キャロラインがかすかに感じた不安は、はたして的を射ていた。公爵はすでに頭を悩ませ始めていたのだ――どうしたら目の前の美女を我がものにできるかと。

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  • 結婚も悪くない? ブライダルブーケ
    -
    家族を捨て愛人に走った父と、泣いてばかりの母。そんな両親の姿を見て育ったスターは、愛などこの世に存在しないのだと幼くして悟った。男性を軽蔑し、誰とも深くかかわるまいとしてきたある日、友人の結婚パーティで、恋愛観を語る鼻持ちならないゴージャスな男に出会う。“愛がなければセックスも虚しいだけ”だなんて、女をベッドに連れ込むための綺麗事だわ。その男カイルの本性をどうしても引きだしたくなり、スターは無謀にも彼に誘いをかけた。だが逆にキスで骨抜きにされたばかりか、彼の一言にプライドを粉々にされ……。

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  • オリンポスの咎人 パリス 上
    -
    どんな女も魅了する美貌の戦士パリスは、神に残酷な呪いをかけられている。生きるために毎夜誰かと寝なければならないが、同じ相手とは2度とベッドをともにできないのだ。だが1年ほど前、パリスは初めてひとりの女にもう1度欲望をおぼえた。彼を騙して近づき、牢獄に閉じ込めた忌々しい敵――シエナに。ところがパリスが逃亡を企てたときにシエナは目の前で殺され、以来、彼は酒に溺れる毎日を過ごしていた。そんなときシエナが天界に囚われていると知り、パリスは救出に向かう。憎みながらも彼女を求めずにはいられなくて。
  • ブライダルブーケ 結婚は幸せの鍵?
    -
    ブーケは花嫁の手を離れ、宙に舞った。次の瞬間、3人の女性が同時にブーケを手にしていた――決して結婚しないと誓った3人が。そのひとり、クレアは愛する人を亡くして2年たつが、結婚する気などまったくなかった。心の傷がうずき、誰かと親密になることも考えられないのだ。ところが義理の妹に頼み込まれ、クレアは義妹の夫の上司に部屋を貸すことになってしまう。そして現れたブラッドの顔を見たとたん、彼女は驚いて頬を赤く染めた。予想外に若くハンサムな彼はその日、公園でクレアの唇を奪い、心を掻き乱した男性だった。
  • ミモザの園
    3.0
    持って生まれた予知能力のため周囲から敬遠されて生きてきたローレルは、都会を離れ、亡き祖母の土地にひとり移り住んだ。ルイジアナの深い森に囲まれたその美しい屋敷と庭を地元の人は“ミモザの園”と呼び、愛していた。穏やかに暮らす希望をやっと見つけたローレルはある日、思いがけない出会いを果たす。目の前に現れた男性こそ、毎晩夢に訪れる、存在するはずもない空想の世界の恋人…。驚きを隠せないローレルに彼は言った。「会いたかったよ」。
  • 夜明けを待ちわびて
    3.3
    若き金融界の寵児ともてはやされ、富と名声を手に入れたショーンには誰にも言えない過去があった。そんな彼の元に驚くべき知らせが届く。長く疎遠にしていた父親が死んだというのだ。電話の主は父親の家の間借り人で看護師のリジーという女性だった。彼女がお悔やみを言い、父親の人柄を讃えれば讃えるほど、ショーンの心は冷えきった。この女の狙いは金なのか? ところがリジーと対面した彼は、想像とはまったく違った純真無垢な彼女の魅力に惹きつけられてしまう。リジーが欲しい。だが、もしあの過去を彼女が知ったら……。
  • フェアリー・プリンセス 盗まれし季節の誓い 上
    -
    アイアン王を倒したあと、アッシュとの約束どおり冬の王国へ赴いたミーガンは、囚われの生活を送っていた。そんななか行われたのが、季節の移ろいとともに妖精界の支配権を移す儀式。1本の王(おう)笏(しやく)を夏と冬の王国間で引き渡すのだが、その夜、王を討たれたはずのアイアン族が宮廷に忍びこみ、ミーガンの目前で大切な王笏を奪い去る! 事情を知らない周囲は、怒りの矛先をミーガンに向け……。
  • フェアリー・プリンセス 夢迷宮への片道切符 上
    3.8
    ミーガンは地味でさえない女子高生。そんな彼女の退屈な日常は、16歳の誕生日に一変する。甘えん坊の幼い弟が突然、凶暴に豹変して襲いかかってきたのだ。間一髪のところを助けてくれたのはお調子者で幼なじみのロビー。「こいつはきみの弟じゃない。本物は“妖精”にさらわれたんだ」あっけにとられるミーガンに、さらに彼は真剣な顔でとんでもない告白を――妖精迷宮への旅が始まる!
  • オリンポスの咎人 アーロン 上
    -
    「アーロン、お願い、助けて」傷ついた体でようやくブダペストの古城に辿り着いたオリヴィアはアーロンの姿を認めて安堵した。この1カ月、彼を陰で見つめていた天使の彼女は、掟を破ったアーロンの命を奪えという神の命令に背いたために、翼をもがれて地上に堕とされたのだ。仲間を何よりも大切にする愛情深い彼に憧れ、自分もあんなふうに愛されたいと願ったばかりに。だが、アーロンはやさしさを見せるどころか冷酷なまなざしを向け、彼女を追い払おうとする。何もかも失ったオリヴィアには、もうアーロンしかいないのに……。
  • 美しい標的
    3.8
    ★世界的ベストセラー『流れ星に祈って』の関連作を待望の文庫化。リンダ・ハワードが奏でる、愛と嘘のシンフォニー。★企業買収の内偵役としてマックス・コンロイに白羽の矢が立った。どんな女性もなびく容姿と話術を武器に買収先の社員に近づき、情報収集するというものだ。標的はクレア・ウェストブルック。男っ気のない独身の社長秘書で、人目を引くタイプでもない。きっと簡単に落ちるだろう、とマックスは任務の成功を確信した。だが、その自信は彼女と知り合った直後に脆くも崩れた。冷静沈着な物腰に、無表情だが印象的な瞳。その眼差しは、彼にまるで興味がないと告げている。思わずマックスは、仕事を超えた男の闘争本能をかきたてられた。
  • この賭の行方
    -
    ★人気ロマンス作家たちも大絶賛、噂のベストセラー作家が日本デビュー。楽しくて切なくて、とってもホットな恋が今夜ラスベガスで花開く!★ラスベガスでショーに出演するトリーナは、ショーガールとしては微妙な年齢にさしかかり、将来に不安を抱いている。いつか自分のダンススタジオを持つのが夢だが、やむを得ない事情で貯金も使い果たしてしまった。そんなトリーナの前に、ある日ジャックスという素敵な男性が現れた。プロのギャンブラーという職業には少し疑念を覚えたが、育った境遇や価値観の近さ、彼といると思わず情熱的にふるまってしまう自分に気づいて、恋愛に奥手だったトリーナはついに運命の恋を予感した――彼にとんでもない目的があることも知らずに。
  • 美しき容疑者
    3.0
    ★ある日、目の前に現れたミステリアスな“ボディガード”――彼を信じてもいいのだろうか? 全米ベストセラーの危険なロマンス★工芸品鑑定士のアニーは窮地に立たされていた。ヨーロッパで相次ぐ美術品窃盗事件の容疑者として当局にマークされたうえ、何者かに命を狙われているのだ。そんなある日、アニーの身を案じた人物に雇われたというボディーガードが彼女の前に現れた。見ず知らずの異性を家に泊めるなんて冗談じゃないわ!反発するアニーにかまわず、彼は平然と言い放つ。「僕が眠るのは、きみのベッドルームだ」彼の瞳の奧に宿る欲望に気づいた瞬間、アニーは強烈に意識した――いま身に迫る危険よりも、この謎めいた男の魅力にとらわれる危機を。
  • 甘い銃弾は最後に
    -
    ★RITA賞受賞作家マリーン・ラブレース渾身の作品!深海に眠る金塊と永遠に続く愛が、クレオを英国海峡へといざなう……。★イギリス駐在の米軍パイロットが殺害された。捜査を依頼されたクレオ・ノースは、パートナーが公私ともに息の合う捜査官ジャック・ドノヴァンと聞いて胸を躍らせる。やがて凶器となった拳銃が、第2次世界大戦時にまでさかのぼる古い型のものと判明。さらに被害者とダイビング業者との繋がりから、戦時中に大量の金塊を積んで海峡に墜落したという輸送機の存在が浮かび上がる。真相は海の底にある……? 難解な殺人事件を追うクレオとジャックの目の前に、まるで二人の絆を試そうとするかのような荒波の大海原が広がっていた。
  • 流れ星に祈って
    4.0
    ★禁じられた恋、それは苦しいほどに甘美な結末へのプロローグ。大ベストセラー作家リンダ・ハワードの原点、本格ロマンスの真骨頂!★夫と子供のいる温かい家庭がほしい――サラのささやかな夢は、皮肉にも親友ダイアンの存在によってついえた。密かにサラが想いを寄せていた上司、エリート重役のロウムは、サラが紹介したダイアンと一目で恋に落ちた。5カ月後に彼らは結婚、二人の息子に恵まれ、今まさにサラが夢見たような幸せな家庭を築いている。一方のサラはロウムへの憧れを胸の奥に封印して、仕事に生きる決心をするしかなかった。だがその矢先、悲惨な事故がロウムの家族を襲った。ダイアンと子供たちは亡くなり、ロウムは絶望の淵に突き落とされる……。
  • ふたたびの切なさに
    -
    前回の事件から4カ月、クレオのもとに新たな捜査依頼が来た。ある船会社の社長が、失踪した社員を捜してほしいというのだ。さっそく依頼人のオフィスを訪ねたクレオは、そこで予期せぬ人物に遭遇した。ジャック・ドノヴァン――元同僚の政府捜査官で、クレオにとっては盟友以上、恋人未満といった存在だ。軍の積荷も扱うその船会社の誰かが、政府の機密情報に不正アクセスしたため、彼が調査に来たという。同時に起きた二つの疑惑。すべての鍵は地中海に浮かぶ一艘の船にあるらしい。クレオは陰謀の扉を目指し、マルタ島へ旅立った。
  • 初恋はせつなき調べ ド・ウォーレン一族の系譜 上
    -
    子爵令嬢のブランシュは過去に婚約をしていたが、訳あって自ら身を引いた。以来、結婚とは無縁だったが、父が他界したあと彼女のもとに多くの求婚者が来るようになった。どうせ皆、財産狙いだと思うと気が沈む。すると、そんな様子を見かねた親友が一計を案じ、ブランシュの元婚約者の弟レックスの領地を旅行しようと誘った。社交界で“世捨て人”と呼ばれる彼に、ブランシュが恋心を抱いているのを見抜いていたのだ。そうとも知らないブランシュは、土壇場で行けなくなったという親友の言葉を信じ、一人でかの地へ向かった――。
  • 愛は魔法でなく
    5.0
    諜報機関に勤めるジェイミーはザックが敵に捕らえられたと聞き、いてもたってもいられなくなった。7年前、優秀な諜報員ザックは新人研修で憧れの教官だった。だが彼はなぜかジェイミーに特別厳しく当たり、彼女は見返したい一心で過酷な研修をやり抜いたのだ。そして最初の任務でともに命の危機を乗り越えたとき、抑えつけていた情熱が解き放たれ、二人は貪るように求めあった。それきり彼とは顔も合わせていない。今でも忘れられないなんてばかげていると思いながら、ジェイミーは彼のもとへ向かった。周囲の制止を振り切って。
  • 魔法が解けても
    -
    経営する会社に国税庁の調査が入ったアンジェラは、母親が勝手にブライス・リチャーズに助けを頼んだと知り、憤慨していた。会計学教授の母をはじめ、理系人間に囲まれて育ったアンジェラはいつも落ちこぼれで、母の自慢の生徒ブライスに反発してばかりいた。12年ぶりに会った彼は驚くほどハンサムに成長していたが、相変わらず人をばかにしたような目で見てくる。やっぱり彼とはそりが合わない。早々に口論になりアンジェラがそう確信したとき、ブライスは突然彼女の唇を奪った。束の間、欲望の渦にのみこまれるほど情熱的に。
  • 禁断の口づけ 危険を愛する男たち VI
    3.0
    海軍特殊部隊SEALで極秘任務に就くクラッシュは、身に覚えのない殺人容疑で逮捕された。あらゆる証拠が彼の有罪を示すなか、無実を信じて面会に訪れてくれたのは女友達のネル。1年前、母親がわりの女性が急逝したとき、クラッシュは悲しみを忘れるために彼女と夜をともにした。だがネルの一途な想いに気づいてから、惹かれる気持ちを必死に抑えつけてきた──危険とともに生きる自分は、愛はおろか明日さえ約束できないから。あれは過ちだったのだ。今ふたたび彼を心配するネルにクラッシュははっきりと告げた。「帰ってくれ」
  • 誇り高き微笑 危険を愛する男たち V
    -
    半人前扱いするのは、もういいかげんにしてほしいわ。フインコム連邦情報委員会の諜報員P・Jは、海軍特殊部隊SEALの将校ハーヴァードにうんざりしていた。これまでも男社会で血のにじむような努力をして信頼を得てきたが、SEALとの合同対テロ訓練が始まって以来、彼はP・Jから片時も目を離そうとしない。まるで、か弱い女を守るのが男の務めだというように。しかも心を惑わすような微笑みを浮かべ、熱い視線を向けてくるのだ。いくら一流大学を首席で卒業した精悍な美男子でも、私の実力を認められない偏屈者なんてお断りよ!
  • 招かれざる求婚者 危険を愛する男たち IV
    4.0
    メロディは妊娠7カ月目に入り悩んでいた。子供の父親に、妊娠したことを知らせたくないのだ。7カ月前、中東でテロ組織に人質にされた彼女は、海軍特殊部隊SEALの将校ジョーンズに救出され、たちまち恋に落ちた。危険の中で生きる非凡な彼に愛されるはずがないと知りながら……。夢のようなひとときを過ごしたあと、メロディは自ら別れを告げた。ところが今日、突然ジョーンズが現れ、大きなお腹を見て顔に固い決意を浮かべた。きっと彼は責任を果たすためにプロポーズする気だ。でも私は愛のない結婚なんて絶対にしない!
  • 遠き日の英雄でなく 危険を愛する男たち VII
    3.0
    CIA諜報員のゾーイは、ある極秘任務を依頼されて国防総省の一室に赴いた。ずらりと待ち構えた特殊部隊SEAL隊員たちのなかで、とりわけ存在感を放つのは海軍の伝説的英雄ジェイク・ロビンソン。憧れの人に燃えるような瞳で見つめられ、ゾーイは足が震え、その場に崩れ落ちそうになるのを必死でこらえた。今回の作戦では、ゾーイはそのジェイクと組んで反政府組織に潜入捜査することになっている。それも彼の新妻として寝室をともにするのだ。きっとこれはチャンスだわ。長年思い続けてきたヒーローの心を手に入れてみせる!
  • 銀色に輝く季節
    -
    師範学校を卒業したリジーは故郷へ向かう列車に揺られていた。長い旅も終わりに近づき、あと3時間もすれば我が家に帰れる。だが今、リジーの心を占めているのは一人の乗客のことだ。医師らしい男は親切にも子連れの女性の代わりに赤ん坊をなだめている。それを見てリジーの胸が疼いたとき、男と目が合った。その瞬間すさまじい地響きが起こり、列車が急停車した。雪崩に遭って脱線したのだ。吹雪のため助けを呼ぶこともできず、列車の中は急激に冷えこんでいく。不安が募るなか、二人は助けが来ることを信じて手を取りあった。
  • 愛をつなぐ道
    3.0
    ブラッド・オバリヴァンが故郷に帰ってきた。メグ・マッケトリックはその噂を聞きつけ、衝動のままに車に飛び乗った。ブラッド──十代のころ愛した恋人は、夢を叶えるために彼女を捨てて町を去っていった。打ちのめされたメグは、何度も頬を涙で濡らしてようやく立ち直ったのだ。昔よく待ち合わせた店にたどり着くと、ブラッドもまた何かに引き寄せられたのか、そこを訪ねていた。歌手として成功を収め、大人になった彼はますます抗いがたい魅力を放っている。怒りと切望がせめぎあうなか、メグは固く誓った。私は二度と彼を愛したりしない、と。
  • ふたりきりの光
    3.0
    山奥の小さな家で暮らすルースは、脅迫まがいの手紙を送りつけられ不安を感じていた。そんなある日、飼い犬が罠にはまり大怪我をした。助けを求めて麓の町までおりると、見知らぬひとりの男がいる。金色に輝く不思議な瞳の男ジョーナ・グレイ・ウルフは何もきかぬまま犬に駆け寄った。彼が手を触れたとたん、まばゆい光が辺りを包み、傷が瞬く間に消えていく。驚く彼女を尻目にジョーナはすぐさま立ち去ろうとした。このまま行かせてはだめ──突き動かされるようにルースは彼を引きとめた。何者かもわからない男に強く惹かれて。
  • 希望は君の瞳の中に 危険を愛する男たち III
    -
    もう一度、海軍特殊部隊SEALの現役に復帰したい。ひざに重傷を負って以来それだけを生きる望みとしていたフリスコは、回復の見込みなしという医師の宣告に愕然とした。自暴自棄になった彼は、酒に溺れる日々を送るようになる。いまは誰ともかかわりたくない――それなのに、姉に頼みこまれて5歳の姪をあずかるはめになってしまった。小さな女の子の世話など、どうすればいいんだ?途方に暮れるフリスコに手を差し伸べたのは、美しい隣人マイアだった。
  • 永遠を紡ぐ家
    3.0
    この冬、シエラ・マッケトリックは強い反発を胸にインディアン・ロックに帰ってきた。息子の喘息を治すため、彼女を捨てた母の援助を受け入れたのだ。古い屋敷に不思議な懐かしさを覚えながらも、シエラは自分に言い聞かせた。約束の1年が過ぎればすぐにここを出ていく、と。時は変わり1919年、同じ屋敷でハンナはこの地を離れる決心をつけかねていた。夫を失った後、幼い息子とともに義弟に頼ってばかりもいられない。だが、いつしか義弟の熱い目差しに身を委ねたいと思い始め……。異なる時代に生きた二人の女性のロマンス。
  • あの夏のヒーロー 危険を愛する男たち II
    4.0
    ブルー・マッコイが12年ぶりにこの町へ帰ってくる。ハイスクール時代の憧れの人との再会に、新米警官ルーシーの胸はときめいていた。しかし彼女が目にしたのは、高級カントリークラブのダンスフロアで元恋人ジェニーと親しげに踊るブルーの姿だった。彼はいまだにジェニーを愛しているの?ルーシーが鬱々と過ごしたその夜、ジェニーの婚約者が殺された。第一容疑者はブルー・マッコイ。出てくる証拠も彼に不利なものばかりだ。皮肉にも事件の担当捜査官に任命されたルーシーは、ブルーの無実を証明したい一心で奔走するが……。
  • 私のプリンス 危険を愛する男たち I
    4.0
    親善ツアーで訪米し、民衆に手を振るウスタンジア皇太子に向かって何者かが発砲した。危ういところで暗殺は未遂に終わったが犯人は逮捕されず、ツアーは皇太子の身代わりを立てて続行されることになる。選ばれたのは、海軍特殊部隊SEALの将校ジョー。そしてイメージコンサルタントのヴェロニカが彼を皇太子に仕立てあげる仕事を任された。この粗野で無礼な男を、高貴なプリンスに変身させなければならないなんて……。絶望的な気分でヴェロニカはレッスンを開始した。熱く危険な命がけの恋が待ち受けているとは夢にも思わずに。
  • 聖夜が終わるとき
    -
    クリスマス・イブの吹雪の夜。オボイル家が穏やかな団欒のひとときを過ごしていると、チャイムの音が鳴り響いた。偶然、二階の部屋にいたキャットは、家族が見知らぬ二人の男を招き入れるのを階上から眺めていた。彼らは車が雪にはまって立ち往生したらしい。キャットが妙な胸騒ぎを覚えた瞬間、男は銃を取り出した。強盗だ──彼らは雪がやむのを待って逃げるつもりだ。私たちを殺して。見つからないうちに別荘を抜け出したキャットは、犯人の車で倒れている一人の男を見つけた。クレイグ!私の昔の恋人がなぜここにいるの?
  • とらわれのエンジェル
    -
    ある夜、カリーは暴漢のグループに襲われた。警察に救われて事なきを得たが、犯人のうちの一人、カルロスという名の恐ろしいほど澄んだ瞳を持つ男のことが頭から離れず、事件のあとも毎晩のように彼と愛し合う夢を見た。半年後、とあるレストランで端正なタキシード姿の紳士を目にし、見覚えのあるその横顔に彼女は息をのんだ。あれは間違いなく、カルロスだ。カリーはみずからの秘めやかな夢想をかき消し、この場に犯罪者がいることを周囲に知らせるため、彼に歩み寄った。そして今にも叫ぼうとした瞬間、彼の唇に口をふさがれた。
  • ゲームの終わり
    -
    イブの夜、クリスは絶望に打ちひしがれていた。この4年間、亡き夫への思いを胸にひとりで娘を育ててきたが、愛する男性が側にいない人生に耐えきれなくなったのだった。そのとき不意に、玄関を叩く音が響いた。今度はどの親戚だろう?顔に笑みを張りつけて扉を開けたクリスはその場に凍りついた。グレッグ・レイノルズ――忘れられない初恋の人。車が故障したという彼を送る道すがら、クリスは彼が離婚したことを知る。そして別れ際、グレッグはある提案をした。それは、あまりにも甘く切ないアバンチュールの始まりだった。
  • 哀しい嘘
    3.0
    エミリーはデート相手が麻薬の密売に関わっていることを知り、警察に駆け込んだ。すると、その情報は予想もしなかった作戦へと進展した。捜査官が彼女の兄に扮して麻薬取り引きの現場に潜り込むというのだ。しかも今から二週間、当の捜査官と同居しなければならない、と。うちにはベッドルームが一つしかないのに……。エミリーは不安を覚えつつも協力することにしたが、兄役の人物を見た瞬間、頭が真っ白になった――それは、7年前、まだ18歳だった彼女の身も心も奪ったすえ容赦なく切り捨てた男、ジム・キーガンだったのだ。
  • 遥かなる心
    3.0
    我が子をこの手で抱けるかもしれない──やむを得ず手放した息子との再会を前にして、モリーは高まる期待を必死に抑えつけた。そもそも息子の養母は私の顔も見たくないはずなのに、なぜ招いたのだろう……。邸宅を訪れると、養母は不治の病に冒されており、思いがけず温かく迎えてくれる。だが養母の親しい友人、キーガン・マッケトリックはかつて一度会っただけのモリーを見るや否や、今すぐ町から出ていけと言い放った。彼女が息子を奪い返そうとしていると決めつけて。頭ごなしに侮辱され、モリーは激しい怒りに身を震わせた。
  • うたかたの輪舞曲
    3.0
    天涯孤独の暮らし、ゆえなき投獄……。母国イギリスで辛酸をなめたクレアは、亡母のつてで、とある公爵家の別荘での仕事を得てアメリカへ渡った。きらびやかな社交界に圧倒される彼女だったが、容姿が似ていることから人々に当の公爵夫人だと思い込まれていることに気づく。情熱とは無縁の生き方をしてきた私が恋多き女性に間違われるなんて。その瞬間、クレアの心に、ある案がひらめいた。このまま公爵夫人の名を借りて、社交界随一の魅力的な男性とひと夏の熱い恋に身を焦がすのだ――華やかで激しくもはかない花火のように。
  • 誇り高き血
    3.3
    インディアン・ロックに越してきたばかりのエコーは、隣人の孫娘の誕生パーティーに招待されて、ためらいをおぼえた。子供たちの父親──ランス・マッケトリックは、エコーが町に着いて早々ちょっとした諍いをした相手なのだ。とびきりハンサムなことを差し引いても、彼の印象は最悪だ。だが妻を亡くしてから仕事三昧のランスは、今夜も出張で顔を見せないとわかった。安心したエコーがパーティーを楽しみ始めたとたん、空にヘリコプターが現れ、ランスが駆けつけた。そして輝くような笑みを浮かべ、まっすぐ彼女に向かってきた。
  • 幸運が瞬く星
    3.0
    久しぶりの故郷を前にして、シャイアンは深いため息をもらした。二度と会いたくなかったジェシー・マッケトリックを訪ねて、彼の土地を買収しなければならない。失敗すれば仕事を失ってしまう。目の前に現れたジェシーは今もポーカー三昧で暮らし、大富豪一族に生まれた恩恵を存分に受けていた。あの悩殺するような笑顔もそのままだ。ジェシーに夢中だったのは昔のこと──そう固く肝に銘じて、シャイアンは取り引きを申し出た。だがジェシーは聞く耳も持たない。シャイアンが食いさがると、ジェシーはある条件を出してきて……。

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