横浜港作品一覧

  • 明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語
    4.0
    明治23年(1890)、横浜港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だった――。  嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたい――瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。  この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済世学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。 ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
  • 時刻表昭和史 完全版
    4.7
    昭和二〇年八月一五日正午という、予告された歴史的時刻を無視して、日本の汽車は時刻表通りに走っていたのである(本文より)。昭和八年、ハチ公がいた渋谷駅、一六年、「不急不要」の旅が禁じられた中学生の夏、そして二〇年八月、駅で聞いた玉音放送――歴史の節目はいつも鉄道とともにあった。関連エッセイ、北杜夫との対談を増補した完全版。 (目次より) 第1章 山手線――昭和8年 第2章 特急「燕」「富士」「櫻」――昭和9年 第3章 急行5列車下関行――昭和10年 第4章 不定期231列車横浜港行――昭和12年 第5章 急行701列車新潟行――昭和2年 第6章 御殿場線907列車――昭和4年 第7章 急行601列車信越本線経由大阪行――昭和16年 第8章 急行1列車稚内桟橋行――昭和17年 第9章 第1種急行1列車博多行――昭和19年 第10章 上越線701列車――昭和19年 第11章 809列車熱海行――昭和20年 第12章 上越線723列車―一昭和20年 第13章 米坂線109列車――昭和20年 増補(戦後篇) はじめに 第14章 上越線708列車――昭和20年9月 第15章 弘前駅、一ノ関駅――昭和20年秋 第16章 熱海にて――昭和21年 第17章 松江へ――昭和22年8月 第18章 東北本線103列車――昭和23年4月 増補版・あとがき 巻末付録 古い時刻表を読む 自作再見『時刻表昭和史』 それぞれの汽車旅 北 杜夫/宮脇俊三 時刻表昭和史関連年譜
  • 消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生
    4.1
    第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が描く、消防サスペンスの文庫化!新米女性消防士・高柳蘭は横浜市消防局湊消防署に入局し、多忙な日々を過ごしていた。ある日、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。毎日欠かさず点検しているにもかかわらず連続して起こる不可解な出来事に、蘭は同僚の犯行を訝り疑心暗鬼になってしまう。さらには、辞職を迫る脅迫状まで届き……。一方、世間では世界一周クルーズ中の中国豪華客船が横浜港に寄港した。しかし海上で事件が起こり、蘭たちに出動要請がかかる!
  • 横浜ゲートウォッチャー 新米天使のお祓い日誌
    4.0
    新人税関職員の千々石天使が、 いつものように横浜港に届いた積み荷を検査していると、 大量の土が詰まった謎の棺が見つかる。 怪しい土は調査に回されるが、 なんと分析を担当していた男が吸血鬼になってしまった!?  天使は、元監視部ホープの根住、化学分析官の紀和という ふたりの先輩と事件について調べることに。 棺が発見されたのは、天使にだけ見えた“あるもの”がきっかけとなっていて……。 オカルトお仕事ミステリー誕生!
  • JUNK-ジャンク-(1)
    完結
    -
    全2巻330円 (税込)
    15年ぶりに日本の地に降り立った九鬼満。横浜港から向かった先は難民がひしめく街・新宿《JUNK》だった。探すのは林紫明と神山容堂。新宿に流れ住む弱者を助ける任侠・奴会の祭大吾の力を借り、九鬼は第一のターゲット・林紫明を追う。かつての明鳳物産のボスだった林も、今では《JUNK》の裏の実力者だ。ひそかに林を追う九鬼であったが、警察庁の特別組織《CCCC》の隊長・大道寺連太郎に九鬼の《過去》がバレてしまう。そのことからCCCCからも命を狙われることに。九鬼の知られざる過去とは一体……。そして何故、林紫明と神山容堂を追うだろうか!? 土光てつみ先生&戸井十月先生がお贈りするハードボイルド・バイオレンスアクションの名作!! 謎が謎を呼ぶ第1巻!!
  • 闇呪 警視庁歌舞伎町分室(電子復刻版)
    -
    白昼、新宿のホテルラウンジで、横浜港署の警部が首を切断された! 彼を襲ったのは、ミイラのような異様な風体の男。その男こそ、警視庁歌舞伎町分室の“ムラマサ”こと警視・村木正を殺るため、台湾黒社会からやってきた最強の刺客、邪骨道人。蒋介石の特務工作機関藍衣社の流れをくむ藍衣館を敵に回したムラマサに、邪骨道人の呪術が容赦なく迫る!(「警視庁歌舞伎町分室〈刺客 邪骨道人〉」改題)

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  • 行こかメリケン、戻ろかジャパン ハワイ移民の100年
    -
    1868年、明治維新の騒然たる中を、日本初のハワイ移民団150余名が、横浜港を船出した。時あたかもカメハメハ王朝がアメリカに併合されていく「南海の楽園」ハワイで、彼らはどんな苦難に直面したのか? 出稼ぎ、定住、帰化、戦争へと続く激動の歴史を、興味深いエピソードでつづる。ハワイ移民物語の決定版。
  • 大井川連環の譜 近代日本茶物語
    -
    幕末~明治初期。煎茶の国際化に奔走した 静岡の茶農家と元幕臣たちの奮闘を描く。 1854(安政元)年、開国とともに日本の高品質な生糸と煎茶が外国商に見いだされた。 特に茶は、横浜港開港時より明治初期において第一位の輸出品となる。 この物語は、欧米から先進技術を導入することなく、独自の製法と生産供給網を作り上げて国際流通に参画した駿河志太地方の茶農家たちの取り組みと、支援した元幕臣たちの奮闘を史実をもとに丁寧に描いた歴史小説である。

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  • オフリミッツ 横浜外事警察
    3.5
    東京オリンピック前夜に起きた連続殺人事件 ハーフの県警刑事と日系三世の米軍基地捜査官 が相棒となり真相に迫るが、 捜査を阻む立入禁止(オフリミッツ)の壁とは? 著者初の現代×警察ミステリー 二人のアウトサイダーが挑む 連続殺人事件の真相は!? 東京五輪を翌年に控えた横浜港で女性の全裸死体が発見された。 日米のハーフで神奈川県警外事課のソニー沢田は面倒な捜査を命じられるが、やがて米軍関係の容疑者が浮かびあがる。 しかし、捜査の壁は厚く、沢田は米軍横須賀基地の犯罪捜査官で日系三世のショーン坂口に協力を仰ぎ… 著者初の近現代を舞台にした警察ミステリー。 「二人のアウトサイダーを生き生きと描いた作者初の近現代ミステリーは、 忖度と無責任が横行する現代社会に一石を投じる作品でもあるのだ。 そして横浜に生まれ育ち、長らく歴史・時代小説の傑作をものしてきた作者が、 いつか書かねばならなかった「時代」の物語でもあるのだ。」 ――西上心太(文芸評論家・解説より) 「横浜1963」改題。
  • 海妖丸事件
    3.0
    杉山潤之助の上海出張に、新婚旅行へ出向くという旧知の探偵・月輪龍太郎が同道することになった。彼らの乗る豪華客船・海妖丸が出発する直前の横浜港で、船客の政商らに宛てて奇妙な予告状が届く。絢爛な船旅の途上、仮面舞踏会や沙翁劇の最中に起こる殺人、そしてまた殺人。息を潜める犯人を見つけ出せるか。本格ミステリの醍醐味を堪能できる、傑作推理小説。
  • かながわののりもの(2022年版)
    完結
    -
    神奈川県内を走る鉄道やバス、ロープウェイなどを写真で紹介する、1~3歳向けの写真絵本。 身近なものに興味を持ち始めた子どもたちに学ぶ喜びを与えられる1冊です。 【本書の特徴】 ◆神奈川県内で見られるのりものを迫力ある写真で紹介! ◆子どもたちに身近なのりものが大集合。 ◆1~3歳向け。折れにくく、破れにくい厚紙絵本(紙の厚さ1mm)です。水やキズにも強く、小さな子どもにも最適な仕様です。 ◆小型の絵本なのでおでかけのお供にぴったり! 【いろいろなのりものを迫力ある写真で紹介!!】 ☆JR東海道線や横須賀線などはもちろん、南武線や相模線など、神奈川県のローカルな路線や、 私鉄では京急、東急、相鉄、小田急、江ノ電、横浜市営地下鉄などを紹介。 ☆鉄道をはじめ、ケーブルカーやロープウェイ、バスや横浜港で見られる船など、神奈川県内で見られるのりものも掲載しています。 【シリーズラインナップ】 のりもの①しんかんせん のりもの②てつどうだいしゅうごう のりもの③まちのでんしゃ のりもの④こうじのくるま のりもの⑤バス・トラック のりもの⑥パトカー・しょうぼうしゃ のりもの⑦のりものいっぱい のりもの⑧してつとっきゅう のりもの⑨ひこうき のりもの⑩まちではたらくくるま とうきょうののりもの さいたまののりもの なごやののりもの かんさいののりもの きゅうしゅうののりもの
  • カラープラス 横浜'25
    -
    カラフルで彩り豊かな港町、横浜。横浜港、みなとみらい、赤レンガ倉庫、山下公園、中華街、元町、山手などの見どころはエキゾチック感にあふれています。そんな横浜は中華街をはじめとして各国料理、カフェやスイーツの名店も多く、さらに昔ながらの一杯飲み屋や伝統の洋食も味わえるグルメの街。異国の雰囲気を感じながら今と未来と歴史が交差する横浜ならではの旅を楽しみましょう! ※電子書籍版にはデジタル付録「まっぷるリンク」は収録していません。 ※一部コンテンツが収録されていない場合があります。

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  • 木橋
    3.6
    津軽の十三歳は悲しい―うつりゆく東北の四季の中に、幼い生の苦しみをみずみずしく刻む名作「木橋」、横浜港での沖仲仕としての日々を回想した「土堤」、および「なぜか、アバシリ」を収録。作家・永山の誕生を告げる第一作品集。
  • CRUISE(クルーズ)2020年2月号
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自由度が高く、体に優しい旅のスタイルとして人気が広がるクルーズ。本誌ではダイナミックな写真や素朴な疑問を解消する記事で、初心者もリピーターも楽しめるクルーズ情報をお届けしています。2月号の特集は「最新船は、こんなにもすごい」。18万トンの大型船から小型の探検船まで、最新船の特徴や見どころを写真などで紹介します。「飛鳥Ⅱ」や「にっぽん丸」、「ぱしふぃっく びいなす」の乗船レポート、新しく整備された横浜港の新施設など充実のコンテンツです。
  • 黒い鷲1
    完結
    -
    第一次世界大戦がたけなわの頃、一人の青年が横浜港からパリへ渡ろうとしていた――。彼の名は、長曾我部天平(チョウソカベテンペイ)。一流の画家を目指していたが、たまたまフランス空軍飛行学校の生徒募集のポスターを見たことをきっかけに飛行機乗りに!相棒の黒い鷲・黒ベエと共に快男児・天平がフランス空軍の撃墜王(エース)として活躍する!
  • 月神
    3.4
    明治十三年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設のため横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊王攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。だが、藩主・黒田長溥は、尊攘派の台頭を苦々しく思っており、洗蔵は維新の直前に刑死した。時は過ぎ、自分は今、新政府の命令によって動いている。尊敬していた洗蔵が、今の自分を見たらどう思うのか? 激動の明治維新の中で国を思い、信念をかけて戦った武士たちを描く、傑作歴史小説。
  • 青年は荒野をめざす
    4.1
    未知の荒野を目指して歩く男を描いた五木寛之の代表作。 ジャズ・ミュージシャンをめざす二十歳のジュンは、新宿のジャズ・スポットで 「お前さんには、何か欠けたものがあるんだよ」「あんたは苦労がたりない」と 言われ、外国へ飛び出した。 横浜港からシベリアへ渡り、そこからモスクワ、ヘルシンキ、ストックホルム、 コペンハーゲン、パリ、マドリッド、リスボン・・・。ジャズとセックス、ドラッグ、 酒、そして暴力にいろどられた放浪の旅は続く。 世界とは? 人間とは? 青春とは? そして音楽とは? 走り続ける60年代の若者たちを描き、圧倒的な共感をよんだ名作。 解説は植草甚一
  • 絶景イルミネーション&ナイトアミューズメントぴあ2022
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 夜景評論家・丸々もとお総監修によるイルミネーションの最新スポット&トレンドのすべてを一冊に集録。 6,100名の夜景観光士が選んだ「第9回イルミネーションアワード」のランキングを誌上にて発表。 全国的に知名度の高いハウステンボス、あしかがフラワーパーク、江の島 湘南の宝石など、 作り手による見どころ話しを交えた新時代イルミネーションガイドを中心に、 光トンネルやツリーといったテーマ別セレクト、全国区の光の祭典特集など、 イルミネーションを多面的に深掘り。 ほか日本夜景遺産、日本百名月といった夜の絶景シーンもたっぷりご紹介。 -CONTENTS- 【巻頭特集】全国6100名の夜景観光士が選んだ「イルミネーションランキング」 【巻頭企画1】感動のイルミネーションへご招待 【巻頭企画2】イルミネーション最新NEWS 【特集1】新時代イルミネーション完全ガイド ハウステンボス/あしかがフラワーパーク/江の島 湘南の宝石/伊豆ぐらんぱる公園/ 東南植物楽園/横浜港大さん橋国際客船ターミナル/小倉イルミネーション/ 日本庭園 由志園/さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト/レオマリゾート 【コラム】光の演出 テーマ別セレクト3 光のトンネル/ツリー/最新技術/体験型/街路樹 【特集2】「全国区の光の祭典」その魅力を徹底解剖 【特集3】日本が世界に誇る夜景ブランド「日本夜景遺産」 【特集4】認定登録地から25カ所を厳選「日本百名月」 【特集5】日本全国34カ所掲載「全国イルミネーションカタログ」 ほか小特集・コラム企画が充実。
  • そらからみると
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 伊豆諸島の島の小学校に、大きなイチョウの木がありました。葉っぱは、このイチョウの木に生まれました。葉っぱは、いつも思っていました。「空から見ると何が見えるのかなぁ?」。ある朝、島に強い風がふいて、葉っぱは大空に舞い上がりました。空の旅のはじまりです。「おーい。空から見ると、何が見える?」。海をはしる船が、葉っぱに聞きました。「とっても広い海が見えるよ」。葉っぱはそのあとも、熱海の上空で糸の切れた奴凧と出会ったり、横浜港上空で黄色い風船と出会ったりしながら空の旅をつづけ、新宿、東京のウォーターフロント上空を通って、東京スカイツリーにたどりつきます。そして、その近くの神社に舞い下ります。空から見える風景を描いた鳥瞰絵図が圧巻の絵本です。鳥瞰絵図はすべて、作者が小型飛行機で空から実際に見た風景をもとに描いたものです。
  • 津田梅子  女子教育のとびらを開く
    -
    1巻1,320円 (税込)
    新紙幣の顔のひとり、津田梅子は1864年生まれの日本の女子教育者で、津田塾大学の創設者。わずか6歳で岩倉使節団とともに官費留学生として、渡米。明治の日本は近代国家になりつつあったものの、女性の教育環境は貧しいまま留め置かれていた。17歳で帰国後、梅子は女子が高等教育を受けられる学校を開校。女子教育の発展に生涯を捧げた津田梅子の仕事と人生とは――。 第一章   小さな留学生     望まれない女の子/黒船がやってきた/ちょんまげを落として/幼いころの梅子/女子の留学生募集 第二章   旅立ち        出発の準備/大にぎわいの横浜港/苦しい船の旅/サンフランシスコ到着/ワシントンへ/ランマン夫妻の家へ 第三章   アメリカでの勉強   黄金の日々/小学校へ/日常生活/女学校へ/ザ・トリオ/期待と不安 第四章 十一年ぶりの帰国 津田家の人びと/なつかしい我が家へ/忘れてしまった日本語/繁子と捨松の結婚/伊藤博文との再会/華族女学校の教師に 第五章  再びアメリカへ    アリス・ベーコンの来日/もう一度学びたい/ブリンマー大学/アナ・ハーツホンとの再会/デンバーでの講演/偉人たちとの面会/ 第六章  女子英学塾の開校  新しい学校/梅子の教え/休養とアメリカ旅行/開校十周年/全国で活躍する卒業生/関東大震災/嵐の後に        <小学校中級から すべての漢字にふりがなつき>
  • ナオミのカフェ NAOMI`S CAFE in Vancouver
    3.0
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 故郷から遠く離れたカナダで人種偏見の壁を乗り越え、訪れるすべての人を笑顔に変えたNOMI'S CAFE。その奇跡の物語 1958年11月、戦後復興を遂げつつある日本から、 たったひとりで日系人の夫が待つカナダへ渡った清水ナオミ。 日本人が故の人種偏見を受けながらも1971年11月、 バンクーバー郊外に小さなレストラン「NAOMI`S CAFE」を開業した。 すべての料理は彼女の手から生み出され、 そのおいしい料理は客同士を笑顔という名の絆でつないでいった……。 NAOMI`S CAFE、それは単におなかを満たす場所ではなく、 喜びも悲しみも分かち合える、もうひとつのわが家となっていったのだ。 1996年11月、惜しまれつつ店は閉じられたが、その後も料理インストラクターとして 90歳を超える今も料理の素晴らしさを多くの人々に伝え続けているナオミ。 NAOMI'S CAFEにはじまり現在も続く彼女の生き様、料理に向き合う姿は、 人生に疲れているあなたへ勇気と元気を与えてくれるはずだ。 清水 なおみ(シミズナオミ):1932年1月4日、大阪市此花区生まれ。1958年1月26日、カナダ日系2世の清水ジョージ昭三と結婚し、同年11月2日に横浜港からバンクーバーへ移住。1971年11月8日、NAOMI'S CAFEを開店。以後25年間、地元カナダの人たちにおいしくて居心地が良くて、第2の我が家だと愛される店となり、裁判官や大学の教授、工事現場の作業員や日本人留学生と、職業、人種を問わず多くの人々が訪れた。1996年11月8日、行列の絶えない人気店だったが、ビルの老朽化に伴い惜しまれながら閉店。その後はテレビや雑誌、コミュニティセンターなどのクッキングクラスのインストラクターを務める傍ら、教会のバザーやケータリングなどで、膨大な量の料理を90歳になったいまもなお一人で作り続けている。

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  • ハマの帝王
    3.0
    “東の藤木、西の田岡”と並び称された男!命を張った三代の生き様! 山口組・田岡一雄の教え、義理と人情、沖仲士と賭場の港からカジノ追放へ。ヨコハマに一生を捧げた藤木三代の激動史! 横浜市へのカジノ誘致問題で総理大臣・菅義偉と真っ向対立した藤木幸夫(ハーバーリゾート協会会長)。勝負は横浜市長選へと持ち込まれ、2021年、藤木陣営が勝利し、カジノ誘致を阻止した。藤木三代は父・藤木幸太郎の代から、横浜港の港湾業者を束ねる実力者である。藤木幸太郎は焦土の横浜を命を張って救い、ヤクザの親分衆との強い絆で港湾荷役業を発展させた。山口組・田岡一雄もその一人であり、また稲川会の井上喜人を堅気にさせてもいる。 父の背中と田岡の薫陶を受けた息子の藤木幸夫は、義理・人情・恩返しの精神で、港湾カレッジ設立など港湾の近代化に努めてきた。芸能界にも顔が利き、勝新太郎、美空ひばり、杉良太郎など幅広く交流。横浜スタジアムやベイスターズ、FMヨコハマ開局などを仕切り、横浜の発展をリードしてきたドンである。幾多の難局を乗り越え港ヨコハマをつくりあげた男たちの疾風怒濤の軌跡!
  • パンデミック客船 「ダイヤモンド・プリンセス号」からの生還
    3.0
    2020年1月下旬、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号に乗り込んだ乗客約2700人は、中国・ベトナム・台湾を巡る船旅を満喫していた。しかし、2月3日の夕方、香港で下船した乗客が新型コロナウイルスに感染していたことが船内放送で流れた瞬間、楽しかった旅の思い出も暗転した。その日、横浜港からそれぞれの帰路につくはずだったのに、検疫のために横浜・大黒ふ頭に停泊することを余儀なくされたのだ。検査の結果、まず10人の感染が発覚、さらに感染者数はふくらみ、隔離されていたにもかかわらず、4000人近い乗員・乗客のうち約800人に感染、7人が死亡した。発覚以来、2週間以上閉ざされた空間でいったい何が起きていたのか。浮き彫りになったのは、危機における政府や船会社の存在感の希薄さと無責任さだった。運悪くこの船に乗り合わせた乗客が克明に描く、不安と混乱の2週間。 ・序章 クルーズ船の光と影 ・出港 旅のはじまり  ・帰港 危機感なしの隔離前日 ・隔離 自由を奪われた船内 ・不安 隔離は次のフェーズへ ・疑念 下船はいつはじまる? ・解放 ようやく下船、そして下船後 ・対談 小柳 剛×加藤邦英 「乗客には船会社や国の顔はまったく見えなかった」
  • 日帰りウォーキング関東周辺①
    完結
    -
    【本書の特徴】 ・1万歩から2万歩で歩けるウォーキングガイドの決定版。 ・関東周辺の「大人の知的好奇心を刺激する場所」「心癒される自然のあるエリア」などをテーマに、一年中楽しく歩ける50コースを紹介しています。 ・歴史に秘められた戦国の史跡めぐりや、都市部に近い海や湖などの水辺ウォーク、古い商家が並ぶ町歩き、知られざる絶景など、 ひとりでもグループでも楽しく歩けるウォーキングコースや、初心者・ファミリーでも行ける近場の低山などのハイキングコースもご用意。 ・所要時間、歩行距離、歩数がわかるチャートと、詳しい解説付きのわかりやすい地図で案内。 コース途中に立ち寄りたいスポットや、知っているとよりそのコースが楽しめるコラムも掲載しています。 【掲載コース】 ★東京都 ・善福寺川を歩く ・山手線内側エリアで坂道散歩 ・八王子城跡からの山歩き ・万願寺駅から高幡不動尊 ・旧白洲邸武相荘と多摩丘陵 ・武蔵野・野川公園から深大寺へ ・お鷹の道と武蔵国分寺跡 ★神奈川県 ・寺家ふるさと村散策 ・横浜港と山手西洋館めぐり ・金沢八景歴史探勝 ・徳冨蘆花の愛した逗子を歩く ・猿島と横須賀中央散策 ・衣笠山ハイキング ・走水と観音崎の海辺歩き ・浦賀湾を渡って久里浜へ ・三浦半島南端シーサイドウォーク ・城ヶ島と歴史ある港町・三崎 ・信仰の名山・大山へ ・七沢森林公園から白山 ・日向薬師から七沢温泉 ・真鶴の森から潮騒の磯へ ・湯坂路から小涌谷へ ・箱根旧街道を歩く ・箱根仙石原自然探勝歩道 ★静岡県 ・水の都・三島めぐり ・城ヶ崎シーサイドウォーク ★千葉県 ・里見公園から堀之内貝塚へ ・房総のむら歴史散歩 ・手賀沼遊歩道 ・幕張新都心から稲毛海浜公園へ ・“江戸優り”佐原の歴史散歩 ・地球が丸く見える町、銚子・外川 ・佐倉で歴史散歩 ・緑の絨毯と展望の富津岬 ・秘境の趣を残す養老渓谷を歩く ・房総半島最南端の野島崎へ ・漁港と朝市の町・勝浦散策 ・釣師海岸から「月の沙漠」の御宿へ ★埼玉県 ・狭山茶の名産地・金子台を歩く ・渋沢栄一ゆかりの「論語の里」 ★茨城県 ・鹿嶋の古社と古墳をめぐる ・“常陸の小京都”たつごの里 ・土浦城址と城下町めぐり ・やきものと芸術の町・笠間 ・菅生沼とミュージアムパーク茨城県自然博物館 ・結城紬の里めぐり ★栃木県 ・やきものの町・益子めぐり ・渡良瀬遊水地を歩く ・太平山と蔵の街・栃木 ・芭蕉の里・黒羽散策 【巻末リスト】 お祭りカレンダー、四季の花カレンダー ※この電子書籍は2020年5月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります
  • 横浜1963<文庫版>
    4.0
    横浜生まれ、横浜育ちの著者初の社会派ミステリー。 東京オリンピックの開催を翌年に控え、活気に満ちていた横浜。そんな時、横浜港で若い女性の死体が発見される。死体にはネイビーナイフの刺し傷、爪の間には金髪が残っていた。立ちはだかる米軍の壁に事件は暗礁に乗り上げたが、神奈川県警外事課の若い警察官・ソニー沢田は単身、米海軍捜査局に乗り込んだ。日系三世の米軍SP・ショーン阪口は、ソニーの熱意に応え捜査協力を決意する。事件の真相に迫ろうともがく二人の前に、戦争の大きな負の遺産が立ちはだかる。 解説 誉田龍一 カバー写真 三浦憲治 〈著者からのメッセージ〉 私は1960年に横浜で生まれました。実は現在も同じ場所に住んでいます。生まれ故郷が好きかと問われれば、何とも答えようがないのですが、とくに引っ越しの必要性もなかったので、流れに任せて住んでいる感じです。ところが55歳という年齢になり(注釈 : 2019年現在は59歳)、さすがに昔の横浜が懐かしくなってきました。平成に入ってからの横浜は大きな変貌を遂げ、昔の風景が、どんどんなくなってきたこともあります。数年前、いつか当時の横浜を舞台にした小説を書いてみたいと思い始めました。1960年代前半の雑然とした横浜の空気を再現したかったのです。それだけ、当時の横浜は不思議な魅力に満ちていました。 その提案を受け入れてくれた版元により、このほど初のミステリーとして本作を上梓することができました。これまで歴史小説しか書いてこなかった私としては、新たな挑戦になりましたが、書き始めてみるとスムースに筆が走ったのには驚きました。やはり、よくも悪くも横浜への思いがたまっていたのでしょうね。とくに今回は、視覚、聴覚、嗅覚、感覚に関する表現を駆使して、1963年の横浜を再現することに力を入れました。「文字の力はバーチャル・リアリティに勝る」ということを唱えてきた私としては、読者に1963年の横浜に行ってもらうことを心掛けました。それゆえ行間には、当時の雰囲気が息づいているはずです。過去の横浜を知っている読者も、知らない読者も、それぞれの横浜を脳内に再現できると思います。また私は、この作品の中に多くのメッセージを込めました。現在、世界は中国やロシアといった覇権主義国家の台頭によって混迷を深め、これまで以上に日本は、同じ民主主義を国是とする米国と密接な関係を保っていかねばならない時代になりました。だが戦後、日米はどのような関係にあったのか、詳しく知る人がどれだけいるのでしょう。とくに駐留軍と共存してきた日本の庶民が、彼らに対して、どのような感情を抱いていたかについて書かれたものは極めてまれです。そうした巷間に生きた人々の息遣いを再現し、そこから、これからの日米関係はどうあるべきかを、読者個々に考えてもらいたいというのも、本書を書く動機になりました。時代は移り変わっていきます。それだけは止めようがありません。ただ過去を知る者が、少しでもその痕跡を残そうと努力することで、当時の人々も現在を生きるわれわれと変わらず、懸命に生きていたことを伝えられるのではないでしょうか。伊東潤初のミステリー『横浜1963』を読み、一人でも多くの読者に「当時の横浜に行ってみたい」と思っていただければ、作者としてはこの上ない喜びです。
  • 横浜怪談
    4.0
    ご当地怪談の真骨頂 横浜の地には多くの霊が眠っている! 飛び降りを誘発する南区の魔の崖 鶴見区の三輪車に乗った首なし少女 保土ヶ谷区で通夜に届いた謎の骨 通行人を引き込む西区の魔の池 亀が祟った池 中区長者町 日本のあらゆる文化の発展の地となった横浜。その繁栄と成功の陰には多くの衰退と死があり、想像もしないほどの多くの霊が眠っている! 『川崎怪談』に続き、土地の過去から現在につながる怪異を鶴見区在住の作家・黒史郎が丹念に炙り出す。 ・供養塔そばのトンネルで遭った恐怖「トンネルの女」(鶴見区) ・漁師が遭遇したのは…「幽霊船」(横浜港沖) ・タトゥーを入れに行った店で見たモノ「白い背中」(中華街) ・屈指の“出る”場所である池にまつわる怪異譚「三つの池の女たち」(神奈川区) ――など、土地にしみ込む因縁の記録と痕跡を辿る恐怖の横浜暗黒ガイド!!
  • 横浜港殺人事件
    -
    横浜港に娼婦の溺死体が浮かび、神戸では船員の若妻が惨殺された。脈略なしと思われた二つの事件だったが、一人の容疑者が現われた。しかし男は若妻殺害時間、紀伊水道航行中の船上にいた…。

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  • 横浜の波止場から : はるかな海、遠いアメリカ
    -
    1巻1,672円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2009年、横浜港は開港150周年を迎えた。幕末・開国以来、初めて日本人が西洋と向き合い、近代と対峙してきた歴史の諸相を、横浜という港を舞台に描く。港の外へ広がる遥かな海、遠いアメリカへ思いを馳せる、著者ならではのエッセイ。
  • レッドゾーン
    4.2
    1巻1,485円 (税込)
    病む人がいるなら我々は断るべきではない。 【第一話】レッドゾーン 日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示していた。 【第二話】パンデミック 千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの三十二歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。 【第三話】ロックダウン 敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。
  • わがはいは中村春吉である。 : 自転車で世界一周無銭旅行をした男
    3.7
    徒歩では、いくらなんでも時間がかかりすぎるだろうし、馬はえさ代がかかる。自動車はえさは食わんが、燃料が必要だ。すると、残るのは、…自転車しかない!1902(明治35)年2月23日、ひとりの青年が、横浜港を旅立った-。
  • わたしの家族の明治日本
    4.0
    いまから140年前、ひとりのアメリカ人宣教師が海を渡って日本にやってきた。 トーマス・セロン・アレクサンダー、27歳。通称トム。 西南戦争が終わった年の秋、トムは横浜港に降り立った。傍らには、半年前に結婚した妻・エマがいた。 トムは毎朝日本語の勉強を日課とし、東京、大阪など大都市から九州の各地に赴任。多くの独立自給教会設立に尽くす。 西南戦争で負傷した兵士や、板垣退助の要請で自由民権運動の志士たちにキリスト教の教えを説き、明治学院大学、東京女子大学、同志社大学、女子学院など、今日まで続く日本の高等教育を支えた学校の設立に携った。迫害、病気、貧困に直面しながらも、多くの人びとの命にふれ影響を与え、療養先のハワイで52歳で亡くなった。 そのころの日本はイギリスと同盟を結び、世界の列強と肩を並べるほどのアジアの強国となっていた。 トムの生きた“明治という時代”とはどんな世界だったのだろうか――。 最年少、女性で初めてOECDのナンバーツーである事務次長を務めた著者の曽祖父の一代記。誰よりも日本を愛したアメリカ人の物語。

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