ハーレクイン・イマージュ作品一覧

  • 一夜だけのイヴ
    -
    リーガンは、まったく見知らぬ男性とのデートのため、高級アパートメントの一室を訪れた。彼女にとって、この一夜の冒険はどうしても必要なことだった。夫の死後、長年の愛人がいたことが判明し、ショックを受けた彼女は、自分にもセクシーな魅力があることを誰かに示したくなったのだ。そんなとき、デートサービスをしているルームメートが急病になった。リーガンはその彼女のかわりに出かけてきたというわけだった。デートの相手は、想像を絶するほど完璧な男性だった。リーガンは燃えるような一夜を過ごし、女としての自信を取り戻す。しかし、それで終わりではなかった……。お互いにアダム、イヴと、偽りの名前を名乗り合った二人には、思いがけない再会の場面が用意されていた。
  • この胸の嵐
    4.3
    売れっ子モデルのスーキーは、撮影のために南フランスへやってきて、この世で一番会いたくない人物に会ってしまった。パスクアーレ――最も魅惑的だが、最も残酷でもある男。十七歳の夏、同級生の自宅に招待されたときに出会い、スーキーは友人の兄パスクアーレに夢中になった。けれど、積極的に身を投げ出した彼女を、パスクアーレは冷たく拒絶して追い出してしまった。七年ぶりに再会した彼は、今度は自分から強引な台詞を口にした。「相変わらず男好きらしいな。どうせなら僕の愛人にならないか?」なんてことを! 確かにあれこれゴシップを書きたてられているけれど、どれも根も葉もない噂にすぎないわ。スーキーはきっぱり断った。だが、彼は君を必ず自分のものにすると宣言して去っていった。
  • 独身最後のプロジェクト シンデレラ・ガールズ III
    -
    親友二人とともにPR会社を経営するアリスン。今回の仕事は、独身クラブ〈シカゴ・シングルズ〉の設立だ。独身生活を楽しんでいる彼女には、うってつけの仕事といえる。ただ、最近のアリスンは満たされないものを感じていた。私だって誰かを愛したい。でも結婚には興味がない。そう、愛情を注げる子供だけいればいい。そんなとき、アリスンは急病でクリニックにかつぎこまれた。応対した医師のローガンは少し皮肉屋ではあったが、有能だった。アリスンは思いきって、彼に子作りへの協力を頼みこむ。一方、ローガンもまた悩みをかかえていた。独身の同僚が患者と交際していたことが発覚し、くびになったのだ。そのため、やはり独身のローガンは職場での立場が悪くなっていた。彼は、人工授精での協力と引き替えに、形だけの結婚を持ちかける。アリスンは迷った末に、ついにその条件を受け入れたが……。
  • 花嫁失格?
    -
    ロンドン出身のビーは親友エミリーに誘われて、オーストラリアの有名な大牧場で働くことになった。気が進まなかったが、エミリーの頼みだから断れない。婚約者に裏切られ呆然としていたのを救ってくれたのだ。現地に着いた彼女を出迎えたのは、アイスブルーの瞳をした男性だった。目と目が合った瞬間、なぜかビーの体に震えが走った。彼の名はチェース、牧場主の弟だという。豪華な屋敷での仕事にやっと慣れたころ、エミリーが牧夫と恋に落ち、家庭教師の仕事を捨てて出ていってしまう。ビーもビザの関係上もうすぐ帰らなければならない。しかし、エミリーが世話をしていた子供を放っておけなくて、やむなくビーはチェースに提案した。「あなたが一時的に結婚してくれれば、ここにいられるわ……」
  • ゴーストタウンの薔薇 愛を約束された町 I
    5.0
    ウェストン家のサヴァンナほど気立てのいい娘はほかにいなかった。花や動物をこよなく愛し、人にはいつもやさしく接する。だが、両親が鉄砲水でなくなり、弟が遺産を独り占めして失踪して以来、サヴァンナと兄のグレイディの生活には暗い影が差すようになった。そんな生活の中で、サヴァンナは薔薇の栽培に慰めを求めた。今日も、兄に行くことを禁じられているゴーストタウンまで珍しい薔薇をさがしに行ってきたところだ。その帰り道、トラックが故障して困っているカウボーイ、ラレードと出会った。持ち前の親切心から、ラレードを自分のトラックに乗せたサヴァンナは、彼が薔薇に詳しいと知って、おとなしい彼女には珍しく話をはずませた。そして、ラレードが仕事にあぶれていると知り、兄の大反対を押しきって、彼を雇うことにした。そう、それが、内気なサヴァンナが変わりはじめるきっかけだった。
  • 微笑みの報酬
    -
    マリーは、雑誌で取りあげられるほど名の知れた有能な世話係(ナニー)。その彼女に、ある資産家から破格の料金の仕事が舞いこんだ。彼の息子の世話をするのだという。ところが行ってみると、待っていたのは、想像していたような小さな子供ではなく、三十二歳の立派な大人、ニコスだった。しかも、息子を管理したがる父親に反発してデートクラブの女性を家に呼んでいたニコスにその女性と勘違いされ、いきなりキスまでされてしまったのだ!彼のキスはうっとりするほどすばらしかった。それまで情熱とは無縁に生きてきたマリーは仰天した。この情熱についてもっと知りたい。そして、いがみ合う父子の間に温かい感情を取り戻させたい。そんな思いに促され、マリーはニコスのナニーとして働くことに決めた。
  • 幸せの蜜の味
    -
    父の葬儀に出席するため、リーは六年ぶりにシドニーに帰ってきた。一大企業帝国を支配していた父は、家の中でも権力をふるっていた。五人姉妹の末っ子で、しかも異父妹のリーは父の一番の犠牲者だった。その父が亡くなった今、残った家族と新しい関係を築けるかもしれない。だが、リーの期待は、家族の冷ややかな態度に裏切られた。そんな中、ただ一人、意外な人物がやさしく声をかけてきた。父の企業帝国の後継者、リチャードだ。彼は唐突に言った。「君と結婚したいんだ」リチャードの説明によれば、彼が完全な後継者となるためには、五人姉妹の一人と結婚し、男子をもうけなければならないという。でも、四人の美しい姉を差しおいて、なぜ私と?いいえ、理由なんてどうでもいい。リーは思いきって心を決めた。彼と結婚しよう。それが冷たい家族への何よりの復讐になるはずよ!
  • アイリスの花は揺れて
    -
    カトリンは見慣れない部屋で目を覚ました。頭は割れるように痛み、体中がずきずきする。そうだ。ゆうべ私のフラットで火事があったんだわ。ここは病院?カトリンは診察に来た背の高い医師を見て、目を疑った。アッシュ! 十年前、初めての恋に舞い上がる私を騙し、裏切った男。当時十八歳だった私はペンブルックシャーに住んでいた。そこに休暇で訪れたアッシュと恋に落ち、二人は激しい情熱で結ばれた。幼かった私は、この愛が永遠に続くものと思っていた。だがある日、彼はいつもの待ち合わせ場所に現れず、それきり姿を消したのだ。彼が既婚者だったという事実を私が知ったのは、そのあとだった……。二度と会うことはないと思っていた彼が今、目の前にいる。彼は私に気づくだろうか。気づいたらなんと言うだろう?そのとき、アッシュの目がカトリンの目と合った。アッシュは息をのみ、その場に凍りついた……。
  • 運命の夜に
    -
    一年前、仕事でオーストラリアを訪れたマイルズは、パーティーで出会ったマディーという女性の魅力にとりつかれてしまった。彼女を抱きたい……狂おしい思いはつのるばかりだった。そんな気持を振り切ろうと、彼は愛のない結婚さえしようとした。だがセクシーなマディーは魔性の女。どうしても忘れられない。ついにマイルズは婚約を解消し、再び彼女の住む国へ向かった。そのころ、マディーは親友キャロリンが産んだ赤ちゃんを見て母性本能を呼び覚まされ、たまらなく子供が欲しくなっていた。でも、自由奔放に生きる彼女は結婚はしたくなかった。結婚せずに子供を産む――それには適当な精子提供者がいればいい。もちろん優秀な頭脳と容貌と血統を持った男性が最高だ。そして子供は一人で育てていこう。マディーの決意は固まった。
  • 幸せをさがして
    3.5
    ★彼に雇われている身分であることをつい忘れてしまいそうになった。★「やっと自由になったのよ」ベッキーは自分に言い聞かせた。意地の悪い継母のもとを飛び出し、理不尽に束縛された生活に終止符を打ったのだ。だが、これから仕事と住む場所をさがさなくてはならない。雨の中で途方にくれていたとき、ロールスロイスに乗ったオランダ人男性ティーレが声をかけてきた。ベッキーが看護婦の資格を持っていると知るや、彼は仕事を依頼した。怪我をしている自分の母親に付き添い、一緒に旅行先のノルウェーまで行ってほしいという。突然の信じられない申し出に、ベッキーはただ困惑するだけだった。
  • 秘書の条件
    -
    ★しがないウエートレスの私に、大企業の社長秘書がつとまるのだろうか。★毎朝、店にやってくるすてきな男性に朝食を運ぶことが、ウエートレスのシャノンにとってなによりの楽しみだった。ところが、客との間のトラブルが原因で、彼女は店をくびになってしまう。これからの生活を考え途方にくれていると、憧れの男性が現れ、信じられない言葉を口にした。「僕のところで、秘書として働いてみないか?」彼の名はケイン・リンドレー、大企業の社長だという。行きつけの店のウエートレスを秘書にするなんて、いったいどういうつもりだろう?シャノンは警戒したが、誠実そうな彼の態度を見て申し出を受けることにした。ケインが求めているのは、”特別な秘書”であるとも知らずに。
  • 冷たいプロポーズ
    3.0
    ★強要された結婚・・・・・・。ペイジは真実を知らぬまま彼を受け入れた。★アントニオはテレビ番組制作会社のヨーロッパ支局長。ある日、社長のコンラッドに呼ばれ、とんでもない話を切り出された。十七歳のころから家出を繰り返す娘のペイジを落ち着かせるために、結婚させたいというのだ。そして彼の選んだ相手が、アントニオだった。「娘と結婚すれば、私の地位は君に譲る。もし拒否すれば、君のライバルに同じ提案をする」アントニオはまるで脅迫だと憤ったが、ライバルに負けるのは耐えられず、結局申し出を受け入れた。地位を譲られたのち、離婚する手もあると自分に言い聞かせて。ペイジにとっても、その話は意外だった。十七歳のとき、冷たく拒絶されてからも、ずっと彼を忘れられずにはいたけれど。でも、今になっていったいどうして・・・・・・?再会は、どちらにとっても苦く、心ときめくものではなかった。
  • 秘書のとまどい
    4.0
    ★よりによって私が彼の秘書に……?運命って、なんて意地悪なの。★秘書のエリンは、小さな村での代わり映えのしない毎日に退屈し、都会に出て変化に満ちた生活を経験したいと願っていた。ある日、幸運にもその夢がかなうことになる。ロンドンに住む親友に仕事を手伝ってほしいと頼まれたのだ。胸躍る都会での暮らしを始めて一カ月たったころ、エリンの前に親友の知人としてジョシュア・ソールズベリーが現れる。ロンドン中の女性の憧れの的という、非の打ち所のない男性だ。ジョシュから食事に誘われ、エリンの心はときめいた。だが、ほどなく彼女は二人の思わぬ因縁を知って自分に言い聞かせた。ジョシュと関わり合ってはいけない。どうしても!
  • 不機嫌な億万長者
    -
    知人に誘われ、小島で週末を過ごすことにしたジュリーは、島に向かうボートでトラヴィスという男性と一緒になった。彼はどうやら島の持ち主の息子らしいのだが、態度や言葉はひどくそっけなく、謎めいていた。さらにトラヴィスは、自分の訪問を家族に秘密にしているらしい。島に到着して案内されたのは、中世の城を模したような大邸宅。この週末は思いがけないものになりそうだわ、とジュリーは思った。いったい、この富豪一族にどんな事情があるのだろう?だが、そのときジュリーはまだ気づいていなかった。この島で彼女の運命を一変させる出来事が起こることに。
  • プロポーズは強引に ゴージャスなときめき I
    -
    ★寂しさを埋めるための選択がとんでもない事態を引き起こして……。★新しく赴任してきた外科医を見たとき、アビーは驚いた。友人の兄のニコが世界でも屈指の名医だったなんて。彼はとびきりハンサムなイタリア人男性だが、傲慢で支配的。学生時代、女の子たちはみんな彼に夢中だったけれど、内気なアビーは怖くて口もきけなかった。ニコは私みたいなつまらない女なんて覚えていないだろう。ところがその夜、ニコはアビーの家を訪ねてきた。「秘密はいつか明らかになるものだ」彼が投げつけてきたファイルを見て、アビーは愕然とした。そこには誰も知らないはずの彼女の秘密が記されていた。
  • シークとどこまでも
    -
    ナターシャはこれまで仕事一筋に生きてきた。過去の苦い経験のせいで恋愛にも結婚にも興味はないけれど、大の親友が結婚することになり、花嫁付添人を頼まれた。花婿付添人との顔合わせも兼ねた婚約披露パーティに招かれ、会場に入ろうとしたところを、一人の男に呼びとめられる。彼に不審者のように扱われて、ナターシャはかんかんになった。なんて尊大な態度なの。王子かなにかのつもり?目の前の失礼きわまりない男が花婿付添人だとは、このときのナターシャは知るはずもなかった。まして、彼がまさしく本物の王子だとは。★お待たせしました!ソフィー・ウエストンがアラブの王子様をヒーローに、魅惑の新作をお届けいたします。★
  • ゴージャスなときめき 衝撃の出会い II
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    粉雪舞う夜のロンドン、イーストエンド。人通りの絶えた道を急いでいたザンは、ふいに男たちに囲まれた。安全のために変装していても無駄だったらしい。習い覚えた護身術でなんとか撃退したと思った矢先、一人に組み敷かれてしまう。男性は見たこともないような美貌の持ち主だった。そして、襲ってきた男たちを一緒に追い払ってくれた人のはず。なのに、どうして私は通りに押し倒されてるの?ほっとしながらも疑問に思った瞬間、ザンは唇を奪われていた。生まれて初めて本物の恋を知った瞬間だった。★不思議な出会いに心奪われたヒロインは、自分でも考えられないような行動に出ます。真実の恋には、抗いがたい力が働くものなのでしょうか。★
  • 永遠の片思い
    -
    養母が亡くなったという知らせを受け、ケイトは葬儀に参列するために青春時代を過ごしたワイト島に戻ってきた。六年ぶりに再会したかつての片思いの相手ギデオンは以前と変わらず魅力的で、傷心の彼女をやさしく慰めてくれた。だがギデオンにキスをされたとき、ケイトは現実に立ち返る。この島を離れた理由を忘れたの?ここにはわたしの居場所はない。わたしは決して家庭を持てない身なのだから……。★テレビリポーターとして成功を手にしていながら、虚しさに包まれていたヒロイン。彼女の心の軌跡を丁寧に描いた作品です。2005年に日本デビューを果たした新進作家の新作をお楽しみください。★
  • 運命のイヴ
    4.0
    クリスマスを翌月に控え、ソフィーは悩んでいた。今年のクリスマスは家族みんなで祝うことになってしまったからだ。妹の夫は、かつてソフィーの婚約者だった。彼への気持ちはまだ残っているのに顔を合わせなければならない。幼なじみのブラムに相談すると、彼は少し考えてから言った。「僕が君の婚約者になろう。同伴者がいればきっと気まずさもやわらぐよ」驚いて即座にその申し出を断ったソフィーだったがあとで妹から別の女性とブラムの結婚の噂を聞き、思わず答えた。「そんなはずないわ。だって、彼はわたしと結婚するんだもの!」★静かな筆致で描かれる、ジェシカ・ハートのすてきなクリスマス・ウエディングストーリーです。幼なじみのソフィーとブラムはなんでも話せる親友同士。しかしブラムの意外な申し出をきっかけに、お互いを強烈に意識しはじめます。身近な人の大切さ愛しさに目覚めていくヒロインの姿に、きっと共感していただけることでしょう。★
  • 恋降るロンドン
    -
    会計士のジョーは、オーストラリアの小さな町にある雑貨店でクリスマスイヴに毎年恒例の店番をしていた。そこに急ブレーキで一台の車がとまり、とびきりハンサムな男性が降りてきた。緊張してプレゼントを選ぶ彼にソフィーは家族への贈り物の中からぬいぐるみを分けてあげた。あっという間に走り去った彼の車を見送り、また日常の始まりだ。がっかりして家に戻ると、母親が気をもみながら来客を告げた。出発したはずの彼がキッチンで待っていた!折り入ってジョーに頼みがあるというのだが。★期待の新星バーバラ・ハネイがロマンティックな玉の輿物語を描きます。ヒロインはロンドンのゴシップ誌に田舎町の子守と書かれ、考えたすえに愛する人を諦めようとします。納得できないヒーローのとった行動とは。雪が舞う夜のプロポーズはため息を誘います。★
  • 危険すぎる恋
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    海外派遣医療チームの一員に選ばれたケイシーは、チームの責任者を知って愕然とする。五年前の恋人、アダム……。ケイシーは彼をとりこにし、そのあげく捨てたのだ。すべては、ある復讐のためだった。彼はいまだに私の仕打ちを恨みに思っているに違いない。案の定、再会したアダムは冷酷に言い放った。「あいにくだが、君をチームに加えることはできない」しかし、彼の瞳に怒り以外の感情がよぎるのをケイシーは見逃さなかった。★緊迫した紛争地域を舞台に火花を散らすふたり。思わず引き込まれてしまうストーリーです。★
  • ボスにキスを捧げて
    -
    親友たちのロマンスをうらやみながらも、ターリアは昇進を目指し、ひたすら仕事に励んでいた。だがある朝、会社のロビーでぶつかった男性に、彼女は一瞬で魅了されてしまった。息をのむほどすてきなスーツ姿……この人はいったいだれ?その答えを知ったとき、ターリアは大きな衝撃を受ける。彼の名はケイス。彼女の新しい上司だった――つまり、ターリア自身が目指していたポストに就いたのだ。いきなり現れて私の昇進をふいにしたうえに、心まで奪い去るなんて、許せないわ!★仕事一筋のターリアが、初めて本気で恋した相手は……。大都会メルボルンのオフィスを舞台に、思いがけないロマンスが始まります。★
  • 情熱の予感 リヌッチ家より愛をこめて
    -
    かつて愛する人に手ひどく裏切られたオリンピアは、副社長として仕事に生きがいを見いだしていた。新しい経営陣が来る日の朝に秘書が体調不良で早退し人材派遣会社に代わりの秘書を依頼すると、五分もたたずに颯爽とした男性がやってきた。オリンピアはさっそく彼にあれこれ指示を出す。彼こそが新しい経営者のプリモとも知らずに。一方、正体を明かしそびれたプリモは、内心困惑していた。嘘をつき続ければ、ジョークではすまなくなるというのにこの女性から目が離せない。もっと彼女のありのままを知りたい★RITA賞に2度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンのミニシリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉は、イタリアの名家の6人兄弟の恋愛模様を描きます。気難しい次男のプリモの恋のさやあてにからんできたのは三男ルークでした。どうぞご期待ください!★
  • ガラス越しの記憶
    4.0
    法律事務所勤務のマーラは、テキサスに引っ越してきたばかり。生き別れていた愛すべき双子の姉ジェイシーと再会し、ともに暮らそうとせがまれたからだ。ジェイシーは義理の家族に、いきさつをどう伝えるか悩んでいた。だから二人の血の繋がりは今のところ誰にも秘密だが、義理の兄ジェイクは訝しげにマーラにあれこれ尋ねてくる。自分だけを信じて孤独に生きてきたマーラは、妹思いのジェイクと話すうちに彼に惹かれ、混乱していた。そんなとき、ジェイシーの交通事故という最悪のニュースが飛びこんできて……。★実力派スーザン・フォックスの巧みなストーリーに、ページを繰る手が止まりません。過去にトラウマをもつヒロインを、さらなる試練が待ち受けています。失意の彼女を癒したのは、たくましいヒーローと二匹の猫との心の交流でした。★
  • 黙ってキスして
    -
    マリアは自分が臆病だということはわかっていた。冒険家の両親の一人娘として生まれながら、わたしだけがどうして?他方、幼なじみのエディは昔からマリアの両親にかわいがられ、今では世界を股にかける冒険家だ。そんなエディにマリアは嫉妬し……恋をした。けれどそれは思春期のほろ苦い思い出にすぎなかった。エディが過去の人でなくなったのは、彼が自分を差し置いて両親の会社を引き継ぐつもりだと知ったとき。マリアの心はざわめいた。ぜったいに阻止するわ――たとえどんな犠牲を払っても。★一念発起して自分を変えようとしたヒロインと、彼女をめぐる幼なじみや周囲の人々。アメリカの架空の町を舞台にハナ・バーナードがウィットに富んだストーリーを温かいまなざしで描きます。★
  • 荒野の奇跡 華やかな遺産 II
    -
    父親を知らず、母も早くに亡くしたケーシーは施設で育った。二十四歳になった彼女に、母の友人が父の名を明かす。ジョック・マキヴァー――奥地で権勢をふるった有力者だ。ケーシーは真実を探るため、奥地へと旅立った。途中、果てしなく広がる荒野で、一人の男にでくわす。とっさに身構えたが、すぐにならず者ではないとわかった。ケーシーにとって、危険を感じさせない男は彼が初めてだった。彼の瞳には過酷な人生を生き抜いてきた者だけが持つ強い光があった。トロイと名乗ったその男に、ケーシーは生まれて初めてときめきを感じた。
  • キスまでの距離
    3.0
    会社員のテイはロンドンの瀟洒なアパートに女友達と住んでいた。友達が出ていき、ルームメイト募集の告知を貼りだした直後にやって来たのは不機嫌で無口な背の高い男性、マグナスだった。異性は断るつもりだったけれど、応募者は結局彼ひとり。仕方なく共同生活を始めたが、マグナスは画家だと言うわりには仕立てのいいスーツを着ているし、一度も作品を見せてくれない。そしてテイのデートに冷ややかな態度で口をはさんでくる。「昨日はクームズ社の御曹司、今日はフレイザー社の若手社長か」ちがうわ、いつもの私はこうじゃない。あなたが私を動揺させるから!★イマージュの大人気作家、ジェシカ・スティールが純真なヒロインを生き生きと描きます。テイは楽しいけれどときめきのないデート相手と、無愛想なのに魅力的なルームメイトの狭間で戸惑います。そんななか家庭の問題が浮上して……。最後まで目が離せません!★
  • 誘惑の真相
    -
    キムはがらんとした部屋に座り、呆然としていた。二年ごしの恋人が、置き手紙を残して出ていってしまったのだ。彼こそ“運命の人”だと思ったのは、私の勘違いだったらしい。途方にくれているうちに、キムはふと思いたった。そうだわ、幼なじみのジャックスに会いに行こう。キムは昔、なにかにつけ彼を頼り、慰めてもらっていた。失恋したとき、落ちこんだとき、ただ寂しくなったときも……。きっとまた昔のように、傷ついた心を癒してもらえるだろう。しかし、久々にジャックスに会ったキムの心は激しく揺れた。彼はこんなに男らしくハンサムで、セクシーだったかしら?★五回も結婚を繰り返した母親を見てきたせいで結婚に恐怖心を抱くようになってしまったヒロイン。彼女に未来はあるのでしょうか。実力派レニー・ローゼルの巧みなストーリー展開をご堪能ください。★
  • いつかかなう夢
    3.3
    従妹の結婚披露宴で、一人ダンスの輪から外れていたマティは、そばでもの思いにふける男性が気になり声をかけた。彼はセバスチャンといい、ニューヨークの銀行家だった。男性とは楽しくつき合い、決して深入りをしないのが、マティのいつものスタイルだ。悲しいけれど、わたしみたいな人間にはそれがふさわしい。ハンサムなうえに、ウィットに富んだ会話のできるセバスチャンは、この場かぎりの話し相手としては最高だ。だがマティは考えてもいなかった。自分が彼の心に、強烈な印象を残してしまうことまでは……。★RITA賞はじめ数々の受賞歴を誇るリズ・フィールディングが、交通事故で車椅子生活を余儀なくされた女性をヒロインに据えて描く心温まるストーリー。★
  • パリの妖精
    4.0
    国際的に活躍するバイオリニストのリアはようやく超過密なスケジュールから解放され、カリブ海でのリゾートを満喫中だった。だが、バカンスは悪夢へと変わった。偶然にも、同じ場所にセスが来ていたのだ。リアの脳裏に八年前の苦い思い出がよみがえる。あんな冷血な男、謝ってきても絶対に許さない。憤慨する彼女に対して、セスは初対面のようによそよそしかった。彼にとって、私はその程度の存在だったのね。それがわかっても、胸に秘めた思いは消えそうになく……。★熱いロマンスを書き続けてきたサンドラ・フィールドが国際的なバイオリニストと大富豪の恋を描いた作品をお届けします。物語の発端は花の都パリでの仮面舞踏会。情熱の一夜を過ごした二人ですが、結ばれることなく八年の歳月が流れます。★
  • 長すぎた試練 華やかな遺産 I
    -
    大牧場に君臨していた父が亡くなり、ダーシーは莫大な遺産を相続することになった。しかし、父は死ぬ間際に遺書を書き換え、遺産の管理を牧場主カートに託していた。なぜよりによってカートに?かつてダーシーの恋人だったカート。彼女は残酷なほどの強引さで二人の恋にピリオドを打った。これからはカートと頻繁に会わなければならない。私は彼とまともに顔を合わせられるだろうか?彼に別れを告げた本当の理由を隠したまま……。★偉大な父親に死なれ、虚脱感に包まれる美しきヒロイン。彼女の愛と真実を、ベテラン作家マーガレット・ウェイが描き尽くします。★
  • 仮面の花嫁
    4.0
    セバスチャン・フィオルキスと結婚しろですって?アリージアは冷酷な祖父の言葉に、耳を疑った。私の父はフィオルキス一族のせいで亡くなったというのに、その跡取りの男性の妻になるなんて、とんでもない話だ。億万長者のセバスチャンと結婚しさえすれば、病気の母に手術を受けさせることができるのは確かだが……。葛藤の末、アリージアは覚悟を決めた。これは完全な政略結婚よ。夫婦になるといっても、名前だけのこと。しかし、二人の結婚が実現すると、セバスチャンは言った。「君は僕のものだ。そのすばらしい体の隅々まで」★2003年に日本語版デビューし、ハーレクイン・イマージュで活躍中のサラ・モーガン。今月はギリシア人男性をヒーローに据えた結婚物語をお届けします。★
  • 夕闇にくちづけ リヌッチ家より愛をこめて
    -
    小学校の臨時教員をしているイーヴィーには気にかかる生徒がいた。父親は、やり手で有名な実業家ジャスティンだ。学校を休みがちなその生徒を家まで送ったイーヴィーは立派だが殺風景な住まいを見て、胸を痛める。ここには家庭のぬくもりなどかけらもない。案の定ジャスティンは傲慢な男性で、彼女を冷たくあしらった。だが、イーヴィーは彼の瞳に宿る暗い影を見て取った。妻を亡くして息子と二人で暮らす彼には、何か事情がありそうだ。苦悩を秘めたようすに、いやおうなく引きつけられていく。この父子にぬくもりを教えたいなんて、私の思い上がりだろうか。★お待たせしました。ルーシー・ゴードンの新作シリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉の第一作目です。この連作では、イタリアの名門リヌッチ家のハンサムで野性的な兄弟たちが次々に登場します。★
  • 初恋を抱きしめて
    3.0
    幼なじみのハリーが、一年ぶりに故郷に帰ってきた。彼と顔を合わせるなり、エマはいつもどおり、抱えあげられてくるくる振り回された――久々に会った小さな妹みたいに。いまや大富豪になったというのに、彼は昔とちっとも変わらない。少年のような瞳も、くしゃくしゃの髪も、私との接し方も。歓迎の笑みを浮かべながら、エマは決意を固めた。長いあいだ、彼への思いは胸に秘めてきたけれど、そろそろ私が大人の女性だってことをわからせなくちゃ。長すぎた初恋を実らせるときがきたのよ!★大都会メルボルンを舞台に、せつない初恋を描いた物語。ロマンチックな展開に胸がきゅんとします。★
  • 過去からのラブレター
    -
    その朝、レイチェルの家で電話のベルが鳴り響いた。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十二年間、かたときも忘れたことのない声だった。「トリスという名前に心あたりがありますか?」トリス――私の一生に一度の恋。豪華客船の旅で、めくるめく情熱をともにし、すぐに結婚しようと誓って……それきり姿を消した男性。レイチェルはひどく動揺した。なぜ今になって電話なんか?だがトリスは、レイチェルを捨てたわけではなかった。愛し合った日々の記憶を失っていたのだ!★数々の受賞歴を誇るレベッカ・ウインターズの最新作をお届けします。自分の存在さえ忘れてしまった婚約者を、ヒロインは再び愛することができるのでしょうか?時を超える強い絆が胸を打ちます。★
  • 誘惑の手ほどき
    -
    モリーは今まで結婚願望とは無縁に生きてきた。そんな彼女が、ある日突然ひらめいた。そろそろ結婚して、幸せな家庭を持つのもいいんじゃない?でも、それにはまず恋をして、プロポーズされなくちゃ。あいにく、恋がどんなものかすら知らない。幸い、兄の友人のホアキンはその道の達人だ。元有名サッカー選手の彼は、常に華やかな噂が絶えない。彼ならきっと、男女の駆け引きについて詳しいはずよ。モリーはさっそくホアキンのところに押しかけた。「あなたを雇いたいの。私に恋のレッスンをしてくれない?」★ベテラン人気作家の待望の新作です。筋金入りのプレイボーイに恋のレッスンを受けることにしたモリーは、予想もしない展開に翻弄されて……。★
  • 砂漠の楽園
    5.0
    助かった!あやうく遭難するところだった。水も食料もないまま不毛の地を歩きつづけたジェナは、ようやく小さな建物を見つけて、安堵のため息をついた。いまにも壊れそうなあばら屋だけれど、外にはぴかぴかの自家用ジェット機がとまっている。持ち主に頼めば、空港まで送ってもらえるかもしれない。そのとき戸口に現れたのは、危険な雰囲気を漂わせた男性だった。孤独を映す瞳、精悍な顔、日に焼けたたくましい体。不意にジェナの胸が激しく高鳴った。初めて会った人なのに、これほど惹かれてしまうのはなぜ?★水道や電気さえもない地の果てで待ち受けていたのは、大富豪との胸躍るロマンスでした。厳しい大自然を背景に、RITA賞受賞作家マリオン・レノックスが命懸けの恋を描きます。★
  • 愛なき求婚
    3.0
    宝石会社を経営する幼なじみのマックスの手助けにフィービーは有能ベビーシッターとして駆けつけた。傲慢で素っ気ない態度の彼と衝突する毎日。時折見せる彼の熱いまなざしに惑わされたりせず、たまらなく惹かれているのを悟られないようにしなくては。ところがある夜、ふたりきりになるとマックスが急に切り出した。「結婚しよう、そうすればすべて解決する」まじめで分別のある彼が、私にプロポーズ?天国にのぼったようだった心は、次に続く彼の言葉でうちくだかれた。★13歳年上の彼への思いに心揺れるフィービーと、内心は同じくらい動揺しているマックス。作家のフレッシュな感性が光ります。★
  • 真夏のマーメイド
    3.0
    アンナは小さな村の診療所に勤めている。人手が足りず、目がまわるような忙しさだ。そこへ、幼なじみのサムがロンドンから戻ってきた。彼は今ではテレビ番組に出演する有名な医師になっている。仕事を手伝ってもらえるのはありがたいけれど、サムがそばにいると、どうしても落ち着かない。ほかの人にはやさしいのに、わたしにだけは冷たいし、癇に障ることばかりするから。今も、サムは番組のために診療所を撮影すると言い出した。彼と一緒にカメラの前でほほえむなんて、冗談じゃないわ!★幼なじみとはいえ、まるで違う世界に住んでいる二人。衝突ばかりしていても、認めたくないときめきを感じて……。破竹の勢いでファンを増やしつづけているサラ・モーガン、得意のドクターものです。★
  • 臆病なシンデレラ
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    姉の探偵事務所を臨時で手伝っているロクサーヌは、行き慣れないバーで、軽い女を演じるはめになった。ある女性から婚約者が結婚相手としてふさわしいか、誘惑をして確かめるよう依頼されたのだ。しかし、依頼人の本当の目的は、ロクサーヌを利用して婚約を解消し、新しい恋人と一緒になることだった。なにも知らないロクサーヌは、セクシーなドレスをまとい、ひときわ目立つ魅惑的な男性ケイドに声をかけるが……。★ウィットに富んだ作風のオーストラリア人作家、ダーシー・マグワイア。ヒーローを誘惑するヒロインの懸命な姿がユニークに描かれています。どうぞお楽しみに。★
  • ボスとの約束
    4.0
    ルーは完璧な秘書だった。常に冷静で、仕事が速く、決してミスを犯さない。でも、ひとたび家に帰れば、生活に追われて悩むただの女性だ。一方、プレイボーイと名高いボスのパトリックは、社会的な地位のために妻を必要としていた。浮気も許してくれる、都合のいい妻を。それを知ったルーは、二人の悩みを解消する名案を思いついた。ボスに私と結婚してもらうのはどう?私なら完璧な妻になれる。しかもいっさい愛情抜きで。★「天使たちの休日」で、RITA賞の栄冠に輝いたジェシカ・ハート。さすが実力派、本作も練りあげられたストーリー展開で、みなさまの期待を裏切りません。★
  • 情熱のヴェネチア
    4.0
    ローラは久しぶりのバカンスでヴェネチアへ飛んだ。空港には、親友が手配してくれた出迎えが待っていた。ドメニコという名のヴェネチア育ちの男性だ。ロマンチストの彼は、この町の案内役にうってつけだった。陽光あふれる運河、迷路のような路地、歴史の香る町並み。一緒に観光名所をまわるうちに、ローラはいつのまにか恋に落ちていた。ドメニコも私に惹かれているのかしら。彼のことはまだなにも知らないけれど、このときめきを、はかないロマンスで終わらせたくない。★イマージュを代表する作家キャサリン・ジョージが、ヴェネチアの恋を美しく描きます。あのダイサート家の面々も久々に登場!★
  • 花嫁のあやまち
    4.0
    大会社のロビーでコリーは後悔していた。父が急死したあと継母に全財産を持っていかれ、自活しなければならなくなった。だからといって経験もないのに秘書の面接を受けるなんて、無謀なことをしてしまったわ。すごすごと帰りかけたコリーに、社長がダークブルーの瞳をきらりと光らせ、呼びかけた。「実は、きみにもっとふさわしい仕事があるんだ」よかった! コリーは期待に胸が躍った。こんな私にできるのは、いったいどんな仕事?★ハーレクイン・イマージュを代表する人気作家、ジェシカ・スティールの待望の作品です。どこまでも純真なヒロインの姿が胸を打つ、せつないラブストーリーをお楽しみください。★
  • 仕組まれた恋心
    -
    カフェでぶつかった男性を見あげたとたん、フラーの胸がきゅんとした。この人は、言葉にできない強いオーラを放っている。ぼうっとしているあいだに、彼はフラーが落とした書類を拾い集めてくれた。「きみのアイデアに興味を持った」いきなり名刺を差しだして言う。まさか行きつけのカフェで、仕事のチャンスが巡ってくるなんて!こうなったら、ぜひ彼に雇ってもらわなくては。フラーはざわめく心を抑えつけた。ボスに惹かれるなんてルール違反だもの。★2005年のデビュー以来、ときめきの再会、契約結婚、情熱あふれるロマンスと、さまざまなテーマに挑んでいるニコラ・マーシュ。今回はオフィスを舞台に、年の離れたカップルのすれ違う恋心を描きます。★
  • はるかな願い サザンクロスの恋 III
    -
    リードと出会った瞬間、サラは恋に落ちた。黄金の草原が似合う、雄々しい人。やがて二人は、だれもが認める恋人同士になった。だがある日を境に、幸せに満ちた関係は暗転する。一言も理由を口にしないまま、リードはサラのもとを去っていったのだ。あれから十年の歳月が流れた。今も私を見つめるとき、彼の瞳には悲しげな渇望が浮かぶ。まだ愛してくれているはず……それなのに、なぜ?ひたすら彼を待ち続けたサラは、ついに大きな賭に出た。★バーバラ・ハネイ渾身の作品。愛よりも深く、情熱よりも強い思いに胸を打たれます。バーバラから読者の皆さまへの特別メッセージも掲載しています。★
  • 公爵のプロポーズ
    3.5
    ジョアンナは遺跡調査のため、古い宮殿を訪れた。ここは元婚約者、グスターヴォの領地だ。何年も前、親の決めた結婚相手に、彼女はひと目で恋をした。だが式の直前、グスターヴォはほかの女性に夢中になった。彼の幸せだけを願って、ジョアンナはそっと身を引いたのだった。あのとき私の世界は音をたてて崩れ落ちたけれど、彼が今も輝いているなら、それでいい……。しかし再会したグスターヴォは、ひどく悩んでいるように見えた。ジョアンナは再び願った。彼の力になりたい、と。★RITA賞を二度も受賞しているルーシー・ゴードン。練りあげられた珠玉の物語で、熱い注目を集めています。本作では、ひたむきな女性の心を打ち砕いてしまったイタリア人公爵の葛藤を描きます。★
  • 禁じられた約束
    3.0
    もう二度とナニー養育係の仕事はしない。あるつらい出来事から、ジャッキーはそう決心していた。ところが知り合いの巧みな言葉にのせられて、小さな女の子を田舎の家まで送り届けるはめになる。そのうえ目指す屋敷に着いてみると、無愛想な男性にすぐさま追い払われてしまった。彼はいったいだれ? なぜこんな横柄な態度をとるの?怒りを覚える一方、ジャッキーは興味を引かれてもいた。魅力的な容姿には似合わない、かたくなで冷ややかな表情。あの男性も私と同じ、傷ついた心をかかえているのかもしれない。★ロマンス小説界の最高峰RITA賞をはじめ、数多くの賞を受賞してきたリズ・フィールディングの最新作をお届けします。巧みな話運び、せつない心情描写、孤独な人物像と、読みどころは盛りだくさん。リズならではの胸に迫るロマンスをお楽しみください。★
  • あなたの腕に守られて
    2.0
    私はロザリンド・ベネット。通称ロズ。でも、本当の名前は知らない。生まれたときから独りぼっちだったから。そのせいか、ひとけのないハイウェイで愛車が故障し、途方にくれていたときも、助けてくれたメイソンに素直に甘えることができなかった。だけど彼はあくまで忍耐強く、包み込むように接してくれる。こんな人は初めて。彼を信じていいのかしら?ロズの心の扉が、少しずつ開き始めた。★RITA賞ファイナリストの実力派ジャッキー・ブラウン。本作では、異色のヒロインを描いています。お見逃しなく!★
  • シチリアで愛して
    -
    「妹のためにシチリアに帰ってきてほしい」別居中の夫リコの言葉に、スターシャは唖然とした。事故にあった彼の妹が、病床でスターシャを呼んでいるという。スターシャは甘い蜜月を過ごしたシチリアへ舞い戻った。だが、彼との再会で思い知らされたのは二人の溝の深さだった。尊大で冷酷なリコの性格は前と少しも変わっていない。そしてスターシャを惹きつけてやまない、あの魅惑的な瞳も。どうしてわたしを信じてくれなかったの?別居の原因となった、誤解されたままのあの出来事が彼女の脳裏によみがえってきた。★2003年にハーレクイン・イマージュから日本デビューして以来、次々とヒット作品を送り出している、人気作家サラ・モーガンの最新作です。★
  • 無邪気な恋人 サザンクロスの恋 II
    -
    “人里離れた場所で寂しく暮らす二十四歳の女性です。インターネットを通じて、すてきな男性と知り合いました。すぐに彼のところへ飛んでいきたいのですが、せっかちすぎるでしょうか? アドバイスをください”“なぜ思いきって彼に会ってみないの?幸せは、それを心から願う人に訪れるものよ”人生相談の回答に後押しされて、アニーは大都会へと旅立った。牧場育ちの田舎娘でも、この恋だけは逃がさないわ。ああ、ついに夢の男性とデートするのよ!★先月から始まったミニシリーズ〈サザンクロスの恋〉第二話です。オーストラリアの美しい牧場を守る三人きょうだい。末っ子のアニーは情熱的な恋に憧れて、ひとり大都会を目指すのですが……。★
  • ボスとの契約
    -
    秘書のクレアには秘密があった。卑劣な恐喝者から高額な金を請求されているのだ。借金を返すためには1セントだって無駄遣いはできない。そんなとき彼女は突然、憧れの社長ニコラスからプロポーズされた。しかし自分の思いとは裏腹に彼が求めているのは便宜上の結婚だった。愛のない結婚をするつもりはない。だからと言って断れば秘書の仕事を失ってしまう。窮地に立たされたクレアはある決断をした。★オーストラリア人作家ジェニー・アダムズが、ハーレクイン・イマージュから日本デビューします。しっかり者のヒロイン、クレアの揺れ動く乙女心が共感を呼びます。シドニーの港が一望できるオフィスでの、ちょっぴりせつないラブストーリーをお楽しみください。★
  • もう一度恋して
    -
    新婚当初、ドミニクはわがままばかり言って夫を困らせた。年上で経験豊かな彼にいつも引け目を感じていたし、いつ捨てられるかもしれないと、びくびくしていたせいだろう。でも今のわたしならアンドレアスに堂々と向き合い、もう一度やり直す自信がある。彼女は決意を胸に、彼のもとを訪れた。「ひと月いっしょに暮らして、二人の可能性を確かめたいの」アンドレアスは驚いたようにこちらを見つめている。無理もない。離れて暮らしていた間に、わたしはすっかり生まれ変わったのだから!★卓越した筆力で名高いレベッカ・ウインターズ。今回の作品は、心が離れてしまったひと組の男女が、数々の障害を乗り越えて再び恋に落ちるお話。ギリシアの青い海も、ストーリーに華を添えます。★
  • 禁じられた口づけ
    2.5
    上司のマーカスの前で、キットはずっと“地味でお堅い秘書”を演じてきた。本当は、やぼったい眼鏡をはずし、ひっつめた髪を下ろして、ありのままの姿を知ってほしいけれど、そんなことをすれば彼への恋心まで見透かされてしまう。それに私には、ほかにも秘密がある……。ところがある日、キットのジレンマを吹き飛ばす出来事が起こった。マーカスが突然こう言ったのだ。「今度の週末は、君と一緒に過ごすことにしたよ」★大人気キャロル・モーティマーがオフィスの恋を描きます。さすが大御所、思いがけない展開は最後まで目が離せません。★
  • しとやかな誘惑 サザンクロスの恋 I
    -
    牧師の娘として生まれたチャリティは、昔からしっかり者だった。亡くなった母のかわりに家を切り盛りし、弟の面倒もみてきた。その弟が、オーストラリアで消息不明になった!チャリティは手がかりを求めて、イギリスから南半球へ飛ぶ。だが、弟のボスだったケインは彼女を冷たくあしらった。すてきな男性だけれど、彼はなにかを隠しているわ。あきらめきれずに街へ出て、情報を集めるために慣れない酒を飲む。目覚めると見知らぬ寝室にいた。目の前にはケインが立っている。チャリティは愕然とした。私がなぜこんなところに?そこへ彼が追い討ちをかけた。「ゆうべの君はすばらしかったよ」★オーストラリアの雄大な自然の中にある美しい牧場、サザンクロス。そこを守る三人きょうだいに、思いがけない恋が訪れて……。★
  • 侯爵に愛されて
    -
    カシアが働くグラナダの豪華ホテルに、スペインでも指折りの貴族、シモン・モンドラゴン侯爵がやってきた。優雅で魅力的な侯爵は、いかにも遊び慣れたふうで、カシアにも親しげに声をかけてくる。数日後、侯爵は彼女をディナーに誘った。「君に提案があるんだ。僕のスイートルームで食事をとろう」カシアは耳を疑った。提案というのはいったいなにかしら。まさか、つかのまの情事なんかじゃないわよね?★2004年1月刊「マドリードの恋人」(I~1655)にも登場していた二人のロマンスです。天涯孤独のカシアが初めて恋した男性は、手の届かない相手でした。身分違いと知りながら、思いは募る一方で……。★
  • シークの罠
    3.0
    エミリーは砂漠の王国カズバーンへやってきた。兄が作った借金の返済を延ばしてもらうためだ。借金の相手であるプリンスにあと二カ月待ってほしいと伝えたところ、彼は耳を貸そうとせず、すぐにも全額返すよう迫ってきた。踏み倒すつもりはないのに、なぜこうもわからず屋なの?憤慨したエミリーの目の前にプリンスが立ちはだかり、いきなり彼女の髪どめを取った。流れ落ちる金髪に、荒々しく鋭い眼光が向けられる。「君はお兄さんから、女の魅力で迫ってこいと言われたんだろう」エミリーは自分の耳が信じられなかった。★アラブのとある王国でのロマンスをお届けします。次期国王の座を約束されているザックと、愛に溢れる家庭を夢見るエミリー。二人の心はいつしか、砂漠の熱砂のように高く熱く舞い上がります。★
  • 心やさしき敵
    -
    雑誌に掲載された男の写真を見て、ジェスは身を震わせた。キャラハン――父の会社を倒産に追い込んだ男だ。彼の毒牙は今や、私が経営する会社にも及んでいる。いつか彼に復讐してやりたい。そのとき偶然にも、キャラハンがジェスのいる店に入ってきた。彼への恨みを晴らすなら、今をおいてほかにないだろう。ジェスは彼に歩み寄ると、手にしたカクテルを顔に引っかけた。「あなたは根性の腐った人でなしよ!」言い放った瞬間、ジェスは息が止まったような気がした。彼のサファイアのような青い瞳に射すくめられたからだ。★
  • 花嫁の孤独
    3.5
    あのホイットが、ついに身を固めることにしたんだわ。独身生活を謳歌していた、テキサス一のプレイボーイが。そう悟って、イーディは激しく胸が痛んだ。彼は身近にいる平凡な女には目もくれなかったけれど、私はホイットをずっと愛し続けてきた。この思いを永遠に封じ込めなくてはならないなんて。ところが、ホイットは思いもよらない言葉を口にした。「僕が結婚したい女性は君なんだよ」イーディの心は天まで舞い上がった――すぐさま無残に打ち砕かれ、絶望の淵に沈むとも知らずに。★揺れ動く乙女心を緻密に描いた物語で、熱い注目を集めているスーザン・フォックス。今回もヒロインのときめきと悲しみが最後まで読み手を引きつけます。2004年7月刊「花嫁の契約」(I~1689)、2005年9月刊「花嫁のためらい」(I~1772)の関連作です。★
  • 帰ってきた初恋
    3.0
    恋もキャリアも失って茫然としたまま、ジュリエットはなんとか故郷にたどりついた。ずっと抜け殻のように暮らしているわけにはいかない。少しずつでも前に進まなければ。そう思いはじめた矢先、彼女は意外な人物と再会した。グレガー――あの白馬の騎士!彼は昔、いじめられっ子だった私を救ってくれた。けれどある日突然、町から姿を消してしまった。いつ戻ってきたのだろう? あのときいったいなにがあったの?闇に埋もれていたジュリエットの心が、静かに息を吹き返した。★RITA賞をはじめ数々の受賞歴を誇るリズ・フィールディング。話巧者らしい味わい深い物語です。★
  • 今夜だけ踊らせて ヒーローに恋したら II
    -
    ダナは大学の同窓会に誘われて困っていた。あまり会いたくない人物も出席するし、なにより一緒に出かける恋人がいない。すると話を聞きつけた同僚のアダムが、エスコート役を務めると言い出した。確かに彼は見栄えのするセクシーな男性だけど、いつも喧嘩ばかりの二人が恋人同士に見えるはずはない。しかし、アダムはさらにこう続けた。「一晩だけ仕事を忘れ、ただの男と女としてふるまおう」危険な予感に、ダナの胸がざわついた。★先月からお送りしている二部作〈ヒーローに恋したら〉の後編です。筋金入りのプレイボーイ、アダムの見事な大変身をお見逃しなく!★
  • 恋はつむじ風のように
    5.0
    兄の親友ヒューのことは、昔からよく知っている。頭がよくてハンサムで、いつもとびきりの美人を連れ歩いている。そんな彼が、地味で冴えない私に助けを求めてきた。上司の妻につきまとわれて困っているので、秘書が留守のあいだオフィスにつめていてほしいというのだ。笑顔がすてきな彼なのに、今度ばかりは血相が変わっている。「頼むよ、エイミー。たった二週間だから」しぶしぶ引き受けたけれど、心の動揺が抑えきれない。彼と毎日会うなんて、竜巻の中へ突っ込むようなものだわ。ずっと嫌いなふりをして、彼への思いを隠しつづけてきたのに。★期待の新星ナターシャ・オークリーのデビュー二作目をお送りします。苦労知らずに見えたヒューは、誰にも言えない悲しい秘密を抱えていました。エイミーはただの“親友の妹”を卒業して、彼の支えになれるのでしょうか?初々しい輝きを放つ作品です。★
  • 別世界の恋人
    3.0
    造園家のジャズは小さな村で、男性を避けるように生きてきた。十七のとき、母親は夫と娘を捨てて、よその男と駆け落ちした。そんな母親に似ているなどと思われたくなかったのだ。ある日、その静かな村に有名人が引っ越してきた。テレビで見るよりずっと魅力的なボーは、庭の手入れをジャズに頼み、そのうえ彼女をデートに誘う。断るべきだとわかっていながら、ジャズの心は揺れた。彼が私みたいな女を本気で相手にするはずはないわ。それに、やっぱり血は争えないと陰口をたたかれてもいいの?だけどほんのつかのま、女らしい夢を見てみたい……。★不動の人気を誇るキャロル・モーティマーならではの切ない物語をお届けします。あまりに違う二人の出会いは、いったいどこへ向かうのでしょうか。胸を打つロマンスをご堪能ください。★
  • 月影の水都
    -
    ここなら死に場所にふさわしい。薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。そう観念したとき、月影に照らされて一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れていって介抱してくれた。老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しいまなざしに、思わずジュリアは心を許しかけた。しかし、あわててそんな自分を押しとどめた。わたしはもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。★これまでRITA賞を二度も受賞した実力派ルーシー・ゴードン。今回の作品は、つらい過去のせいで心を閉ざすようになったヒロインが、温かい心を取りもどしていくストーリー。読み終わったときには、せつなくも前向きな気持ちになれること、請け合いです。★
  • エーゲ海に抱かれて
    -
    シャーロットはエーゲ海の小さな島に降り立った。過去はロンドンに置いてきた。これから半年、のどかなこの町で働きながら、心の傷を癒して新しい自分を見つけよう。ところがギリシア人の新しいボスは、端整な顔にこのうえなく冷たい表情を浮かべて出迎えた。そして突然、奇妙な質問を口にした。「今、恋人はいないんだね?」どうしてそんなことをきくのだろう。彼の瞳をのぞきこむと、思いがけない苦悩が浮かんでいた。★看護師としての経験を執筆にも生かしているマーガレット。今回もすてきなドクターが活躍します。★
  • いちばん近くて遠い君
    -
    どんなに愛しくても、あなたは亡き親友の、永遠の恋人。 リゾート地での挙式前日、嫌な予兆から結婚は間違いだと確信してリハーサルを抜け出したゾーイは、参列客のアシュにでくわした。アシュは数年前に事故で他界した大親友の夫で、悲しみのなか、支え合い、助け合い、理解し合ってきた相手だ。ゾーイが助けを求めると、アシュは彼女をクルーザーに乗せ、大富豪である彼の一族が所有する別荘に向かった。途中、嵐に見舞われながらもたどり着いた別荘で二人きり、今回の婚約のことや、喪った大切な人、つらかった日々……語り合ううちに感情は高ぶり、気づけば一線を越えてしまう。まさか、その一夜で命を授かるとは思いもよらずに。 ■イマージュ人気作家が描く、亡き親友の夫とのロマンスです。この世を去った女性への忠誠が自分たちの幸せより大事だと思う二人ですが、運命はいたずらにも……。恋の行方から目が離せず、ページをめくる手が速まります。ストーリーテラーの腕が冴える秀作!
  • 数億分の一の授かり物
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    愛の奇跡は訪れた――数億分の一の確率で。 自分が住む田舎町に医師のベンが現れて、看護師のエミリーは驚いた。3年前の夏、わたしはベンに熱烈な恋をして、赤ちゃんを授かった。なのに、パリに住む彼に伝えに行くと、嘘をつくなと追い返され、ただの都合のいい遊び相手だったのだと思い知らされた。ところが、再会したベンはエミリーの子を見るなり、顔色を変えた。なんという運命のいたずらか、息子はベンにそっくりだったから。エミリーは、わが子ともども拒絶されたことを忘れてはいなかった。だが、ベンが過去に癌を患い、子どもは持てないと宣告されたと聞き、もう一度彼に愛されたいと願うようになる。たとえベンが、エミリーのいない人生を望んでいても。 ■生涯を通じて、愛と命をテーマにした胸を打つ作品を世に送りつづけたJ・テイラー。今回も涙を誘う感動作です。ヒロインは息子に接するヒーローを見て、3人で家族になる夢を抱きます。そして彼がパリに帰るまでの1週間で、その本心を知ろうとしますが……。
  • 花嫁になれなかった日
    -
    ずっと温かな家族がほしかった。でも、彼は愛に背を向けていて……。 結婚式の前日、助産師のポリーは婚約者から一方的に別れを告げられた。花嫁になるはずだった翌朝、車の接触事故を目撃した彼女は、その一方が自分が担当する、過去に流産の経験がある妊婦だと気づく。しかし、そこに居合わせた高名な小児外科医エリオットは、ポリーの経験も知識も信用せず、彼女に冷淡な態度をとり続けた。二人で協力して妊婦を病院に運んだあと、あらためて自分に起こった大事件を思い出し、ポリーが青ざめた顔で歩き出したときだった。呼びとめる声がして振り返ると、先ほど会ったばかりのエリオットがいる。「きみは悩みごとがあるようだな。ぼくに話してみないか?」その声に、彼女は不思議と慰められ、心の傷も少し癒えた気がした……。 ■今作はJ・テイラーの遺作『遠回りのラブレター』に登場する、ポリーがヒロインの物語です。困っている人を放っておけない彼女は人生最悪の日に、仕事と車椅子の息子がすべてというヒーローに出会います。彼の凍った心を、優しいポリーは溶かせるでしょうか?
  • アマルフィに愛を忘れて
    -
    あなたのもとに帰りたいのに帰れない。一度離れた心はもう戻らないの? 親もなく、孤独と貧苦のなかで育ったブリアナは、あるとき大富豪マルコと電撃的な恋に落ち、妊娠して結婚した。だが夫は仕事人間で家庭を顧みず、彼女と違って交友関係も派手。すぐに結婚は破綻し、ブリアナは息子と共にイタリアを逃げ出した。半年後のある日、2歳になった息子と暮らす家にマルコが突然現れ、離婚には応じるが、息子の共同親権を求めると言いだした。子どものために時間を使う気すらないのに、何を言うの?すると両親の緊張を察したか、息子が珍しく激しい夜泣きを始めた。いたたまれず、ブリアナは言った――イタリアへ一度帰ります、と。そこには愛も、自分の居場所もないとわかっていながら……。 ■新作家ニーナ・シンを、ハーレクイン・イマージュよりご紹介します! 2歳の可愛らしい坊やを軸に、関係をこじらせた夫婦が愛を取り戻すまでを描いた秀作です。世界有数の景勝地である南イタリアの海岸線は、ヒロインには悲しみの象徴でしかないのですが……。
  • 秘書の愛と献身
    -
    すべては余命短い父のため。罪なき偽りの、婚約宣言……。 高級デパートチェーンの社長秘書エヴァは、会議の準備中、服にコーヒーをこぼしてしまい、慌てて着替えをしていた。運悪くそこへ次期社長のジョスが現れ、彼女は恥ずかしさに息をのんだ。長年、有能な彼にときめいても、必死に恋心を抑えてきたのだ。今も平静を装いながら、エヴァが背中のファスナーを上げるのを手伝ってほしいと頼むと、ジョスは紳士らしく手を貸してくれた。だが、まさにその瞬間を目撃した彼の父である現社長が、二人の仲を誤解した様子の訳知り顔で、衝撃の事実を告げる――じつは自分は末期癌だが、これで安心して息子に会社を譲れる、と。エヴァが誤解を正そうとすると、ジョスがそれを遮るように宣言した。「彼女とは真剣な関係だ。じつは、僕たち、婚約したんだ」 ■母の死後、父に寄宿学校へやられたことが、子供だったエヴァの心に大きな傷跡を残しました。愛し、信頼する人に見捨てられたことで、誰かを愛することに臆病になってしまったのです。そんな彼女を相手に婚約宣言をしたジョスもまた、心に傷を抱えていて……。
  • 氷雨降るハーグ ベティ・ニールズ選集 1
    3.5
    唐突なプロポーズ――それは、あまりに悲しい恋の結末。 ロンドンの聖モード病院で働くオクタヴィアはある日、勤勉な仕事ぶりを買われ、出張看護の命令を下された。地中海めぐりのソクラテス号に乗船しろというのだ。船上で彼女は、かつて病院にけが人を運び込んだ男性と再会する。そのとき彼は“必ずまた会う”と自信満々に言い、オクタヴィアの脳裏にその姿を刻みつけたのだった。オランダの医師だという彼とともに船で過ごすうちに、無愛想だが親切な彼にオクタヴィアは心惹かれるようになる。だが航海が終わったとき、彼がもたらした残酷な仕打ち――それは愛のかけらもない、便宜的な結婚の申し出だった! ■「君に恋しているふりはできないが」と、ルーカス医師はあまりにむごい言葉とともにプロポーズします。オクタヴィアの返事はいかに……? 伝説のロマンス小説家ベティ・ニールズが描く、心がほっこり温まる珠玉作です。
  • ドレスを捨てた花嫁
    -
    恋愛運のない、捨てられた花嫁に、富豪一族の長男が手をさしのべて……? 美しい海辺の式場で、花嫁のドーンは不安を隠せずにいた。挙式の時刻はとっくに過ぎているのに、新郎が現れないのだ。代わりに現れたのは、新郎の兄で富豪一族の長男クーパー。彼は弟の手紙をドーンに渡し、結婚式の中止を冷たく宣言した。これまでの人生、5度も恋人に手ひどく裏切られてきたけれど、まさか今度は結婚式当日に捨てられるなんて――“また捨てられた、かわいそうなドーン”という周囲の囁きにいたたまれず、ドーンはその場から逃げ出した。その彼女を追いかけてきたのは、当のクーパーだった。傷心のドーンは、彼にもまた思惑があるとは気づきもせず……。 ■人生でいちばん幸せなはずの日は突然、最悪の日に。ウエディングドレスを脱ぎ捨てて、ひょんなことから新郎の兄と1週間をともに過ごすことになりますが……。人気急上昇中のソフィー・ペンブロークが贈る、キュートなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。
  • 夢の夜、苦い嘘
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    この子はわたしが育てよう。彼には何も、告げないまま。 早くに両親を亡くしたメイジーは音楽大学に通いながら、学費を稼ぐために夜は清掃員として働く毎日。ある日いつものように掃除をしていると、真夜中のオフィスで一人ウィスキーグラスを傾ける、大富豪アントニオに出会った。今日は亡き弟の命日らしく、彼は悲しみから逃れるようにメイジーを誘惑し、二人はそのまま熱い夜を過ごす。でもきっとこれは一夜の過ち。彼は住む世界の違う人だもの……。そう自分に言い聞かせるメイジーだったが、数週間後、妊娠に気づき、意を決してアントニオに会いに行った。だが彼は冷たく告げた――君とは会ったこともない、と。 ■イタリア人実業家のヒーローは、なぜ嘘をつかなければならなかったのでしょうか。ヒロインは絶望の中、一人で子供を育てる決意をしますが、やがて再会のときが訪れて……。今やイマージュの代表作家となったK・ヒューイットの、切ないシークレットベビー物語。
  • 貴公子と未熟な果実
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    まるで道端に捨てられた青い果実。そんな私が、拾ってもらえるの……? 伯爵領の使用人の娘ホリーは、女として未熟だと恋人に捨てられた。心沈む彼女のもとに、ある日、亡き伯爵からの遺言状が届く。〈ふたりのうち先に結婚し、婚姻関係を1年続けたほうに地所を譲る〉うまくいけば、父が大切に守ってきた土地を、父に贈ることができる。問題は、もうひとりの相続人候補、大富豪のステファン――8年前、国を追われて英国へ渡り、世界的な不動産王になった人物だ。いざ対面したとき、ホリーはステファンの凛々しさに息をのんだ。ほだされちゃだめ、男手一つで育ててくれた父に恩返しするのだから。一方、母国復帰の思惑を胸に秘めたステファンは、思いがけない台詞で彼女を翻弄した! 「僕と結婚してくれ」 ■幼くして母親に見捨てられ、不実な恋人からも理不尽に捨てられたホリー。そんな彼女を拾うかのごとく求婚したのは、なんと真剣な恋や純真な愛を拒む大富豪で……。切ないシンデレラ・ストーリー。『さよならを言わせて』『妃になれないシンデレラ』の関連作です。
  • 迷子の天使の縁結び
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    迷子の天使がくれた、初めての恋。孤独だった彼女は喜びと涙を知った。 手元の食料はしわしわのじゃがいもだけ。赤ん坊のミルクもあと少し。クレアは妹の遺児を引き取って育てていたが、限界が近づいていた。仕事も辞めている今、もう赤ん坊の父親にすがるしかない。しかし、最後の頼みの綱だった富豪パトリックは、妹との関係を否定した。クレアはタクシー代を渡され、けんもほろろに追い払われてしまう。万策尽きて途方にくれていると、今度はパトリックが彼女を訪ねてきた。「赤ん坊は亡き兄の子だと思うから、いっしょに育てたい」と言って。ほほえむ彼を、クレアは出会った中でいちばんすてきな男性だと思った。でも子どもを育てるなら、パトリックに恋をして関係を複雑にはできない。裕福な彼は貧しいわたしを哀れんでいるだけ。誤解してはだめよ……。 ■穏やかでやさしい時間が流れる、C・アンダーソンの物語の世界へ読者のみなさまをご案内します。ぜひ今作では、ヒーローとヒロインが飼っている犬にもご注目ください。自分に素直な動物は、実は飼い主が胸に秘めた恋心をかわりに伝えているのかもしれません。
  • 億万長者の忘れじの恋
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    愛娘が彼に笑いかけるたびに切なくなる。決して恋してはならない人だから。 1年前に他界した夫が莫大な借金を残したと知り、生後3カ月の娘を抱えたハーパーは途方に暮れていた。家を明け渡すまで、路上生活者になるまで、あと1週間。どうにもできず、恥を忍んでハーパーは亡き夫の親友を訪ねた。セス・マッカラン――ニューヨークきっての億万長者は、どきっとするほどハンサムな、夫の昔のルームメイトだ。当時、隣人だったハーパーは、彼のこともよく知っていた。驚いたことにセスは、しばらくうちで暮らせばいいと言う。華麗なる独身貴族が、一文なしの母親と乳飲み子と同居する?きっとすぐに追い出されるけれど、ほかに方法もなくて……。 ■『小さき絆がみちびく恋』の関連作です。自由気ままに生きるプレイボーイ・ヒーローですが、実は学生時代の彼にとって、親友の恋人だったヒロインは、手の届かぬ存在でした。奇妙な同居に始まり、やがては恋人のふりまですることになって……。
  • プロポーズの返事は明日
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    最初にキスをしたのが間違いだった。二度と会えないとわかっていたのに。 ケイラは嵐の中、事故を起こして大破した高級車に遭遇した。運転していた男性はアランといい、ひどい怪我をしている。彼を自宅に連れ帰るものの、天候は悪化し、電話も道路も不通。世間から断絶され、二人で語り合う時間は、不思議と穏やかで……気づけばケイラの心には、ほのかな恋心が芽生えていた。そして3日目の夜、流されるままにベッドをともにした。でも、都会から来た大富豪アランにとって、それは一夜限りの関係。田舎で犬と暮らし、ボランティアに身を捧げる孤独なケイラとは、まるで住む世界の違う人――だからケイラは嵐が去った翌朝、まだ眠る彼に一度だけそっとキスをして、彼を送り出すのだった。 ■名うてのプレイボーイで、女性とは軽い関係しか結ばないヒーローもまた、なりゆきで過ごした一夜のことがどうしても忘れられなくなり……。二人のあいだにいるジャーマンシェパードたちと、チャーミングなヒロインが印象的な、優しさと感動に満ちたロマンス!
  • ひとりぼっちの祝福
    5.0
    赤ちゃんという幸福を、本当はふたりで迎えたかった……。 ケイド、私の夫。彼が家を出ていってから、もう1年以上。ジェシカは別居が続く夫との関係に終止符を打とうとしていた。彼に会って離婚のための書類にサインをしたあとは、身寄りのない赤ちゃんを引き取って、ひとりで育てていくつもりだ。望んでも叶わなかった、母になるという夢をようやく叶えられる。2度の流産後もなお子供を切望する私といつしか気持ちがすれ違い、ケイドはそんな私を見捨てて去っていった。だから、彼を心から愛していても、もう別れるしかないと覚悟を決めた。そして、ふたりで会う約束をした日――夫と妻として会う最後の日、彼を待つジェシカの身に、突然、不運な出来事が起こる……。 ■12歳で母と死別し、心に深い喪失感が残るジェシカにとって、お腹の子を失うのは非常につらい経験でした。それなのに、考えの違いから最愛の夫にまで去られ……。ジェシカを襲った予期せぬ事態に、夫婦の愛と別れの天秤は比重を変えることになるのでしょうか?
  • 遠回りのラブレター
    -
    あなたは我が子のために帰ってきた。わたしを愛していたからではなく……。 ベスとカラムは平凡ながらも幸せな夫婦……のはずだった。けれど彼女にはなかなか赤ん坊ができず、不妊治療も失敗が続いた。そんな妻に愛想を尽かしたように、カラムは離婚を切り出し、仕事と言って遠い異国へ旅立ってしまう。ところがその後、ベスは自分が妊娠していることに気づいた。やっと苦労が報われた。これでカラムとわたしは親になれる……。だが喜びは続かず、ベスが書いた手紙に彼からの返事はなかった。捨てられた失意の中、彼女は待ち望んだ赤ん坊を出産して育て始める。だから1年後、突然カラムが戻ってきても、ベスの気持ちは複雑だった。心は親子で拒絶された悲しみと、今もつのる彼への愛に引き裂かれていた。 ■2017年、惜しくもこの世を去った名作家J・テイラー。今作は彼女が闘病中に執筆した一作です。元夫婦のあいだに生まれた、未来の象徴である小さな女の子に、作家がどんな思いを託していたか……。愛と命を紡ぐ温かな涙流れる物語を、どうぞお読みのがしなく!
  • 王と花摘みの花嫁
    4.0
    愛のかけらもない結婚。それでも私は、彼の真心が欲しい。 生まれながらに次期国王の許嫁と決められたジョハラは、父によって適齢期までフランスの片田舎に幽閉されて育った。そしてついに、王位継承者アジムとの対面のときがやってきた。ところが彼は挨拶すらせず、結婚式は1週間後と宣言するばかり。こんなに冷たい人と、生涯をともにするなんて……。恐怖のあまり、ジョハラはフランスへと逃げ帰ってしまう。行くあてもなく、街をさまよったすえにたどり着いたカフェでウェイトレスの職を得たジョハラは、すぐにそこが売春宿だと知る。汚い男の手が伸び、万事休す――そのとき、深みのある声が響いた。「手を離せ。売約済だ」威厳あるアジムの姿が、そこにあった。 ■ヒロインの心情をしっとり描いて人気のケイト・ヒューイットが、政略結婚の物語を描きました。冷淡で、妻に無関心な次期国王の夫。心を開いてほしくて、けなげに振る舞う苦労人ヒロインが印象的です。好評をいただいた『まぼろしのローマ』の関連作でもあります。
  • 妃になれないシンデレラ
    -
    私は王家の“然るべき花嫁”じゃない。だから言えなかった――お腹の子のことを。 2年前、スニータは公国のプリンス、フレデリックと半月ほど交際し、ただ一度だけ夜をともにした結果、彼の子を身ごもった。しかし、それを誰にも知らせず、亡き母の故郷に帰ったのは、妊娠して捨てられた母と同じ道を辿るのではという恐怖にかられたから。そして生まれた子どもは、王家の者として奪われると考えたからだ。しかも彼は兄と父王を相次いで亡くし、今や公国の君主となっていた。そのフレデリックが、ある日突然、スニータの前に姿を現した。さまざまな手を尽くして彼女の居場所を突きとめたらしい。彼女が隠してきた息子も見つけ、世継ぎの母として妃になれと言う――愛は与えないが、結婚後はさらに子を望む、と彼女を翻弄しながら。 ■大ヒット作『白鳥になれない妹』と『さよならを言わせて』の関連作です。フレデリックには、愛は与えられないと言われ、彼の周囲には、前の婚約者のほうが妃にふさわしかったと陰口を叩かれ……。愛に恵まれない彼女の幸せは、いったいどこにあるのでしょうか?
  • 孤独な男爵と無垢な乙女
    -
    つらい現実を忘れるほど抱きしめて。せめて、この夜が明けるまで。 最愛の祖母を失い、シャーロットは悲しみに暮れていた。英国貴族カーライル男爵の名をかたる詐欺師に騙された祖母ベティは、心労がたたり、愛犬たちをシャーロットに託して急死したのだ。さらに愛犬のうちの1匹、フロッシーが逃げだしてしまい、愕然とする。だが捜し疲れた彼女の前に、見知らぬ美男がフロッシーを連れて現れた。ようやく安堵したのもつかのま、悪天候で立ち往生した彼、ブリンを家に泊めることになり、シャーロットはたちまち緊張した。ああ、こんなにすてきな人と、ひとつ屋根の下で夜を明かすなんて……。ところが、真夜中になり、雷鳴に叩き起こされた彼女と犬たちは、恐怖のあまり、別室で寝ていたブリンのベッドの中に飛び込んだ!まさか彼こそが本物の、第12代カーライル男爵とも知らずに。 ■捨て犬を見つけては拾って愛した、心優しき祖母の死を悼むシャーロット。そこへ現れた魅惑の貴公子ブリンは、自分が男爵であることを明かさないまま彼女をどんどん魅了していきますが、その先に待っていたのは……? 思わず涙こぼれる、感動ラブストーリー。
  • 小さき絆がみちびく恋
    -
    いくら甘い言葉をかけられても、二人の住む世界が違う事実は変わらない。 大富豪のジェイクと出会って恋に落ちたエイヴリー。だが、実業家の彼はニューヨークでも有数の億万長者で、3週間の逢瀬で身分の違いを痛感し、自ら終止符を打ったのだった。半年後、エイヴリーは偶然ジェイクと再会してしまう。目立ち始めたおなかはすぐに気づかれ、僕の子かときいてくる。変わらずセクシーな彼は、その切れる頭で戦略を練っているみたい。でも私の子が、愛も温もりもないお金持ち家庭で育つなんていや。迷惑をかけるつもりはありません、と告げるエイヴリーに、いらいらした様子でジェイクは言った。「いくらだ?」やっぱり思ったとおりね、子どもまでお金で買えると思うなんて! ■情感豊かなロマンスで人気のスーザン・メイアーが、とっても豪華なシンデレラストーリーをお届けします。目もくらむほどの、お金持ちすぎる男性と恋に落ちたら、誰だって畏縮してしまうかも……?
  • セアラと秘密の貴公子
    3.0
    おなかの子どもの父親が、まさか、高貴な身分だったなんて……。 セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。そして、妊娠発覚――相談しようとマジェドを訪ねると、セアラには思いもよらない展開が待っていた。気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」 ■オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?
  • シンデレラは片想いのまま
    -
    “家族になろう”――なんて残酷な言葉。彼は私を愛してはいないのに。 サヴァンナは十代で母を亡くしてから、妹と弟を一人で育てあげた。そして今は、有名ジュエリー会社の臨時秘書として献身的に働き、効率最優先の冷徹なCEO、大富豪リックに想いを寄せていた。二人きりのロンドン出張で、彼はいつもとは別人のようだった。初めて乗る飛行機を怖がるサヴァンナの手を握っていてくれたり、夜、ドレスに着替えた彼女に熱っぽい視線を送ってきたり……。募る恋心を止められず、サヴァンナはリックと一夜をともにしてしまう。結婚も赤ん坊も望まない彼は、生涯続く関係など求めていなかったけれど。ところが数週間後、サヴァンナは妊娠に気づいて愕然とする。彼に父親になると伝えるの? 責任感から求婚されるとわかっていて? ■大好評だったデビュー作、I-2385『天使を抱くシンデレラ』の関連作をお届けします。仕事に人生を捧げ、愛を否定するヒーローからのプロポーズに、どうしてもイエスと言えないヒロイン。本当は愛されたいのに、本心を隠す彼女のいじらしさが切ない作品です。
  • ひとつ屋根の下の片思い
    4.5
    仕事も、家も、幼子の世話も一緒。でもこの胸の想いだけ、一方通行……。 シャーロットは大病院の救急科の新入り看護師。母が急に家を売って恋人のもとに身を寄せたため、路頭に迷った彼女は、住みこみの子守りの求人広告にすがった。訳あって無一文の今、雨露をしのげるだけでも助かるのだ。運よく面接者の女性にひと目で気に入られるが、話を聞くうち、なんとそこが、同じ病院の敏腕医師ヘイミッシュの家だとわかる!女性は彼の妹で、職場復帰が決まったので子守りを募集したらしい。シャーロットはその日の朝に、病院でヘイミッシュと初めて会い、魅力的だが気難しい彼が、皆に畏怖される存在と知ったばかりだ。そんな彼の同意もないまま、ひとつ屋根の下に暮らすなんて……。 ■あらゆるタイプのストーリーや登場人物を変幻自在に描き分ける、大スター作家キャロル・モーティマーがお好きな方におすすめ! キャロル・マリネッリの涙なしには読めない感動作をお届けします。明るさの下に切ない感情を隠す、けなげなヒロインにご声援を。
  • 美しき公爵の愛の詩 大富豪の青い鳥 I
    3.5
    美しき公爵が詠む愛の詩に、酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になった――まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 ■それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!
  • まぼろしのローマ
    -
    たとえ夢でも、まぼろしでも、あの日の愛を取り戻せるなら……。 これまで、グレーシーは独りで子育てと仕事に励んできた。19歳のときに一人旅したローマで運命的な出会いをはたし、息子を授かったことは今も決して後悔していない。子供の父親のマリクが滞在していた豪華ホテルのスイートで、住む世界の違いに驚きながらも、初めての経験に我を忘れたのだった。ところが直後に、彼の祖父だという老人が部屋に押し入ってきて、みずからを一国の君主と名乗り、マリクは後継者だと告げた。グレーシーは蔑まれ、傷つけられたすえ……はかない恋は、終わった。だが10年後、あの日のままのマリクが、ふたたび目の前に現れる――彼女の唯一の宝物である息子を、自分の跡継ぎに据えるために。 ■大スター作家レベッカ・ウインターズの描く物語をはじめ、心癒される感動作の多いハーレクイン・イマージュから、ケイト・ヒューイットによる涙誘われるシンデレラ・ストーリーをお届けします。愛息とともに懸命に生きる未婚の母グレーシーの幸せのゆくえは?
  • 捨てられたガラスの靴
    4.0
    砕け散ったガラスの靴を今ふたたび、拾い集め……。 ターシャはやむにやまれぬ事情で勤め先の病院を辞め、医師の兄を頼って故郷に帰ってきた。目下、兄から与えられた仕事は、退院する骨折患者の看護だ。その患者とはなんと、途方もなくセクシーで傍若無人な兄の友人、さる公国の皇太子アレッサンドロだった。17歳のころ、ターシャが憧れ、悲惨な失恋をした相手。アレッサンドロに誘われたあの夜、純潔を捧げる覚悟だったのに、彼はドレスを脱がせている途中で侮辱の言葉を浴びせ、去ったのだ。だが、10年ぶりに再会したアレッサンドロはさらに魅力を増していた。古傷の疼くターシャの胸に、恋の悪魔がふたたび忍び寄り……。 ■幾度もRITA賞を受賞しているスター作家、サラ・モーガン。ロマンス小説の書評専門誌上で“言葉の魔術師”の異名をとる彼女の、貴重な未邦訳作品をお贈りします。遊び心と気品の共存する最高にすてきなヒーローをご堪能ください。
  • 命のかぎりの愛を
    5.0
    あの日、彼は私とお腹の子を捨て、私は彼への恋心を、捨てた……。 エイミーはギリシアの島に、幼いわが子を連れてきた。恋人だった外科医ニコに子どもは欲しくないと言われ、別れて独りで産んで、看護師を続けながら育ててきただいじな息子だ。流産したと思っているニコは、その存在さえ知らない。これは、父親の顔も知らない子と学校でいじめられた息子に、パパはギリシアの人だと話し、その地でルーツを感じてもらう旅だった。まさか、そこでニコ本人と、偶然の再会を果たすとは思いもせずに。幼い心はただでさえ傷ついているのに、もしもまた拒絶されたら……。息子を守りたい一心で事実をひた隠しにするエイミーだったが、皮肉にも、9年ぶりに会うニコとわが子は、あまりにも生き写しで―― ■2017年、惜しくもこの世を去った名作家による、涙あふれる感動作をお贈りいたします。別れる前、ニコに知らせた流産は双子のうちの一人だけで、もう片方の胎児はお腹の中で無事に生きていた――そんな奇跡が生んだ、シークレットベビー&運命の再会の物語!
  • 伯爵と古城の乙女
    -
    愛を忘れた伯爵との恋は、幻で終わる切ない運命……。 マディは10カ月前からイタリアの湖畔に立つ古城で働いている。あるとき、湖を半裸で泳ぐ男性にでくわした。たくましい体に思わず目が釘づけになっていると、それに気づいた相手から猛獣のごとく鋭い視線を向けられ、まるで何もかも見透かされているような気持ちになった。恥ずかしさでいっぱいの彼女にさらに追い打ちをかけるように、湖から上がってきた彼は、「眺めを楽しんだか?」ときいてきた。いたたまれなくなって城へ戻ったマディを、予期せぬ不運が襲う――めったに帰館しない城主のファルコーネ伯爵として紹介されたのが、あろうことか、湖で泳いでいたあの尊大な男性だったのだ! ■一瞬にしてマディの心を奪った魅惑の城主は、5年前に妻を失った憂愁の伯爵でした。そんな彼にうるさく再婚を勧める姉をはぐらかすため、彼はマディに1週間だけ恋人役を演じろと言ってきます。けれど同時に、本物の愛に発展する可能性はないと釘を刺され……。
  • ギリシア富豪が愛した薔薇
    3.0
    いまだ私の心は彼の虜……。もう愛はないなんて、言えない。 ヘイリーは離婚届をたずさえ、ギリシアの小島に渡った。そこで開かれる親族の祝いに夫が出席すると聞いたのだ。かつて一目で恋におち、誰よりも深く愛したクリストス。だが、流産という悲劇に見舞われたとき、夫はそばにいなかった。結婚してすぐに就いた華やかな仕事の関係で、彼は妻帯者であることを世間に隠していたのだ。家を飛び出したヘイリーは、2年ものあいだ心の苦しみと闘い、今ようやく別れを決意して、クリストスの前に現れたのだった。ところが彼は、親族の手前、復縁したふりをするよう強いてきた。だめ、この人をまた愛してしまったら、もとの惨めな私に逆戻り……。 ■引く手あまたの夫の帰りを、独り待つだけだった妻――そんな自分を変えたくて、もがいた別居期間。新しく生まれ変わったつもりで、離婚を決意したヘイリーは、サインをもらいしだい彼のもとを去るはずが……。ギリシア富豪と悩めるシンデレラの愛の再生物語。
  • 愛の証に花の名を
    -
    愛し合いながらもすれ違う心……。あの頃にはもう、戻れないの? ローザは4カ月前、愛する夫アーロンに黙って家を出た。亡き母から受け継いだ病のせいで、彼に迷惑をかけたくなかったから。そんなことは彼に言えるはずもなく悶々としていたある日、義母からパーティに招かれ、ためらいつつ指定された別荘に向かった。だがそこには、アーロンただ一人が待っていた。二人の復縁を願う義母の計らいだったのだ。気まずいながらも、二人きりの時間はやがて情熱を帯び、ローザは何もかも忘れて彼に身をゆだね、恍惚のうちに眠りにおちた。そのとき彼女の身に新しい命が宿ったとも知らず、翌朝、黙って別荘から立ち去ったのは、アーロンだった―― ■愛はすぐそこにあるはずなのにすれ違う、切ない物語をお届けいたします。二人を隔てる障壁、そして自分自身の心に向き合い、人として、夫婦として成長していく過程と、愛の覚悟をご堪能ください。
  • 涙は隠して
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    再会したのは、かつての継兄。私の初恋を傷だらけにした男性。 母の恋人に関係を迫られ、ローレルは高級ホテル内を走って逃げていた。間一髪駆けこんだペントハウスにいたのは……クリスティアーノ!ヨーロッパ各地にホテルを持つ億万長者の彼は、10年前までローレルの継兄で、彼女の淡い初恋の相手でもあった。クリスティアーノはローレルの破れた派手なドレスを無遠慮に見ている。そしてすがるような目をしたローレルに、冷酷にもこう言い放った。「ここにいさせてやる代わりに、君にはその体を差し出してもらう」彼は私の格好を見て、お金のためならなんでもする女と決めつけている。母に勧められた服を着て、恋人だという男性の部屋に行っただけで、本当の私はクリスティアーノを忘れられず、一度も男性経験がないのに。 ■愛する男性に金目当てと侮辱され、看護師のヒロインはバージンだと言い出せないまま、彼とベッドをともにします。そして待っていたのは、妊娠がわかるまでの2週間限定の恋人という役割でした。惹かれ合えば惹かれ合うほど、短い関係の終わりは近づき……。
  • 微笑みを忘れた富豪
    -
    運命の男性のそばにいられる条件――それは、恋心は友情に隠すこと。 ハンサムなライアンと外国のビーチで過ごした夢のような1週間のあと、マリアンナは赤ちゃんができたことに気づいた。だが、再会した彼は高級スーツに身を包み、別人のように冷たかった。動揺と緊張のあまり、妊娠したと告げるのがやっとのマリアンナに、薄情な富豪はこう言い放ったのだ。「ぼくは欲しくなかった」もうここにはいられない。彼女は逃げるように家へ帰った。ところが翌日、ライアンはなぜかマリアンナを捜して会いに来たうえ、体調を気づかい、子どもをいっしょに育てたいと切り出した。胸をときめかせるマリアンナだったが、続く言葉が彼女の心をえぐった。「だが、きみと結婚はできない」 ■子どものためにいい父親になりたいヒーローには、幼いころに離婚した両親から邪険にされて育った、悲しい過去がありました。かたくなに愛と結婚を拒む彼に、ヒロインの切なる思いは届くのでしょうか。読むにつれ、思わず主人公たちを応援したくなる一冊です。
  • 結べない一夜の絆
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    子を授かるための一夜の契りが、忘れえぬ愛の記憶となり……。 赤ちゃんが欲しいと切望するジョージアは、ある日、心に願った。すてきな男性と一夜の恋におちて、運よく身ごもれたら……。そうしたら、独りで産んで、愛情をたっぷりそそぐつもりだ。父に手を上げられ、母と逃げ惑う日々を過ごしたジョージアは、恋人からも手ひどい扱いを受け、男性不信に陥っていたのだ。そんなとき、海外出張で魅力的なイタリア人マッテオと出会い、惹かれ合って結ばれた――意を決し、これは一夜の戯れよと伝えて。彼の目に浮かんだ蔑みの色に胸が押しつぶされそうになったが、こうするしかなかったのだと、ジョージアは自分に言い聞かせた。やがて彼女は願いどおり妊娠を知るが、消せない愛の記憶に苛まれ……。 ■イマージュの人気作家A・ロバーツが描く、感動のシークレットベビー物語! 友情から愛情へと変化していく二人の恋が描かれた『片思いの第二章』と同時進行している本作は、前作の主人公たちの親友同士が繰り広げる、切なくて愛おしいラブストーリーです。
  • 閉ざされた館の大富豪 愛の寓話 I
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    毎朝、ボスから届く黄色い薔薇。その花言葉は“友情”だけれど……。 著名な大富豪ディーコンに雇われ、住み込みの助手となったギャビー。出入りが許されるのは、彼女の住居部分と仕事部屋だけで、屋敷につながる扉には鍵がかけられ、雇い主は姿を見せない。仕事の指示は電話かメールのみ。もどかしさを感じていたある日、ギャビーは鍵があいていた隙に、扉の向こうへと足を踏み入れた。ついに現れた彼は、写真や映像で見たのとは別人のようだった。伸び放題のひげと髪に覆われて顔は見えず、その姿も声も、まるで野獣のようで、わずかにのぞく瞳は暗く陰り謎めいている。でもギャビーは不思議と恐れなかった。彼の心を開きたいとさえ思い、彼女はひたむきに一歩ずつ、信頼を得ていった。そしてあるとき、思いきって彼のひげ剃りと散髪を提案すると―― ■車椅子生活の父の医療費と生活費を稼ぐため、ギャビーは2つの仕事をかけ持ちしていましたが、とある事情でディーコンに雇われたのでした。彼女の一族と彼とのあいだに横たわる深い溝と運命、そして二人の切ない愛は、どのような結末を迎えるのでしょうか?
  • 海賊富豪と愛の妖精
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    海賊のようなスペイン富豪の子供を身ごもってしまうなんて! アンナはリゾートを営む母からの電話でスペインの島にやってきた。1カ月後に盛大な結婚式が行われるから準備を手伝ってほしいというのだ。翌朝、不意に出会ったのはクルーザーを停泊させて島に上陸している人物。その黒髪の精悍な男性は結婚式を挙げる花嫁の兄レオだと名乗り、妹に代わって下見に来たと尊大に告げた。レオがスペイン貴族の末裔の富豪だと知るやいなや、アンナは彼との間に一線を引こうと心に誓った。18歳のころ、同じように魅力的な貴族の男性に惹かれ、ごみのように捨てられたあげく流産した苦い思い出があるから。それなのに彼の真の姿に気づいた夜、体を重ねてしまい……。 ■悲しい記憶のせいで、アンナは堅実さと分別を何よりも大事にして生きています。そんな彼女の前に突然現れたのは、まるで海賊のような貴族のスペイン富豪! アンナは彼の魅力にとらわれて……。英国人作家J・ギルモアが贈る極上のロマンスをご堪能ください。
  • さよならを言わせて
    -
    もう誰も愛さないと決めたのに。あの人は離さない――私の瞳と、心を。 大公の婚礼を控えたヨーロッパの国へ出張に来たエイプリルは、巨大企業のカリスマ的な経営者マーカスと対峙した。ハンサムな億万長者である彼は大公の補佐役でもあり、仕事で大公家の秘密に近づこうとする彼女を阻もうというのだ。ところが、初対面の険悪な緊張感とはうらはらに、今まで感じたことのない魅力を感じ、エイプリルの胸はときめいた。もう誰も愛さないと決めたのに……。最愛の息子を失ったあの日に。過去に悲劇を経験したことのある彼女は、恋愛に慎重だった。なのに、やがてマーカスの魅力にとりこまれ、一線を越えてしまう――めくるめく夜に紛れて我を忘れ、身ごもらぬ策もとらずに。 ■ハーレクイン小説の粋を集めたような本邦デビュー作『白鳥になれない妹』で話題をさらったニーナ・ミルン。ハーレクイン愛好家の母からそのDNAを受け継いだ作家が描く、過去の悲しみを乗り越えて幸せをつかむシンデレラ・ストーリーです。
  • 間違えられた花嫁
    3.5
    “愛は人を奴隷にするだけだ”彼の拒絶に、胸が引き裂かれ……。 さる王家で王女たちの家庭教師として働くオリヴィアは、ある晩、宮殿の窓から侵入してきた黒ずくめの男にさらわれた。恐怖でめまいに襲われる一方、その侵入者の危険な魅力に胸が高鳴る。あれよあれよと儀式めいたことをさせられ、甘い言葉で誘われるうち、まだ恋も知らぬオリヴィアは抗うすべなく身も心もゆだねてしまった。その後、驚愕の真相が判明する――男の正体は隣国の王子ザイードで、必要があって結婚を急ぎ、王女と間違ってオリヴィアを連れ去ったのだ。しかも、先ほどの儀式は、なんと婚礼の儀だったという!うろたえるオリヴィアに、ザイードは蔑みもあらわに言い放った。「なぜ早く名乗らなかった? 后になりたくて、僕をはめたのか?」 ■涙を誘う愛の物語で人気のケイト・ヒューイットの秀作。自分に自信がなく、華やかな人々の陰で自己主張することなく生きてきたオリヴィア。人の役に立ちたいと願う心優しい彼女が、運命の悪戯によって、とんでもない事態に巻き込まれていき……。
  • クリスマスに結ばれた絆
    -
    クリスマスツリーを買いに来た家族連れ。わたしたちもそうなれたら……。 ロンドンの病院で働くエイプリルは、数週間だけの予定で赴任してきた魅力的な医師のライリーを避けている。がんで命を落とした双子の妹と同じ遺伝子を自分も持っているから、男性に心を奪われ、ともに歩む未来を夢見てはいけないのだ。それに、もうすぐ予防手術を受け、子どもを産めない体になる……。ところが、ライリーの赴任期間が終わる日に驚くべき知らせが届いた。元恋人の女性が事故で亡くなり、別離後ひそかに出産して育てていた5歳の息子が遺されたという。その場に居合わせていたエイプリルは愕然とするライリーに頼られ、彼とその息子との新たな生活に深く関わっていくことになり……。■S・ウィルソンは胸が震える物語を次々に贈ってくれる作家です。魅力の塊のような医師ヒーローと、彼に心を奪われながらも頑なに距離を置こうとする理学療法士ヒロイン。はたして二人のロマンスのゆくえは? イギリスのクリスマスの雰囲気もご堪能ください。

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