ハーレクイン・イマージュ作品一覧

  • 愛は遠い旅路
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    人生にも、愛にも、明日の保証はない。だからこそ、二人で生きたいのだ。■空っぽの家、空っぽの子供部屋、ひとりぼっちのベッド……。帰ってきても、愛する人の“おかえりなさい”という声は聞こえない。小児整形外科医トロイ・ドノバンは孤独だった。妻のルーシーが彼のもとを去って一年になる。このまま、帰らぬ妻を待って一生を送るのはいやだ。戻ってくるのか、別れるのか、ルーシーに選択をせまらなくては。彼女からは電話も手紙もなく、一枚のクリスマスカードさえなかった。あんなに愛し合っていたのに、あの情熱は消えてしまったのか?ルーシーが新しい愛を見つけていても、戦うつもりだ。彼女に会い、もう一度この腕の中に取り戻す。僕はただ、ルーシーだけが欲しいのだ。これからの人生をずっと一緒に過ごしたい。
  • 身代わりウエディング
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    結婚式の準備はどんどん進んでいくけれど、どうなるの、この結婚?■ホープは二十五歳のパーティ・コンサルタント。亡くなった叔母の仕事を引き継いで、日々奮闘している。兄妹同然で育った叔母の息子アンディーが婚約し、ホープは自分のことのように喜んだ。が、それもつかのま、婚約者サブリナの兄トレースが反対していると聞き、胸を痛めている。トレース・モーガンは巨大企業の経営者で大富豪。アンディーを妹の財産目当てと疑っているらしい。アンディーはそんな人じゃないわ。私にできることはないかしら。すると、突然、トレースが店に現れた。たくましくセクシーな人。こんなすごい男性は初めて! この人が頑固でわからずやだなんて。聞いていたほど物わかりの悪い人には思えないけれど。あまりの魅力に圧倒され、私は何も見えなくなってしまったの?
  • 魅せられた秘書
    4.0
    地味で平凡だから秘書として雇われたのだろうか。■グレイシーは妹の手紙を読んで深いため息をついた。トラブルメーカーのジェニーが、また助けを求めている。今度は、勤め先の社長の甥とドライブ中に事故を起こし、病院に運ばれてしまったらしい。仕方なくニューヨークに出向き、社長のモーガンに会ったところ、グレイシーは容赦ない要求を突きつけられた。妹のかわりに自分の秘書として働き、罪を償えというのだ。なんて冷酷な人! でも彼は私をひどく落ち着かない気分にさせる。強烈な魅力を放つ彼のそばで働いたりしたら、私が払う代償はさらに高くつくことになるかもしれない。グレイシーは大きな不安を覚えたが、妹を見捨てるわけにいかず、理不尽な要求をしぶしぶ受け入れた。
  • あなたなしでは
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    出会ったときからわかっていた。好きになってはいけない人だと。■実業家のロブ・ストウは若くして才能を発揮し、いくつもの企業買収に辣腕をふるい、つねに世間の注目を集めてきた。その彼が、二年前の事故をきっかけに人々の前から姿を消した。そして長い入院の後、車椅子での生活が続くロブを支えたのは、人気女優のモリーとその娘のポーシャだった。おかげで彼はリハビリにも耐え、再び自分の足で歩こうとしている。モリーへの気持が恋と呼べるものではないとしても、ロブはモリーの望みどおり、彼女と結婚するつもりでいた。ところがある日、ロブは書斎の窓から外を眺めていて、舗道を歩いてくる女性から目が離せなくなってしまった。ニーヴとの出会い。ロブは一目で彼女のとりこになっていた……。
  • 百万分の一の奇跡
    4.0
    夫の浮気の現場を見て、彼女は家を出た。八カ月後……。■結婚して六年、孤児院で育ったアシュレイは、子供を産み、家族をたくさん持つのが夢だった。だが、夢はなかなかかなわず、病院で検査を受けてみると、夫との間に子供を持つのがほとんど不可能だとわかり、愕然とする。それでも夫のコードには変わらぬ愛情を持ち続けていた彼女だったが、ある日、夫の義理の母親と彼との決定的な浮気の現場を見て、家を飛び出してしまう。ところが皮肉なことに、その直後に奇跡ともいえる妊娠を知る。彼女は一人で子供を産む決心をして仕事を見つけ、出産に備えた。八カ月後、アシュレイのもとに一本の電話が入った。コードからだった。すぐに会いたいという。今ごろどういうつもり?すぐに電話を切ってしまったが、病院からだという彼の話が気になった。もし生死にかかわることだったら? 会いに行くべきかもしれない。でも、一目で妊娠しているとわかるわたしを見て、なんと言うだろう。
  • 至急花嫁求む
    -
    いつになったら気づいてくれるの。あなたを見るたび、揺れ動く心に。■ある事情から、バクスターは大至急“花嫁”を求めていた。そして、地下鉄の構内でうってつけの候補者を見つけた。フルートを吹いて小銭をかせいでいるホームレスの娘だ。一万ポンドと引き替えに、偽装結婚をしてくれないか――そんなとっぴな話を持ちかけると、娘はあきれながらも結局承諾した。娘の名前はディー。家出娘だった。しつこく言い寄る義理の父親に耐えかね、家を飛び出したのだ。家には絶対に戻りたくない。かといって路上生活を続けるのもつらい。そんな彼女にとって、バクスターの申し出はありがたいくらいだった。これでもう、食事のことや寝る場所のことを心配しなくていい。それに、バクスターはとてもいい人みたいに見える。だが、このとき、ディーはまだ知らなかった。偽装結婚の相手がバクスターではないことを……。
  • ちょっぴり罪な関係
    3.0
    傷心を癒すための休暇で大嫌いな彼に会うなんて……。■ロンドンの一流銀行に勤めるサスキア・フォードは、一人、トスカーナの別荘で優雅なバスタブに身を沈め、恋人の手ひどい裏切りによって受けた心の傷を癒していた。もう恋になんか落ちるものですか――そう思いながらバスタブから身を起こしたそのとき、バスルームのドアが開き、彼女は凍りついた。戸口に現れたのは、彼女のよく知っている男――幼いころから憧れ、憎んでいた、義理の兄だった。優秀で、魅力的で、常にセクシーな美女に追いかけ回されている血のつながらないその兄は、いつもサスキアの劣等感をかき立てた。いつしかサスキアは、彼をできるだけ避けるようになっていたが、彼のほうも、サスキアとうまくやっていこうとはしなかった。その義兄がなぜここに? よりによってこんな気分の時に。サスキアは不安に震える胸をおさえて彼を見た。
  • 愛が行方不明
    -
    「夫である僕を忘れたのか?」ですって?失われた記憶の中で、私は結婚していた……。■春の訪れとともに、アニーのホテルにも客足が戻ってきた。ここはサンタバーバラ沖に浮かぶ小さな島、アナパムア。両親を飛行機事故でなくして以来、一人でがんばってきたけれど、事故を目のあたりにしたアニーはショックから抜けきれず、その直後の二カ月間の記憶をどうしても取り戻せないでいた。シアトルのホテルに研修に行っていたはずなのだが……。あれから二年、今日は巨大ホテル・チェーンの経営者を迎える予定だ。休暇だというけれど、こんな小さなホテルにどうして?フリン・パーカーは、歓迎の花を差し出すアニーを見て驚愕の表情を浮かべた。「いったいこの二年間、どこへ行ってたんだ? 君は僕の妻なのに」失った記憶の中で、私は結婚していたの?教えて! 私はあなたにどんなふうに愛されていたの?
  • ギリシアの恋
    -
    この光あふれるギリシアの島で、もう一度、自分の人生を生きてみたい。■元看護婦のデメルサは、住み慣れたイギリスを離れ、太陽の光が降りそそぐギリシアの島にやってきた。ここのリゾートに新しくクリニックが開設されることになり、その責任者の職に応募したのだ。悲しい思い出にとらわれた生活から抜け出し、新しい土地で一からやり直そうと心に決めて。幸い、アパートメントの家主ニックは、町の病院に勤める医師で、困ったことがあれば相談にのってくれるという。オリーブ色の肌、彫りの深い顔立ち――エキゾチックな魅力をたたえたギリシア人だ。この六年間、死んだも同然だった心がときめくのを感じ、デメルサはかすかな希望を抱く。彼には美しい恋人がいるとも知らずに。
  • 二十四時間そばにいて
    -
    彼はわたしを守ってくれる。でも、夫のふりまでしないといけないの?■「あなたが心配になるのも当然だった」ローマンの言葉にブリットの声は震えだした。「つまり、わたしの身に危険が迫っているということ?」悪質な嫌がらせの手紙が届くようになって一カ月、ブリットは心底怯えていた。結婚したと嘘の知らせを送ったことも、相手の気持を逆撫でしたらしい。最後に来た手紙は、彼女の死をほのめかすものだった。警察に相談したが、手紙ぐらいでは動いてくれそうにない。ブリットは、私立探偵のローマンに助けを求めた。長年の勘で、ローマンにはブリットに迫る危険がすぐにわかった。これは単なるいたずらの域を超えている……。ローマンの頭には、そのとき、ある計画がまとまりつつあった。「あなたの夫のふりをしようと思うんです。いつもそばで守れるように」彼の思わぬ提案に、ただ怯えるばかりだったブリットは……。
  • メールオーダー・マザー
    -
    彼の望みは妻、それとも母親?私はこんな結婚がしたかったの?■“双子の幼児の母親となる妻を求む。当方、牧場主……”そのとっぴな新聞広告を見て、ジェーンは心を動かされた。売れっ子のモデルとして華やかな世界に生きてきたが、彼女は最近、すべてに喜びを見いだせなくなっていた。ずっとキャンペーンモデルをしてきた化粧品の広告の仕事から、突然はずされたことも原因だった。この一年間は、つらいことばかりが続いた。五年続いた結婚が破れたことも悲しかったが、いちばんショックだったのは、不妊症と診断されたことだった。子供が大好きなジェーンは、優しい夫と子供たちのいる温かい家庭が何よりも好みだったのに。広告は私にとって天の恵みかもしれない。これが転機になるかも……。ジェーンは衝動的に、広告に応募する手紙を書いていた。
  • 幸せへの扉
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    結婚は家を破産から守るため。何度もそう言い聞かせたはずだった……。■キャサリンは父親を破産から救うために、形だけの結婚に応じた。相手はジョーダン・ジェイムズ。有能な建設会社の社長だった。あれから一年、別居同然の夫は世界中を飛び回る忙しい生活で、彼女はともにパーティに出席するだけの偽りの妻の役を演じてきた。ところが、今度は兄が賭事で多額の借金を作ってしまった。またも救いの手をさしのべるジョーダンが出した条件に、キャサリンは茫然とした――実際に夫婦として暮らし、子供を作ること。彼女の脳裏に忘れたくても忘れられない、あの夜のことが浮かぶ。結婚式の夜、ジョーダンに抱きすくめられたときのことだ。夫が手を離さなければ、わたしはあのまま身を任せていたかもしれない。あれはわたしの中に流れる奔放な母の血のせい……。母はさまざまな男と情事を重ねたあげく、家族を捨てて出ていった。一度欲望に溺れれば、わたしも母と同じ道をたどってしまう……。キャサリンは心とは裏腹の、そんな自分が怖かった。
  • 仮面の妖精
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    大地に根を張るたくましいあなた。わたしにも生きる力を分けてほしい。■牧場主J・Dの離婚した妻から牧場の三分の一の権利を買い取り、パートナーとしてヘイズ牧場にやってきたゾーイ。ハリウッドの有名俳優である養父母のもとで愛情のない家庭に育ち、ずっと自分と血のつながった家族を捜していたゾーイは、ついにこの牧場に本当の家族がいると突き止めたのだ。正体を明かさず近づき、みんなから愛されるかどうか確かめたい。牧場の権利を彼女から一刻も早く買い戻したいJ・Dは、ゾーイに冷たくして追い払おうと考えるが、華やかな都会の女性とは思えない完璧なカウガールぶりや、千ワットの笑顔の裏側に隠された寂しさに否応なく惹かれていく。ハリウッドという虚飾の世界に失望していたゾーイは、J・Dのような大地に根ざした男性にずっとあこがれていた。
  • 花嫁は嘘つき
    -
    一つの嘘から始まった関係だけれど、あなたを思う気持は本物なの!■近く結婚する妹のビーに頼まれ、ローラは渋々タスマニアにやってきた。婚約者の叔父が新居を買ってくれるというのに、ビーはスピード違反を犯して裁判所に出頭しなければならなくなったのだ。まだ会っていない叔父の心証を悪くしたくないという妹になりすまし、ローラがその家を見に行くことになった――叔父は来ないから見破られる心配はない、というビーの言葉を信じて。ところが、当の叔父がそこに現れて鉢合わせしてしまった。横暴きわまりないと聞いていたジェームズ・フレーザーが、まさかこんなにセクシーな男性だったなんて!それに、甥の“婚約者”を見る熱いまなざし! ローラは呆然とするあまり、妹の代理で来たということを言いそびれてしまった。ジェームズは、だまされていたと知ったら激怒するタイプだ。結婚式はどんどん近づいてくる。いつ真実を打ち明けたらいいの?
  • 愛をください
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    「さよなら、ぼくのジョージア」ジョージアが最後に見たのは、彼の後ろ姿だった。■ジョージアは子供に囲まれ、愛にあふれた結婚生活を送りたかった。だが、彼女が恋したウィリアムは新聞社の海外特派員。真実を見定め、世界に伝える刺激的な人生が気に入っている。二人の生き方も、求めるものも、あまりに違っていた。しかも、ウィリアムは出会ったときから、自分は結婚向きの男ではないと、正直に告げていた。それなのにジョージアはウィリアムと愛しあった。彼を愛していたから。だが愛が深ければ別れなくてはならない。愛を返してもらえないなら、苦しむだけだ。「ああ、ぼくがどんなに後悔してるか、伝える言葉があれば……」「わたしだって……いいえ、後悔なんかしていない。心配しないで」
  • あの日に帰りたい
    -
    ■愛ゆえの嘘が招いた、運命のいたずら。初めて会ったあの日には、もう帰れない。■リーバは売れっ子のトップモデル。エリオット・ソーソン三世という結婚相手として申し分ない男性に求婚もされていた。でも、断ろう。彼を愛してはいないのだから。リーバは信じていた、いつか運命のひとが現れると。そして、そのひとは現れた。撮影で訪れたカリブで出会った男性――ハンター・ジェイミソン。二人はたちまち恋に落ちる。しかしリーバには、誰にも明かせない秘密があった。母の重い病――その手術のために、どうしても必要なお金。彼女はハンターと別れ、裕福なエリオットと婚約する道を選ぶ。その先に、どんな嵐が待ち受けているかも知らず……。まさか、嘘までついて、憎しみをあおって別れたハンターが、エリオットのいとこ――ソーソン一族の一員だったなんて!やがて再会したハンターの瞳は、激しい憎悪に燃えていた。ハンター、わたしに何をするつもりなの?
  • 雪降る町の恋
    -
    ■私のホテルを奪おうとする人が、運命の人であるはずがない。■エリッサは三人姉妹の長女。小さなホテルを経営している。ある晩、彼女は見知らぬ男にあとをつけられ、“愛の館”に逃げこんだ。そして館で夜を明かし、朝になってホテルへ戻る途中、アレックスにでくわした。満月、誕生日、その翌朝の男性との出会い……。“愛の館”の伝説の条件はすべて満たしている。でも、妹二人が館の伝説どおりに結婚したからといって、私がアレックスと結婚するなんてありえない。彼は館の持ち主で、私の大切なホテルも自分のものだと主張している。おまけに、館をクラブハウスにして、近くにリゾート地を造り、ホテルは壊してゴルフ場にするから、すぐに立ちのけという。よくもそんなばかげたことを! ホテルは私の夢で、人生そのものなのに。絶対に許せない。最後まで闘うわ。彼女は今年がホテルで迎える最後のクリスマスにならないよう祈った。■未婚の女性が“愛の館”で誕生日の夜を過ごすと、次の日最初に出会う男性が運命の相手となる……。クリスマスから新年へと、急展開するエリッサの恋の行方にご注目ください。
  • 五分で恋に落ちて
    -
    ■人を愛するのに、時も場所も関係ない。顔を合わせた瞬間、恋に落ちることもある。■ダニエルとの出会いは、互いの車が衝突したときだった。彼は五分で恋に落ちたと言ってくれたが、リーには男性のそういう言葉をうのみにできない過去があった。十六歳のとき、スコットランドの小さな町に駆け落ちして結婚した。その町では、十代でも親の承諾なしに結婚できるのだ。だが、その結婚は破綻し、それ以来、男性不信に陥ってしまった。男性の言葉を信じて裏切られるのはもうたくさん。ダニエルは女性の見方を売り物にしているコラムニストでありながら、自分の娘がリーの弟と恋人同士になったのを知ったとき、世の父親と変わらない態度で認めようとしなかった。若い二人はかつてのリーのように、北の町に駆け落ちしてしまった。リーは複雑な思いを抱いたままダニエルと一緒にあとを追ったが、それは彼女が、愛する気持を再び取り戻す旅でもあった。
  • 悪女になれたら
    4.0
    ■まったく、こんなに腹の立つ男はいないわ!でも、私を叱ってくれたのは彼だけ……。■フランセスカは甘やかされて育った資産家の一人娘。父親が買収した牧場の視察を終えたところで、あいにく洪水にあい、やむなく小さな航空会社の飛行機を利用することにした。そこで出会った航空会社の経営者レイフは、無意識のうちに高慢な態度をとっていたフランセスカを一喝した。「まるで使いものになりそうもないお嬢様が、えらそうに!」その一言が彼女を激怒させた。だったら、使いものになるところを見せてやろうじゃないの! たまたまレイフが娘の家庭教師を探していると知ったフランセスカは、名前を偽ってまんまとレイフの留守中に彼の家に入りこんだ。 仕返しをしてやりたいのはやまやまだけれど、それ以上に、なにもできないわがままなお嬢様だなんて彼に思われていたくない。自分から男の人に合わせる気持になったのは生まれて初めてだわ。
  • 炎のキスをもう一度
    -
    ■あの炎のようなキスはなんだったの?すべてが復讐のためだったとは信じられない。■出版エージェントのマイケルは、友人の人気作家イヴォンに頼まれた。新作の宣伝ツアーにぜひついてきてほしい、と。というのも、そのツアーに出版元の社員ローレン・マギーが同行するからだ。ローレンといえば、美人で知られるやり手のキャリアウーマンだ。イヴォンの妊娠中の妻が心配するのも無理はない。マイケルにとっても、ローレンは憎き敵だった。彼の離婚の原因は、女性解放論者のローレンが前妻ロクサーヌを煽動したことにある。ローレンには一度も会ったことはなかった。これこそいい機会だ。マイケルは復讐に燃えた。そして、ツアー前の壮行パーティが開かれた。ロクサーヌの前夫とも知らずマイケルに好意を示すローレン。一方マイケルは、実際に会った彼女にたちまち惹かれてしまう。これが、あのローレン? 復讐は強烈な情熱に変化した。その夜、二人は当然のなりゆきでベッドへ……。
  • 南十字星に抱かれて
    -
    映画会社で働くグレースは、新社長のミッチに即座に反感を抱いた。お金にものを言わせてこの会社を乗っ取るなんて、ひどすぎる。だから彼といっしょにロケ地を探しに行くときも、けっして気を許したりしないと決めていた。だが大自然を探索するうちに、彼の意外な面が見えてくる。一見傲慢そうだけれど、本当はやさしい人なのかしら?そう思った矢先、車が思わぬ事故で燃えてしまった。あたりには夜空と荒野が広がるばかり。命さえあやうい今、互いの力を合わせるしかない。銀色に輝く星を見上げたとき、ふたりの心に橋がかかった。

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  • 赤毛のアデレイド
    5.0
    イギリスとオランダの病院の間で人事交流の話が進められ、イギリス側の病院理事会では、一も二もなく、アデレイド・ピーターズを推薦した。彼女は子供を扱いのとてもうまい、小児科担当の人気者看護婦。候補者を見にオランダからやって来たファン・エッセン教授も、アデレイドの働きぶりを見て、ぜひ来てほしいと声をかける。感激した彼女は、即座にオランダ行きを承諾してしまった。“教授に喜んでもらいたい”アデレイドは、どういうわけか突然そんな気持になっていた。

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  • 灼熱のプロポーズ
    -
    スキャンダルの嵐に耐えきれず、ブロンテはかつて一緒に暮らした大叔母のもとへ逃げ出した。大叔母は温かく迎えてくれるが、久しぶりに目にする先祖代々の土地はすっかり荒廃していた。その土地に開発業者のスティーヴン・ランドルフという男が目をつけ、共同事業で一大リゾートにしようと提案しているらしい。でも、世間知らずの大叔母をだまそうとしているのでは?ブロンテは不安を抑えられなかった。話し合いに現れたスティーヴンは、やはり傲慢な人物だった。なんと出会ったばかりの彼女にこう言い放ったのだ。「僕の気を引こうとしても無駄だ」

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  • 恋は突然に
    -
    「君はわがままで非常識きわまりない娘だ!」十八歳のとき、スカイはフォークナー・ハリントンに出会い、無謀なふるまいを厳しくたしなめられた。 懲らしめるようなキスを浴びせたあと、彼は二度と姿を見せなかった。スカイの心を奪い去ったまま……。あれから六年。スカイは病院のベッドに横たわっていた。父親の運転する車に同乗していて事故にあい、彼女だけが生き残ってしまったのだ。打ちひしがれるスカイの目の前に突然フォークナーが現れ、信じられないことを口にした。

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  • すてきな嘘
    -
    二年前に亡き父の事業を継いで以来、エリカは多忙な日々を送るはめになった。そのうえ、ブロンドの元モデルという経歴が災いし、タブロイド新聞の格好のねたにされる始末。このままでは世間の信用をなくしてしまう。頭を抱えるエリカの前に、ある日、救世主が現れた。濃いブルーの瞳の男性、エイモス・アバナシーだ。エイモスは彼女の悩みに耳を傾けたあと、きわめて冷静な口調で言った。「きみに必要なのは、ぼくのような夫だ」

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  • それぞれの秘密
    -
    レイチェルは父親と大喧嘩をしたあげく家出して、憧れの国スペインへやってきた。目的はふたつ――死んだと聞かされてきた母親を捜すためと、政略結婚から逃れるためだ。しかし動き回っているうちに所持金が底をつき、困った彼女は臨時の秘書の仕事にありつくことにした。オリーブの林を抜けて、目指す住所を訪ねると、なんと立派な庭園の向こうにお城が建っている。レイチェルは小躍りした。城主が雇い主なんてついてるわ!だがその喜びも雇い主のルイス・アルバレスと面会するまでだった。全身に威圧感を漂わせた風貌に、彼女は目の前が真っ暗になった。
  • キスは森のなかで
    -
    カリンは木陰に身を潜め、大邸宅の様子をうかがった。海を渡ってイギリスの田園地帯にやってきたのは、ただ一人の肉親にどうしても会いたかったからだ。生き別れになった双子のきょうだい、フィオーナに。けれど立派な邸宅に気後れして、ドアをたたく勇気が出ない。そのとき鬱蒼とした森から、ひとりの男性が歩いてきた。たくましい体、気品あふれる顔立ち。いったい誰かしら?そのとき彼がカリンに気づいて足を止めた。「フィオーナじゃないか。何をしているんだい?」やさしい声……そう思った瞬間、唇を奪われた。

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  • 許されざる一夜
    3.0
    ロンドンで暮らしていたリズは、家族の温かさを求め、母と姉夫婦の暮らす南フランスに渡った。南フランスはリズにとって思い出の地だ。そう、五年前、ジャックと出会った場所……。偶然入った海辺のレストランで彼と出会い、まるで運命で定められていたかのように、その夜二人は結ばれた。しかし、性急な関係に罪悪感を抱いた二人は、二度と会わない約束をしたのだった。だから、いとしい娘を授かったことをジャックは知らない。今、思い出の海辺を再び訪れたリズの前に、一人の男性が現れた。まさか、ジャック? 彼女の胸は再会の喜びと恐怖に締めつけられた。

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  • ウエディングに憧れて
    -
    イベント企画会社に勤めるホリーは、本気で結婚相手を探すことにした。仕事がらみで出会う男性は、いい加減な人間ばかりで、このままでは一生結婚できないと危機感を覚えたのだ。さっそく親しい友人にブラインドデートを計画してもらい、期待して待ち合わせ場所へ。しかし、そこで顔を合わせたのは、昨日通りを歩いていたとき、猛烈な勢いでぶつかってきた男だった。その男ジェイコブの外見は非の打ち所がないほど魅力的だが、態度はこのうえなく傲慢で冷たい。私って、よほど男運が悪いの?こんな人とは正反対のタイプの男性を夫にしようと決めたのに。ホリーはすげない態度をとるが、なぜか彼はひどく関心を示し……。

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  • プレイボーイの求婚
    -
    「ぼくを結婚向きの男に改造してほしい」億万長者のセバスチャン・フォックスから途方もない仕事を依頼され、思わずロミーは我が耳を疑った。理想の妻まで見つけてくれれば、いっそうありがたいという。悪名高いプレイボーイの彼が真剣に生涯の伴侶をさがしているとは思えない。ロミーは即座に断ろうとしたものの、上司の命令で引き受けざるを得なくなった。そして、ある日、改造計画の一環として出かけた場所でロミーはセバスチャンの意外な素顔を知る。

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  • 結婚は予定外?
    -
    朝の光がまぶしい。低い咳払いの声が聞こえる。しぶしぶ目を開けたキャシーはベッドの端に立つ男を見て心臓が止まりそうになった。「あなた、いったい誰……?」くらくらする頭で彼女は尋ねた。「マシュー・キーガンだ」見知らぬ男がさりげなく答えた。キャシーは冷静に状況を判断しようと務めた。ゆうべ豪華客船で開かれたパーティーに出ていたのは覚えているが、それからあとの記憶がまったくない。ふと見れば、上掛けの下の体は一糸もまとっていなかった。つまり、わたしは見知らぬ男性と一夜をともにしてしまったの?堅実な生活を信条としてきたキャシーは愕然とした。

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  • 罪深いプロポーズ ブライダル・ロマンス I
    -
    タラは2人の妹たちと一緒に、シドニーでブライダル関連のビジネスを営んでいる。完璧なプロポーズやウエディングを演出するのがタラの仕事だ。ある日、社交界の大物パトリック・キーンから依頼を受けたとき、タラはひどく落ち着かない気分になった。彼は今まで会ったことがないほど印象的な男性だったのだ。心をかき乱されながらも、やがてタラは不審な点に気づく。今回の依頼には関係者の思惑が複雑にからみ合い、ふつうの場合とはまったく勝手が違うようだ。でも、私はプロとして淡々と仕事を進めるだけだわ。ところがタラの思いをよそに、事態は信じられない展開を見せた。★★
  • 御曹子の秘密
    4.0
    スティーヴは魅入られたように琥珀色の瞳を見つめた。いつも冷静で、金儲けにしか興味のないぼくが、つぶれかけた遊園地で働く女性に惹かれるなんて。いったいどうした? 得意の駆け引きで、買収の仕事に専念しろ。一方アンバーは、固い決意で彼の目を見返した。父の愛するこの〈カーニバル〉を売り渡すわけにはいかない。こんな傲慢な男性が相手なら、なおさらだわ。だけど、まるで雷に打たれたみたいに体が震えるのはなぜ?動揺している場合じゃない。どんな手を使っても彼を追い返すのよ。かくして二人は、激しい火花を散らしてにらみ合った。

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  • 脅された花嫁
    3.0
    なぜザンダー・ヴォラキスがここに?打ち合わせに現れたクライアントを見て、ローレンは凍りついた。途方もなくハンサムで傲慢なギリシアの大富豪――法的には今も夫である男。五年前、ザンダーはローレンが浮気をしたと決めつけ、彼女の心を踏みにじったうえ、人生をこなごなに打ち砕いた。その男が再び姿を現し、仕事を依頼してきた。いったいなにを企んでいるのだろう。ローレンは辛辣な態度をとりつつも、不安を抑えきれなかった。

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  • クリスマスは愛のとき
    4.0
    エリーは弟トビーの取った行動に唖然とした。職場のパーティーに姉をエスコートしてほしい、と尊敬する上司パトリック・マグラスに依頼したという。数日前、エリーは冗談めかして、理想のエスコート役はパトリックのような男性だと言ったのだが、どうやら弟はそれを真に受けてしまったらしい。パトリックにエスコートしてもらえたら、どんなにすてきだろう。でも、彼の厚意に甘えることはプライドが許さない。すぐさまエリーは断ったものの、翌週どうしても彼に頼らなければならない事態が生じて……。

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  • 結婚という名の芝居
    -
    「死ぬ前にあなたたちの結婚式を見せてもらいたいの」ベッドに力なく横たわる祖母エスターが孫娘ジョーとマットを呼び寄せて懇願した。確かに二人は付き合っていたが、すでに別れてひと月以上がたつ。ただ、具合の悪い祖母にはそれを内緒にしていたのだ。エスターは死期が近いと訴え、結婚から逃れようとする二人の抗議を退けた。まだマットを忘れられないジョーにとっては拷問とも言える残酷な願いだった。だが彼はエスターの容態を心配し、結婚しようと言い出した。たとえ芝居でも、彼女のために式を挙げよう、と。

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  • 見知らぬヒーロー
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    フェンはずっと秘密にされてきた自分の出生の真相を知り、ショックのあまり、生まれ育ったダイサート家を飛びだした。そして今はやけになって粗末なところに住み、バーで働いている。ある夜、強盗に襲われそうになったところを、通行人に救われた。長身で濃いブルーの瞳をした彼はジョーと名乗り、なぜか厚かましいほどにフェンのことを心配する。翌日、バーに従兄のアダムがやってきて彼女を連れ戻そうとしていると、またしてもジョーが突然現れ、助けてくれた。さらにはゴージャスな自宅にフェンを招き入れ、言いきるのだった。「君は最後には僕の魅力に屈するよ」■キャサリン・ジョージが贈るダイサート家の物語。このたびヒロインをつとめるのは末っ子のフェン。甘えん坊の彼女が初めて大人の恋をします。どうぞお楽しみください。

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  • 誘われた花嫁 魅惑の兄弟 I
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    アレックスは大叔父の葬儀に参列するためにフィレンツェへ飛んだ。大叔父は彼女に債権を遺していた。借金の取り立て先は、この地で農園を営むファルネーゼ家の兄弟だ。葬儀の席で顔を合わせた兄弟は、恨みのこもった目をアレックスに向けてくる。とくに兄のリナルドは憎悪の塊だった。どうして私がこんなに憎まれなければならないの?愕然とするアレックスに、兄弟はある企みをしかける。兄弟のどちらかが彼女をものにして、借金を相殺しようというのだ。コインを投げ、誘惑する役に決まったのはリナルドだった。

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  • 雇われた恋人
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    恋人紹介所を経営する知人にどうしてもと頼まれ、カーラはしぶしぶ“スピードデート”という催しに参加した。そして、そこである男性に声をかけられて心底驚いた。彼はカーラの初恋の相手、マットだったのだ。昔と変わらぬマットの魅力に心を奪われているうちに、カーラはなんと、彼のデートの相手に選ばれてしまった!いったいなぜ? マットは九年前、私を冷たく拒絶したはずなのに。それに彼は今や大きな成功をおさめた弁護士で、いくらでも望みどおりの女性が手に入るはずだ。きっとなにか企んでいるに違いない。カーラはそう確信し、言い知れぬ不安におびえた。■本作品ではシドニーを舞台にした都会的なロマンスが繰り広げられています。

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  • クリスマスの誘惑
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    トリーシャはコーヒーショップで働きながら、長年の夢であるペットサロンを開く計画を進めていた。だが、資金を援助してくれる銀行がなかなか見つからない。そんなとき、ある男性客が投資会社を紹介してくれた。実は、彼こそその会社の社長ラシター・ドラーガンで、すぐにトリーシャへの融資が約束された。しかし、取り引きにはとんでもない条件がついていた。クリスマス休暇の間、ラシターの妻を演じるというものだ。夢が実現できるなら、それくらい平気だと思い、トリーシャは危険な一歩を踏み出した。

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  • 婚約は嵐のように シティ・ブライド III
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    ベラとジョシュは十四年来の友人だ。お互いに相手を異性として意識したことはなく、ずっと親しくつき合ってきた。ところが、そんな二人の関係に終止符が打たれるときが来た。ある日、美しい女性と一緒にいるジョシュを見たベラは、彼が男性として魅力的なこと突然気づいたのだ。私が彼に感じているのは友情ではなかったの?急に自分の感情に自信が持てなくなったベラに、ジョシュが爆弾発言をした。「彼女と結婚することにしたよ」その瞬間、ベラは凍りついた。■仲良し三人組の中で最後に残されたベラの恋愛にご声援を!

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  • とらわれたハート 悩める三姉妹 II
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    マーチは朝からついていなかった。雪のせいで勤め先の不動産会社に遅刻し、いつもの駐車スペースをよそ者の男に横取りされた。あげくに、そのずうずうしい男が会社にやってきたのだ。ウィルと名乗った男は、短期間借りられる部屋をさがしていると告げる。今朝の腹いせに、マーチがそしらぬ顔で自宅の離れを紹介したところ、なんとウィルは借りることに決めてしまった。しかも、マーチに興味を抱いていることを隠そうともしない。彼が何者で、なんのためにこの土地にやってきたかわからないのに、これから二週間、私の目と鼻の先で暮らすことになるなんて!■亡き両親が遺した農場を懸命に守るカレンダー家の三姉妹の前に、傲慢なヒーローが次々と現れて彼女たちを翻弄します。

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  • 誘惑は突然に
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    幼なじみのラクランがペリカン島に戻ってきて以来、フィオナは落ち着かない日々を送っていた。はるか昔にこの島を出ていった彼を、やっと忘れかけていたのに……。再びラクランを追い出すため、彫刻家である彼女は、彼の経営するホテルの前の砂浜に漂流物を集めた巨大な作品を作った。ラクランは激怒したが、ついにフィオナの頑固さに負けて言った。君の彫りたいものをなんでも提供するから、その作品を撤去しろ、と。フィオナはあえて彼が受け入れられるはずのないことを口にした。「それなら、あなたを彫りたいわ。裸のあなたを」■「楽園の秘密」で顔を見せていたマギリヴレイ家の人々。本作品では、ラクラン・マギリヴレイがヒーローとして登場します。カリブ海に浮かぶ島で展開する熱いロマンスをお見逃しなく!

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  • プレイボーイの花嫁 ツイン・ブライド II
    -
    “女優としては峠を越している”と批評され、アンは今後の人生の岐路に立たされた。何もかも犠牲にして仕事をしてきたというのに、いったいどうすればいいのかしら……。思いあまったアンは、双子の妹コーリが嫁いだヨーロッパの王国に飛ぶ。愛する夫と幸せな結婚生活を送るコーリのそばでアンはつかの間、安らいだ心と生活をとりもどした。そんなある日、コーリの夫がひとりの男性をともなって帰宅した。以前映画で共演したライリー・ギャロウ、名うてのプレイボーイだ!

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  • 雇われたフィアンセ シティ・ブライド I
    -
    「ああ、困ったわ……」フィービーは思い悩んでいた。一年あまり前に自分を振った元婚約者の結婚式にどうしても出なければならなくなったのだ。失恋の傷はいまだに癒えていないけれど、プライドを保つために、自分も幸せをつかんだと思わせたい。そこで、フィービーの二人の親友が考えついたのは、新しくルームメートになったギブを恋人に仕立てることだった。ギブは輝く笑顔の持ち主だが、どこか軽薄そうなところがある。だれもがうらやむ辣腕ビジネスマンの恋人役を演じられるだろうか?危惧の念を抱きながら、フィービーは彼とともに式場に向かった。

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  • 傷ついた妖精 愛と裏切りの大地 III
    4.0
    6歳のときに双子の弟を亡くして以来、シェリーは深い悲しみと罪悪感にさいなまれてきた。それでも、自らを奮い立たせ、家業を切り盛りしている。ある日、用事があって町に出かけたところ、少女のころ憧れていたブロックと5年ぶりに再会した。彼は一族を支配する独裁的な祖父にうとまれ家を離れていたが、その祖父の危篤に際して、なぜか呼び戻されたという。いきなりブロックからディナーに誘われ、シェリーはうきうきしたが、そんな自分を冷静に戒めた。彼が誘ってくれたのは私への同情からにすぎない、と。■M・ウェイの三部作〈愛と裏切りの大地〉もいよいよ最終話を迎えます。重い過去を引きずるヒロイン、シェリーに愛の救済は訪れるのでしょうか。最後まで目が離せない展開です。

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  • 凍てついた愛 愛と裏切りの大地 II
    -
    一家の女家長である高圧的な祖母の支配から逃れるため、クリスティンは九年前に故郷を捨てた。その後、世界に名を知られるファッションモデルとなった彼女は、祖母の急死の報を受けて、帰郷することを決意した。彼女の心は、祖母の死に対する悼み以上に、幼なじみのミッチとの再会の喜びに占められていた。ミッチ――心からの愛を捧げた初恋の男性。故郷を離れても、彼を忘れたことはない。だが、ようやく再会したミッチは彼女に冷たい言葉を浴びせる。「僕とよりを戻せると思ったら大間違いだ」

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  • ミステリアスな誘惑
    -
    ジェマイマは売れっ子のファッションモデル。だが、常にプレッシャーにさらされる多忙な仕事と、執拗にストーカー行為を繰り返す元マネージャーのせいで、本来の輝きを失い、モデル生命は危機にさらされていた。ついにある日、イメージガールを務める化粧品会社の社長から、ふつうの女の子らしさを取り戻さなければ契約破棄だと言い渡される。追いつめられた彼女は衝動的にカリブの小さな島に飛んだものの、島の宿はすべて満室だと言われて途方にくれた。そのとき、ニールという謎めいた男性が現れて窮地を救ってくれたが、傲慢な君主を思わせる彼に、ジェマイマは心を許すことはできなかった。■長年のキャリアを誇るソフィー・ウエストンが贈る本作品では、「甘いキスの記憶」の中で脇役として登場していたジェマイマがいよいよヒロインをつとめます。乞うご期待!
  • 禁断の恋人
    -
    在宅看護を専門にしている看護婦のミシェルは、怪我をして実家に戻っているザックの見舞いに出かけた。そして、二年ぶりに彼の姿を見て思わず息をのんだ。ザックはあらゆる意味で大人の男性となり、危険なほど魅力的な男性に変身していたのだ。信じられないことに、彼は自宅に戻ったあとの付き添い看護を頼みたいと言ってきた。怪我の痛みにひどく苦しむ彼を見かね、ミシェルは申し出を受け入れてしまった。ザックの魅力に翻弄される日々が待ち受けているとも知らず。
  • 魔女とプレイボーイ
    3.0
    ジニーは親友ソフィーの仕事のミスを秘かに修正するために、彼女の上司の寝室に忍びこみ、フロッピーを探していた。地味な生活を送る臆病なわたしだけど、小さいころからいつもかばってくれたソフィーのために成しとげよう。すると、突然ベッドのなかから低いしゃがれ声がなにやらつぶやいた。留守のはずの主、リチャード・マロリーにちがいない。ソフトウエア業界の天才にして名うてのプレイボーイと評判の彼が、磁力を放つ青い瞳でさえざえとこちらを見つめている。ジニーが必死に場をとりつくろおうとしていると、リチャードは言った。「このまま、ここにいてほしい」■リズ・フィールディングは名誉あるRITA賞の受賞作家です。正直で無垢なヒロインが、一世一代の恋の大冒険をします。ユーモアたっぷりでいて、ちょっぴり切ない物語をどうぞお楽しみください!
  • ドクターの秘密 エーゲ海の恋人たち I
    -
    セーラはイギリスでのあわただしい病院勤務に疲れ果て、家族のいるギリシアの美しい小島、ケレスに移り住んだ。そして、11年前から憧れていたミカエリスと再会した。当時研修医だった彼は、今やケレス病院の院長だ。相変わらず魅力のかたまりのようだが、瞳にはかつてなかった深い悲しみの色が浮かんでいる。いったい彼にどんな出来事が起きたのだろう?セーラはミカエリスが真実を打ち明けてくれるのを待った。しかし、彼は決して口を開こうとせず、セーラに対して冷ややかな態度をとり続けた。■注目の作家マーガレット・バーカーが、医療の現場に携わる三姉妹の恋を情熱的に描いた三部作〈エーゲ海の恋人たち〉。ギリシアの美しい島を舞台にして燃え上がるロマンスをご堪能ください。
  • 大富豪と女神
    -
    数カ月前、画家のレイニーはロマンス小説の表紙を依頼され、夢のように魅力的なヒーローをキャンバスの上に誕生させた。どこまでも貫き通すような青い瞳、荒削りな征服者の顔つき……。おかげで小説は読者の反響を呼び、名誉ある賞にも選ばれた。しかし今、レイニーは窮地に立たされている。表紙の男性にそっくりな人物が目の前に現れ、無許可で自分の姿を使われたとして、訴えるというのだ。彼の名はペイン・スターリング、今をときめく実業家だという。警戒心の強い彼の要望により、レイニーはペインの屋敷に滞在し、無実を証明しなければならなくなった。
  • 永遠のシンデレラ
    -
    クリスティは5年間、憎しみを抱きつづけてきた。かつて、冷たく姉を捨てた男に。男の子供を身ごもっていた姉は、難産がもとで亡くなった。いつかその男を見つけ出し、この恨みを晴らそう。ある日、彼女は仕事先で顧客の兄を紹介された。とびきりハンサムな彼は、ラドフォードと自己紹介した。その名を聞いたとたん、クリスティは気を失いかけた。この人こそ姉を死に追いやった憎き男よ!だが、彼はクリスティが元恋人の妹とは知るよしもない。そこで彼女は究極の復讐方法を思いついた。
  • プレイボーイの結婚
    -
    ジェンは企業家や有名人のPRを担当する広報コンサルタント。ある日、仕事中に姪を預かるはめになって頭を抱えるが、姪を車で送ってきた男性ハリーに助けられ、ことなきを得た。魅力的なハリーにジェンは心を惹かれずにいられなかった。けれども彼の危険な香りに、つい尻込みしてしまう。華やかな姉の陰で育ったせいで、女としての自信が持てないのだ。数日後、初めて担当する有名人のプロモーション会場にさっそうと現れたハリーを見て、彼女は衝撃を受けた。ハリーがプレイボーイの有名人だったなんて!身分を隠していたのは、何か理由があってのことなのだろうか。
  • 億万長者に夢中
    -
    新しい仕事の計画に心を注いでいたジーナは、レストランで見知らぬ男性の鋭い視線を感じた。黒い髪、力強い顎、プライドの高そうな鼻――まさに獲物を狙う鷲のよう。同席者によれば、彼は名門一族出身の辣腕実業家、デズ・ケリガンだという話だった。翌日、信じられないニュースを聞き、ジーナは自分の耳を疑った。慎重に立てていた計画を、台なしにする人物が現れたのだ。それは誰あろう、あのデズ・ケリガンにほかならなかった。抗議するジーナに、彼はある取り引きを持ちかけてくる。
  • 秘書の憂鬱 シティ・ブライド II
    -
    今日もまた、ひどく怒られてしまった……。派遣秘書として働くケイトは、気むずかしい上司にこき使われ、憂鬱な毎日を送っていた。そんなケイトを見かねて、女友達がブラインドデートを企画してくれた。相手は女友達の夫の旧友だということ以外なにも知らされていない。でも会ってみたら、意外にすてきな男性かも。デートの当日、ケイトはひそかな期待を抱いて出かけたが、待ち合わせ場所に着いたとたん愕然とした。そこにいたのは、なんと上司のフィン・マクブライドだったのだ!■仲良し三人組のヒロインたちの恋愛を都会的なタッチで描いた物語です。
  • 優しい御曹子
    -
    ダニはコロラド州の田舎町で、病身の父に代わってレッカー会社を切りまわす日々を送っていた。ある豪雨の夜、立ち往生する車中から男性客を救い出す。ハンターと名乗る彼は、漆黒の髪をしたハンサムな若い男性で、背筋がぞくっとするほどセクシーだ。宿が見つからずに困っていた彼を、ダニは自宅に泊まらせることにした。翌朝、忙しく働くダニの姿を見たハンターから、3週間の仕事の休暇中、ここで手伝いをさせてほしいと言われる。ダニは警戒しながらも申し出を受け入れた。しかしまだ、ハンターがアメリカで有数の重要人物だとは知らなかった。
  • 疑惑のプレイボーイ
    -
    メアリーは資産家の老婦人を介護している。敬愛する雇主のため、15年も帰郷していない彼女の孫息子を、このままでは遺産相続人からはずされると脅して呼び寄せた。とんでもない放蕩者だという噂どおり、現れた孫息子は軽薄な男に見えた。だが、ほどなく彼女はその瞳の奥に宿る誠実そうな光に気づく。彼が誠実? まさか! こんな男に惑わされてはだめよ!メアリーは厳しく自分を戒めた。そのとき彼女はまったく知らなかった。実は、弁護士のタガートが孫息子の代役を演じていることを。
  • プリンスは独裁者?
    4.0
    ロンドンの公邸に滞在中のモントリーノ公国皇太子――アレグザンダー・オーシーノと面会できるなんて!ローラは自分の幸運が信じられなかった。中世の名残をとどめる国の皇太子アレグザンダーは、まるで専制君主のように独裁的で、面会はいっさい受けつけないという評判だったからだ。壮麗な公邸で支配者然とした皇太子と会ったとき、彼のあまり幸せそうではない様子に、ローラはふつうの生活の楽しさを教えてあげたくなった。その気持ちが一大スキャンダルを招くことになるとも知らず……。
  • 条件つきの愛
    -
    2年前、カトリンはかつて暮らしたカナダに帰り、リゾートのウエートレスとして働きはじめた。黒縁の眼鏡をかけ、髪を引っつめにし、ひたすら目立たないようにして。だが、ある日、その静かな生活が脅かされることになった。仕事でリゾートを訪れたルークという男性が興味を示してきたのだ。こんな地味な外見のどこに惹かれたのだろう?結婚していると嘘をついても、彼はあきらめようとしない。それどころか、どこかで会ったことがあるとまで言いだした。私がひた隠しにしている過去に勘づいたのだろうか。「あなたの狙いはなんなの?」不安に耐えきれず、彼女は問いただした。
  • 忘れえぬ思い
    3.5
    ティモンと出会ったきっかけは一風変わっていた。エロイーズが階段で転んだとき、持っていたパイナップルを彼にぶつけてしまったのだ。驚いたことに彼は、つぶれたパイナップルの代わりにと、たくさんのフルーツを贈ってくれた。もう会うこともない相手とはいえ、エロイーズの心はときめいた。ところが思いがけず、彼女は友人の家でティモンと再会する。彼は家柄のよい、優秀な医師だった。私なんてお呼びじゃない。住む世界が違いすぎる。けれど、そっと見つめるだけなら許されるはず……。■大家ベティ・ニールズが描く、心温まる物語。風変わりな出会いには、どんな結末が待っているのでしょうか?
  • 甘いキスの記憶
    -
    スーパーモデルの妹を持つイジーは、今まで自分の外見に自信を持てずに生きてきた。ある日、仕事がらみのパーティで酔った彼女は、ゴージャスな男性と一緒に踊り、夢見心地でキスを交わした。そして、美しいと言ってくれたその男性に誘われるまま、彼の家に行き、一夜をともにしてしまう。目覚めたとき、イジーは自分の行動に呆然として逃げ出した。名前も知らない彼ともう二度と会うことはないだろう。あれは夢だったのだ。イジーは自分に言い聞かせたが、時をおかず、思いがけない場所で彼と顔を合わせるはめになった。■お待たせしました! 「臆病な花嫁」で脇役として登場していたイジーがいよいよヒロインとして登場します。長年のキャリアを誇るソフィー・ウエストンの描くドラマティックな物語をお楽しみください。
  • 愛を拒まないで
    3.0
    ファルコン・ハウス――まるで城のように巨大な屋敷!親友モリーの招きで彼女の兄サムの家を初めて訪れたとき、クリスは茫然として言葉を失った。出迎えに現れたサムはひどく無愛想で気難しそうな男性だった。モリーが到着するまで、こんな人と二人きりで過ごさなければならないなんて……。サムは自分についてなに一つ話そうとしなかった。なぜ隠遁者のような生活を送っているのか見当もつかない。あまりにも謎めいている。クリスはその謎を解き明かしたくなっている自分に気づいた。■ハーレクイン・イマージュの代表的作家キャロル・モーティマーは、これまで100作以上を執筆しているロマンス小説の大家です。世界中にファンを持つ彼女の作品をどうぞご堪能ください。
  • ボスの娘
    -
    「わしの代わりができるのは、おまえしかいない……」心臓発作で倒れた父親に頼み込まれ、エイミーはオークション・ハウスの代表を務めることになった。仕事に不慣れな彼女をサポートするのは、父親の個人秘書ディラン・コープランドだ。彼は濃いブルーの瞳を持つハンサムな男性だが、底意地が悪く、エイミーのすることなすことにいちいちけちをつける。頭にきたエイミーは1人で仕事がらみのパーティに出席し、そこで取り返しのつかない失態を演じてしまう。そのとき救いの手をさしのべてきたのは、なんとディランだった!
  • このプロポーズは運命?
    -
    一刻も早く結婚相手を見つけなくては!ジェンは仕事の都合上どうしても夫が必要になり、自分にぴったりの男性をさがすことに決めた。だが、夫選びの過程で偶然出会ったコールという男性は、ジェンの結婚に対する考えは間違っていると強く非難した。当てにならない感情より、理性に従って夫を選んだほうがいい。これまでそう信じていたジェンだったが、しだいに自分の理想とは正反対のコールに惹かれていく。ひどく傲慢だが、途方もなくハンサムで、結婚には愛が不可欠だと信じる男性に。
  • 秘密の計画
    -
    旅行中の留守番を頼まれた兄夫婦の家で、エリンは思いがけない人物と出くわした。義姉の兄ネイサン・チェイスだ。しばらくこの家に滞在するらしい。顔を合わせるのは初めてだが、エリンは彼のことが嫌いだった。家族よりも報道カメラマンとしての仕事を常に優先し、妹の結婚式にさえ出席しなかった薄情な男だから。ところが一緒に過ごしてみると、意外にもネイサンは思いやりがあって楽しい人物だった。だが、エリンには彼に惹かれてはいけない理由があった。彼女はある重大な計画を実行すべく、着々と準備を進めていたのだ。
  • アイルランドに帰ろう
    -
    ショッキングな出来事に傷つき、モリーは単身アメリカへ渡る。6年もの歳月を1人きりで過ごし、胸の痛みもだいぶ癒えた。そして今、故郷アイルランドに戻ってきたが、もはや住むべき家はなく、モリーは途方に暮れてしまった。幸運にも、かつての親友ライアンに再会し、彼の自宅に身を寄せることになった。ほっとしたのもつかの間、裕福なプレイボーイのニックが強引なまでに言い寄ってくる。すると、見かねたライアンは突然、情熱を込めて言い放った。「君は今日から、僕の恋人を演じるんだ!」
  • 潮風に魅せられて
    -
    二年前の離婚以来、ソフィーは鬱々とした日々を過ごしてきた。悲しい過去を振り切るためには、自分から変化を求めなければ。決然として病院勤務をやめたソフィーは、豪華客船のクリニックの看護婦に応募して採用された。長い髪をばっさり切り、地味だった服を明るいものに変え、新しい経験に希望を抱いて船に乗り込む。唯一の不安はクリニックの医師とまだ顔を合わせていないこと。挨拶のために医師の船室へ自ら出向いたところ、そこでソフィーはあまりにも思いがけない人物にでくわした。彼がなぜここにいるの? 二年前に別れた夫のリアムが!
  • 臆病な花嫁
    -
    巨大企業を支配する祖母の意向に背いたせいで、ペパーは家を出ていかざるをえなくなった。操り人形のような暮らしは、もうたくさん……。イギリスにいるというまだ見ぬ従妹たちに会いに行こう。ニューヨークからロンドン行きの飛行機に乗り込んだところ、ペパーは機内で生まれて初めて一目惚れを経験した。相手は、通路でよろけたところを支えてくれた逞しい男性だ。だが、しょせんは行きずりの相手にすぎないと、ときめきを胸に秘め、名も告げずに別れた。数日後、ペパーは思わぬ場所で彼と再び顔を合わせることになる。
  • 楽園の秘密
    -
    「僕と結婚してくれ」十三年ぶりに再会したネイサンの言葉に、カリンは唖然とした。きっと彼は娘の存在を知ってこの島にやってきたのだろう。遠い昔、二人はまさに運命に導かれて一夜をともにしたが、ネイサンは翌朝、すべては過ちだったと言い捨てて姿を消した。その九カ月後に女の子が生まれ、カリンはだれにも頼らずに一人で娘を育ててきた。寂しさや孤独を乗り越え、心から愛した男性の記憶を消し去って。それなのに、今ごろ平気な顔で現れてプロポーズするなんて!カリンは再びネイサンを自分の人生から締め出す決心をした。
  • 結婚から逃げないで
    3.0
    四年前、ソレルは結婚式の最中に逃げだした。幼なじみで、ずっと憧れてきた新郎ブレイズを祭壇に一人残して。結婚はビジネスパートナーである両家の期待から生まれたもので、ブレイズの愛と情熱を感じられず、耐え切れなかったのだ。そして今、従妹の結婚式で彼に再会してしまった。ブレイズは敵意に目を光らせ、挑発的な態度でソレルに近づいてくる。彼女は冷静に会話をしようとしたが、しだいに興奮し、ついには結婚を拒絶した理由を口走ってしまう。するとブレイズは復讐に燃えるようなキスをして言い放った。「情熱がないわけじゃないんだ」。
  • 危険な愛情
    -
    たとえ仕事の上だけとはいえ、彼とかかわるのは危険すぎる。「僕は君の新しいボスになった」ある日、いきなり店に現れた男性の言葉に、メラニーは唖然とした。どうやらその男性ワイアット・レイノルズは彼女の共同経営者にだまされ、この店のすべての権利を買い取ったと思いこんでいるらしい。メラニーは詳しい事情を説明し、そんな契約は取り消すべきだと提案した。だがワイアットは動揺するどころか、むしろ楽しげに宣言した。「では、これからは僕が君の新しい共同経営者だ」この男性は、いったいなにを企んでいるの?メラニーの中に大きな不安がこみあげた。
  • 花嫁の契約
    3.0
    「私たち……離婚したほうがいいと思うの」 リアは震える声で、夫のリースに提案した。 結婚してから、まだ11カ月しか経っていない。 リースの亡き妻レイチェルはリアの親友だった。 残された男の子ボビーの面倒をみるだけでいいと言われ、 リアは彼との結婚に同意してしまった。 だが、愛のない夫婦生活がどんなに辛く寂しいかを痛感し、 思わず別れを口にしたのだった。 ところがリアの提案を聞くや、リースは真摯な目で彼女を見つめ、 この関係を本物にしてもいいと言い放った。
  • 生まれ変わったプリンセス
    -
    ヨーロッパの小さな王国アモリアの王女イザベラは1週間後に執り行われる結婚式から逃れるため人知れずオーストラリアに渡って、知人の屋敷を目指していた。ところが途中で激しい豪雨にあい、乗っていた車ごと川に落ちてしまう。どうにか身一つで逃げ込んだ小屋にいたのが、ジャックだった。そっけないながらもジャックはあれこれ世話をやいてくれた。彼は自分のことをあまり語らず、イザベラもまた身分を明かさなかった。嵐が過ぎるまで素性も知らない赤の他人と2人きり――そう思うと恐怖を感じていいはずなのに、むしろイザベラは安心感を覚えた。だからといってジャックに恋愛感情を抱くなんておかしいわ。彼はわたしを迷惑に思っているはず。でも、あの青い瞳を見ると……。
  • ワインは誘惑の香り
    -
    リアンは離婚した。原因は夫ジョシュの誤解。夫婦の仲のよさに嫉妬した彼の弟が、リアンに誘惑されたと嘘をつき、ジョシュはその言葉を真に受けて激怒したのだ。妻より弟を信じた夫に失望を覚え、リアンは離婚の申し出に応じた。5年後、リアンの母とジョシュの父が急死したせいで、2人に再び会う機会が訪れる。遺言により、リアンとジョシュはワイナリーを相続したが、故人の遺志はそれを2人で共同経営することだという。リアンは、ジョシュと毎日顔を合わせるような事態は避けたかった。再会したとたん、よみがえった感情に気づかれたくないから。
  • シンデレラと呼ばないで 悩める三姉妹 I
    3.0
    さっきから熱いまなざしをそそいでいるあの男性はだれ?アルバイト先のバーで歌いながら、ジャニュアリーは気もそぞろだった。休憩に入ったとたん、案の定その男性が近づいてきた。彼はマックスと名乗り、うっとりした目をしていきなり言った。「君は一目惚れを信じるかい?」こうして見ると、自信に満ちた裕福そうな男性だ。でも……。今夜の仕事が終わるまで待っていると言うマックスに、ジャニュアリーは警戒心をつのらせ、彼をまいてさっさと帰宅した。ところが、マックスは翌日の夜も悪びれずにバーに現れた。私にしつこくつきまとうこの男性の目的はなんなの?■亡き両親が遺した農場を一生懸命に守るカレンダー家の3姉妹の前に、傲慢なヒーローが次々と現れて彼女たちを愛の渦に巻き込みます。
  • せつないプレゼント
    -
    唯一の肉親である祖父が心臓発作を起こしたという知らせを受け、メアリー・ジェーンはすぐに祖父のもとへ駆けつけた。祖父は彼女を待ち構えていて、オランダから呼び寄せたという男性、ファビアン・ファン・デル・ブロクを紹介して言った。「私が死んだら、ファビアンがおまえの後見人を務めてくれる」メアリー・ジェーンは驚きのあまり息をのんだ。私はもう二十二歳よ。なぜ後見人が必要なの?ファビアンは、見た目は満点の男性だけれど、ひどく傲慢で、まるでばかにしたように私を見ている。そんな男性が私生活に干渉してくるのは耐えられないわ!
  • 咲かない薔薇
    4.0
    デボラは出会ったときからヘーラルトに恋をしていた。彼は優秀な医師で、心から信頼できる。まさに私の理想の男性だわ。そのヘーラルトが、ある日突然こう尋ねた。「僕と結婚する気はないか?」呆然とするデボラに、彼は落ち着き払ったまま言い添えた。「愛情などいらない。形だけの妻が欲しいんだ」こんな冷たい申し出を、プロポーズと呼べるのかしら?すっかり落胆したものの、デボラの胸にはかすかな希望も芽生えた。たとえ片思いでも、愛する人とずっと一緒にいられるのなら……。■本作では輝く星が重要な役割を果たします。読み終えたあと、夜空を見上げてベティの笑顔を思い浮かべたくなることでしょう。
  • 無垢な愛人
    3.0
    町の有力者レスターの葬儀で、ケイトは彼の遺言執行人であるジュード・コンロイに出会った。噂どおりハンサムな男性で、その笑顔にケイトは強く惹かれた。ジュードのほうも彼女に興味をそそられたようだ。だが、次に会ったとき、ジュードの態度はひどく冷たかった。不審に思ったケイトが理由を尋ねると、彼は遺言書の驚くべき内容を告げた。レスターは顔見知りでしかないケイトに、莫大な財産を残したという。そのせいで、ジュードが誤解を抱いているのは明らかだった。ケイトがレスターの愛人だったと思っているのだ。■いわれなき理由からヒーローから目の敵にされるヒロインに、愛の祝福は訪れるのでしょうか。最後まで目が離せない展開です。
  • 危険な契約
    -
    マーサは知人の紹介でルイス・マンスフィールドを訪ねた。ルイスは現在、妹の子供を預かっているのだが、仕事で半年間インド洋の小島に出張することになったため、同行できる養育係(ナニー)をさがしているという。マーサは、個人的な事情でその島に行く必要があった。だから自分を雇ってほしいと必死にルイスを説得した。魅力的な男性と一つ屋根の下に住むなんて危険かもしれないが、どうしてもあの島に行かなくてはならない。だが、ルイスはマーサの熱心さに疑問を抱き、理由を問いただした。こうなったら真実を話すしかない。マーサは重い口を開いた。
  • レイチェルの青い鳥
    -
    看護師として働くレイチェルは、充実した生活を送っていた。やりがいのある仕事、頼もしい仲間たち、愛する家族。悩みといえば、ボーイフレンドがわがままで、つい振り回されてしまうことくらいだ。それを見て、上司のファン・トゥーレ教授が助言をくれた。「彼が望む女性になろうとせずに、そのままの君でいなさい」その言葉は胸にしみて、レイチェルはいつしか教授の存在を意識するようになった。今まで気づきもしなかったけれど、あの人はいつも私をやさしく見守ってくれた……。でも、なぜ?
  • 春を待ちわびて
    4.0
    ロンドンの病院で看護婦として働くフィリダは、両親と一緒に船旅に出る白血病の少女の付添役を務めることになった。無事出発したものの、途中で少女の病状が悪化し、フィリダは少女と一緒にマデイラ島で下船せざるを得なくなる。見知らぬ土地で重病の少女を抱え、途方に暮れるフィリダに、同じホテルに滞在する一人の医師が救いの手を差し伸べた。ピーテル・ファン・シッタート――大柄で端整な顔立ちのオランダ人だ。少女を診察すると、彼は病院に連絡して救急車を手配してくれた。なんて頼れる人。でも、明日以降はもう二度と会うこともないだろう。フィリダは複雑な気持ちを抱きながら病院に向かった。
  • 冬の恋物語
    4.0
    ああ、今日もくたくただわ……。病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは、苛酷な労働のため、ベッドに倒れ込む日々を送っていた。世話になっていた大おじが亡くなり、その家を相続した遠縁の男性に追い出されてしまったからだ。しばらくして、大おじの診察に訪れていた医師トマスが、彼女のもとを訪ねてくるようになる。何度か二人で食事したあと、彼は唐突にクローディアに結婚を申し込んだ。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」
  • 条件のない愛
    -
    キャットは亡き大伯母から受け継いだ宿を切り盛りしている。経営は決して楽とは言えないが、好きな仕事だから自分の人生に満足していた。愛する相手がいないことを除いては。ある日、宿泊客としてダニエル・ウエストという男性が現れた。いろいろな地方を取材して記事を書くのを仕事にしているという。ブルーの瞳がすてきな背の高い男性に、キャットは運命を感じた。本物の愛が訪れるのをずっと待っていたけれど、ダニエルがその相手かもしれない。キャットはうきうきしたが、ほどなく衝撃的な事実を知って、甘い夢は打ち砕かれた。わたしはとんでもない人に胸を焦がしてしまったんだわ!
  • 忘れ得ぬ出会い
    -
    看護婦のヴィクトリアは、休暇で故郷に帰省中、すてきな男性に出会い、すっかり心を奪われてしまった。でも、彼は外国からの旅行者のようだったから、もう一度会えるチャンスはほとんどないだろう。名前も知らぬ男性のことなど忘れなくてはと、ヴィクトリアは強く自分に言い聞かせた。ところが仕事に戻った日、あの男性が病院の廊下を歩いてきた。オランダに住む医師で、名前はアレクサンダーというらしい。「勤務が終わったら、デートでもしよう」偶然再会しただけなのに、親しげな様子で誘われ、ヴィクトリアの胸に喜びと疑念が同時にこみあげた。
  • やどりぎの下のキス
    4.0
    病院で電話交換手をしているエミーは、頼まれた書類を届けたことがきっかけで、オランダ人の高名な医師、ルエルドと顔見知りになった。ルエルドはどこかよそよそしく、人を寄せつけない雰囲気だが、ときには夜勤明けのエミーを家まで送ってくれたり、上司に叱られている彼女をかばってくれたりした。なぜ彼のように名誉も地位もある魅力的な男性が、地味で平凡な私の心をかき乱すような行動を取るのだろう?エミーがひどく困惑し、思い悩んでいたとき、来るクリスマスについてルエルドが信じられない提案をした。
  • 忘れられない初恋
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    ハリエットは亡き祖母から故郷の屋敷を相続したものの、莫大な維持費を考えると、売却するしかないと思っていた。その機に乗じてきたのが、不動産開発で巨万の富を築いたジェームズ・デヴァルー。幼なじみの彼にハリエットはかつて憧れていたけれど、一度ひどく心を傷つけられてからは、大嫌いになってしまった。だが、屋敷の売却の件で久しぶりに会ったジェームズは、相変わらず男らしく魅力的だった。胸をときめかせた自分に、ハリエットはやましさを感じた。ジェームズには絶対言えない秘密を抱えていたから。■1984年にハーレクイン・イマージュでデビューして以来、C・ジョージはイギリス作家ならではの繊細な物語を今も変わらず世に送り出しています。本作品のヒロインは、10代のころに初めて恋した男性と再会したハリエット。彼に傷つけられた乙女心は、いまだに癒えておらず……。
  • 危険な花嫁 ビューティフル・ワイフ II
    3.0
    ★彼は自他ともに認めるプレイボーイ。この恋心は決して彼に知られてはならない。★親友二人と家事の請負会社を経営するサブリナ。今回の仕事は、エレクトロニクス会社の社員の家族向けに催されるハロウィーン・パーティのセッティングだ。ところが、そのパーティ会場で、そそっかし屋のサブリナは、社長のケイレブを殴り倒し、大怪我を負わせてしまった。大切な顧客を失っては一大事と、彼女はケイレブの自宅に謝罪に出向く。するとケイレブは償いとして、怪我が治るまでの身のまわりの世話と、結婚目当てに見舞いに訪れる女性たちの撃退を持ちかける。これも仕事のためと、サブリナはしぶしぶ提案を受け入れた。やがて二人の熱く甘い恋人ごっこが始まった。軽薄な男、不注意な女と、胸の内でひそかにののしり合いながら……。
  • 闇に抱かれて 復讐のメッセージ III
    -
    ★あんな衝撃的な出会いをどうして忘れられよう。たとえ記憶から消してしまいたくても。★ロミーは結婚式を明日に控えていた。ふしだらな母親に育てられたことにコンプレックスを抱く彼女は、堅物のマークを結婚相手に選んだものの、心は不安に揺れていた。そんな気分を収めきれずに部屋を飛び出し、エレベーターに乗った。そしてあろうことか乗り合わせた男の顔に目を奪われ、見つめ合う。明日結婚する身だというのに……。しかもまずいことに、エレベーターが途中で止まってしまった。意識し合う男女にとって、閉ざされた暗闇はあまりにも危険だ。二人は思わずキスを……。そのあとで、驚くべきことがわかった。男は、結婚式でマークの付添役を務めるドミニクだったのだ。彼は、知らなかったとはいえ自分に親友を裏切らせたロミーを憎んだ。そして復讐を誓った。五年後、ようやくその復讐の機会が訪れ、ドミニクはセント・フィアカーズ・ヒルの自宅に彼女を呼び寄せた。
  • パリで見つけた恋
    -
    九死に一生を得た経験から、ハリィは神に仕える道を選んだ。国際奉仕プログラムの一環として母国アメリカからパリに派遣され、今は双子のポールとモニークに英語を教えている。ある日、双子に誘われて彼らのアパートメントに行ったところ、まだ十八歳のポールに突然指輪を渡され、プロポーズされた。ハリィが動転しているところへ、イギリスにいるはずの双子の父親が帰ってくる。「息子をたぶらかしてどうする気だ?」双子の父親ヴァンサンになじられ、ハリィは激しい反発を感じた。なんて猜疑心の強い人。私はもう誰とも結婚することはないのに。
  • 涙のウエディングベル 悩める三姉妹 III
    -
    一日の仕事を終え、メイは疲れきっていた。土地を売れという手紙をよこした開発業者のことも悩みの種だ。ちょうどそこへ、見知らぬ男性が訪ねてくる。洗練されていてハンサムだけれど、セールスマンかなにかだろう。メイはすげなく追い返そうとしたが、男性は彼女の疲労を見て取り、コーヒーをいれてくれるという。魅力的な申し出を断れず、メイは彼をキッチンに通した。それにしても、この人は何者なの?メイの疑念を読み取ったかのように、彼は言った。「君のよく知っている男だよ」その瞬間、メイは憎むべき敵を家に入れてしまったことを悟った。■カレンダー家の三姉妹の長女メイに幸せは訪れるのでしょうか? 驚きの展開にご注目ください。
  • 十二時の鐘に間に合えば
    -
    シーモア家の男性……。姉を苦しめた夫のマックスと、その原因を作った弟のニック。二人のことを考えると、キャシーの胸に一瞬暗い影がさした。姉のジュリアとマックスの結婚は、嫉妬深い夫が、妻と弟の関係を誤解したことで壊れてしまっていた。だが、そのマックスと姉がクリスマスに再会しそうなのだ。シーモア家の男性に対する考えを変えたわけではなかったが、どうしても、姉とニックの間には昔も今も何もないと証明したい。キャシーは愛する姉のために一役買うことにした。義兄の疑いを晴らすために、ニックと愛し合っているふりをしよう。ふり? いいえ、違うわ。姉たちが結婚したころ、わたしはひそかにニックに憧れていた。つまりニックへの気持を隠して、彼を愛しているふりをするのよ。
  • 十二月がくるたびに
    5.0
    ダミアンはクリスマスが大嫌い。会社の向かいの玩具店の派手なクリスマスの装飾に耐えきれず、ついに休暇を取ってヴァーモントの別荘に逃げ出した。一方、玩具店の経営者ステファニーは、婚約者のトニーと喧嘩して、一人ヴァーモントの実家に向かった。クリスマスを家族と過ごすために。ところが、途中で吹雪に見舞われて道に迷い、見知らぬ家の前の吹きだまりに車を突っこんでしまう。その家の持ち主こそ、ダミアンだった。そうと知らないステファニーは、吹雪がやむまでは身動きがとれず、やむなく彼の家に一泊することに。ダミアンは明るく純粋なステファニーに魅力を感じ、ステファニーは、どこか暗い陰のあるダミアンに心引かれる。だが、彼女があの玩具店の経営者だと知ったとき、ダミアンは……。
  • キスの誘惑 復讐のメッセージ II
    -
    ファッション界から一人のトップモデルが忽然と姿を消した。その名はトリス・アレグザンダー。彼女は人知れず子供を産んでいた。マスコミから逃れ、高級住宅地セント・フィアカーズ・ヒルの隠れ家で。子供の父親はハリウッドの人気脚本家、コーマック・ケイシーだ。二人はパリで出会ってたちまち恋に落ち、帰国後、同棲生活を始めた。だが、女性にもてる彼に、トリスは嫉妬にさいなまれる日々を送る。やがて別れが訪れ……。だから妊娠がわかったとき、黙っていることが復讐になると思ったのだ――彼から父親の喜びを奪うことが。でも、子供ももう五カ月。この子から父親を奪っていいものかどうか。トリスは思いきってコーマックに真実を打ち明けることにした。案の定、子供の存在を告げた彼女にコーマックは怒りを爆発させた。「僕から子供を奪う権利が君にあるのか? 子供に会わせるんだ!」彼は傷ついている。復讐は成功したのだ。でも、このむなしさは何?◆ドラマティックなストーリー展開で話題のシャロン・ケンドリック。『復讐のメッセージ』はロンドン郊外の高級住宅地に住む男女の愛と憎しみを華麗なタッチで描いた連作です。◆
  • 蝶に魅せられて
    -
    伯爵家の後継者であるニコライは、祖父に頼まれて叔母のようすを見にやってきた。応対に出てきたのは、みすぼらしい身なりの反抗的な娘、リーザだった。リーザは、銀行勤めで債券売買を担当していると素姓を説明するが、ニコライは、彼女が叔母の財産を狙っているのではと疑いを持つ。ところが偶然顔を出した晩餐会で再会し、ニコライは、先日とは打って変わった装いのリーザに目を奪われた。大きく開いた彼女の背中には、美しい蝶の入れ墨が描かれている。それを見たとたん、彼は切実な思いにさいなまれた。リーザをどうしても手に入れたい。
  • 恋の呪文アブラカダブラ
    -
    モリーはある日、友人のマジシャンの代わりに、子供の誕生会で手品を披露することになった。だがそれは、ことごとく失敗。ただ、主役の子供にも父親にも大受けだった。一年後、モリーは休暇村で、その父親に偶然再会した。彼の名はジャック・ハドン。四人の子供の父親だ。ジャックは誕生会で会ってから、彼女のことが忘れられなかったらしい。モリーもそんな彼の気持に気づいて、女心をくすぐられる。しかも、彼の実子だと思っていた四人の子供が親友夫婦の遺児だと知り、彼の責任感と寛大な心に尊敬の念を抱く。親密になっていくかに思えた二人だったが、休暇の終わりとともに、関係は疎遠になってしまう。あれは、ほんのひとときのロマンスだったの? そんなのいやよ!
  • 身代わりの結婚 結婚のメリッ ト I
    3.5
    スーザンは鉱物学者。企業のコンサルタントをしている。彼女がこの仕事についたのは、少しでもジェイクに近づきたかったから。ジェイク・メリット。宝石会社社長にして絶大なる権力を有する男。十五歳で出会った瞬間に恋に落ちた、スーザンの永遠の恋人だ。今、スーザンは夢がかなって、彼のもとで働くチャンスを手にした。この扉の向こうで、雇い主は新しいコンサルタントを待っている。スーザンは緊張に震えながら扉を抜けて部屋に入った。だが、彼女を待ち受けていたのは悲しい現実だった。ジェイクはスーザンの名前を聞いても、顔を見ても、話をしても、彼女と面識があることに気づかなかった。彼に結婚を申し込まれるなど、そのとき誰が想像しただろう。しかもそれは、後継者を得るためだけの愛のない結婚だった……。
  • 黒髪の誘惑
    -
    ケイティは友達に誘われて仮面舞踏会に出席した。海賊に扮したワイルドな男性にダンスを申し込まれ、カルメンの仮装で大胆になっていたせいか、バルコニーで彼と燃えるような情事を経験してしまう。なぜかケイティはそのとき、忘れられないかつての恋人、カーヴァー・デインに抱かれているような幻想にとらわれた。数日後、仕事で訪れたある会社で、ケイティは偶然にも十年ぶりにカーヴァーと再会した。そして彼の香りが、舞踏会で出会った男性と同じことに驚いた。まさか……カーヴァーがあの海賊だったの?ケイティの胸に疑問と不安が渦巻いた。
  • 涙の数だけ愛して シンデレラ・ガールズ II
    -
    ★どれだけ涙を流しても癒せない、彼女の心の傷が癒えるのは……。★親友二人とともにPR会社を経営するスザンナ。今回の仕事は、地元の小さな美術館のPRだ。その美術館に、資産家がコレクションを寄贈してくれることになった。ところが、それを遺言状に明記する前に資産家が亡くなり、大慌て。しかも遺産の相続人は、よりによって彼女の元の恋人、マークだった。八年前、溶接工のマークとスザンナは心から愛し合っていた。だが、家柄を誇りにしている両親に、身分違いだと交際を反対され、彼女は恋を貫きたい一心で、妊娠していると口走ってしまう。だが、マークは身に覚えのないことに驚き、スザンナの説明には耳を貸さずに、彼女のもとを去った。そんな彼を説得して、コレクションを寄贈させなくてはならないとは。彼女の必死な気持を知ってか、マークはとんでもないことを言いだした。君が僕とベッドをともにするたびに、一枚ずつ絵を寄贈しよう、と!
  • 一夜の恋買います シンデレラ・ガールズ I
    3.0
    ★夢の独身男性のオークション――彼を競り落としたのは、この私?★親友二人とともにPR会社を経営するキット。今回の仕事は、慈善ファッションショーの進行役だ。ところが、本番前に、モデルが二人足りないのに気がついた。しかたなく、急遽キットが代役を務めるが、服を後ろ前に着たり、胸に詰めたティッシュが飛び出したりで、ショーは大失敗。その一部始終を見ていたのが、ショーの司会者、ジャレットだった。ジャレットはショーの失敗を償えとキットに迫り、一カ月で一万ドルの寄付金を集めることを約束させた。ジャレットは有名なランジェリーメーカーの経営者で、CMガールと広告に登場し、セクシーな魅力を振りまいている。キットは名案を思いついた。そうだわ、独身男性の競売を企画して、彼も参加させればいいのよ。彼のためなら、一万ドルくらい出す女性はおおぜいいる。うまく事を運べば、彼に恥をかかせたうえに仕返しができるわ!

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