ハーレクイン・イマージュ作品一覧

  • 幸せになるためのリスト
    3.0
    一年前メグは〈フィールドマンズ〉の社長の息子で婚約者だったアランに突然解雇された。それも、新しい恋人にメグの仕事を任せメグを追い払うというひどいやり口で。その〈フィールドマンズ〉が今、倒産寸前の危機にあるという。会社を買い取ったフランス人実業家エティエンヌは再建のため力を貸してほしいと、メグを訪ねてきた。彼は名門の出身で、セクシーな凄腕ビジネスマンとして名高い。あんな屈辱はもう二度と味わいたくない!メグは迷ったすえ依頼を受け、ある交換条件をつけた。
  • プリンセスの帰還 地中海の王冠 II
    -
    ニューヨーク。華麗に着飾った人々が集まるショーの会場で、雑誌編集者のアテナは、ファッションコラム用の取材に忙しかった。そんな会場に、着なれた白いシャツにジーンズ姿の男性が不意に現れた。アテナは、場違いでも魅力の際立つその男性が誰か、すぐにわかった。ニコス! 愛しながらも、私から別れを言い渡した人。亡き王から彼の身を危うくすると脅され、理由も告げず一方的に……。私は故国を捨て、この十年で必死になって今のキャリアを築いた。なのに、国王亡き今、王位の第一継承者である私に帰国を迫るなんて。分裂し、崩壊寸前の王国を救いたいニコスの気持ちはわかるけれど、アテナには、どうしても彼に言えない大きな秘密がまだあった。■国王亡きあと、崩壊の危機にある国を救おうと立ちあがった三人のプリンスたち。7月からお届けしている三部作〈地中海の王冠〉は、異色のプリンセスの登場で思わぬ展開に……。ロイヤル・ロマンスならではの、華やかな恋と冒険の世界をどうぞお楽しみください。
  • 氷のハートがとけたら
    3.0
    シルビーは家政婦の職に応募し、面接のためにシドニー・ハーバーのオフィスにやってきた。雇い主のマーク・ハナフォードはオーストラリア最大のエンジニアリング会社のCEO。マスコミから“氷のハート”と呼ばれている人物だ。十数年前シルビーは母親の入院していたホスピスでマークと出会い、彼の援助で彼女の一家は苦境から抜けだせたのだった。今回の家政婦の募集広告を見つけたとき、シルビーは心に決めた。あのときのお礼を彼に直接会って伝えよう。そして、十数年越しの大事な約束を絶対に果たすのだ。
  • シンデレラを落札した夜
    4.0
    ロンドンのグリニッジ・マーケット――。アリスは親友と一緒にビンテージファッションの露店を出し、いつか自分たちのブティックを持つことを夢見ている。そんなアリスに、思いがけない話が舞い込んだ。有名なIT企業の新社屋完成のイベントで、ファッションショーを催し、年代物の衣装を使ってチャリティオークションができることになったのだ。しかもIT企業の社長は、幼いころ憧れたキャメロン。彼は十二年ぶりの再会なのに、私のことをちゃんと覚えていてくれた。背の高いやせた男の子は今、罪深いほどゴージャスな男になっている。若くしてソフトウエア業界のトップに躍り出た企業家らしく……。私だって、このイベントは絶対成功させてみせる。アリスは心に誓った。
  • 涙の雨のあとで
    3.0
    数カ月の休暇のあと、看護師のルーシーは仕事に復帰した。その初日、彼女は信じられない話を耳にする。コナーが小児科長として病院に戻ってきたというのだ。なによりも仕事を優先し、恋人だったルーシーを捨てていった彼が?医師としてさらに出世するためアメリカへ渡ったはずなのに、なぜ今になって戻ってきたのか……その答えは、ルーシーが恐れていたとおりのことだった。コナーは別れたあとで彼女が産んだ娘イザベルに会いに来たのだ。彼は娘の正式な父親になるためならなんでもすると言い放つ。ルーシーは不実な彼が信じられず、なんとしても娘を守ると心に誓った。■今月から、同じ病院を舞台に、ジェニファー・テイラーの作品を二カ月連続でお届けします。生と死が交錯する過酷な医療現場で起こる、家族をめぐる愛の絆の物語にどうぞご期待ください。
  • キスは一度だけ
    -
    ロサンゼルスの映像制作会社の社員チェイニーは、妊娠した親友の代わりにイギリスのテレビ番組で臨時に働くことになった。番組のプロデューサーはドレーク・ルウェリン。メディア通信企業のCEOでもある彼は、五年前に彼女がきっぱりはねつけてやったプレイボーイだ。ロンドンで再会したドレークは依然として魅力にあふれているが、やはり真剣な恋愛や結婚には興味がない。恋愛に用心深くなっていたチェイニーは、なんとかして彼の誘惑から逃れようとするが……。
  • 私だけのプリンス 地中海の王冠 I
    4.0
    リリーは目の前の光景が信じられなかった。地中海に浮かぶディアマス諸島の王国で、愛する人が新しい統治者として即位するところを見ようとは。アレックスは、かつてリリーが恋した彼とは別人のようだった。今は亡き国王の在位四十周年の祝典で、リリーは彼と出会った。アレックスは国王の甥、リリーは王妃の妹という立場で。パーティでダンスをしたのがきっかけで、二人は一夜をともにした。そして息子のミカレスが生まれた。でも、ミカレスは連れ去られ、姉の手で今、亡き国王の子供として王国の継承者にされようとしている。実の父親のアレックスの地位を危うくするために……。リリーは王権を巡る争いに耐えられず、息子と宮殿から逃げ出した!■ハーレクイン・ロマンスで大好評の連作〈ダイヤモンドの迷宮〉にも参加したマリオン・レノックスが、イマージュから新たな三部作の刊行を始めました。地中海に広がる島国の三人のプリンスたちが体験する、恋と冒険の世界をご堪能ください。
  • 愛を知らない大富豪
    -
    リチャードに愛人がいたなんて!有名シェフだった夫の死後明るみに出た事実はタマラを打ちのめした。温かい家庭を夢見て、どんなに冷たくされても耐えてきたのに……。一年後、屈辱と絶望の中、彼女はようやく仕事を再開する決心をした。そんなタマラに、亡き夫の共同経営者だったイーサンが彼女の母の故郷インドへの旅をすすめてきた。シェフの引き抜きのため、彼自身も同行したいと言って。当然タマラは断った。プレイボーイの魂胆など見え透いているわ!だが数日後、彼女が到着したニューデリー駅に、イーサンが現れた。
  • 求む、シンデレラ・シェフ
    -
    ダーシーは事故に遭って歩けなくなり、長く車椅子で生活してきた。得意の料理で腕をみがき、シェフとして人々の舌を楽しませている。でも、それ以上は望まない。いくら厨房を預かる屋敷の主人から、料理を絶賛しているゲストの前に出て、挨拶するように言われても。主人のパトリックには、働く機会を与えてもらって感謝している。それでも人前で、余計な同情や好奇の目にはさらされたくない。ダーシーはかたくなに辞退したが、パトリックはそのあとも、彼女が外で腕を披露できる、さまざまな機会を与え続ける。そして、やがてそれが外国に旅立っていなくなるパトリックの、彼女の独り立ちを願う深い思いやりだと知ったとき、ダーシーは彼のことを心から愛するようになっていた。
  • あなたの面影を
    3.0
    私は夢を見ているのかしら?ダイアナの家に、十年ぶりにキャムが突然訪ねてきた。父に虐待されていたあのころ、唯一の心の支えだったキャム。だが彼の家族は、二人の単なる友情にさえ露骨に嫌悪を示した。名家の御曹司とダイアナとでは、住む世界が違いすぎたのだ。キャムが街を出たあと、ダイアナは生きる希望を失い、彼の面影を胸に生きてきた。なぜ今になって戻ってきたの?理由を聞いたダイアナは色を失った。キャムが結婚するなんて!
  • 心のなかのプリンセス
    3.0
    デルフィネはゼノーラ王国のプリンセス。許婚との結婚を前に、三カ月間だけ、城の外に出て自由に過ごすことが許されていた。とは言え、人一倍好奇心が強い彼女の身を案じて、兄の親友のオーウェンのもとに送られてしまう。オーウェンはモンタナの広大な自然に囲まれて暮らす牧場主。初めは、彼の監視つきなのが気にくわなかったけれど、身分を隠して体験する外の世界に、彼女は夢中になってしまった。牧場で出す料理作り、町のホールでの楽しい食事とダンス……。そしてそんなとき、いつもそばで見守ってくれるオーウェン。いけないとは知りながら、デルフィネは彼が好きになっていた。■今月から二カ月連続でマーナ・マッケンジーの作品をお届けします。6月は牧場を訪れるプリンセス、7月は女性シェフが登場します。読むと元気になる、ヒロインたちの一途な恋の結末にご注目を。
  • めぐる季節の贈り物
    3.3
    両親が旅行中に交通事故で亡くなった――。看護師長のクロティルドは突然の知らせに、思わず椅子に座り込んだ。心配して見に来てくれたドクター・サッカリーの言葉も耳に入らない。クロティルドはすぐにフィアンセのブルースに連絡をとった。同じ病院で働く研修医の彼に、実家まで送ってもらおうと思ったのだ。でも彼は上司と会食の約束があって、どうしても行けないと言う。将来がかかっているから絶対断れないと……。茫然とする彼女に、ドクター・サッカリーが声をかけた。「家には僕が送っていくよ」クロティルドは言われるままに、その厚意にすがった。やがて味わうフィアンセのさらなる冷たい仕打ちを予期したように。■ハーレクイン・イマージュから、記念すべき2100号作品をお贈りします。作家は皆様に長く愛されているベティ・ニールズ。イギリスからオランダを巡る愛の旅路の物語をご堪能ください!
  • 愛を拒む理由
    4.0
    両親を事故で亡くしたモーガンは、カリブ海の島を訪れた。傷心を癒そうとしたものの、寂しさのあまり、ブライアン・キャリボーンと名乗る男性と短い関係を持ってしまう。帰国してほどなく妊娠が判明。父親であるブライアン・キャリボーンに知らせようと、モーガンは彼の勤める会社に手紙を送ったが、どうしても連絡がつかない。ついにモーガンは彼の会社を訪れて、じかに話をしようと決心した。ところが、シカゴのオフィスにいたブライアン・キャリボーンは、彼女が会ったこともない男性で……。
  • フランスから来た恋人
    -
    オーストラリアでワイナリーを経営するベスは、父から引き継いだ地位を失うかもしれない窮地に立たされていた。ワイナリーがフランスの大企業に買収され、大量生産によって利益をあげるよう迫られているのだ。ワインの質にこだわり、新しい銘柄を大事に育ててきたベスにとって、安いぶどうを使って利益をあげるなど考えられないことだった。しかも、その要求を携えてやってきたのがピエール――十年前フランスで、ベスが捧げた愛を無慈悲に踏みにじった男だった。彼はわたしが経営者に向かないと決めつけ、追い出しにかかるだろう。忘れられない恋人との皮肉な再会に、ベスは運命を呪った。
  • シェヘラザードの嘘
    3.0
    ただ一人の肉親である姉夫婦のため、外科医のラリッサは処女のまま代理母となった。ところが、生まれてくる赤ん坊を見ることなく義兄は癌で亡くなり、姉もあとを追うように事故死してしまう。妊娠三カ月で独りぼっちになってしまった彼女は子どもの家族を捜そうと、義兄の故郷ビダリヤ国を訪れた。そこで彼女を待っていたのは、新しい勤務先の上司、ハンサムで優秀な外科部長のファレス・アル・ラシドだった。二人は一目で惹かれ合うが、ラリッサはその日のうちに事実を知る。なんてこと。彼はビダリヤの王子。そして亡き義兄の弟……?

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  • 再会は秘密の園で 選ばれし花嫁 II
    3.0
    三つ星レストランの副料理長という職をなげうち、ロンドンから故郷に帰ってきたダニエーラは、ワンガリー・バレーで家族が営むビストロを手伝っていた。ある日、見知らぬ男性が店に立ち寄った。彼の名はリンク。購入予定の牧羊場を見に来たところだという。強烈な印象を受けながらも、ダニエーラはそのまま彼と別れたが、共通の友人ガイの結婚式で再会を果たした。燃えあがる情熱に抗しきれず、二人は恋に落ちていく。だが、リンクもダニエーラも、愛が深まるのを恐れていた。決して打ち明けられない秘密を抱えていたがゆえに。
  • 暗闇の告白
    -
    マンダは休暇を取り、携帯電話も通じない未開の島にやってきた。実のところ、行き先はどこでもよかった。誰も知らない場所で一人になりたかっただけなのだから。そうして自分を守るため、もう一度心に壁を築こうとしていた。ところが、観光中に島を襲った大地震に巻きこまれ、マンダは古代寺院の地下の暗闇に閉じこめられてしまう。迫りくる死の恐怖にさらされ、彼女が悲鳴をあげたそのとき、どこからか声がした。「頼むから静かにしてくれ」そこには考古学者ニック・ジャゴーも閉じこめられていたのだ。おまけに彼はマンダを黙らせようと、その唇にキスをして……。■「嘘と愛の間で」で心に問題を抱えた妹として登場したマンダのその後の物語です。寺院の地下で運命をともにした男性は彼女を心に巣くう闇からも救い出せるでしょうか? ご注目ください。
  • 愛はワルツの調べ
    5.0
    サリーは家族のもとを離れ、シドニーで自立の道を歩みはじめた。すぐにでも仕事を見つけなければ新しい生活は始められない。さっそく受付係に応募して面接に出かけようとしていたとき、近くに住む義姉が一歳の娘ローズを預かってほしいと訪ねてきた。やむなくローズを連れて会社に出向き、面接を受けていると、部屋の隅でおとなしく遊んでいたはずのローズの姿が消えていた。あわてて廊下に飛び出したサリーの前にローズを抱いた男性が現れた。姪は最高経営責任者ローガンのオフィスに入り込んでいたのだ。ローガンの険しい表情を見て、サリーの心は沈んだ。これで採用される望みも消えた……。■ハンサムで魅力的なボスは仕事一筋で、恋愛や結婚はあとまわし。そんな彼がヒロインに出会ってから少しずつ変わりはじめて……。自分に正直になることの大切さを教えてくれる物語をお届けします。
  • 未来への扉
    4.0
    ローレルはグレイ家の広大な屋敷の門の前に立った。今日からここで養育係としての新しい生活が始まる。紛争地域で過ごした過酷な日々の記憶を葬り去り、静かに暮らすことが今の夢だ。その夢を、グレイ家の当主チャールズが無残に打ち砕いた。人を寄せつけない表情で君は若すぎると言い渡し、いきなりローレルを解雇したのだ。だが、チャールズの娘を一目見たローレルは確信した。母親を亡くして傷ついたこの子には私が必要だ。そしてたぶん、頑固すぎる父親にも。■養護施設を運営する教会の前に捨てられていた三姉妹、ローズ、リジー、ローレル。「十二時の鐘が鳴るまで」と「恋のレシピはいかが?」でリジーとローズの物語をお届けしてきました、今月は残るひとり、末っ子のローレルがヒロインです!
  • 夕焼けに染まる海辺で
    -
    エミリーは念願の医師になり、故郷に戻ってきた。小児外科センターに勤務することになった彼女は、その男性を見たとたん、恋に落ちた。これまで出会ったこともないほどの美貌。さらに美しいのは、患者である赤ん坊に向けた彼のほほえみだった。しかしエミリーに目を向けたとき、彼の顔に笑みはなく、根深い苦悩の色がくっきりと刻まれていた。この男性こそ、小児外科センターの医長、ザイードだった。なぜ彼はまるで私を締めだすように急に心を閉ざしてしまったの?そのときからエミリーは愚かにも、彼のことが忘れられなくなった。■海辺の村ペンハリーを舞台にまた一つ愛の物語が生まれました。それぞれの悲しみを胸に、夕日に染まる海辺で心を通い合わせた二人が、やがて愛の奇跡を引き起こすまでをお楽しみください。
  • 無邪気なキューピッド
    3.0
    別れてから四年たってもリックは相変わらずハンサムだった。弁護士になり、高価なスーツに身を包んでいる今はもっと……。彼との予期せぬ再会にイザベルは動揺したが、リックが別の女性と婚約したと知って、さらに彼女の心は乱れた。二人で過ごした日々がよみがえり、胸を締めつける。あのころは確かに愛し合っていたはずなのに、彼は自分だけの夢を追い、イザベルを捨てて都会へ出ていった。すべては過ぎたこと。忘れようといくら自分に言い聞かせてもイザベルは彼を忘れられなかった。そして、実はリックも彼女を。再会した今、初めて彼もそれを知った。
  • 領主と無垢な恋人 選ばれし花嫁 I
    -
    アラーナはガイのことを心ひそかに“谷の領主”と呼んでいる。彼は由緒ある家に生まれ、この地でもっとも成功した人物だ。まさにあこがれのヒーローだけれど、年上だし、なにより境遇が全然ちがう。彼に恋をしてはだめよ、とアラーナは自戒してきた。一方、ガイのほうもアラーナを子ども扱いしていた。ところがある夜、ガイが主催するパーティで、ダンスに興じている最中に彼が唐突にささやいた。「きみがまぶしすぎて、ぼくにはほかの女性が見えない」彼の真意を計りかねながらも、アラーナの心は舞いあがった。◆ハーレクイン・イマージュの実力派マーガレット・ウェイの二部作〈選ばれし花嫁〉。来月は、ガイの学友で旧家出身のリンクの物語をお届けします。彼が妻に選んだ女性は? どうぞ、お見逃しなく!
  • 指輪が語る真実
    -
    建築設計士のジョージーは大規模な再開発事業に携わっていた。だが資金繰りが悪化し、計画は事実上中止に追い込まれてしまう。そんなとき、事業を買い取って援助の手を差し伸べてくれたのが、ハンサムなやり手実業家、ニック・バロンだった。ニックはとほうもなく裕福なのに、どこか家庭的で、ジョージーは彼に惹かれていく気持ちを抑えられなかった。今度の恋は本物――彼女がそう信じはじめたとき、なぜかニックと突然連絡がとれなくなった。再びジョージーの前に現れたとき、彼は喪服姿で、二人の男の子と生まれたばかりの赤ん坊を連れていた……。
  • アマルフィの庭
    5.0
    ロシア人看護師カーチャ・ペトローヴァはイタリアへ向かう飛行機の中にいた。機体がふわりと揺れるたび、おなかに感じる羽ばたきは決して気のせいではなく、小さな命が息づいている証だ。わたしの赤ちゃん……。思わず胸が熱くなる。込み上げる思いをカーチャは慌てて打ち消した。情が移らないようにしなければ。私に母親になる資格はない。だから今、子どもの父親に会いに行くのだ。まだ何も知らない、ベネデット・メディチ伯爵のもとへ。この子を彼に委ねられるかどうか、見極めるために。◆エイミー・アンドルーズによる久々の新作は、貧しい看護師と伯爵のシンデレラ・ストーリー。カーチャが頑なに子どもを拒む理由とは? プレイボーイの仮面を脱いだ伯爵の素顔は?思いがけず芽生えた命は、二人をつなぐ絆になるのでしょうか。
  • せつないダイヤモンド
    4.0
    大胆なデザインのTシャツにスキニージーンズとロングブーツ、おまけにピンクの車に乗って面接に現れたヴェロニカの姿にギャラリーのオーナー、ミッチ・ハノーヴァーは思わず目を奪われた。重要なオークションを控えて早急に競売人を必要としている彼にヴェロニカは自分こそ適任者だと自信たっぷりに売りこみ、きらめく瞳と魅惑的な笑顔で六カ月の雇用契約を勝ち取った。華やかな外見と面倒見のよさが災いして、これまでの職場ではろくでもない上司に言い寄られては悩まされてきた。もうボスとはかかわるまいと決心していたけれど……ミッチはあまりにもハンサムで心惹かれずにはいられない。◆ヒロインは大胆で率直で華やか! 生き生きとした魅力でまわりの人々をとりこにします。ハーレクイン・ディザイアでも人気上昇中のアリー・ブレイクのイマージュ作品をお楽しみください。
  • オールドローズの恋
    -
    ロクサンナの双子の妹は有望な造園デザイナーだが、見事、イタリアにある大邸宅の庭園の仕事を手にした矢先、重い不安症で一歩も外に出られなくなってしまう。このままではキャリアがだめになる! 母親に泣きつかれ、ロクサンナは妹になりすまして現地に赴いた。別人とは露知らず、空港では当主のジーノが彼女を出迎えた。実のところ、彼は造園デザイナーなどにかまっていられなかった。早く彼女を連れて屋敷へ帰り、自分の仕事に戻りたかった。それなのに、彼女のまばゆい笑顔から目がそらせない。なぜだ? 前に一度会ったときは、こんなことはなかったのに……。
  • 熱砂の烙印
    4.0
    心を病んだ母親が自ら命を絶ったあと、ジェイはアメリカを離れた。たった一人で看病をしながら救急医として働き、若者らしい楽しみも恋もないまま二十八年生きてきたのだ。亡き父の国ダムホールで、人生の再スタートを切るつもりだった。現地の医師団に参加した彼女は、外科医マレクと出会う。運命だった。命を救う闘いを共にするうち、二人は強く惹かれ合った。初めての恋。けれどそれは淡くもやさしくもなく、灼熱の砂漠のように彼女を熱く焦がした。だがマレクは、ジェイの純潔をぎりぎりのところで拒み続ける。医師であると同時に王位継承者でもある彼は、妻を選べない立場にあることを、どうしても言い出せないのだった。◆砂漠のメディカル・ロマンスの新星、オリヴィア・ゲイツの登場です!熱くせつないロマンスと緊張感漂う医療現場。読みごたえたっぷりの新人作家の作品は、7月20日刊D~1318でもお楽しみいただけます。◆
  • 幸せの青い蝶
    5.0
    ケルシーが六歳の少女マライアの家庭教師兼乳母になったのはダラスきっての実業家でマライアの父親であるライアンが高校時代のクラスメートだった偶然からだ。かつてひそかな憧れの的だったライアン。妻を亡くした彼に身近に接すれば、昔の思いがよみがえる。だが、彼女にはためらいがあった。結婚生活ははるか前に破綻していたとはいえ、夫を亡くしてまもない身なのだ。だいいち彼は娘のために私を必要としているだけ。私自身を求めているわけではない。
  • すれ違うふたり
    2.0
    二十一歳のゲイビー・デニソンは念願の看護師として、イギリス、コッツウォルズ丘陵の麓にある病院で働きはじめた。病院のスタッフはみな優秀で、感じのいい人ばかりだ。ただ一人、院長のイーサン・ラシターを除いては……。すべてに責任を負う院長が、新人看護師を心配するのは当然だ。だが、なにかにつけて子供扱いされるのは不愉快だった。そのくせゲイビーは大人の魅力あふれるイーサンに惹かれていた。そしてそんなとき、イーサンに関して気になる噂を耳にする。彼はかつて、結婚式直前に婚約者を捨てたというのだ。いったいなぜ? 本当の彼は冷淡な男性なの?
  • もう一晩だけ、あなたと
    -
    慈善事業支援のためのサバイバルレースに参加したティリーは、初対面の男性キャンベルとペアを組むことになった。キャンベルは元海兵隊員というだけあって無口で無愛想。運動の苦手な彼女にも容赦なく崖を下らせ、急流を飛び越えさせた。弟たちにだまされて連れてこられたティリーは泣きそうだった。別れた恋人のことをいまだに引きずる姉を心配した弟たちは、出会いの場を作ろうとこんな策略を企てたけど、大失敗ね。だってせっかく出会ったすてきな男性は勝つことしか頭になくて、今夜、同じテントで私と寝る事実をなんとも思っていないもの。なのに彼のからかうような笑みを見て、ティリーの胸は高鳴り……。
  • やさしい魔法
    3.0
    ロースクールで出会って三週間で結婚、そして四日後に離婚――。その苦い経験はキャロラインの人生に大きな後悔となって残り、三年経った今でも、たびたび彼女を苦しめていた。別れた相手が同じ街の同じ業界で働いているとあっては、特に……。地方検事のキャロラインは、弁護士のニックを法廷で見かけるたび、極力さりげないふうを装い、短い言葉を交わすだけだった。学生時代にラスベガスで式を挙げたことなど、なかったかのように。そのあとの離婚が、あまりにも突然すぎたから? それでも、ニックの瞳の奥にくすぶる何かを感じるのは、彼女だけなのだろうか。そんなとき、二人は思いもよらない場所で出くわすことになった。
  • 週末だけの花嫁
    4.0
    ドルーは、ティアが十四歳のときから憧れつづけた男性だった。故郷を出て働いていた町で偶然彼に会うなんて、信じられない幸運だった。六年ぶりに会うティアにドルーは気づかず、ティアは素性を明かさずに彼を誘惑した。数週間後、ティアは帰省し、彼を訪ねて妊娠を告げた。「ぼくたちが最初にするべきは、結婚だ」愕然としながらドルーが申し出たのは、かりそめの結婚だった。憧れの男性との形ばかりの結婚は悲しい。だが、二人には体裁を繕わなくてはならない理由があった。
  • 幻の情事 愛を貫くプリンス III
    -
    込み合うダンスクラブでデーン・モンテネヴァダはついにさがし求めていた女性アレックス・アクレドナを見つけた。内戦の末、デーンは敵対するアクレドナ家から政権を取り戻したが、家族とともに国外に逃れたアレックスの行方はわからなくなっていた。惹かれ合いながらも内戦によって引き裂かれた二人は二度と会うことはないはずだったが……。デーンにはどうしても彼女に会って確かめたいことがあった。そしてアレックスには絶対に彼に知られたくない秘密があった。突然現れたデーンを前にして彼女は恐怖に凍りつく。逃げなくては。いくら彼が恋しくても、秘密を守るために。◆R・モーガンがお届けしている三部作〈愛を貫くプリンス〉もいよいよ最終話。皇太子デーンの登場です。あきらめたはずの女性への思いが消えることなく胸でくすぶり、次期国王としての責任とのジレンマに悩んだ彼の決断は……?◆
  • 誤解が招いた愛 王宮への招待
    3.0
    アリーの夫は四カ月前に車の事故で亡くなった。突然のことに、いまだ心の整理がつかない状態だ。そしてこのほど、同乗していた女性の身元が判明した。ローマにほど近い町に住む、著名な公爵の夫人だという。遺された彼女の夫に会い、悲しみを分かち合えたら――。そんな思いがふくらんで、アリーはローマに飛んだ。ところが、公爵の屋敷では門前払いされてしまう。なんとしても公爵に会いたいアリーは、公爵の関係者らしいジーノという男に導かれるまま、車に乗りこむ。自分の運命が大きく変わるとも知らずに。
  • 聖夜はボスと ベラ・ルチアが結ぶ恋
    3.0
    ジャック・ヴァレンタインはハンサムでセクシーな億万長者だが、マディはあくまで上司と部下として、彼と良好な関係を保っていた。しかし今回の出張でロンドンへ来て以来、ジャックはまるで別人のようになってしまった。長いこと疎遠だった家族との再会がその原因らしい。愛想がよく、自信に満ちたプレイボーイは姿を消し、今のジャックは傷ついて心を閉ざした孤独な少年のようだ。さらに、どういうわけかマディを見る彼の目には情熱がこもっている。こんなジャックの前で、今までどおり冷静にふるまえるかしら?マディは不安を覚えると同時にかすかに胸が高鳴るのを感じた。
  • 別れのクリスマス
    3.0
    会計学を専攻する優秀な大学生のリサは、大学のパーティで思いがけない人物に再会した。リサが新入生のときに最上級生だったカートだ。彼はどんな女性をも虜にしてしまう笑顔の持ち主だった。リサもかつてその魅力に惑わされ、一度だけ過ちを犯した。自分が賭の対象になっていただけと知ったときの屈辱感といったら!あろうことか、カートは彼女をまるで覚えていなかった。電話番号を尋ねる彼に、リサはすまして嘘の番号を教える。この番号にかけて、鼻持ちならない自尊心が傷つけばいい。リサの胸に、あのときの気持ちが生々しくよみがえった。★ひさびさにレイ・マイケルズの新作をお届けします!前作から、なんと1年半以上の時が流れ、待ちかねていらした方も多いと思います。まだ読んだことがないという方も、どうぞ彼女のきらりと光る作品に触れてみてください。★
  • やさしい涙
    -
    大都会の小児病院で働くことが決まり、医師のセラフィーナは期待を胸にロンドンに出てきた。友人から紹介されたタウンハウスに到着したその日、ハウスメイトたちが歓迎パーティを開いてくれたが、皆が楽しんでいたところに騒音に腹をたてた男がどなりこんでくる。彼はリーアム・ラティマーといい、タウンハウスの所有者であり、セラフィーナの上司でもあった。日がたつにつれ、彼女はリーアムのことが気になりだす。彼がいつも悲しみに目を陰らせているのが。それは、せつなく苦しい恋のはじまりだった。★愛情あふれる家庭に生まれ育ったセラフィーナが、大きな苦しみを抱えたリーアムに恋をします。彼の心を救いたいのに、何かにつけて距離をおかれてしまうという絶望的な状況のなか、セラフィーナは……。イマージュ新進作家アビゲイル・ゴードンの筆が冴えます。★
  • 二人で見る夢
    4.0
    アンナは主人のいない別荘の留守をあずかる管理人。これまで持ち主のドノヴァンが別荘を訪れたことは一度もなかった。それが突然、外科医の職も捨てて、ここで暮らすことにしたという。このままでは私はお払い箱だわ。住む家も収入も失ってしまう。不安になったアンナは家政婦として雇ってもらおうと必死に働いた。しかし、そもそもドノヴァンが来たのは、一人になるのが目的だ。幼い息子を亡くし、妻とも別れた心の傷を癒すために……。そんな彼が、アンナのひそかな願いを知って、なおさら彼女をそばには置けないと思ったのも無理はない。アンナの夢は、彼には決してかなえてやれないものなのだから。★シルエット・ロマンスで活躍したマーナ・マッケンジーのハーレクイン・イマージュ、デビュー作品となる本作は、やさしい愛の物語です。湖畔の別荘に逃げ込んだ元外科医に、運命が用意した未来は?皆さまの心がほんのり温かくなることでしょう。★
  • 涙にこめた愛 シンデレラの城 II
    2.0
    亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★
  • 孤独な富豪
    5.0
    ホリーはそのイタリア人男性に愛されていると信じていたが、そうではなかったばかりか、知らぬ間に犯罪の片棒を担がされていた。イギリスに帰りたい一心で、ひとりローマ行き列車に飛び乗ったものの、車内を警官が巡回している!ホリーはとっさに一等車のコンパートメントに逃げ込んだ。そこには鋭い目をしたマッテオという判事が乗っていて、彼はホリーが警察に追われる身だと即座に見抜いた。だがなぜか警察には突き出さず、彼女を屋敷へと連れ帰る。ほっとしたのもつかの間、彼にパスポートを取りあげられ、ホリーにとって、不安に満ちた日々が始まった。★イタリアものに定評のあるルーシー・ゴードン。これまで数々のイタリア人ヒーローを生み出してきました。今月はゴージャスな外見の裏に深い苦悩を抱えているらしい判事が登場。謎めいた展開に目が離せません。★
  • 秘書のためらい
    -
    クリッシーは社長秘書。老齢の社長を心から敬愛していた。だから社長が病に倒れ、危険な状態で病院に運びこまれたとき、弁護士同伴でやってきた財産のことしか頭にない後妻を断固病室に通すまいとして激しく言い争うことになったのだ。一触即発の場面、クリッシーを救うように突如一人の男性が現れた。いったい誰?近づいてくる男性を彼女は呆然と見つめた。社長の孫息子のネイト・バレット?いいえ、そんなわけないわ。ネイトは親代わりの祖父を見捨てて外国へ行ったきりのはずだもの。「僕に会えなくて寂しかったかい、スイートハート?」男性はいきなりクリッシーを抱き寄せ、唇を重ねて甘いキスをした。★ジェニー・アダムズ、待望の新作です。新しい社長と秘書のあいだに張りつめる熱くて甘い~愛の磁力~をどうぞたっぷりとお楽しみください。★
  • 悲しみの向こうに
    3.0
    コーリーは上司のグラントからプロポーズされた。ハンサムな会社重役のグラントは理想の結婚相手と言われている。喜んでいいはずだが、この結婚は“普通”ではない。グラントはコーリーが切実に我が子を欲しがっているのを知って、彼女に白羽の矢を立てたのだ。数年前、事故で妻子を亡くしたグラントは、今後、亡き妻を超える女性に出会えるとは思っていない。ただ、心の穴をうめてくれる我が子を求めているだけだ。彼の申し出を受ければ、母親になる望みは叶えられるだろう。でも、はたして、それだけでいいのだろうか……。★愛は二の次という結婚に踏み切れるものでしょうか。8月にハーレクイン・イマージュに初登場したレイ・モーガンが、結婚観を異にする上司と部下のカップルを描きます。★
  • 臆病なロマンス シンデレラの城 I
    4.0
    カースティは双子の妹スージーを連れて、ニューヨークからはるばるオーストラリアの漁村にやってきた。妹の亡夫の伯父アンガスに会うために。亡夫のゆかりの地を訪ね、ふさぎこむ妹を慰めたかったのだ。アンガスの家は、漁村に似合わない中世風の立派な城だった。だが、応対に出た彼の主治医ジェイクに門前払いされる。「どうせアンガスの財産目当てにやってきたんだろうが」ひどい言いがかりにカースティはいきりたつが、その一方でゴージャスな彼にどぎまぎしていた。これほど私の心を揺さぶる男性が今までいたかしら?★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる作品をお楽しみください。★
  • 結婚の秘密と真実 ベラ・ルチアが結ぶ恋
    -
    至急、夫を求む――ジョディが作ったウェブサイトだ。彼女は生まれ育ったロンドンを離れて新しい人生を始めるため、なんとしてもオーストラリアの永住ビザを手に入れたかった。その手段として便宜結婚することを決意したのだ。だが、応募してきたある男性に会い、期待と不安が渦巻いた。ヒース・ジェイムソンは礼儀正しく、ハンサムで、セクシーで、ジョディがこれまで出会っただれより魅力的な男性だった。ヒースと感情的に距離をおき、名前だけの夫婦になるのは不可能だ。それに、そもそもこんな方法で結婚相手をさがしているなんて、ヒースにもなにか隠された動機があるに違いない……。★〈ベラ・ルチアが結ぶ恋〉はロンドンの高級レストランのオーナー、ヴァレンタイン家の一族を主人公にしたミニ・シリーズです。★
  • うしろ姿の花嫁
    -
    ジェニーヴァはホテルのイベントプランナー。新たにボスとなった男性との面談を前に緊張していた。よりによって、マイケルがボスだなんて!マイケルは、一年前彼女が教会の祭壇の前に置き去りにした男だ。彼は今も私のことを許してはいないだろう。もしかしたら、このまま解雇されるのかもしれない。ところが、ジェニーヴァの不安をよそにマイケルは、彼女のことなど忘れてしまったかのようにふるまった。そのうえ、重要なイベントの企画を任せようとまで言う。ああ、彼はいったい、なんのゲームを始めようとしているの?★テレサ・サウスウィックが彼女の愛する街、ラスヴェガスを舞台に華やかなウエディング・ストーリーを書き上げました。ボスと部下となった元婚約者同士の二人の新たな未来にご期待ください。★
  • 月夜がくれた贈り物
    -
    ハンナは心に傷を抱えて〈ブルームーン・イン〉を訪れた。宿の女主人の勧めに従って庭園に出てみると、廃墟となった石造りの教会の窓に、月がかかろうとしていた。それは、今月二度目の満月――ブルームーンの夜だった。魔法のような夜の静けさに包まれながらハンナの心は静まらない。私が“人並み以下”ですって!社長のロスが言ったという言葉は、思い出すだけでも腹立たしい。あれほど懸命に働いたのに、こんな侮辱の言葉を受けるなんて。「今に見ていなさい、ロス・ジェリク!」思わず叫んだときだ。月の光の下に、すべての元凶、ロスその人が現れた。★愛らしい語り口で定評のあるレニー・ローゼルが、今回もすてきな恋の伝説を紡ぎ上げました。幻想的な月の光の下で繰り広げられる微笑ましくて、ちょっと切ない愛の物語をどうぞお楽しみください。★
  • 恋の訪れ
    3.0
    シングルマザーの姉の愛娘が父親を知りたがっているのがわかり、レインは胸が痛んだ。なんとかして姪の願いを叶えたい。彼女はさっそく姪の父親探しを開始した。やがて、姉の昔の恋人で資産家のジャックを突き止める。新聞の社交欄をにぎわす、かなりのプレイボーイだ。電話をしても手紙を書いても反応なし。思いあまって待ち伏せし、面と向かって問いただしたが、身に覚えはないとにべもなく突っぱねられてしまう。今までさんざん浮き名を流してきたくせに!姪にそっくりな彼の目を見て、レインはますます確信を深めた。★おかげさまで、ハーレクイン・イマージュは1900号を迎えることができました。記念号としてお届けするのは、親日家のジェシカ・スティールの作品。優しい心を持った一途なヒロインが繰り広げるジェシカならではの恋物語です。★
  • 夜明けを待ちながら
    -
    ローマの病院で働く妹が産休を取ることになり、ルーシーは妹の代診医を引き受けた。勤務先のロンドンの病院を辞め、逃げるようにローマに向かう。とんでもない男を立派だと勘違いし、生涯の愛だと信じていたなんて。ルーシーは身も心もぼろぼろだった。だから、ヴィットーリオを見た瞬間、わかったのかもしれない。この人は私と同じ境遇にある、と。彼はその整った顔立ちに、ときおり悲しみと苦痛をにじませる。ルーシーは彼の心に向き合いそうになる自分をいましめた。もう私の人生にややこしいロマンスは必要ない。★看護師としての経験を生かし、病院を舞台にした作品で読者を引きつけるマーガレット・バーカー。今回は悲惨な経験を経たのち、愛に背を向けようとするドクターが登場します。★
  • 甘い手ほどき
    3.0
    ハンナが研修先に選んだのはロンドンの一流病院だった。驚いたことに、彼女の指導を受け持つという医師は、かつて憧れを抱いていた幼なじみのアダムだった。久しぶりに再会したアダムは、自信にあふれ、有能そのものだ。都会になじめず、不安でいっぱいのハンナとは正反対。裕福な家庭に生まれた彼は、貧しい里親に育てられた私とは違う。みじめさに打ちのめされる彼女に、アダムが追い討ちをかけた。「ロンドンに出てきたとは驚きだ。君には田舎がお似合いだよ」そのさげすむような口調に、幼い恋心を打ち砕いた彼の冷酷な仕打ちがよみがえった。
  • ラストダンスはシェフと べラ・ルチアが結ぶ恋
    -
    先王の次男セバスチャンが新しい国王に即位することが決まり、メリディア王国では近々戴冠式が行われる。ロンドンの〈ベラ・ルチア〉でシェフをしていたエマは、栄えある戴冠式後の食事会の料理長に選ばれた。出発前、セバスチャンは典型的なプレイボーイだと警告されたけれど王子と顔を合わせることなどないと意に介さなかった。ところが到着早々、恐ろしくハンサムな男性に遭遇する。城で働いている人としか見えなかったが、数時間後、正装した彼の姿を目にしたとたん王子と悟った。慣れない環境と王子への思いを抱えて、困難な城での日々が始まった。★7月5日刊「ワイングラスの向こうに」で恋を実らせたレイチェルの異母妹エマがヒロインです。★
  • 砂漠の天使
    -
    ルーシーはアラブの国ラマルハムラの砂漠を車で走っていた。夫が財産目当てに結婚したと知り、怒りにまかせて追ってきたものの、彼がいるはずのキャンプにたどり着けない。道に迷ったのだ。途方に暮れ、疲れきった彼女は運転を誤り、車は激しく横転した。炎上する直前、現場に駆けつけたハニフ・アルハティブが間一髪でルーシーを車から助け出した。ぐったりした彼女を片腕に抱いてハニフは馬を走らせる。ルーシーは混濁する意識の底で力強い胸の鼓動を聞き、優しく慰める声を聞いた。砂漠の天使が舞い降りてきて、私を助けてくれたのかしら……。★名誉あるRITA賞の受賞作家、リズ・フィールディングがアラブの国の心優しい王子をヒーローに、皆さまにお送りする最新作。傷ついた者同士の愛の物語です。★
  • ワイングラスの向こうに ベラ・ルチアが結ぶ恋
    3.0
    レイチェルは〈ベラ・ルチア〉のワイン仕入れの責任者として太陽の輝く夏のフランスを巡っていた。たまたま立ち寄ったアルザスの小さな町で出会ったのはすばらしいワインだけではなかった。ワイナリー〈シャルティエ〉の経営者リュクは最高級のピノ・グリと甘く酔わせる恋の味を教えてくれた。とはいえ、レイチェルはじきにロンドンに帰る身だ。それに、リュクもどこか苦悩を抱えているように見える。でも、この思いは止められない。リュクは彼女が初めて知った理想の男性なのだから……。★〈ベラ・ルチアが結ぶ恋〉はロンドンに三店舗を持つ高級レストラン〈ベラ・ルチア〉の創業者一族の物語です。★
  • 最後のメッセージ
    -
    イザベルは高原の村の診療所で医師として忙しい日々を送っている。いつものように往診帰りにティーショップに立ち寄り、ケーキとお茶を楽しもうとしていた彼女は思いがけないニュースを耳にした。「ロスが帰ってきたのよ」ロス・テンプルトンは七年前、十八歳のイザベルを残して村を出た。一緒に連れていってとすがる彼女をしりぞけて。あの、相手にまっすぐ感情をぶつける少女は、もういない。今の私は、冷静で自立した大人の女性だ。ロスと再会したって心を乱されることもないはず。しかし、彼が同じ診療所で働くとあっては……。★イギリスで人気のアビゲイル・ゴードンの作品をお届けします。過去は捨ててしまいたいのに、運命の女神はイザベルの心などおかまいなしに、初恋のひとを彼女のもとに送り込んできます。★
  • 生まれかわった花嫁 父の贈り物 III
    -
    チェルシーはキング家の末娘として何不自由なく生きてきた。類まれな美貌と天真爛漫な性格でマスコミの人気者だ。そんな彼女に、ある日、父が有無を言わさず命令を下した。ボディガードとして雇ったランドと二人で田舎で農場を営む叔母の手伝いに行けという。初対面のランドは無愛想で、チェルシーに見向きもしない。だれもが私のことを好きになるのに、なぜなの?しかし、彼にはありきたりの男には望めない本物の魅力があった。チェルシーは生まれて初めて奇妙な予感を覚える。彼によって今まで知らなかった世界を知ることになるような……。★シルエット・ロマンスで皆様に愛された人気作家カーラ・コールターをハーレクイン・イマージュより刊行しています。医師から余命一年の宣告を受けた富豪の父親が愛娘たちに幸せな結婚をさせるため、ひそかに計略をめぐらせる連作も、いよいよ最終話です。★
  • シンデレラの階段
    4.5
    理不尽な里親に耐えられなくなってジョーはフランスに逃れ、ほんの偶然から、古いお屋敷に住み込みの整備士の職を得た。だが相変わらず心配事はある。主人は女性を雇わない主義だと聞き、男の子のふりをしているのだ。幸い、主人が訪れることはまず皆無というけれど、正体を知られたら即刻、追い出されるに決まっている。ある日屋敷の私有地で見知らぬ男性に出会って心引かれたものの、ジョーは逃げ出さないわけにはいかなかった。敷地に迷い込んだ旅行者であっても、かかわらないのが鉄則だ!まさか、その人がここの主人だったとは……。★世界中を旅した経験を生かし、華やかな物語を紡いできたソフィー・ウエストンが、今回は絵のように美しいフランスの一地方を舞台に、不幸な子供時代を送ったヒロインの愛のストーリーをお届けします。★
  • 月夜の告白
    -
    夫が求める“セクシーでかわいい女”を演じてきたエンジェルだが、夫が若い女性に心を移し、離縁されてしまう。その見返りに彼女が与えられたのはアマルフィに立つ屋敷だけ。でもイタリアは十代のころからのあこがれの地だ。気持ちを切り替えて、はるばる来てみると、屋敷には元の主であるヴィットリオがいた。エンジェルに反感を抱いているのは明らかなのに、「君には僕が必要だ」などと言う。確かに、屋敷のレモン園を維持するには彼の専門知識が必要だった。ほかに生計を立てる道もなく、エンジェルはしぶしぶ彼を雇う……。★セクシーな魅力を武器に生きてきたヒロインの真情とは?ラテンの男をヒーローに、RITA賞に二度輝いた実力派の筆が冴え渡ります。ページを開けば、そこはイタリア。皆さまの心に届きますように。★
  • せつない選択
    4.0
    仕事がらみで、気が進まないツアーに参加したヘザーは、集まったメンバーを見てショックを受けた。ツアー・リーダーを務めるのは、ハンター・ブラドック――十年前、三カ月間だけヘザーの夫だった男性だ。ヘザーは交通事故で重傷を負った母親の生活を支えるため、結婚したばかりの愛する夫のもとを去ったのだった。ハンターはきっと今も、勝手に家を出た私を許していないだろう。旅行の間、ハンターとはできるだけかかわらないようにしよう。今でも彼との別れを思い出すと胸が張り裂けそうになるのに、現実の彼を見たら、心も体も彼を求めてしまうに違いないから。★その結婚は、互いの心を深く傷つけたまま十年間も中断しています。ベテラン作家バーバラがひさびさに放つのは夫婦再会の物語です。★
  • 恋はシャボン玉に似て 父の贈り物 II
    -
    勉強一筋の日々を送っている大学院生のジェシカに、父が修理工場でアルバイトをしてはどうかと勧めた。実社会というものを味わうべきだというのだ。不安を抑えておもむいた現場はジェシカにとって衝撃的だった。そこは殺風景で乱雑な男の職場で、大学の勉強など通用しない。しかも経営者のガーナーは見るからに男っぽい皮肉屋。「君のような世間知らずのお嬢さんがこんなところで働けるかな」ジェシカはガーナーの挑発を受けて立つことにした。シャネルのスーツをTシャツとジーンズに替えて。★シルエット・ロマンスで皆様に愛された人気作家カーラ・コールター作品をハーレクイン・イマージュより刊行しています。医師から余命一年の宣告を受けた富豪の父親が愛娘たちに幸せな結婚をさせるため、ひそかに計略をめぐらせます。★
  • 一夜だけのプリンセス
    4.5
    服飾デザイナーのジェシカは最高級の織糸の買いつけのため、ヨーロッパの小さな公国アルプアズーリにやってきた。カーブを切るたびに、絵葉書のような景色が現れる。事故が起こったのは、君主の居城が見えてきたときだった。彼女が運転する車に飲酒運転の車が接触し、相手の女性は車ごと崖から海へ転げ落ちていった。六日後に目覚めたとき、ジェシカがいたのは病院ではなく、ラウル・ルイ・ダペルジュネの城だった。事故で命を落としたのはラウル王子のフィアンセだという。なんということをしてしまったのだろう。ジェシカは茫然とした。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスがロイヤル・ロマンスをお届けします。舞台はヨーロッパの公国。事故がきっかけで、まさに別世界のようなロイヤル・ファミリーに足を踏み入れてしまったヒロインの葛藤を描きます。★
  • 誕生日のカクテル
    -
    バーで一人、カクテルを飲む女性――その寂しげな後ろ姿にリーアム・コンウェイは目をとめた。ふと振り向いた彼女の澄んだグレーの瞳に心を奪われ、リーアムは彼女の隣に座って同じカクテルを注文した。隣に座った見知らぬ男性に声をかけられたアリスは彼に見つめられて体が熱くなるのを感じた。たまにはバーでハンサムな男性とおしゃべりしてもいいんじゃない?まして今日は私の三十歳の誕生日だもの。その夜アリスは、自分でも信じがたいことに、彼と二人タクシーに乗って、家路に就いていた。★お互いに相手が誰なのかも知らないまま恋に落ちた二人。彼らの前途には思いがけない困難が立ちはだかっていました。バーバラ・ハネイが生き生きとした会話で綴る上司と部下の恋物語です。★
  • ハートの翼 父の贈り物 I
    -
    十代のブランディにとって、父の右腕として働くクリントは、危険な魅力にあふれた大人の男だった。彼が結婚し、幼い恋が破れたあとも、いまだに忘れられない。そのクリントが妻を亡くして打ちひしがれているという。「彼に笑いを取り戻させてくれ。おまえにならできる」大好きな父に頼みこまれたブランディは、湖畔のキャビンで隠遁生活を送るクリントのもとを訪れた。七年ぶりに会う彼は陰りを漂わせ、いっそう魅力を増していた。彼に惹かれてはだめ。ブランディは必死に言い聞かせた。もう一度彼に拒絶されたら、この心は張り裂けてしまう!★シルエット・ロマンスで皆様に愛された人気作家カーラ・コールターの作品をハーレクイン・イマージュより初刊行いたします。医師から余命一年の宣告を受けた富豪の父親が愛娘たちに幸せな結婚をさせるため、ひそかに計略をめぐらせる物語をお楽しみください。★
  • シンデレラが見る夢
    -
    アルバイト先のオフィスで、サムは丸められた紙くずを拾った。広げてみると、大晦日に開かれる舞踏会のチケットだった。サムは深く考えもせずに持ち帰り、思い出に残るような経験がしたくて、ドレスアップして出かけた。舞踏会はまさに夢そのものだった――魅力的な男性に誘われてダンスに興じ、彼と新年のキスまで交わした。でも、華やかな夢には思いもよらない結末が待っていた。サムがキスした相手は、なんとチケットの本当の持ち主で、仕事先の大企業のCEO、マック・マカレニーだった!彼のオフィスからチケットを盗ったと思われたら、どうしよう……。
  • 三つめのハッピーエンド
    -
    ニューサウスウェールズ州、クレイドル・レイク──村人たちはみんな知り合いという、湖畔の小さな村だ。シドニーの大病院で働くファーガスはそこを転勤先に選んだ。最愛の娘を亡くした痛みを静かな環境で癒すために。同じころ、救急医のギニーも故郷のクレイドル・レイクに帰った。死期が間近に迫った愛する兄に治療を頼まれたからだが、弟二人も同じ遺伝性の病で失った彼女には、つらい役目だった。ファーガスとギニーが出会った瞬間惹かれ合ったのも不思議はない。二人は互いの目の中に同じ悲しみと苦悩を見たのだから……。だが、その愛をも揺るがす、さらなる試練が二人を待ち受けていた。
  • 砂漠の小さな王子
    4.0
    ヴィヴがかつて愛したガーリブは、オムラーニア国のシークだった。皇太子であり外科医である彼は、立場と職務を優先し、ヴィヴとの関係をひた隠しにしたばかりか、泣いてすがる彼女を、さよならも言わず捨て去った。思いがけない愛の遺産を彼女に宿して……。ヴィヴは、ガーリブが知るよしもないその贈り物を糧に生きた。そして七年が過ぎたとき、彼女はある固い決意を胸に、ふたたびガーリブのもとを訪れる。今の彼が、すべてを知るに値する男性かどうか見極めるのだ。それまでは隠し続けなければ。彼と私の息子のことを。■傲慢だけれど痛いほどの愛情を注ぐヒーローと、身分の違う男性への切ない愛を心に秘めるヒロイン。オリヴィア・ゲイツならではのエキゾチックで情熱的なロマンスの世界を、どうぞご堪能ください。
  • 雪に舞う奇跡
    4.0
    セイディの唯一の肉親だった祖母が亡くなり、借金が残された。返済のため、彼女は住み慣れたコテージを売る決心をした。これからは村を出て、一人ぼっちの日々が始まる。だが、コテージの買い手が家政婦をさがしていると聞き、セイディは雇ってもらうよう願い出た。雇主は中年の脚本家だそうだけれど、どんな人だろう?数日後やってきた男性はとても中年には見えず、背が高くて、女性なら誰もが憧れるほど整った顔立ちをしていた。思わず心奪われて相手を見つめるセイディに彼は言った。「君に家政婦は無理だろう。ぼくは思慮深い田舎の女性を雇いたい」■セイディは彼の気持ちを変えさせることができるのでしょうか。クリスマス・シーズンにお届けするベティの作品は、イギリスの小さな村を舞台に繰り広げられる味わい深い珠玉の一編です。
  • もう一つのクリスマス
    4.3
    医師のセイラは同僚のダンとの将来を漠然と考えていた。だが、セイラが双子の妹ザラにダンの存在を知らせたとたん、ザラはモデルとしての魅力を発揮して、たちまちのうちにセイラからダンを奪い、結婚してしまった。そして今、セイラは妊娠できないザラの代理母として妊娠中だ。両親からのたっての願いで、そして大事な妹のために……。そう思いながらも、ダンへの思いはいまだに断ち切れない。そんなある日、セイラは車にはねられそうになり、重傷を負った。ダンが私の身を心配するのは赤ちゃんのことが大切だから。でも、もしもそれ以外の気持ちがあるとしたら……?
  • 夏の天使の贈り物 ドクターと見る夢 II
    3.0
    勤め先の病院に、ルカ・ロマノが戻ってくる――。看護師のリラはそのニュースに困惑した。別居中の夫が、再び医師として、職場の同僚になるというのだ。ルカは七年前、リラの流産をきっかけに彼女のもとを去った。以来、彼はまったく連絡をよこさなかった。ルカのことは乗り越えた、私は自分の人生を生きていく。リラはそう心に決め、彼に離婚届を送りつけたところだった。なのに、ルカは戻ってきた。年月を経てさらに魅力的な男となって。しかもその手には、まだ結婚指輪がはめられている!彼は二人の仲を終わらせたいと思っているはずなのに。なぜ?■11月に続き、医療現場を舞台にした三部作〈ドクターと見る夢〉の二作目をお届けします。真夏に迎える素晴らしいオーストラリアのクリスマスと共にお楽しみください。
  • 恋のプリンセス 王宮の恋人たち II
    -
    カステルマーレ公国王女レジーナには、少女のころから思いを寄せる男性がいた。宮殿専属の庭師の息子で、今は獣医となったディゾだ。ディゾは厳格な階級意識に縛られた父の言いつけに従い、レジーナとの距離を慎重に保っている。しかし、レジーナは自分の気持ちを抑えられなかった。ペドロサ国王ニコラスとの婚礼が迫った今、彼女は一大決心をした。ディゾが滞在するサルディニアに行こう。誰にもじゃまされず、彼と一夜を過ごすために。■ハーレクイン・イマージュの人気作家レベッカ・ウインターズが綴る王室をめぐる物語。第一話でヒーローを務めた皇太子の妹レジーナが登場します。王女ゆえの苦悩に満ちた、その恋のゆくえは……?
  • 初恋に帰るクリスマス
    -
    カーリーは、クリスマスイブの花嫁になれなかった。式の前日、友人どうしだった兄と婚約者が雪山で命を落とし、思い描いていた輝かしい未来は、ぷつんと途切れてしまった。兄の親友ジェイクは、なぜか二人の死に責任を感じているようで、あの悲劇以来、町を離れた彼女を遠くから支え続けてくれている。七年目のクリスマス、家族に請われ仕方なく戻ってきた彼女は、思いがけずジェイクのやさしい笑顔に迎えられた。「おかえり、カーリー。きみを待っていたんだ」雪に覆われたあの山を見るのはいまだに辛いけれど、ジェイクの温かいまなざしに、カーリーの心は甘くざわめき……。■時には兄のように、時には恋人のように彼女を見つめるジェイク。カーリーはそんな彼に戸惑いを覚えます。彼の本心は? そして彼が兄たちの死に責任を感じている理由とは? M・マクローンらしい、ちょっぴり切なくキュートなクリスマスの物語です。
  • フィレンツェの奇跡
    3.5
    一年前、アリッサは恋人のジェームズを大事故で亡くした。その追悼式に参列するため、彼女はイタリアの事故現場を訪れた。ジェームズの死以上にアリッサを苦しめたのは、彼が新たな恋人とともにこの世を去っていったという事実だった。凍りついたように現場で立ちつくす彼女の目に、一人の男性の姿が映った。漆黒の髪、優しさなど微塵も感じられない鋭い目は、あらゆるものを拒絶している。誰かが彼を「ドラーゴ」と呼ぶのを耳にして、アリッサは愕然とした。ああ、彼がドラーゴ・ディ・ルーカ……。長く閉ざされていた彼女の心の扉が、かすかに動き出した。■RITA賞に二度輝いた人気作家、L・ゴードンの久々の新作をお届けします! 恋人ジェームズの裏切りと死で深く傷ついたアリッサ。彼女に救いの手を差し伸べた男性ドラーゴの正体とは?
  • 復讐は恋に似て
    3.0
    ダーシーは派遣会社で働きながら年老いたエミーと暮らしている。病気がちなエミーの看病をちゃんとしてあげたいダーシーは、時間を自由に使える今の生活をわりと気に入っていた。ある日、書類の配達を頼まれたダーシーは指定されたホテルに向かう。部屋にいたのは不穏な表情を浮かべた屈強な男二人で、中に引きずりこまれた彼女は、恐怖のあまり気を失ってしまう。目覚めたとき、そこには三人目の男がいた。「私をどうするつもり?」朦朧とする意識の中で、ダーシーは尋ねた。「脅迫に加担した君をどうしたらいいと思う?」男が険しい表情で言う。脅迫? まったく身に覚えのない彼の言葉にダーシーは呆然とした。■イマージュの人気作家ジェシカ・スティールの作品をお届けします。影のある一途なヒーローを描いて、多くの読者の支持を得る彼女。今回は意外な事件の連続に、その魅力が一層際立ちます。ご注目を!
  • 聖なる季節の告白
    3.0
    看護師として働くアナの前に、かつての恋人グレンが現れた。学生時代から愛しあい、結婚も誓った二人。医師で理想主義者のグレンはアフリカで人道的医療活動を行い、アナも彼と人生をともにするはずだった。だが、交通事故により子供を産めない体になった彼女は、その事実を隠したまま、五年前に自分から別れを告げた。子供のいる家庭を望むグレンを、愛していたから……。アフリカから一時帰国したグレンは、二、三日の滞在のはずが、思いがけずアナの身近で日を送ることになる。彼に秘密を知られたらどうしよう――不安がアナを襲った。
  • 一夜の絆 ドクターと見る夢 I
    3.0
    ベスはいまだに自分のとった行動が信じられなかった。男性についてはとりわけ慎重なはずの彼女が、金曜の夜、出会ったばかりの男性とベッドをともにしてしまったのだ。緑の瞳が印象的なゲイブは、ベスを優しく包みこみ、ときに激しく、繰り返し愛してくれた。ベスも、一夜限りの相手に奔放に応えた。ところが翌週、ベスの働く病院に現れた新任の外科医は、なんと週末の夜の情事の相手、ゲイブだった!ベスはうろたえながらも、心を決めた。あの夜のことは胸に封じこめ、彼とはあくまで医師と看護師として冷静につき合っていこう、と。だが、そんなベスの決心を、予想外の出来事が粉々に打ち砕いた。
  • プルメリアに誓う恋
    3.0
    法科大学院を修了したばかりのシェルビーは育ての親とも言える叔母ケイにつき添ってハワイを訪れた。叔母の十五年にわたる文通相手ダンに会うためだった。ダンはいい人のようで、叔母ともいい雰囲気だ。彼に紹介された、共同経営者のピートもすてきな男性で、休暇が楽しく過ごせそうだと、シェルビーは胸をときめかせた。ただし、一つだけ気になることがある。ダンもピートも、何か隠している様子なのだ。いったい何があるのかしら?日がたつにつれ、シェルビーの不安は募っていった。
  • 洋上のときめき
    -
    社長秘書として勤める投資会社の経営が危ないというデマが流れ、動揺するモリーにボスのジャロッドがある計画をもちかけた。顧客が離れていくのを食いとめるためにデマの出所を突きとめ、問題を解決して事業の安泰を取り戻さなくてはならない。それには顧客の集まる社交界の行事に出席して情報を得るしかないと。同行を求められたモリーは気が進まなかった。私とはまったく違う世界の人たちに囲まれて、ボスに恥をかかせるようなまねをしてしまったら?だがそれも仕事のうちだとジャロッドに押しきられ、しかたなくモリーは着ていくドレスを買いに走った。
  • 突然のプリンセス 王宮の恋人たち I
    3.0
    アレクサンドラはせっぱつまっていた。ハリウッド女優だった母が莫大な借金を残して亡くなり、返済するには母が遺したダイヤモンドを処分するしかない。ニューヨークの高級宝飾店に引き取ってもらおうと出向いた彼女はダイヤモンドはすべて模造品だという鑑定士の言葉に呆然とした。そんなことはありえないわ! 食ってかかるアレクサンドラの前にその一部始終を監視カメラで見ていた店のオーナーが現れた。君の問題を解決する方法がある、とオーナーは言い、自分の素性を明かした――カステルマーレ公国の皇太子ルッカだと。そして、ルッカはアレクサンドラに驚くべき解決法をもちかける。■地中海の小国カステルマーレの王室をめぐる物語。王位継承に伴う結婚問題に悩む皇太子ルッカは、偶然目の前に現れた女性に惹かれ……。
  • 砂漠に魅せられて
    -
    華やかなパーティで、ポリーはひそかにその男性を見つめていた。ラシード・アル・バハ殿下――中東の国アムラのプリンスだ。いかにもアラブ人らしい顔立ちにそぐわない青い瞳がセクシーな魅力をいっそう際立たせている。ポリーは彼のそばに行き、話をしなければならなかった。アムラでのドキュメンタリー番組の撮影を許可してもらうために。しかし、いざラシードと目が合うと、その場に凍りついた。彼がポリーに向けた視線には冷たい敵意がこもっていたからだ。なぜそんな目で私を見るの?彼は私のことなどなにも知らないはずなのに。それとも……。
  • 奇跡に満ちた夏
    4.0
    教師のイーデンは夏休みを利用してシカゴに帰省した折、同窓生のジェレミーの家で働かないかと打診された。驚いたことに、彼は遺伝性疾患で失明の危機に瀕しているらしい。イーデンには自分からジェレミーにキスをした過去があり、気づまりに思いながらも、経済事情から面接を受けに行く。「採否を決める前に、僕の秘密を打ち明ける」あこがれ続けていた彼の告白に、イーデンは衝撃を受けた。なんと、彼の子供が何人も生まれている可能性があるという。その子供たちを捜しだし、遺伝性疾患の件を説明すること。それがイーデンに託された仕事だった。
  • 迷える花嫁
    -
    ヘザーは挙式前日に結婚を取りやめ、ロンドンにやってきた。過去を知る者のいない場所で新しい暮らしを始めたかったのだ。ところが派遣の看護師として勤務についた初日、思いもよらない男性と再会する――小児科医長のアーチーだ。彼こそ、あの日私に勇気をくれた人だった。教会の外でベンチに座って思い悩んでいた私に、優しく声をかけ、自分の心に従うことだと励ましてくれた彼。そのアドバイスに力づけられ、私は婚約を解消した……。実のところアーチーは思いやりのある優秀な医師だった。なのにもうすぐ辞めるという。ヘザーは胸に鈍い痛みを覚えた。
  • 冷たいハネムーン
    3.5
    インテリアデザイナーとして前途洋々のはずだったマロリーは恋人スティーヴにだまされ、会社のお金をすべて持ち逃げされた。残ったのは多額の借金と愛犬チャーリーだけ。その借金を肩代わりして彼女を救ったのが今の夫トールだ。交換条件として結婚を求められ、しかたなく応じたマロリーは建設会社を経営する彼の客をもてなす女主人役を務めてきた。恋人を忘れられないまま、形だけの夫婦生活を続けていたある日、トールが突然スコットランド高地にある荒れ果てた古城を相続し、会社も家も売ってそこに移り住むと言いだした。またしてもマロリーに選択の余地はなく、新たな生活が始まった。◆日本でも多くの読者に愛されているジェシカ・ハート。今年度RNA(英ロマンス作家協会)が贈るロマンス小説の賞で栄誉あるファイナリストに輝いた彼女の新作をお届けいたします。◆
  • 真実の嵐
    -
    アビーは姪ブリアナを連れて王家の古い別荘に身をひそめていた。王家の主治医である伯父がブリアナを皇太子の落とし子に仕立てあげ、権力を手にしようと企んでいるのを知って逃げ出してきたのだ。出産と同時に亡くなった姉に、この子を守ると約束したから。ところが、今は使われていないはずの無人の別荘に突然、王家の三兄弟の末弟プリンス・ミケイルが現れた。ハンサムなプレイボーイと評判の彼が、なぜ一人でこんなところに?アビーはうろたえた。とにかく、逃げなければ。別荘に忍び込んだ理由をプリンスに明かすわけにはいかない。今、宮殿を揺るがしている騒ぎに私が深くかかわっていることを。◆ヨーロッパの小国カルネシアの王子たちが愛を貫く姿を描く三部作。最終話の次回は第一王子デーンの物語をお届けします。お楽しみに。◆
  • 砂漠の炎に抱かれて 恋の冒険者たち IV 上
    -
    最高の結婚披露宴の終わりに花嫁が投げたブーケが、夕空に舞い、まっすぐセシルに向かって飛んできた。だが、取る気になれず、やり過ごそうとしたとき、背後にいた男性がブーケをつかんで彼女の肩越しに投げ返した。彼だわ。しぶしぶ受け取ったセシルは直感した。今日が初対面の異国の人、ラウル・モンタルバン。フィアンセがいながらも、セシルは彼に心を奪われていた。ラウルが投げてよこした美しいブーケは、新しい恋の始まりを告げているの?いいえ。そんなこと、周囲が許してくれるわけがない。◆オーストラリア上流社会の人々を描く四部作〈恋の冒険者たち〉もいよいよ大詰め。第四話は華麗な結婚式の場面で幕が開きます。下巻は6月20日に刊行。読み応えある長編をお楽しみください。◆
  • きらめく光の中で
    -
    南太平洋に浮かぶ美しい島国エリレカでは内戦が続き、難民キャンプに設けられた病院で働く看護師エリーは休む暇もない。彼女は国際的な支援活動をしている医療チームのメンバー。夫と子供を事故で亡くして以来、医療に専念し、自分の命にもあまり執着しないで生きてきた。そこへ小児科医で医療チームのリーダーでもあるニックが加わった。エリーの過去を知る彼は、彼女に好意を抱きながらも、その思いを友情の域にとどめておいてくれている。だが、ふいにニックに唇を重ねられたとき、エリーの中でなにかが壊れた。
  • 偶然の恋人
    -
    セレーナの父親は往年のロックスター。そのせいで彼女は子供のころから常に好奇の視線にさらされ、つらい思いをしてきた。だから平凡でも堅実な男性と幸せな家庭を築きたいと願っている。そんな彼女が理想の夫を求めてブラインドデートに車で向かう途中、誤って水たまりをよけそこなったのがすべての始まりだった。歩道を歩いていたスーツ姿の男性をずぶ濡れにしてしまった彼女は車を降りて謝り、彼を家まで送り届けることになった。ハンサムで魅力的な彼を助手席に乗せ、セレーナの心は揺れた。彼の名前はジェイク、仕事は会計士――わかっているのはそれだけ。でもブラインドデートの相手より彼とこのまま過ごせたらいいのに。
  • 美しい会計士の誤算 ウエディング・プランナーズ V
    3.0
    オードラ・グリーンは〈ウエディングベルズ〉の経理担当。同僚たちはみな次々と結婚し、幸せのまっただなかにいるが、オードラだけは、挙式当日に捨てられた過去をまだ引きずっている。おまけに会社は経営難。彼女は責任を感じ、ひとり沈んでいた。そうだわ、マネッリ家の屋敷で家政婦をしている母に相談してみよう。邸内の私道に車を乗り入れたとき、彼女の心臓がどきんと鳴った。あれは、ドミニク? なぜ、赤ちゃんを抱っこしているのかしら?幼いころ憧れた、マネッリ家の御曹司ドミニク。久しぶりの再会……。事故で急死した兄夫婦の子を引き取ることになったと言う彼は、オードラを子守に雇いたいと申し出る。もちろん、泊まりこみで。
  • まぶしすぎる恋人 恋の冒険者たち II
    -
    「なぜ私のことが嫌いなの、ロス?」サマンサは尋ねずにはいられなかった。お互い友人の結婚式で新郎新婦の付添人を務めて以来、久しぶりに会ったというのに、ことあるごとにロスはサマンサに敵意を示す。オーストラリア奥地への撮影旅行に際し、カメラマンの兄はロスに道案内を依頼していたが、サマンサが同行するなら断ると彼は言う。私がいったいロスに何をしたというの?彼女は意地になり、秘境への旅に同行する覚悟を固めた。
  • 夜明けのプロポーズ
    -
    アダムが故郷ペンハリーの診療所に代診医として戻ってきた。その噂を聞いた救急救命士のマギーは心穏やかではいられなかった。高校時代、憧れの上級生だったアダムに恋をし、十六歳の誕生日に初めてのキスをした思い出が胸によみがえる。けれど彼が医大に進学するため村を離れて以来音信はとだえていた。一年前に偶然、ロンドンで再会するまでは。あれほどみじめな思いをした日のことは思い出したくない。アダムがすでにほかの女性のものだったと知った日のことは。だが診療所で彼の濃いブルーの瞳を再び目の前にしたとたん、マギーは高校生のころと同じ気持ちに戻っていた。★ハーレクイン・ロマンス4月5日刊、サラ・モーガン作「別れは愛の証」(R~2377)同様、イギリス、コーンウォール地方の村ペンハリーにある診療所が舞台の作品です。★
  • チョコレート・プリンセス 愛を貫くプリンス I
    -
    夜もふけたころ、マリサは橋の上で途方にくれていた。自分がだれかもわからず、行くあてもない。倒れたときに頭を打ち、記憶を失ってしまったらしい。そこへ現れた見知らぬ男性がしつこく彼女に事情を尋ね、いくら拒んでも、ほうってはおけないと言い張って立ち去らない。男らしい魅力と存在感に満ちた彼に圧倒され、ついに根負けしたマリサは彼の家に行くことにした。ところが連れていかれたのは壮麗な宮殿……ここが彼の家?「あなたはプリンスなの?」呆然として尋ねるマリサに、モンテネヴァダ王家のプリンス・ニコは瞳をきらめかせてほほえんだ。★ヨーロッパの小国カルネシアの王子たちが愛を貫く姿を描く三部作。次回は第三王子ミケイルの物語をお届けします。どうぞお楽しみに。★
  • 脅迫は甘く切なく 恋の冒険者たち III
    -
    祖父の遺言により、サンドラは半年後の二十一歳の誕生日に、オーストラリア奥地の大牧場を相続することになった。当面は牧場監督のダニエルが後見人となる約束で、空港に出迎えた彼は力強く、頼りになりそうな男性だった。だが、屋敷へ向かうヘリコプターが湿原の上空で失速する。墜落すれば鰐の餌食になるに違いない。死を覚悟した次の瞬間、ダニエルの神業とも言える操縦で不時着した。命拾いしたものの、サンドラの胸にある疑惑がよぎった。この事故は誰かが仕組んだのではないかしら?父がセスナ機の事故で命を落としたときのように……。★ご好評いただいているベテラン作家マーガレット・ウェイによる四部作〈恋の冒険者たち〉。第三話は大富豪の跡取り娘がヒロインです。次回第四話は6月5日と20日に上・下巻刊行となります。★
  • スペインの風に吹かれて
    4.0
    ヨーロッパツアーのガイドとして働くジリアンは、休暇をとってスペインのラ・マンチャ地方をドライブしていた。偶然通りかかったオリーブ農園に魅せられツアーのコースに組み入れられないか考えていたせいだろう、対向車をよけきれずに衝突事故を起こし、重傷を負ってしまう。そんな彼女を救い出し、病院へと搬送してくれたのが、対向車を運転していたハンサムなスペイン人男性、レミだった。レミはあのオリーブ農園の経営者にして、トレド伯爵家の末裔。けなげに痛みに耐えるジリアンを気遣い、彼女を自分の館に連れ帰る。ジリアンは戸惑いながらも、彼に惹かれる自分を抑えられなかった。★数々の受賞歴を誇る人気作家レベッカ・ウィンターズがスペインを舞台にやさしい愛の物語を描きました。オリーブの木を揺らす風のように、ひそやかで静かな愛がまっすぐ心に響いてくる一冊です。
  • 不機嫌なボスに愛を
    -
    派遣社員のソフィアは社長のアシスタントとして働くことになった。今度のボスは、不動産開発会社を率いる大富豪グレイ・バーロウ。怪我をして別荘で療養中だという彼のもとに行き、回復のための手助けをするのがソフィアの本来の役目だった。ところがグレイは静養先にまで仕事を持ちこんで彼女に手伝わせ、それ以外の世話など必要ないと言わんばかりの態度だ。ソフィアはくじけそうになる気持ちを奮い立たせた。私の料理と看護で、この不機嫌なボスの心を開いてみせるわ!そう誓う一方、本当は少し不安を覚えてもいた。あの魅惑的なグリーンの瞳と思わずキスしたくなるような唇に……。
  • 荒野の堕天使 恋の冒険者たち I 上
    -
    新進インテリア・デザイナー、ジェシカに大きな仕事が舞い込んだ。ノーザン・テリトリーの牧畜王、ブロデリック・バナーマンから、神殿さながらの新しい屋敷の内装を依頼されたのだ。かつてバナーマン牧場で起きた女性の失踪事件を思い出し、何か心に引っかかるものを感じながらも、仕事への意欲が勝って、ジェシカは奥地へと旅立つ。ダーウィン空港では、息子のサイラスが彼女を待っていた。そのあまりに優雅な容姿に驚きながらも、彼の目に冷酷な光を認めて、ジェシカは凍りついた。サイラスにとって、わたしは招かれざる客なの?★情熱に満ちた作風で魅了する、ベテラン作家マーガレット・ウェイの四部作をお届けします。長編を含むため、4月5日より連続6点の刊行となり、次回は4月20日に本作下巻を発売!お見逃しなく。★
  • 天使の住む丘
    -
    カサンドラはイギリスの小さな村の病院で看護師をしている。ある日、かかりつけ医ジョンの診療所を訪れた彼女は、思いがけずベヴァンと再会して呆然とした。ジョンが心臓発作で緊急入院し、ベヴァンが代診医としてやってきたのだという。彼はカサンドラにとって二度と会いたくない男性だった。かつて誤解からカサンドラに非難の言葉を投げつけたベヴァン。ところが、彼女を覚えていないのか、彼は初対面のように接している。このまま彼が私を思い出さずにいてくれたら……。カサンドラにはひそかにそう願わざるをえない理由があった。
  • プリンスはプレイボーイ 王宮への招待
    -
    この五年間、ケリーは世間から身を隠して暮らしていた。それはアルプ・ドゥ・シエルの王子さまと、間違った結婚をした報い。幸せは束の間で、ケリーはふしだらな女という噂を流され、国を追われてしまったのだった。いまはオーストラリアの片隅に身を置く彼女のもとに、ある日、ひとりの男性が訪ねてきた。その男の名はラファエル。夫のいとこだった。彼はケリーの夫の死を告げ、彼女に国に帰ってほしいと訴えた。断りたかった。しかしある思いに突き動かされ、ケリーはラファエルとともに旅立つ決心をした。
  • 仕組まれた王家の結婚
    -
    新進の建築家ブリアは建築会議に講演者として招かれた。その出張中、彼女はエキゾチックな男性、サムと知り合う。別れ際、サムは謎めいた目をして再会をほのめかし、情熱のこもったキスで、彼女を魅了した。旅先で出会っただけの男性に惹かれるなんてどうかしている。それでも運命を信じたくなっている自分に彼女はうろたえていた。やがて次の出張先、中東の王国アダラに向かったブリアは、そこで、サムの予言どおり、彼と再会することになった。なんとサムはアダラの王子で、彼女にこう告げたのだ。「僕は君と結婚しようと思っている」
  • 逃げ出した王女 王宮への招待
    -
    マハイル王子との結婚式の直前、ショショーナ王女は何者かに命をねらわれた。その場で彼女を救ってくれたのはボディガードのローナンだった。安全が確認されるまでは姿を隠したほうがいい。王女はローナンとともに一週間、孤島に身をひそめることになった。もともと望まない結婚からたとえ短期間でも逃げ出せて、ショショーナは幸せだった。これまでできなかったふつうの女性としての生活を楽しもう。しかも、一緒に過ごすローナンはたくましく魅力的な男性だ。彼女はなじみのない感情が自分の中で芽生えるのに気がついた。★ハーレクイン・イマージュの人気作家や期待の新人作家がお届けしている〈王宮への招待〉。今月は北米の実力派、カーラ・コールターが南国の島にある架空の王国を舞台に執筆しました。★
  • 雪原のウエディングドレス ウエディング・プランナーズ III
    -
    容姿端麗で才能豊かなセリーナ・ジェームスは、業界注目のウエディングドレス・デザイナー。みんなの期待を決して裏切らないパーフェクト・ウーマンだった。半年前、理想的な結婚相手と信じた恋人にふられたことを除けば。がっかりされるのが怖くて同僚たちに言い出せないまま、自己嫌悪から逃れるように、遠いシアトルまでの出張を志願した。手配されたプライベート・ジェットのパイロットはケイン・ワイリー。ワイルドで無遠慮で、セリーナの理想とは正反対のタイプだ。こんな人と二人で長時間のフライトなんて、と顔をしかめた彼女だが、シアトルからの復路、突如ケインの飛行機は制御不能に陥り――!
  • ガラスの幸せ
    -
    妊娠検査薬が陽性反応を示したのを見て、アナリスは呆然とした。私たち夫婦は子供を持たないと決めていたのに。だが時間がたって動揺がおさまるにつれ、愛する夫との間に子供ができた喜びがふくらんできた。あとは夫のドミニクにもそのすばらしさをわかってもらうだけだ。アナリスが打ち明けると、子供は欲しくないと彼は言い張った。子供に束縛され、今の生活を変えるのはごめんだと。なぜそこまで頑固に反対するのかといぶかるアナリスにドミニクは突然、信じられない事実を明かした。妻にさえ秘密にしていた衝撃的な過去を。★先月刊「愛を禁じた契約」(I~1992)のヒロインだったリアンの双子の妹アナリスの物語をお届けします。予想外の妊娠をきっかけに夫との間に溝が……。夫が子供を拒む理由とは?★
  • 再会のテムズ川
    -
    ジョシュが帰ってきた?本当に?ファーンと彼は小さいときからずっと一緒だった。二人の関係が変わってしまったのは、ファーンの兄が亡くなってからだ。ジョシュは一箇所に落ち着かず、旅ばかりするようになった。ファーンはつねに安定を望み、危険なことは避けるようになった。そして、彼への思いは封印したと思っていた。今、ジョシュはやさしく笑っており、彼女はどきどきした。あんなにひどく傷ついた過去があるのに、またしても彼女は、またジョシュしか見えなくなっていた。
  • シークへの贈り物
    -
    メリッサは砂漠の国ザヒールにやってきた。この国を訪れたのは、親友の結婚式に出るためだが、メリッサにはもう一つ目的があった。親友の夫となる男性の双子の弟で、兄とともに国を治めるシーク、アーロンに会うという目的が。四カ月前、二人は情熱に満ちたひとときをともにした。だが、メリッサとアーロンの住む世界はあまりにも違う。しかもアーロンは、結婚する気はないとはっきり言っていた。メリッサは、まだ目立たない腹部のふくらみにそっと手をあてた。この妊娠を知らされたら、彼はどう出るだろうか……。★「砂の魔法」で幸せを見つけたジェンとカム。いよいよふたりの結婚式が執り行われます。本作の主人公はジェンの親友メリッサとカムの双子の弟アーロン。悩み多きヒロインの恋のゆくえは?★

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