ノンフィクション - 朝日新聞出版作品一覧
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-一時は上映中止に追い込まれながら昨年公開された映画『靖国』の監督が、自身の死生観、日本人と靖国、神道、天皇制について語る。また、土木典昭、鈴木邦男などとの対談、日本人学生との対話も収録。
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-飢え、酷寒、重労働という「三重苦」に耐え、シベリア捕虜たちが生き抜いた強さはどこから生まれたのか。残された絵画、俳句・川柳・短歌のほか沿海地方などの楽劇団の活動から、苦難の体験を「生きる力」に変えた芸術表現や精神性をたどる。
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4.5女性初の横綱審議委員として、角界にもの申し続けてきた内館牧子さんが、10年間の任期を終え、朝青龍への苦言、大麻事件での相撲界の体質、貴乃花の秘話など、まだまだ言い足りなかったこと、これまで言えなかったこと、相撲界の内緒話を一気に打ち明ける! 週刊朝日連載で随時掲載した人気コラム「横審リポート」も10年分を一挙再録!
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3.7都立広尾、京大、埼玉医大、東京女子医大、慈恵医大……有名病院で相次ぐ医療事故を朝日新聞医療記者が徹底追究。知られざる真相を暴き再発防止策を提言し、パロマ湯沸かし器や時津風部屋事件から死因究明の難しさを浮き彫りに。
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4.72021年メジャーリーグMVPのエンゼルス・大谷翔平。米国のファンやメディア、チームメートは「リアル二刀流」をどう捉えているのか。現地メディアだけが報じた一面とは。大谷の番記者経験もある著者が日本ではなかなか伝わらない、その実像に迫る。
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4.0授業崩壊が進む「教育困難校」は学力、貧困、教育行政、新自由主義経済などの問題が重層的に絡む、現代日本の縮図だ。教師でもある著者自身の体験、関係者のインタビューを通して、現場の実態をリアルに描き、公教育の再生を探る。
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4.3宅配便の多くは送料無料で速く確実に届く。だが、コロナ禍でネット通販は大膨張し、荷物を運ぶトラックドライバーの労働実態は極めて過酷になっている。物流ジャーナリストの著者が運転手に同乗取材し、知られざる現場を克明に描く。
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4.2虐待の家で育った少女が、笑顔を取り戻した──。貧困・虐待・スクールカースト・ドラッグ・性。現代の子どもたちが抱える問題の最先端が現れる「保健室」と、そこで彼らを支えて奮闘する「養護教諭」の活動に密着したルポルタージュ!
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3.9第二次世界大戦、大震災と原発、コロナ禍、日本はなぜいつも「こう」なのか。「正しい歴史感覚」を身に付けるには。教養としての歴史が社会から消えつつある今、私たちはどのようにしてお互いの間に共感を生み出していくのか。枠にとらわれない思考で提言。
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3.6特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争……。鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる。朝日新聞土曜別刷りbeの好評連載、待望の新書化。
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3.7天皇と東條英機が御召列車で「戦勝祈願」の旅。マッカーサーが列車に乗らなかったワケ。太宰治『人間失格』は「鉄道知らず」。落合博満と内田百閒、時刻表の因縁──。あの時あの人が乗り合わせた鉄道だけが知っている、日本のドラマ。朝日新聞土曜「be」連載の新書化、待望の第2弾、出発!
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3.8日清・日露戦争で日本は負け、アジア太平洋戦争では勝った! いま最も注目されている近現代史研究の第一人者が常識の裏側を照射し、歴史の真実を明らかにする。「新しい戦前」のなか、逆転の発想による画期的な戦争論。待望の一冊。
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4.2住まいの近くに必ずある、中・近世の城郭跡。自然に触れて心が豊かになり仕事への意欲もわく。いいことずくめの城歩き。歩けば武将たちの思いも見えてくる。全国の城びとを応援する著者による城歩き指南決定版。朝日新聞好評連載の書籍化。
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4.0今の日本人に足りないのは次郎のような「人間力」である――終戦後、吉田茂の側近として力を発揮し、陰から日本を支えた白洲次郎は、その容姿やライフスタイルから「カッコイイ」男として人を惹きつけてやまない。山本七平賞受賞の同著者による『白洲次郎 占領を背負った男』を通し多くの日本人の憧れとして記憶された次郎の姿が、丹念な取材により鮮明に浮かび上がる。待望の文庫化。「文庫版まえがき」を加筆。
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3.5「ロストジェネレーション(25~35歳)は政治無関心」というのはウソだ。2007年参院選挙の安倍・自民大敗の原動力になり、つぎの総選挙のカギを握っているのが、なにを隠そう、このロストジェネレーション。朝日新聞の選挙取材チームが調査報道とネット世論調査で裏付けた驚きの事実。格差社会、リストラ、偽装請負、消えた年金……と、びんぼうクジを引き続け追いつめられた彼らはもう黙っていない。ポスト安倍を占う一書。
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4.0夏目漱石や犬養毅らが学んだ漢学私塾、二松学舎。創立した漢学者・三島中洲は塾の未来を実業家の渋沢栄一に託す。本書は三島の師で幕末の陽明学者・山田方谷までさかのぼり、三島と渋沢を結んだ陽明学の系譜、また教育者・渋沢を明らかにする。
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3.5小さなころ怖かった古典、過去の嫉妬を思い出す小説、何度も買った作家指南書、そして自身の著書について……デビューから書き続けた「本」にまつわるエッセイを一冊に。新たに5本を追加収録! 芥川賞作家である著者初の書評集。解説・島本理生。
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4.3「あなたは提供精子で生まれたのよ」。20代後半に偶然知ってしまった日本人男性医師。16歳の時、母との口ゲンカの最中に告知された豪州女性。AIDで生まれた人の多くがアイデンティティーの確立に苦しむ。「出自を知る権利」をめぐる取り組みや法制度、世界最大の「精子バンクの最新動向などをルポ。日本、オーストラリア、イギリス、アメリカ、デンマーク、スイスでの現地取材を通し、AIDで生まれてきた子ども、ドナー、医療関係者の切実な声でせまるノンフィクション。
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5.02016年から1年をかけて、東北学院大学の金菱清教授のゼミ生たちが被災地で集めた「夢」の証言集。母の遺体を抱きしめられなかったと悲しむ女性の夢、「行くなー」と叫んでも声が出ない夢を100回以上も見るという高校生の話など。
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3.7「お前は人間のクズだ」「切っても赤い血など出やしない」──幼いころから両親に罵倒され続けた結果、17歳から「うつ」に。以来約20年、入退院、自殺未遂を繰り返しながら、両親による心の支配と闘い続けた、エリート女医の驚愕の闘病記。
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4.42009年6月14日、霞ヶ関に衝撃が走った。厚労省の現役女性キャリア官僚が逮捕されたのだ。偽の障害者団体に便宜を図った疑いだという。しかし、それは全くのでっちあげだった。関連した容疑者の裁判で次々と無罪判決が下り、検察の作ったストーリーが否定されていく。なぜ検察はここまで暴走したのか? なぜ関係者は次々と供述を翻したのか? 10年9月10日無罪判決に向けて事件の全貌を丹念に描く。
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-倭人は朝鮮半島で戦ったのか──高校教科書に「ヤマト政権が6世紀に百済の支配を認めた地域」と記される加耶(任那)とは何か。古代史研究の長年の成果をもとに日本・朝鮮半島相互で出土する金冠、甲冑や前方後円墳などの考古資料から明かす。
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-地の果てまで追い詰めると戦勝国が誓ったナチ戦犯。だが戦後早々、西独、CIAや西側情報機関で元ナチは重用された。冷戦期、元ナチ残党が世界で引き起こした混乱の実態をモサド未公開史料、元スパイへのインタビューなどから描き出す。