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Posted by ブクログ
■内閣府が行った「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速歩)」によれば,2018年度の高校生のスマホ所有率は97.5%で前年同調査より0.4%増加している。
・利用内容はコミュニケーション89.9%,動画視聴85.2%,音楽試聴78.8%,ゲーム71.5%
■日本自動車教育振興財団の調査では高校生の関心事のトップ5は音楽,ゲーム,マンガ・雑誌,ファッション,SNS・インターネットで特に上位3つは60%近い回答。
・これらに興味を持つのは学力層に関係なくすべての高校生に認められる
■「進学校」や「中堅校」に通う生徒は多彩な体験を通じてスマホやゲーム以外の楽しみがあることを知っている。ゲームは好きだが,それは自分の興味・関心の一部分で自分が将来学ぶことや仕事に選ぶことは別にあるというスタンスになる。だが「教育困難校」では教員が意識的に指導しないと,生徒は限られた興味・関心のままにゲームクリエーター,ユーチューバー,アニメ作家,声優メイクアップアーティストやスタイリストなどを自分の適性を顧みずに選ぶことになる。
■「教育困難校」にとって最大の存在意義は生徒に「高卒」の資格を授与すること。
Posted by ブクログ
現在、私自身筆者の定義する「教育困難校」で勤務しています。
読んでて、ほんとに共感しまくり。
この書物で書かれている事例、ほとんど似たような経験しました。
これは中にいた人しか書けない文章です。だから、多くの人に読んでもらい、現状を知ってもらいたいと思います。
これ読んだら教員なるのやめよって思う人がいるかもしれません。でも、何も知らないで教員になって、無気力に仕事されたり辞められたりしたら、生徒にとって不利益になるだけです。だから「教育困難校」に赴任が決まったら、是非読んで考えてもらいたいです。
……といっても、私自身教員になる前に、「教育困難校」で働くことを深くイメージしていたわけではありません。
なってからいっぱい勉強しました。その勉強してきたこと、経験してきたことの多くがこの本の中にありました。
概説書として申し分ないように思います。
最後にですが、少なくとも私が勤めている「教育困難校」
の教員はいろいろありながらも、生徒のために動いています。おそらく多くの他の学校もそうだと思います。その結果、少しでも生徒の未来が明るくなれば、社会が良くなればと思っています。そんな想いを再確認させてくれる本でもありました。
Posted by ブクログ
朝日新書の新刊欄から発見。
日本のメリトクラシーが凝縮された高校入試の結果、その環境に適応できなかった生徒が進学する「教育困難校」。本書はその現状をまとめた本である。
・教育困難校の内実がどのようなものなのか詳細な記述が現実感を加速させる
・生徒の類型化も面白い①荒れたヤンキータイプ、②コミュニケーションや学習能力に困難さがあるタイプ、③不登校を経験したタイプ、④外国にルーツを持つタイプ、⑤不本意入学をしてきたタイプ
・これからわかるように困難校の生徒はただ勉強ができなかったから、努力が足りないから入学したのではなく、本来の特性で発達障害やコミュニケーション障害を持っている子が多い
・これらの生徒を社会が見てみぬふりをするのではなく、社会を支える若者として救う制度を作り、社会の一員に育てていかなければいけない。
Posted by ブクログ
読後感の重い話ではあるが、多少なりとも教育困難校の生徒と接することのある身として深く納得できる話だった。
読んでみての感想は思ったより酷くない。生徒も教員も了解可能な苦しみであり、解決が不可能な課題には思えない。しかし、現実それをするための人と資金が不足している。その背景には社会の侮蔑と無関心がある。本当にその通りだと思った。
教育困難校に通うとされる彼らは純粋で、人間としての魅力に溢れている。それが中高段階での挫折を経て人生を諦めてしまう。こんなに悲しいことはないと感じてきた。
多くの人が本書を読んで、偏見も無関心も取り去ってくれることを祈るばかりだ。
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