作品一覧

  • ゾルゲ工作と日独ソ関係 資料で読む第二次世界大戦前史
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ソ連崩壊後の情報公開により、資料の公開が進むなか、ゾルゲ関連の資料も近年、新たに公開されてきている。 そこで、ロシア政治史の第一人者である著者が、日本人女性とのロマンス的な視点で描かれることが多いゾルゲについて、ソ連の政治史・軍事史、対日関係の動向とゾルゲの活動を結びつける。今注目の日ソ関係史のさらなる理解とともに、現代の日ロ関係を読み解く糸口を探る。
  • シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像
    4.3
    1巻946円 (税込)
    第2次世界大戦の結果、ドイツや日本など400万人以上の将兵、数十万人の民間人が、ソ連領内や北朝鮮などのソ連管理地域に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された。いわゆるシベリア抑留である。これはスターリン独裁下、主に政治犯を扱った矯正労働収容所がモデルの非人道的システムであり、多くの悲劇を生む。本書はその起源から、ドイツ軍捕虜、そして日本人が被った10年に及ぶ抑留の実態を詳述、その全貌を描く。アジア・太平洋賞特別賞受賞。
  • 抑留を生きる力 シベリア捕虜の内面世界
    -
    飢え、酷寒、重労働という「三重苦」に耐え、シベリア捕虜たちが生き抜いた強さはどこから生まれたのか。残された絵画、俳句・川柳・短歌のほか沿海地方などの楽劇団の活動から、苦難の体験を「生きる力」に変えた芸術表現や精神性をたどる。
  • ものがたり戦後史 ――「歴史総合」入門講義
    3.7
    1巻935円 (税込)
    高校の社会科で、従来の日本史、世界史を総合した近代以降を扱う新科目「歴史総合」が始まるのに合わせ、1945年生まれで戦後をともに歩んできた「終戦っ子」教授が、長年にわたり大学で講じてきた戦後史の集大成となる最終講義を開講。既成の日本史・世界史教科書の記述を組み直すのではなく、歴史研究の最新知見を盛り込んだ上で、年表や図版、コラムを多数取り入れて構成。「歴史総合」のサブテキストとしてだけでなく、大学生や社会人にも役立つ戦後史再入門の一冊。
  • 歴史としての東大闘争 ──ぼくたちが闘ったわけ
    -
    1巻770円 (税込)
    東大闘争とは何だったのか。かつて当事者であり、その後歴史家になった者の視点から、学生運動の実情と社会的・歴史的背景を捉えなおす。東大闘争においてもっとも力を持っていたノンセクト・ラディカルは当時どう考え、そして闘争後、どのようにして「新しい社会運動」へと移っていったのか。新旧左翼共通に影響を与えたスターリン主義的な思想と行動という歴史的な負の遺産はどう総括すべきなのか。安田講堂事件から50年という節目に、東大闘争を多角的に見つめなおす試み。

ユーザーレビュー

  • シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像

    Posted by ブクログ

    シベリア抑留
    スターリン独裁下、「収容所群島」の実像
    著:富田 武
    中公新書 2411

    シベリア抑留とは、日本人だけではなかった。戦争中に捕虜となったドイツ兵をシベリアで強制労働させていた

    日本軍の捕虜が、戦後捕虜であったのに比べて、ドイツおよび同盟軍の捕虜は、戦時捕虜であった

    ドイツ、ポーランドの強制収容所におくられたソ連人捕虜は最も悲惨な最期をとげた
    2万を超える捕虜は、1941年のうちに1万8千人が銃殺され、解放まで生き残ったのは、2500人だった

    逆に無条件降伏時のドイツ人捕虜は、180万5300人
    1943年時点では、ドイツ人捕虜の死亡率は、52.5% 食糧、衣服、医薬品が不

    0
    2024年07月31日
  • ものがたり戦後史 ――「歴史総合」入門講義

    Posted by ブクログ

    高校で世界史・日本史を中途半端にしか履修していない(世界史B・日本史Aを留学までの3ヶ月)わたしでも、すらすら読めた!戦後〜平成終末までの世界・日本の主な出来事や、総理の遂行したこと、安保の問題、SDGsまで、経緯なども大変わかりやすかった。たぶんもっと深く掘ることはできるだろうが、歴史総合に合わせた内容になっており、誰にでも大変わかりやすい仕上がりに。学び直しをしたい大人にもおすすめ!

    0
    2023年12月04日
  • ものがたり戦後史 ――「歴史総合」入門講義

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  第二次大戦と日本の敗戦
    第2章  占領下改革と新憲法
    第3章  戦後復興と朝鮮戦争
    第4章  日本の独立と五五年体制成立
    第5章  安保闘争から高度成長へ
    第6章  ベトナム戦争と世界
    第7章  高度成長の矛盾と石油危機
    第8章  七〇年代のヨーロッパ
    第9章  七〇年代のアジアと日本
    第10章  イスラム勢力の台頭
    第11章  新自由主義と日本の大国化
    第12章  ペレストロイカと冷戦終結
    第13章  中国の改革・開放と東アジア
    第14章  ポスト冷戦の日本
    第15章  二一世紀に入って

    <内容>
    「歴史総合」入門と銘打っているように、戦後史を日本を基軸に世界史とつなげ

    0
    2022年04月06日
  • シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像

    Posted by ブクログ

    「収容所列島」との関連性、ドイツ人捕虜達との比較。新しい視点が盛り込まれているが、資料として読んだためか、情報過多に感じた。

    0
    2018年12月07日
  • シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦後に主に満州から連行された日本人に関する内容だけでなく、同じ敗戦国だったドイツ人、ドイツとソ連赤軍双方から占領されたポーランド人、またはドイツによって捕虜にされたソ連赤軍の状況など、総合的に解説された著書。
    客観的に理解を深めることができました。

    0
    2017年05月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!