実は、トラックドライバーには昔から憧れがありまして、その実態を知るのにちょうどよいかも、と思い、読んでみました。
トラックドライバーとして思い浮かべていたのは、長距離輸送(大型トラック)のトラックドライバーだったのですが、実際には、いわゆる宅配便における近距離(中小型トラック)のトラックドライバー
...続きを読むもいるわけで、これら全般について触れられた本、となっています。
かつてはそれなりの収入(年収1000万円以上)を得られたトラックドライバーも、今の平均年収はその半分程度。
また、労働時間は昔から長く、それは現在、少しずつ改善されつつあるものの、相変わらず長時間労働。
そういったトラックドライバーの状況に触れつつ、日本の物流事情についても、トラックドライバーの視点から丁寧に触れられています。
コロナ禍における状況にも触れられています。
読み進めるほどに、トラックドライバーが置かれた状況の厳しさを知ることになりましたが、だからといって、自分の憧れが減じることはありませんでした。
むしろ、トラックドライバーの存在のありがたさを、改めて感じた1冊となりました。