カシワイ作品一覧
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-※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 空想好きな女の子のポジティブな成長物語。 カナダのプリンスエドワード島にあるグリーンゲイブルズで暮らしている、女性が苦手な兄のマシューと、きれい好きでしつけにきびしいしっかり者の妹のマリラ。二人は、家の農作業を手伝ってもらうために、孤児院から11歳の男の子を引き取ることにします。ところが、やってきたのは赤毛でガリガリの少女・アンでした。すぐにでも男の子と取り替えてもらうつもりでしたが、幼くして両親を亡くし、貧しい家を次から次へとたらい回し。仕事ばかりを押し付けられて、愛情をかけてもらえなかったアンの生い立ちを聞いて、そのまま引き取ることにします。いっしょに暮らし始めると、アンは人並み外れた空想力を持つ、おしゃべり好きの女の子でした。物事の善悪をきちんと教わらずに育ってきたので、マリラたちが思いもよらないことをしてはびっくりさせます。でも、二人から愛情をたっぷり注いでもらい、たくさんの経験を積み、いっぱい勉強をし、どんどんステキなレディになっていきます。そんなアンの成長が、美しい自然の描写といっしょに読める名作です。この物語を読めば、泣いたり笑ったり怒ったりと、楽しい時間を共有できるはず! (新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
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4.3
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4.1※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 心がざわざわして眠れない夜に、嬉しいことがあった夜に、 こんなことをあなたに話してみたいのです。 名前も知らないあなたの明日がきっとよい日でありますように── 静かで美しく、どこか懐かしいイラスト作品やマンガで知られるカシワイさん。 その独特な雰囲気から多くのファンをもつ著者が、「孤独」をテーマに描き下ろしたのが、この本、『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』。 清潔で穏やかな、心細くてやさしい絵を楽しみながらページをめくると、たとえば、こんな言葉たちと出合えます。 ■うれしいことがあった夜はよく磨いて、宝物箱の中に仕舞っておく いつでも取り出して眺められるように そんな光のかけらを持っているのを心に留めて 日々をどうにか生き延びていくために ■さみしい夜は遠くのことを考える たとえば、海のどん底に眠るクジラの骨 たとえば、天の川銀河の一粒の星 この気持ちもこの命も遠くこの星に落ちてきて 神様がまばたきしている間の出来事に過ぎない それでもこのさみしさは確かにここにあって それが切なくてうれしくなる ■眠れない夜は眠っている生き物のことを考える 曲がり角の家の犬車の陰で丸まる猫 牧場の羊たち春を待ち焦がれる熊 海中に立つ柱のようなクジラの群れ その呼吸に合わせて息をしてみる 人気イラストレーターが描く、ささやかなエールのようにかけがえのないいくつかの物語を、一日の終わりにそっと繙いてみてください。