ブロンズ
レビュアー
  • 今日から俺は!! 1
    購入済み

    名作です

    この作者の作品の中では一番好きです。
    とにかく面白いです。ギャグあり、友情あり、カッコイイ場面あり、テンポもとどまるところを知らない怒濤の勢いでどんどん話が進んで行きます。毎回異なる展開なので飽きません。

    登場人物がこんなに多いのに、各キャラにそれぞれ愛すべき個性があって、特にダブル主人公の三橋と伊藤は、一方は傍若無人、一方はお人好しと一見合わなそうなのに、絶妙のコンビで無双しているのが読んでいてスカッとします。

    読んだことが無い人は、この1巻だけでも読んでみてほしいです、止まらなくなって2巻3巻と続きを読みたくなると思います。

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    2019年11月16日
  • 寸劇の巨人(1)
    購入済み

    2巻完結なんてもったいない

    とにかく面白いです。スピンオフなので、もちろん原作を読んだ上で。
    各登場人物の個性や、他のキャラとの関係性など、原作設定を改変せず忠実に下地にした上で、おもしろおかしく4コマ漫画に仕上げてくれています。

    1回分の連載ページ数が少ないので、長期連載でもコミックスにまとめると2巻に収まってしまうのがもったいないです。当時と今とではメインで登場するキャラも変わっているので、今の設定でまた描いて欲しいくらいに好きな本です。
    とにかく面白いです。雰囲気が軽くて、すぐ笑える本を読みたい人にはぜひ。

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    2019年11月16日
  • となりの稲荷(1)

    軽いギャグが延々と続いて面白い

    雰囲気が明るくて、至るところにちょっとしたギャグが詰められていて、ちょっとバカバカしい(褒めてる)です。
    気持ちが沈んだ時に読むと気分がアゲアゲになるかもしれません。
    登場人物の心の声とかにも笑ってしまいます。
    人間も神様も妖怪も個性豊かで、みんな面白いです。

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    2019年10月27日
  • うちの執事が言うことには(1)

    ミステリ感は特に無いです

    カッコいい男子(年齢様々)がたくさん登場して交流する、お金持ちの家が舞台の話です。
    原作が別にあるそうで、それをコミカライズしているせいか、感情移入できる描写でもなく、事件も別段緊迫感のある表現でなく、もし金田一少年のようなミステリ漫画を期待して読むなら、ちょっと期待外れだと思います。

    タイトルに反してあんまり執事が話していない…と言うか、コミカライズする上でページ数に限りがあり、切っている描写がたくさんあるのだろうと思うのですが、主人公が一人で考えて喋って話が進み、執事の存在感がその他の登場人物と同じ程度です。

    絵はとてもキレイです。

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    2019年10月27日
  • ほぐされ紳士、揉井さん 1

    グルメ漫画の整体版。笑える!

    グルメ漫画で、序盤から少しずつ食べ物の蘊蓄を重ねて行って、それにつれて主人公の気持ちが盛り上がり、ついに一口食べたその瞬間、絶頂…!

    という展開の、整体バージョンです。
    仕事で日本各地に出張し、その土地独自の整体(北海道ならカニとか出て来る)を施され、毎回天国へ昇るリーマンおじさん(有能イケメン)の話です。

    リアクションが結構笑えるのと、自宅でストレッチする際のアドバイスが1話につき1ページ付いているのとで、笑いあり知識ありでお得感があります。

    全体的にボーイズラブっぽさがあるので、その意味で読者を選ぶかもしれません。直接的なBL描写は一切ありませんが、整体師はどの話でもイ

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    2019年10月19日
  • 明智警部の事件簿(1)
    購入済み

    明智さんのイメージが…

    読む人、個人個人によると思いますが、自分は原作の明智さんとだいぶ違うなあと感じます。
    金田一少年と張り合ってる時のイヤミったらしさや「私は凄い人なのですよ」的な空気が無いのが、物足りなさを感じます。
    自慢話たっぷりで余裕もたっぷりで有能な人として描かれてはいますが、重要人物さが無いというか…。単に頭の良い天然、みたいな感じになってしまっています。

    明智さんとは別人だと思えば、本格推理物として楽しく読めます。というか完全なオリジナルで良かったように思います。金田一少年のスピンオフで警部の頃の明智さん、という設定は不要だったのでは(スピンオフってことにしないと売れないから?)。

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    2019年10月14日
  • 鬼島さんと山田さん 1巻

    可愛くて癒されます

    他人の心の声が聞こえるという、設定としてはありきたりですが、絵が可愛いのと、話がほのぼのしているのとで、とても癒されます。

    お互い好きあってるけどまだカップルじゃない、みたいな両片思いのようなシチュエーションが個人的に好きなので、男性(他人の心の声が聞こえる)にも女性(この男性をめっちゃ好き)にも「その思いを言葉にして伝えるんだ!がんばれ!」なんて応援してしまいます。

    でも実際、心で思っていることを言葉にするのは難しいですよね。言えないことに悩む女性の気持ちはとても共感できます。
    あと、女性は楽しいことや好きなことで心を一杯にしていて、そんな女性に男性が惹かれるのももっともだなと

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    2019年10月14日
  • 令和はなまる学園(1)

    テンポが速くてサクサク読めます

    笑える!
    肉体だけが男子、他は女子、という世界観な模様。口調も男子。
    自撮りを盛ったり、スカートを短くしたり、胸の大きさを気にしたり(胸はあくまで男子の鍛え上げられた肉体の胸です、女子のようなたゆんたゆんのお胸ではないです)。

    思わず主人公を応援したくなりました。典型的な堅物の学級委員長さんです。
    女子特有の(全員男子だけど)グループに加われず休み時間に一人であることを気にして、クラスの人気者と自分との違いは何だろうかと悩んだり、「人に好かれる人になる」みたいな本を愛読してたり(笑)。
    でも頑張り屋さんで、一人でこそっとスカートを短くしてみたり、自分と同じくいつも一人でいるクラス

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    2019年10月14日
  • ダリの繭

    時代に慣れれば面白く読めます

    昭和後期~平成初期らへんの時代感覚です。
    携帯電話がありません。ワープロ、ラジカセ、自作のカセットテープ、店探しはタウンページ、買い物はテレフォン・ショッピング。
    オフィスの自席で喫煙、40代の登場人物の父親が第二次世界大戦に出兵経験あり、など。
    また、作家アリスシリーズの最近の作品を先に読んだ人は、この本の火村先生に違和感を抱くかもしれません。女嫌い設定が前面に出て、煙草のマナーもちょっと…、あと警部や容疑者に横柄というか、それにセリフの語尾もちょくちょく変です。

    でも長編本格推理小説としてとても面白いので、もろもろの違和感に目を瞑ってガッと読んでほしいです。

    大きく分けて

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    2019年10月14日
  • 臨床犯罪学者・火村英生の推理 ダリの繭(上)
    購入済み

    時代は古いですが面白く読めます

    この本(上下2巻組み)は、表紙絵、登場人物紹介絵、挿絵があるバージョンです。絵が無くても構わないなら、同じ角川でも角川文庫のバージョンの方が、1巻完結なので安いです。
    ちなみに、挿絵は上巻が7枚、下巻が8枚です。

    また、コミカライズされている「シュルレアリスムの午後」ですが、漫画家さんご自身もコメントされているとおり、小説版ではアリスと火村先生の組み合わせではないので、「あの漫画の原作小説を読みたい」と思って読むとビックリするかもしれません。

    内容は、書かれた時代が携帯電話が無い平成初期(読んでいると、むしろ昭和な感じすらします)なので、その辺りの違和感を無視できるなら、本格推理

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    2019年10月13日
  • 臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 英国庭園の謎
    購入済み

    この絵柄の方が好きです

    この本以外の作家アリスシリーズのコミカライズは、表紙と中身で描いた時期がかなり異なります。
    個人的には、この漫画家さんの昔の絵は結構クセが強いと感じるので、他のコミカライズも買おうと思っていて絵にこだわりがある方は、表紙買いせず試し読みで当時の絵柄を確認した方が良いかなと思います。

    小説のコミカライズは大抵色んな描写を端折っていて、この本もそうなのですが、アリスの一人称での描写をがんばって漫画で再現してくださっています。
    漫画で初めて作家アリスシリーズに触れた方は、ぜひ原作の小説も読んでみてください。倍以上楽しめると思います。


    英国庭園の謎…
    大阪府警なので森下刑事が登場

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    2019年10月10日
  • 怪しい店
    購入済み

    色んなパターンの話が入ってます

    5作掲載。本格推理あり、火村先生のとある一日的な話もあり、犯人視点で進む話もあり。「店」縛りですが事件の内容や展開はバラエティー豊かで飽きません。

    「古物の魔」と「怪しい店」はいつもの(という表現も変ですが)推理小説です。どちらも森下君頑張ってます。

    前者は、防犯カメラに映った被害者らしき姿が、被害者本人だとするには不自然で、しかし犯人によるアリバイ工作のための偽装だとすると、その偽装により得をする容疑者がおらず、この映像は一体何なのか、という疑問が面白かったです。
    また、推理からは外れますが、古物商による「ゴミとは、古物とは」の議論が興味深かったです。

    後者は、自分は犯人

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    2019年10月06日
  • 火村英生に捧げる犯罪
    ネタバレ 購入済み

    先生とアリスのペアが光ってます

    作家アリスシリーズは火村先生とアリスの両方がいて成り立つ世界なんだなぁと改めて感じられる話の集まりで、短編集では1、2を争うくらい好きです。

    【鸚鵡返し】
    新聞を読めとニヤニヤしながらアリスに指示され、面倒臭いと言いながらも素直に読む火村先生。こういう風に友人関係が描写されるのは珍しいと思うので、読んでいて楽しいです。
    火村先生からアリスへの言葉だけで完結する、何だか凄い構成の短編。

    【火村英生に捧げる犯罪】
    個人的に大好きな話です。中編。
    アリスには、盗作疑惑を指摘する電話。
    大阪府警には、火村先生への恨みから事件を起こすと予告する手紙。
    京都府警の管轄下では、殺人事

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    2019年10月05日
  • 海のある奈良に死す

    火村先生が変で再読できない…

    推理小説としては楽しめました。
    色んな人が色んな地域へ足を運んで事件に関わる何かを探して…とわくわくしました。

    ただ火村先生が変です。
    京極堂シリーズの榎木津さんや、メルカトル鮎みたいな、変人探偵が流行った(?)時期に書かれた作品なので、火村先生もそっち系にしようと有栖川先生か編集者さんが判断なさったのかなぁと勝手に想像しています。
    もしくは〆切までに時間が無くて、火村先生を変人にすることで強引に話を進めたのかなぁと思ったり。

    他の作品の火村先生とはあまりに別人でツライので、当事(発行された時)紙の本で一度読んだきり、再読できずにいます。

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    2019年10月02日
  • 准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき
    ネタバレ

    テンプレ詰め合わせ的な…

    キャラ設定がどこにでもある感じで、展開も「怪奇現象と見せ掛けて実は人間の犯行」なのでやはりどこにでもあり、目新しさは感じませんでした。

    また登場人物の思考や言動が幼いので、単に「准教授と大学生」というコンビにしたかっただけで、その肩書きを活かす書き方ができるだけの腕が、この作者さんには無いかなと…。
    准教授→心霊マニアの中学生、大学生→小学生、とそれぞれ肩書きを変えても同じ物語が作れるのでは。

    推理小説だと思って読むとガッカリ度が大きいです。
    短編が3作掲載されていますが、1作目が特につまらないです。大学生には「他人が嘘を吐いたら分かる」という超能力(?)があり、少ない登場人物

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    2019年09月16日
  • 二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 1

    大人が読むと楽しいと思います!

    中学受験をする小学生を対象とした学習塾が舞台ですが、受験や学校などとは最早縁の無い、会社員世代が楽しめる本だと思います。
    塾を辞めたい生徒(と親)に考えを改めさせる、勉強しない子供にやる気を起こさせる、といった、勇者が敵を倒すみたいな少年漫画っぽい分かりやすい展開で、テンポが速くコミカルさもあって一気に楽しく読めました。
    なんとなく「健康で文化的な最低限度の生活」が楽しめた人ならこの本も楽しめるような気がします。学習塾の先生方や生徒やその親などがどう考えてどう動くのか、人と人の交流に引き込まれます。

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    2019年02月16日
  • 薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘
    購入済み

    原作に近い雰囲気

    原作の続きが待つに待てず、薔薇十字叢書も読み始めました。レーベルによってはティーンズラブみたいな話で驚きました(笑)。

    叢書の中では、こちらの作者さんの書かれた作品が一番好きです。
    ご自身の本来の作風はまた違ったものなのではと思いますが、原作リスペクトで寄せてくださっているのかなと。
    1作目も好きです。そしてこの2作目は一層好きです。

    1作目の後書きで「関口くん大好き」とおっしゃっていただけあって、出番が多いので、関口くん大好きな私はとても楽しめました。
    榎さんはもちろんのこと、京極堂や益田くんもたくさん出て来るので、「好きな登場人物が動いてるところを読みたい!」と渇望されて

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    2019年01月13日
  • 八雲立つ 灼 1巻
    ネタバレ 購入済み

    闇己&七地コンビ再来!

    連載当時の八雲立つファンとしては、嬉しいとしか言いようがありません。まさか続編が始まるなんて…!
    闇己くん&七地さんコンビの活躍は勿論のこと、当時の登場人物の現在の在り方、新たな敵(?)の登場、樹先生の美しい絵柄、何もかもに心が浮き立ちます。
    続刊にも高校生サイズの闇己くんは登場するのでしょうか。楽しみです!

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    2018年11月26日